131 / 187
第六章 帝国のゴーレム
帝国軍の迷走
しおりを挟む
リスティア王国の首都ケファレイオを脱出した帝国軍部隊から、征北軍司令部にシルフが到着したのは、その日の昼すぎだった。
グラン・シルフによる妨害の範囲をやっと出られたのだ。
リスティア王軍となったリスティア解放軍が、パトリア軍と協同して後方を遮断しつつあると知り、征北軍首脳陣は驚愕した。
属国からパトリアに攻め込む作戦が一転、補給を断たれて敵国で孤立したも同然となったのだ。
たった一日で戦況が正反対となっている。
各師団長からは「反転攻勢すべし」との進言がホウト元帥に寄せられた。
他はともかく、食料が尽きたら軍隊は戦うどころか存在さえできなくなる。
「で? せっかく得たリスティアを失って、手ぶらで帝都に帰れと?」
ホウト元帥は不機嫌に顎髭をいじる。
その後は口にしないが、軍議の場にされた食堂にいた全員が「皇帝陛下にどう申し開きするのか?」が続くことは分かっていた。
「パトリア軍の後方への上陸作戦は把握していました」
参謀長が説明する。
「それに備え、上陸地点である北の軍港に占領部隊の主力を配置したのです。ところが敵は予定を変更、守りが固い首都直近の軍港に上陸、即座に制圧し、その日の夜に大王都を奇襲しました」
「展開が早すぎる」
師団長の一人が言うと、参謀長はうなずいた。
「はい。何しろ大王都を脱出した部隊からの報告ですと、リスティア解放軍のケファレイオ到着は日の出後とのことです」
「陥落は夜の内だったのではなかったか?」
「夜間に起きたと判明しているのは『敵の新型ゴーレムが味方ゴーレムを全滅させたこと』のみです」
「では陥落したわけではないのでは?」
「ゴーレムを失った時点で、駐留部隊は防衛不可能と判断した模様です。何しろ、征北軍司令部どころか師団本部とも連絡が取れなかったので」
「責任論は後にしろ。その新型ゴーレムはどこから来たのだ?」
ホウト元帥が参謀長に話を戻させる。
「軍港に配置した鹵獲ゴーレムも全滅しましたので、港からかと」
「まさか――船で運べるのか?」
全員の視線が、ゴーレム師団を預かるアロガン将軍に向けられた。
四角い体形の将軍は、顔をしかめて言う。
「戦闘ゴーレムは船で運ぶには重すぎますぞ。試したことはありませんが、我が軍の軽量型ゴーレムでも果たして乗るかどうか」
ホウト元帥は尋ねる。
「海から首都まで、馬で一晩と聞いたが?」
「軽量型ゴーレムなら馬の並足に付いてゆけますゆえ、夜の間に到着するのは可能でしょうな」
「大王都には何基あった?」
「クリムゾン・バーサーカーが十六基」
単基に壊滅させられたことに、首脳からは疑念の声があがる。
「吾輩が知る限り、パトリアの新型ゴーレムが圧倒的に強いのは間違いない」
強弁するアロガン将軍を、参謀長が助ける。
「リスティア戦で、その新型は一夜にして四十基を撃破しました。我が軍が当初予定の北ではなく、急遽東に向けられた経緯をお忘れなきよう。それだけの性能を有していると考えませんと」
ホウト元帥が参謀長に尋ねる。
「パトリアは、その新型をどれだけ所有しているのだ?」
「不明です。しかし一枚しかない切り札を、敵の後方に送るとは考えにくいです。もう一基温存されている可能性は考慮すべきかと」
機動力は軽量型ゴーレム以上、戦闘力は主力ゴーレムを遥かに凌駕するのだ。
参謀長は全軍反転を奏上した。
「作戦目標が向こうから来てくれたのですから、大王都もろとも厳重に取り囲み、確実に捕獲もしくは撃破すべきです」
「しかしパトリアは目前ではありませんか。あそこの鉄鉱山をいただけば、祖国が鉄を増産できる以上に、同盟へ流れる鉄を減らす効果がありますぞ」
師団長の一人が、歩兵師団とゴーレム連隊を一個ずつ戻すだけにすべきと言いだした。
「北に集めた部隊と挟撃すれば、逃がす心配はあるまい」
征北軍司令部から送ったシルフが北の軍港に到着したのは昼近く、その返答を先ほど持ち帰ったところだ。
ルークスの友達は風に逆らって北へ向かうシルフはすぐ見つけるが、北風と共に司令部に吹き込むシルフとなると多過ぎてチェックしきれない。
一度まとわりつかれて難儀した帝国軍のシルフは、帰路は他のシルフと並んでやり過ごしていた。
「迎撃部隊はゴーレム部隊から順次移動を開始するとのことです。大王都到着は、早くて二日後」
参謀長の報告にホウト元帥はうなずき、決断した。
