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終章
火種は撒かれる
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その日、フェルームの町の警護中隊本部に、王立精霊士学園の生徒二名が呼び出された。
一人は「軍学校への推薦状」に舞い上がっている、風精使いの眼鏡少女ヒーラリ・ルーモルである。
中等部最後の夏休み、高等部へ行ける成績ではないし、就職の伝手もない。
故郷で通信士の仕事にありつければ御の字と思っていた彼女に、その吉報はもたらされた。
軍学校を出れば将校の椅子が待っているので、天にも昇る心地になる。
下級貴族と同等の待遇となり、精霊士たちの指揮官になれるのだ。
軍学校行きを喜ばない平民など、ルークスが最初で最後であろう。
もう一人は「奉仕活動の変更」を通達された、デルディ・コリドンである。
事故の罰としてゴーレム大隊の駐屯地で雑用を命じられていたのだが、町の警護中隊に出頭と聞いてすくみ上がった。
これまでルークスの警護には一個小隊が充てられていたが、サントル帝国皇帝が名指しをしたことで警戒レベルが上げられ、中隊に拡充されたのだ。
増員によって小隊詰め所は手狭となり、空いていた屋敷に中隊本部が置かれた。
警護中隊の任務は敵国の間諜からルークスを守ることである。
デルディは自分が要監視対象であることを自覚していた。
そこに呼び出されたので、普段以上に挙動不審になってしまった。
א
ヒーラリが通された部屋には、中隊長どころか将軍クラスの高官が一人で待っていた。
痩せた将官には見覚えがある。
お偉いさんはセンティアム・ラ・プルデンスと名乗った。
「プルデンス参謀長閣下ですか!?」
ヒーラリは声を裏返すほど仰天したので、眼鏡がずり落ちた。
町に来たとき遠目で見ただけだったので、やっと顔と名前が一致した。
しかも推薦状はその参謀長名義なのだから、驚きはなおさらだ。
「軍は常に人手不足で、人事も参謀部がこなさねばならないのですよ」
などとにこやかに言うが、少女は額面通りに受け取れない。
「なにも参謀長ほどの方が来られることでは……」
恐る恐るうかがう生徒に、軍の高官は苦笑した。
「それは私が、一番ルークス卿に苦労させられているからです」
「ああ」
とヒーラリはうなずいた。
重度なゴーレムオタクのルークスは、ゴーレム以外になると意思疎通からして困難なのだ。
ゴーレム以外の務めを割り振る役割だとしたら、その苦労は推して知るべし。
少女の反応を見て、参謀長は微笑む。
「これだけで納得いただける。それこそ参謀部が必要とする人材なのですよ、切実に」
「参謀部ですか!?」
またしてもヒーラリは眼鏡をずり下げた。
平将校でさえ平民にとっては一生の夢なのに、軍の中枢に入れるとなれば夢のまた夢である。
王都勤めは確実、ひょっとしたら王城に出入りできるかも。
「あ、あまりに光栄過ぎて……だって、私の成績はせいぜい……」
カルミナほど壊滅的ではないが、編入生が来てやっと平均値に浮上できた程度だ。
しかし参謀長閣下は笑い飛ばす。
「あなたはルークス卿がどれだけ特別か、理解しています。ルークス卿の家庭事情を知っているだけでなく、アルティ・フェクスの友人でもありますし、契約シルフはルークス卿の友達でもある。これだけ条件が揃っていれば、参謀部としては是が非でも欲しい人材ですとも」
その言葉を額面通りに受け取れないくらい、風精使いの少女は世間にもまれて苦労していた。
「それだけでしたら、私なんかよりもクラーエの方が成績は優秀ですし、周囲の信頼もあるし、貴族に仕える家なので礼儀作法も完璧ですよ」
するとプルデンス参謀長の表情が、急に引き締まった。
「そのクラーエ・フーガクス嬢に危険が迫っています。彼女を救えるのは、親友であるあなただけなのです」
ヒーラリは二度の戦争をも上回る、人生最大の衝撃に見舞われた。
א
痩せこけたデルディ・コリドンが通された部屋には、中年の将校がいた。
警護中隊の所属ではなく、憲兵隊だと言う。
「君に課せられた一年間の奉仕活動は、所管がゴーレム大隊から憲兵隊に移された。以後は我々の指示に従ってもらう」
憲兵の将校が合図をすると、デルディのあとから痩せた少女が入ってきた。
年は同じくらいか、頭に包帯が巻かれ、右手で杖を付き、危なっかしい足取りでよろよろと歩く。
連れてきた憲兵の手を借り、部屋の隅にある椅子に座った。右膝を伸ばしたままなので、足が不自由なのだと分かった。
憲兵将校が説明する。
「彼女はサントル軍の精霊士、名前はセリュー、現時点では捕虜だ」
デルディの心臓が跳ね上がった。
理想国家から来た人間と初めて会えたのだ。
こんな機会は二度と無いだろう。
さらに将校は「彼女が精霊士学園に聴講生として通う」こと「寮を含む日常の世話をデルディが行う」ことなどを言い渡す。
デルディにとっては願ったり叶ったりで、細かい諸注意など聞こえなかった。
「学園は軍の出入りが制限されている。くれぐれも彼女が問題を起こさないよう、厳重に注意してくれたまえ」
「了解であります!」
パトリア王国に来て初めて、デルディは喜んで指示に従った。
再び同志に巡り会えた喜びで頭が一杯なのだ。
(また世界を革新する作戦を語り合える!)
