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4,姉妹喧嘩
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こういう時何を言えばいいのか分からない。昔から能天気な妹を叱りつけるのが私の仕事だった。しかし、妹の能天気さは見ての通りずば抜けている。こういう時大抵私は理性をなくし怒鳴り散らしてしまう。
「何を考えてるの!私の言ってたことを聞いた?あなた死ぬのよ!それも別世界の何の関係もないずる賢い人たちのために!何が勉強よ、何がなんでもし放題よ、何が結婚よ!そんな贅沢する間もなくあなたは死ぬかもしれないのよ!あなたはいつもいつもそう、危機管理能力がかけているのよ!私がお父さんの言いつけ通りあなたを守っていなかったら、あなた何度死んでいたことか」
「なに?お姉ちゃん嫉妬?」
その言葉に理性を取り戻した時には、皇子は妹の手を取っていた。優男と軍服男が私を遮るように立っている。
「こういうので死ぬことなんて滅多にないのよ。きっとみんなが守ってくれる。お姉ちゃんは私が聖女に選ばれたから嫉妬してるんでしょ。ごめんね、いつも私が選ばれて」
「まちなさい!涼奈!」
「お姉ちゃんってほんと昔からウザイ」
扉の閉まる音と共に妹の姿は消えた。私は6畳半程の部屋でひとり、立ち尽くした。
思えば喧嘩なんてしたことがなかったかもしれない。いつも私がカッとなって怒鳴り散らして、涼奈が泣きじゃくる。それでも涼奈は私のことが好きだから、私の言うことを聞いてくれる。私も涼奈が好きだから怒鳴ったことを謝って、その日は同じベッドで眠る。
周りからは全然似てないねと言われるし、たまに親子に間違われたりする。年の差は10歳しかないのに。
妹には幸せになって欲しいし、そのために何でもする覚悟はあった。15で身寄りが無くなった時、せっかく合格した高校をやめて働くことを決めたのも、お金がどうしても無い時に夜職をしたのも、今では後悔していない。涼奈がそれに感謝してくれて私を好きでいてくれていると思っていたから。
ウザかったらしい。私のことをウザいと思っていたらしい。
『私がいつも選ばれてごめん』とは、きっと両親と、たけるのことだろう。あの頃は涼奈が幸せならそれでいいと思っていたから、譲る私は優しい姉に見えていると思っていたから。けれど、さっきの言葉で理解した。涼奈にとって私は自分のために尽くしてくれる哀れな姉でしかなかったのだ。
唐突に涙が溢れた。
「何を考えてるの!私の言ってたことを聞いた?あなた死ぬのよ!それも別世界の何の関係もないずる賢い人たちのために!何が勉強よ、何がなんでもし放題よ、何が結婚よ!そんな贅沢する間もなくあなたは死ぬかもしれないのよ!あなたはいつもいつもそう、危機管理能力がかけているのよ!私がお父さんの言いつけ通りあなたを守っていなかったら、あなた何度死んでいたことか」
「なに?お姉ちゃん嫉妬?」
その言葉に理性を取り戻した時には、皇子は妹の手を取っていた。優男と軍服男が私を遮るように立っている。
「こういうので死ぬことなんて滅多にないのよ。きっとみんなが守ってくれる。お姉ちゃんは私が聖女に選ばれたから嫉妬してるんでしょ。ごめんね、いつも私が選ばれて」
「まちなさい!涼奈!」
「お姉ちゃんってほんと昔からウザイ」
扉の閉まる音と共に妹の姿は消えた。私は6畳半程の部屋でひとり、立ち尽くした。
思えば喧嘩なんてしたことがなかったかもしれない。いつも私がカッとなって怒鳴り散らして、涼奈が泣きじゃくる。それでも涼奈は私のことが好きだから、私の言うことを聞いてくれる。私も涼奈が好きだから怒鳴ったことを謝って、その日は同じベッドで眠る。
周りからは全然似てないねと言われるし、たまに親子に間違われたりする。年の差は10歳しかないのに。
妹には幸せになって欲しいし、そのために何でもする覚悟はあった。15で身寄りが無くなった時、せっかく合格した高校をやめて働くことを決めたのも、お金がどうしても無い時に夜職をしたのも、今では後悔していない。涼奈がそれに感謝してくれて私を好きでいてくれていると思っていたから。
ウザかったらしい。私のことをウザいと思っていたらしい。
『私がいつも選ばれてごめん』とは、きっと両親と、たけるのことだろう。あの頃は涼奈が幸せならそれでいいと思っていたから、譲る私は優しい姉に見えていると思っていたから。けれど、さっきの言葉で理解した。涼奈にとって私は自分のために尽くしてくれる哀れな姉でしかなかったのだ。
唐突に涙が溢れた。
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