「三日だ。その間に周辺の占領部隊も合流させろ。最速かつ最大で当たる」
先鋒部隊のゴーレムは軽量型だけなので、間に合わなくても大勢に影響しない。本隊と占領部隊を糾合し、全力を以て新型ゴーレムと首都ケファレイオを攻略するのだ、と。
そこに横槍が来た。
伝令兵が駆け込んできたのだ。
「報告! 啓蒙隊を率いた政治将校が、領主一族を中央広場に引き立てています!」
「まさか!?」
首脳陣は先ほど以上の衝撃に見舞われた。
「まさか……処刑を?」
声を震わせ、ホウト元帥が背後に振り返る。
影の様に立っている政治将校、征北軍派遣主幹コレル政佐が当然のように言う。
「リスティア軍の背任は明白。それがどういう意味を持つか、蛮族に啓蒙する必要がございます」
振り返れば、各師団長と同じ数いるはずの政治将校が、軍議の場に半分もいない。
ホウト元帥は反論にならないよう注意する。
「リスティア解放軍は、パトリアの捕虜にされていた連中だ。帝国に忠誠を誓った者たちではない」
「先ほど海軍艦艇より、乗員の反乱が伝えられました。リスティア人の謀反は明白です」
いきなり主語を大きくしてきたので、元帥は窮した。
「この領地の者たちとは無関係であろう?」
「何を言います? これら反乱が偶発的なわけがありません。大女王に据えたヴラヴィの企みであるは明白。奴への報復の為に、臣下を処刑するのは当然ではありませんか」
なんら情報も与えなかった小娘に、隣国まで動かす謀略などできるはずもない。
それより大女王に付けた政治将校は何をしていた?
操り手が敵になったに過ぎない程度も思いつかない政治将校に、指揮官はほとほと困り果てた。
だが政治将校との議論は命取りになる。
「なるほど。そこまでは見通せなんだ。さすがは世界革新党本部が推挙しただけであるな、貴殿は」
「ご理解いただけて恐縮です」
「わかった。では領主一族の処刑は貴殿らに任せよう」
そして即座にこの町を引き上げようとした。
だが政治将校はそれを許さない。
「この町には他にも貴族共が巣くっております。全て駆り出すのに啓蒙隊だけでは手が足りません」
「それは――皇帝陛下がお命じになった新型ゴーレム拿捕より、優先する事なのかね?」
「その皇帝陛下を裏切った連中ですぞ! まさか本陣を置いた町で取りこぼしを許すなどと、おっしゃいませんでしょうな!?」
「……無論だとも」
ホウト元帥は参謀長に目を向ける。
ため息をついて部下は危険な発言をした。
「兵などの大衆を町に入れたら、帝国軍の威信が傷つく恐れがあります」
皇帝とも帝国とも言えない。彼らは軍人、軍しか代表できないのだ。
皇帝や帝国を代表できるのは、世界革新党員だけである。
だがこの反抗はねじ伏せられてしまった。
「ならば市民だけでやれば良いではありませんか」
首脳陣は息を詰まらせた。
家屋に押し入り貴族を駆り出す。
どんな抵抗があるか分からない。
そんな危険を市民にやらせ、上層部の子弟が死傷したら報復される。
軍幹部の子弟は、身内がいない部隊に配属されるからだ。
もちろん「元凶が誰か」は向こうも分かっている。
だが世界革新党に弓を引くなど誰にもできない。
責めを負うのは「彼らを上手く誘導できなかった」自分らとなるのだ。
「いっそゴーレムで、町を平らにしてしまいますか?」
師団長の一人が真っ青な顔で言った。
先ほど「一部のみの反転」を提案した人物だ。
さっさと全軍反転を決めていたら、余計な報告が舞い込むこともなかったのだ。
上級市民の子弟を死傷させたとき、総責任者のホウト元帥の次に自分が責任を問われる。
身内に刺されるのを避けるためならば、他国人を殺戮するくらい問題ではない。
それは戦略を忘れ保身に走った末の妄言だった。
さすがに他の者たちが諫めるも、賛同した者がいた。
政治将校の指揮官である。
「それは良い献策です。隠れるネズミを狩り出すのが骨なら、隠れ家ごと潰してしまえば良い。さすが征北軍に抜擢された将官はスケールが違いますな。小官も大変勉強になりました。最強兵器ゴーレムがあるのですから、それを使わない手はありますまいな」
こうして征北軍本隊は、町を一つ潰さねばならなくなった。
新型ゴーレムと大王都に向ける戦力は、最初の提言の歩兵一個師団とゴーレム一個連隊のみ。
占領部隊と呼応しての大王都での決戦は三日後と決まった。
軍議が終わると将官たちは、十才も老けたように悄然と各隊の本部へ戻った。
大きな戦争が絶えたので久しく忘れていたことを、彼らは思い出していた。