あまりに嬉しくて、捕虜が王立学園で学ぶことが極めて異常であることに気付かなかった。
家族も親戚もいない天涯孤独な大衆少女を、帝国に送還したところで不幸になるのは明白だった。
そんな未成年捕虜の扱いに困った軍に「学園に入れるよう」助言したのはルークスである。
少年は「想像上の存在ではないサントル人を、生徒たちに知ってもらいたい」程度の考えだったが、軍にとっては渡りに船となった。
どんな書物や講義よりも「いかにサントル帝国が悪辣で道を違えているか」の教材として活用できるうえに、諸外国に「いかにパトリア王国が人道的であるか」アピールもできるのだから。
א
サントル帝国の南部の平地、広大な演習場には砂埃が舞っている。
ときおり雲の隙間から日が差し込む、どんよりとした天候であった。
シノシュ・ステランの前には二十名のゴーレムコマンダー候補生が一列横隊で並んでいる。
七倍級が使えるノームと一体しか契約出来ず、コマンダーとしては「先が見えた」未成年者たちだ。
有人型ゴーレムの開発にあたってシノシュに与えられたのは、十基の通常型ゴーレムと、二十名の候補生からなる試験中隊だけである。
さすがに軍も実現できるかも怪しい開発には、正規のコマンダーを割かなかった。
あとは開発局が施設を使わせてくれるだけだ。
シノシュは手探りで有人型ゴーレムを作り上げ、部隊を編制しなければならない。
もっとも彼自身「実現できるとは思っていない」わけだが。
苦し紛れにひねり出しただけで、家族が安全に人生を全うする時間を稼げれば良いのだ。
シノシュの横では、政治将校のディーニェ・ファナチが満面の笑みでいた。
「必ず成果を出せると信じていますとも」
少年は笑みを作り、歯の浮く台詞で彼女に感謝を述べる。
第三ゴーレム師団「蹂躙」が解体され、行き場を無くしたファナチはシノシュの市民教育担当を買って出たらしい。
あるいは本当にシノシュに期待していたのかも知れないが、そんなあるかないかの可能性を信じるほど、元大衆の少年は脳天気ではない。
彼女は今までどおり、最大限に警戒しながら丁重に接するだけだ。
なにしろシノシュの目の前には、政治将校より危険な存在がいるのだから。
二十名の候補生の後ろに、朱色の軍服で揃えた一団が二列横隊で並んでいた。
朱衛兵である。
皇族や党中枢など、サントル帝国の要人警護を専門とする精鋭中の精鋭だ。
あくまでも警護対象は本人で、その子供に二個小隊も朱衛兵が付くはずがない。
それがためにシノシュの背筋は凍り付いていた。
(二十人の中に皇族がいる!)
