バーサーカーの生贄に選ばれましたが、愛されてはいません

あおいまとか

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バレました

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 そんなこんなで、金で身を売り、入学して数ヶ月、合意の上での強姦?有無を言わさず犯される日々を送っていたおれだが、一つ疑問だったことがある。
 ジャイルは金で雇われた被害者を殴って楽しいのかな?
 ってことだ。
 
 いやほら、ジャイルはさすが公爵家の次男だけあって、潔癖だ。
 殴るのも、反抗できない弱い者をいじめて楽しいなって感じじゃない。小さい子が困りごとを自分でどうにもできなくて、キャパオーバーして、泣きわめく。何かのきっかけで、激昂し振り回した手が、おれにあたってしまう感じ。

 冷静な時のジャイルは、他の生徒や教師の判断を待つことはない。なんでも自分で決めている。他人の目を気にしていない。おつきの使用人のこともよく置き去りにして一人で行動している。昼食時など、他の高位貴族の子息は、イスにふんぞりかえって、使用人が準備するのを待っている。それとは大違いだ。
 
 そんな彼が、実は周りが用意した被害者をまんまと選んで、与えられた環境にあまんじていたと知ったらどうなるのか。
 アルクロフト家の人々は、誰も考えなかったのだろうか?

 
 「どういうことだ?」珍しく怒った表情をしたジャイルに胸ぐらを掴まれながら、背中はギリギリと壁に押しつけられた。
 昼食のため誰もいなくなった空き教室。
 今日もヤられるために連れ込まれたのかと思ったのだが。
 制服のシャツの胸ぐらをつかまれ、力いっぱいひっぱられると、意外と息が苦しい。

「お前、やっぱりこのためにわざわざ入学したのか?こんな目にあうために!」
「……そ……うだ」

 そもそもジャイルは、今までおれにまともに話しかけたりしなかったので、これは初の会話らしい会話だった。
 今まではジャイルは自分の要求だけ言って、こちらの返答など聞いていなかったのだ。

 潔癖な人間が他人の思惑通りに動いていたと、気づいたらどうなるか?
 毎回毎回使用人が駆けつけるのが遅すぎたり、本人に内緒にするには最初から無理がある。
 まぁ最初から殴るならこいつをと、差し出してその通りにする感じでもないが。

 (そりゃ身近な人間に騙されてたら怒るよな……)

 嘘があることがダメなのだ。

 ジャイルは頭も回る。不意にキレて教室を出て行ったりすることがあるものの、授業はなんなくこなしていた。
 他の生徒とのコミニケーションは最低限で、対人能力は低いが。
 
「……反吐が出るな」

 しかしジャイルはおれが肯定するとさらにイラつき、むさぼるようなキスしてきた。

 なぜだ?
 その後結局その場で犯された流れは納得できない。
 解せぬ。怒りをこちらにむけるのはやめてくれ。
 おれは捧げられた被害者いけにえであって、首謀者ではないんだよ。
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