本当の敵は後ろにいる、ということと。
グラン・シルフによる妨害の範囲をやっと出られたのだ。
リスティア王軍となったリスティア解放軍が、パトリア軍と協同して後方を遮断しつつあると知り、征北軍首脳陣は驚愕した。
属国からパトリアに攻め込む作戦が一転、補給を断たれて敵国で孤立したも同然となったのだ。
たった一日で戦況が正反対となっている。
各師団長からは「反転攻勢すべし」との進言がホウト元帥に寄せられた。
他はともかく、食料が尽きたら軍隊は戦うどころか存在さえできなくなる。
「で? せっかく得たリスティアを失って、手ぶらで帝都に帰れと?」
ホウト元帥は不機嫌に顎髭をいじる。
その後は口にしないが、軍議の場にされた食堂にいた全員が「皇帝陛下にどう申し開きするのか?」が続くことは分かっていた。
「パトリア軍の後方への上陸作戦は把握していました」
参謀長が説明する。
「それに備え、上陸地点である北の軍港に占領部隊の主力を配置したのです。ところが敵は予定を変更、守りが固い首都直近の軍港に上陸、即座に制圧し、その日の夜に大王都を奇襲しました」
「展開が早すぎる」
師団長の一人が言うと、参謀長はうなずいた。
「はい。何しろ大王都を脱出した部隊からの報告ですと、リスティア解放軍のケファレイオ到着は日の出後とのことです」
「陥落は夜の内だったのではなかったか?」
「夜間に起きたと判明しているのは『敵の新型ゴーレムが味方ゴーレムを全滅させたこと』のみです」
「では陥落したわけではないのでは?」
「ゴーレムを失った時点で、駐留部隊は防衛不可能と判断した模様です。何しろ、征北軍司令部どころか師団本部とも連絡が取れなかったので」
「責任論は後にしろ。その新型ゴーレムはどこから来たのだ?」
ホウト元帥が参謀長に話を戻させる。
「軍港に配置した鹵獲ゴーレムも全滅しましたので、港からかと」
「まさか――船で運べるのか?」
全員の視線が、ゴーレム師団を預かるアロガン将軍に向けられた。
四角い体形の将軍は、顔をしかめて言う。
「戦闘ゴーレムは船で運ぶには重すぎますぞ。試したことはありませんが、我が軍の軽量型ゴーレムでも果たして乗るかどうか」
ホウト元帥は尋ねる。
「海から首都まで、馬で一晩と聞いたが?」
「軽量型ゴーレムなら馬の並足に付いてゆけますゆえ、夜の間に到着するのは可能でしょうな」
「大王都には何基あった?」
「クリムゾン・バーサーカーが十六基」
単基に壊滅させられたことに、首脳からは疑念の声があがる。
「吾輩が知る限り、パトリアの新型ゴーレムが圧倒的に強いのは間違いない」
強弁するアロガン将軍を、参謀長が助ける。
「リスティア戦で、その新型は一夜にして四十基を撃破しました。我が軍が当初予定の北ではなく、急遽東に向けられた経緯をお忘れなきよう。それだけの性能を有していると考えませんと」
ホウト元帥が参謀長に尋ねる。
「パトリアは、その新型をどれだけ所有しているのだ?」
「不明です。しかし一枚しかない切り札を、敵の後方に送るとは考えにくいです。もう一基温存されている可能性は考慮すべきかと」
機動力は軽量型ゴーレム以上、戦闘力は主力ゴーレムを遥かに凌駕するのだ。
参謀長は全軍反転を奏上した。
「作戦目標が向こうから来てくれたのですから、大王都もろとも厳重に取り囲み、確実に捕獲もしくは撃破すべきです」
「しかしパトリアは目前ではありませんか。あそこの鉄鉱山をいただけば、祖国が鉄を増産できる以上に、同盟へ流れる鉄を減らす効果がありますぞ」
師団長の一人が、歩兵師団とゴーレム連隊を一個ずつ戻すだけにすべきと言いだした。
「北に集めた部隊と挟撃すれば、逃がす心配はあるまい」
征北軍司令部から送ったシルフが北の軍港に到着したのは昼近く、その返答を先ほど持ち帰ったところだ。
ルークスの友達は風に逆らって北へ向かうシルフはすぐ見つけるが、北風と共に司令部に吹き込むシルフとなると多過ぎてチェックしきれない。
一度まとわりつかれて難儀した帝国軍のシルフは、帰路は他のシルフと並んでやり過ごしていた。
「迎撃部隊はゴーレム部隊から順次移動を開始するとのことです。大王都到着は、早くて二日後」
参謀長の報告にホウト元帥はうなずき、決断した。
「三日だ。その間に周辺の占領部隊も合流させろ。最速かつ最大で当たる」
先鋒部隊のゴーレムは軽量型だけなので、間に合わなくても大勢に影響しない。本隊と占領部隊を糾合し、全力を以て新型ゴーレムと首都ケファレイオを攻略するのだ、と。