候補生のうちは平等で、市民の子でも姓は伏せられている。
その立て前が指揮官であるシノシュにも適用されるとは思ってもみなかった。
名簿にさえ姓が記載されていない、それだけなら大した問題にはならない。
問題なのは、誰が皇族か分からない点だ。
朱衛兵にしても「反革新分子に標的を教える」真似はせず、警護対象を二十人全員としていた。
シノシュには、候補生の立ち居振る舞いで市民か大衆か判別するのがやっとだ。
見たところ二十名中四名は意識が緩く、大衆らしき生死の狭間にいる緊張感が感じられない。
(皇族は四人の中の誰か、か)
皇族を怪我でもさせたら、たとえ市民であっても不問では済むまい。
ましてやゴーレムから墜落死させようものなら、死刑は確定。家族の連座も免れないだろう。
シノシュの言動に、再び家族の命がのし掛かってきた。
(大衆に生まれが者の宿命かよ……)
市民となり、家族の安全を確保できたと思ったのは、つかの間の夢だった。
א
パトリア王国の首都アクセムの、騎士街にある一軒の屋敷では、そこの主人が固く閉ざしていた瞼をかすかに開いた。
長きに渡って昏睡し続け、ウンディーネによって流動食を与えられ命脈を保っていた老女が、意識を取り戻したのだ。
前王宮精霊士室長のインヴィディア卿その人である。
第二話 完
一人は「軍学校への推薦状」に舞い上がっている、風精使いの眼鏡少女ヒーラリ・ルーモルである。
中等部最後の夏休み、高等部へ行ける成績ではないし、就職の伝手もない。
故郷で通信士の仕事にありつければ御の字と思っていた彼女に、その吉報はもたらされた。
軍学校を出れば将校の椅子が待っているので、天にも昇る心地になる。
下級貴族と同等の待遇となり、精霊士たちの指揮官になれるのだ。
軍学校行きを喜ばない平民など、ルークスが最初で最後であろう。
もう一人は「奉仕活動の変更」を通達された、デルディ・コリドンである。
事故の罰としてゴーレム大隊の駐屯地で雑用を命じられていたのだが、町の警護中隊に出頭と聞いてすくみ上がった。
これまでルークスの警護には一個小隊が充てられていたが、サントル帝国皇帝が名指しをしたことで警戒レベルが上げられ、中隊に拡充されたのだ。
増員によって小隊詰め所は手狭となり、空いていた屋敷に中隊本部が置かれた。
警護中隊の任務は敵国の間諜からルークスを守ることである。
デルディは自分が要監視対象であることを自覚していた。
そこに呼び出されたので、普段以上に挙動不審になってしまった。
א
ヒーラリが通された部屋には、中隊長どころか将軍クラスの高官が一人で待っていた。
痩せた将官には見覚えがある。
お偉いさんはセンティアム・ラ・プルデンスと名乗った。
「プルデンス参謀長閣下ですか!?」
ヒーラリは声を裏返すほど仰天したので、眼鏡がずり落ちた。
町に来たとき遠目で見ただけだったので、やっと顔と名前が一致した。
しかも推薦状はその参謀長名義なのだから、驚きはなおさらだ。
「軍は常に人手不足で、人事も参謀部がこなさねばならないのですよ」
などとにこやかに言うが、少女は額面通りに受け取れない。
「なにも参謀長ほどの方が来られることでは……」
恐る恐るうかがう生徒に、軍の高官は苦笑した。
「それは私が、一番ルークス卿に苦労させられているからです」
「ああ」
とヒーラリはうなずいた。
重度なゴーレムオタクのルークスは、ゴーレム以外になると意思疎通からして困難なのだ。
ゴーレム以外の務めを割り振る役割だとしたら、その苦労は推して知るべし。
少女の反応を見て、参謀長は微笑む。
「これだけで納得いただける。それこそ参謀部が必要とする人材なのですよ、切実に」
「参謀部ですか!?」
またしてもヒーラリは眼鏡をずり下げた。
平将校でさえ平民にとっては一生の夢なのに、軍の中枢に入れるとなれば夢のまた夢である。
王都勤めは確実、ひょっとしたら王城に出入りできるかも。
「あ、あまりに光栄過ぎて……だって、私の成績はせいぜい……」
カルミナほど壊滅的ではないが、編入生が来てやっと平均値に浮上できた程度だ。
しかし参謀長閣下は笑い飛ばす。
「あなたはルークス卿がどれだけ特別か、理解しています。ルークス卿の家庭事情を知っているだけでなく、アルティ・フェクスの友人でもありますし、契約シルフはルークス卿の友達でもある。これだけ条件が揃っていれば、参謀部としては是が非でも欲しい人材ですとも」
その言葉を額面通りに受け取れないくらい、風精使いの少女は世間にもまれて苦労していた。
「それだけでしたら、私なんかよりもクラーエの方が成績は優秀ですし、周囲の信頼もあるし、貴族に仕える家なので礼儀作法も完璧ですよ」
するとプルデンス参謀長の表情が、急に引き締まった。
「そのクラーエ・フーガクス嬢に危険が迫っています。彼女を救えるのは、親友であるあなただけなのです」
ヒーラリは二度の戦争をも上回る、人生最大の衝撃に見舞われた。
א
痩せこけたデルディ・コリドンが通された部屋には、中年の将校がいた。
警護中隊の所属ではなく、憲兵隊だと言う。
「君に課せられた一年間の奉仕活動は、所管がゴーレム大隊から憲兵隊に移された。以後は我々の指示に従ってもらう」
憲兵の将校が合図をすると、デルディのあとから痩せた少女が入ってきた。
年は同じくらいか、頭に包帯が巻かれ、右手で杖を付き、危なっかしい足取りでよろよろと歩く。
連れてきた憲兵の手を借り、部屋の隅にある椅子に座った。右膝を伸ばしたままなので、足が不自由なのだと分かった。
憲兵将校が説明する。
「彼女はサントル軍の精霊士、名前はセリュー、現時点では捕虜だ」
デルディの心臓が跳ね上がった。
理想国家から来た人間と初めて会えたのだ。
こんな機会は二度と無いだろう。
さらに将校は「彼女が精霊士学園に聴講生として通う」こと「寮を含む日常の世話をデルディが行う」ことなどを言い渡す。
デルディにとっては願ったり叶ったりで、細かい諸注意など聞こえなかった。
「学園は軍の出入りが制限されている。くれぐれも彼女が問題を起こさないよう、厳重に注意してくれたまえ」
「了解であります!」
パトリア王国に来て初めて、デルディは喜んで指示に従った。
再び同志に巡り会えた喜びで頭が一杯なのだ。
(また世界を革新する作戦を語り合える!)
あまりに嬉しくて、捕虜が王立学園で学ぶことが極めて異常であることに気付かなかった。
家族も親戚もいない天涯孤独な大衆少女を、帝国に送還したところで不幸になるのは明白だった。
そんな未成年捕虜の扱いに困った軍に「学園に入れるよう」助言したのはルークスである。
少年は「想像上の存在ではないサントル人を、生徒たちに知ってもらいたい」程度の考えだったが、軍にとっては渡りに船となった。
どんな書物や講義よりも「いかにサントル帝国が悪辣で道を違えているか」の教材として活用できるうえに、諸外国に「いかにパトリア王国が人道的であるか」アピールもできるのだから。
א
サントル帝国の南部の平地、広大な演習場には砂埃が舞っている。
ときおり雲の隙間から日が差し込む、どんよりとした天候であった。
シノシュ・ステランの前には二十名のゴーレムコマンダー候補生が一列横隊で並んでいる。
七倍級が使えるノームと一体しか契約出来ず、コマンダーとしては「先が見えた」未成年者たちだ。
有人型ゴーレムの開発にあたってシノシュに与えられたのは、十基の通常型ゴーレムと、二十名の候補生からなる試験中隊だけである。
さすがに軍も実現できるかも怪しい開発には、正規のコマンダーを割かなかった。
あとは開発局が施設を使わせてくれるだけだ。
シノシュは手探りで有人型ゴーレムを作り上げ、部隊を編制しなければならない。
もっとも彼自身「実現できるとは思っていない」わけだが。
苦し紛れにひねり出しただけで、家族が安全に人生を全うする時間を稼げれば良いのだ。
シノシュの横では、政治将校のディーニェ・ファナチが満面の笑みでいた。
「必ず成果を出せると信じていますとも」
少年は笑みを作り、歯の浮く台詞で彼女に感謝を述べる。
第三ゴーレム師団「蹂躙」が解体され、行き場を無くしたファナチはシノシュの市民教育担当を買って出たらしい。
あるいは本当にシノシュに期待していたのかも知れないが、そんなあるかないかの可能性を信じるほど、元大衆の少年は脳天気ではない。
彼女は今までどおり、最大限に警戒しながら丁重に接するだけだ。
なにしろシノシュの目の前には、政治将校より危険な存在がいるのだから。
二十名の候補生の後ろに、朱色の軍服で揃えた一団が二列横隊で並んでいた。
朱衛兵である。
皇族や党中枢など、サントル帝国の要人警護を専門とする精鋭中の精鋭だ。
あくまでも警護対象は本人で、その子供に二個小隊も朱衛兵が付くはずがない。
それがためにシノシュの背筋は凍り付いていた。
(二十人の中に皇族がいる!)
候補生のうちは平等で、市民の子でも姓は伏せられている。
その立て前が指揮官であるシノシュにも適用されるとは思ってもみなかった。
名簿にさえ姓が記載されていない、それだけなら大した問題にはならない。
問題なのは、誰が皇族か分からない点だ。
朱衛兵にしても「反革新分子に標的を教える」真似はせず、警護対象を二十人全員としていた。
シノシュには、候補生の立ち居振る舞いで市民か大衆か判別するのがやっとだ。
見たところ二十名中四名は意識が緩く、大衆らしき生死の狭間にいる緊張感が感じられない。
(皇族は四人の中の誰か、か)
皇族を怪我でもさせたら、たとえ市民であっても不問では済むまい。
ましてやゴーレムから墜落死させようものなら、死刑は確定。家族の連座も免れないだろう。
シノシュの言動に、再び家族の命がのし掛かってきた。
(大衆に生まれが者の宿命かよ……)
市民となり、家族の安全を確保できたと思ったのは、つかの間の夢だった。
א
パトリア王国の首都アクセムの、騎士街にある一軒の屋敷では、そこの主人が固く閉ざしていた瞼をかすかに開いた。
長きに渡って昏睡し続け、ウンディーネによって流動食を与えられ命脈を保っていた老女が、意識を取り戻したのだ。
前王宮精霊士室長のインヴィディア卿その人である。
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