そこに横槍が来た。
伝令兵が駆け込んできたのだ。
「報告! 啓蒙隊を率いた政治将校が、領主一族を中央広場に引き立てています!」
「まさか!?」
首脳陣は先ほど以上の衝撃に見舞われた。
「まさか……処刑を?」
声を震わせ、ホウト元帥が背後に振り返る。
影の様に立っている政治将校、征北軍派遣主幹コレル政佐が当然のように言う。
「リスティア軍の背任は明白。それがどういう意味を持つか、蛮族に啓蒙する必要がございます」
振り返れば、各師団長と同じ数いるはずの政治将校が、軍議の場に半分もいない。
ホウト元帥は反論にならないよう注意する。
「リスティア解放軍は、パトリアの捕虜にされていた連中だ。帝国に忠誠を誓った者たちではない」
「先ほど海軍艦艇より、乗員の反乱が伝えられました。リスティア人の謀反は明白です」
いきなり主語を大きくしてきたので、元帥は窮した。
「この領地の者たちとは無関係であろう?」
「何を言います? これら反乱が偶発的なわけがありません。大女王に据えたヴラヴィの企みであるは明白。奴への報復の為に、臣下を処刑するのは当然ではありませんか」
なんら情報も与えなかった小娘に、隣国まで動かす謀略などできるはずもない。
それより大女王に付けた政治将校は何をしていた?
操り手が敵になったに過ぎない程度も思いつかない政治将校に、指揮官はほとほと困り果てた。
だが政治将校との議論は命取りになる。
「なるほど。そこまでは見通せなんだ。さすがは世界革新党本部が推挙しただけであるな、貴殿は」
「ご理解いただけて恐縮です」
「わかった。では領主一族の処刑は貴殿らに任せよう」
そして即座にこの町を引き上げようとした。
だが政治将校はそれを許さない。
「この町には他にも貴族共が巣くっております。全て駆り出すのに啓蒙隊だけでは手が足りません」
「それは――皇帝陛下がお命じになった新型ゴーレム拿捕より、優先する事なのかね?」
「その皇帝陛下を裏切った連中ですぞ! まさか本陣を置いた町で取りこぼしを許すなどと、おっしゃいませんでしょうな!?」
「……無論だとも」
ホウト元帥は参謀長に目を向ける。
ため息をついて部下は危険な発言をした。
「兵などの大衆を町に入れたら、帝国軍の威信が傷つく恐れがあります」
皇帝とも帝国とも言えない。彼らは軍人、軍しか代表できないのだ。
皇帝や帝国を代表できるのは、世界革新党員だけである。
だがこの反抗はねじ伏せられてしまった。
「ならば市民だけでやれば良いではありませんか」
首脳陣は息を詰まらせた。
家屋に押し入り貴族を駆り出す。
どんな抵抗があるか分からない。
そんな危険を市民にやらせ、上層部の子弟が死傷したら報復される。
軍幹部の子弟は、身内がいない部隊に配属されるからだ。
もちろん「元凶が誰か」は向こうも分かっている。
だが世界革新党に弓を引くなど誰にもできない。
責めを負うのは「彼らを上手く誘導できなかった」自分らとなるのだ。
「いっそゴーレムで、町を平らにしてしまいますか?」
師団長の一人が真っ青な顔で言った。
先ほど「一部のみの反転」を提案した人物だ。
さっさと全軍反転を決めていたら、余計な報告が舞い込むこともなかったのだ。
上級市民の子弟を死傷させたとき、総責任者のホウト元帥の次に自分が責任を問われる。
身内に刺されるのを避けるためならば、他国人を殺戮するくらい問題ではない。
それは戦略を忘れ保身に走った末の妄言だった。
さすがに他の者たちが諫めるも、賛同した者がいた。
政治将校の指揮官である。
「それは良い献策です。隠れるネズミを狩り出すのが骨なら、隠れ家ごと潰してしまえば良い。さすが征北軍に抜擢された将官はスケールが違いますな。小官も大変勉強になりました。最強兵器ゴーレムがあるのですから、それを使わない手はありますまいな」
こうして征北軍本隊は、町を一つ潰さねばならなくなった。
新型ゴーレムと大王都に向ける戦力は、最初の提言の歩兵一個師団とゴーレム一個連隊のみ。
占領部隊と呼応しての大王都での決戦は三日後と決まった。
軍議が終わると将官たちは、十才も老けたように悄然と各隊の本部へ戻った。
大きな戦争が絶えたので久しく忘れていたことを、彼らは思い出していた。
本当の敵は後ろにいる、ということと。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる