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第5話
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食事を終え店を出ると、夜空には満月が輝いていた。街の喧騒も、いつの間にか優しいざわめきに変わっている。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「こちらこそ。冴島さんとお話できて楽しかったです。またお誘いしてもいいですか?」
彼の言葉に、私の胸に希望の光が差し込んだ。一ノ瀬の忠告がまだ完全に消え去ったわけではないけれど、今目の前にいる木崎さんは、どこまでも誠実で、嘘をついているようには見えない。
私の勝手な思い込みかもしれない。
「はい、ぜひ!」
笑顔で答えると、木崎さんは満足そうに目を細めた。夜風が心地よく頬を撫でる。
「……まいったな」
すると、彼が困ったように何かボソッとつぶやいたのが聞こえた。
彼の顔はビルの明かりを浴びて、普段よりも一層、深く影を落としている。どうしたんだろう?と不思議に思っていると、真剣な眼差しが、まっすぐに私をとらえた。
「今日、こんなこと言うつもりはなかったんです」
木崎さんの言葉に、私の心臓が大きく跳ねた。何が始まるのだろう、という期待と不安が入り混じる。
彼の端正な顔が、私を射抜くように見つめている。背筋がピンと伸び、鼓動が早まる。
「でも、冴島さんが可愛くて……正直に言うと、とても惹かれています」
ストレートな告白に、私の全身から血の気が引くような感覚に襲われた。彼の言葉が、まるで甘い魔法のように、私の心を縛り付けていく。
「僕と、付き合っていただけませんか?」
街のざわめきの中に、彼の低いけれど確かな声が響く。周囲の賑わいが、遠い幻のように感じられた。
「私で……いいんでしょうか?」
「冴島さんがいいんです」
目の前には、真剣な表情の木崎さん。混乱と、信じられないほどの喜びが、胸いっぱいに広がる。こんなことが本当に、私の身に起こっているのだろうか。
私の瞳は大きく見開かれ、口からは他になんの言葉も出てこない。ただ全身を巡る熱と、じんわりと目頭に滲む熱を感じながら、必死に頷くことしかできなかった。
「はい……喜んで」
絞り出した声は、震えていた。だがその言葉には、紛れもない私の決意と、彼への想いが込められていた。
「本当に? やった」
今日は終始大人だった彼が、子どもみたいに小さくガッツポーズをするのを見て、思わずクスッと笑いがこぼれた。こんな表情もするんだ。なんだか可愛い。
「よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
彼はそう言ってゆっくりと、私の手を握った。指先から伝わる温もりに、私の心臓はさらに大きく跳ねる。
街の喧騒が再び耳に届き始め、まるで世界が二人のために動き出したかのようだった。
この瞬間から、私たちの新しい物語が始まるのだと確信した。
◇◇◇
翌日。病院の給湯室は、朝からコーヒーの香ばしい匂いが立ち込め、忙しく働くスタッフたちの活気で満ちていた。
私は流し台でコップを洗っていた菜穂に、少しだけ緊張しながら声をかける。
「菜穂、おはよ。あのね……ちょっと話があるんだけど」
菜穂は手に持っていたスポンジをピタッと止め、眉をひそめた。
「ん? なに? そんな改まって。もしかしてまた財布落としたとか?」
「違うよ! もっとすごいこと!」
大げさに身振り手振りでアピールすると、菜穂は訝しげな顔でこちらを向いた。給湯室には私たちしかいない。今しかない、と私は深呼吸をする。
「あのね、昨日、木崎さんと……デートして、それで……付き合うことになったの」
一気に言い終えると、私の顔はカァッと熱くなった。心臓がバクバクと音を立てて、破裂しそうなほどに脈打つ。
菜穂は一瞬の間、動きを止め、まるで時間が止まったかのように、目を見開いて私を凝視している。手に持っていたスポンジが、ポトリとシンクに落ちた。
「はぁあああ!? なにそれ、聞いてないんだけど!?」
菜穂の絶叫が給湯室中に響き渡り、私は慌てて口元に人差し指を立てた。
「しーっ! 大きい声出さないでよ! 誰かに聞かれたらどうするの!」
「いやいやいや、だって! マジ!? あの王子と!? 嘘でしょ!?」
菜穂は興奮冷めやらぬ様子で、私の腕を両手で掴む。その力強さに、思わずたじろいだ。
「本当だよ! 信じられないでしょ? 私もまだ夢みたいで……」
ふにゃりと頬を緩めると、菜穂は目を細めて私を睨みつける。
「ちょっと待って、頭が追いつかない! こないだまであんなに『既婚者かも』ってビクビクしてたのに、一瞬で付き合うことになったって、どういうこと!?」
「それがね、木崎さんからメッセージが来て……『恋人や特定の人はいませんのでご安心ください』って。それで一ノ瀬の忠告は杞憂だったって分かって……」
昨夜の経緯を掻い摘んで話すと、菜穂は口をあんぐりと開けていた。
「マジか……ってことは、一ノ瀬のガセネタだったわけね。あいつ、あとでしめてやる」
菜穂の顔に再び殺気が宿る。その迫力に、私は思わず「まあまあ」と諭めるように手を振った。
「でもさ、まさかそんなに早く付き合うことになるなんて。 凛、あんたやっぱり持ってるよ。 おめでとう!」
菜穂は満面の笑みで私の肩をバシバシと叩いた。その温かさと喜びが、私の胸にじんわりと染み渡る。
「ありがとう、菜穂」
心の底から湧き上がる幸福感に、自然と笑顔がこぼれた。まだ始まったばかりの恋だけど、これからの日々がきっと輝かしいものになるだろう。そう予感せずにはいられなかった。
その日の午後、私は放射線科に用事があり、医事課を出てそちらへと向かっていた。
病院の廊下は、行き交う医療スタッフで活気に満ちている。
そんな彼らを横目に、私は先ほどの給湯室での菜穂とのやり取りを思い出し、一人口元を緩ませていた。
私、木崎さんの彼女ってことなんだよね?あー、まだ夢の中にいるような気分。
その時だった。廊下の奥からこっちに向かってくる人影に、私は思わず息を呑んだ。木崎さんだ。
グレーのスーツを身に纏い、いつものようにスマートに歩いている。昨日デートしたばかりなのに、こんな病院の廊下で会うと、なんだかすごく照れくさい。心臓がドクリと大きく跳ね、顔に熱が集まる。
彼も私に気づいたようで、一瞬、足が止まった。お互い、少し気まずそうに、だけど嬉しそうに目が合う。
誰も見ていないだろうかと、ちらりと周りを確認して、私はごく小さく、人差し指でひらひらと手を振った。
すると木崎さんも、誰にも気づかれないように、ほんの少しだけ、だけど確かに指を動かしてくれた。
その仕草がなんだか秘密の合図みたいで、私の胸をさらに高鳴らせた。
「お疲れ様。また連絡するね」
「は、はい!」
すれ違う際、彼が耳元で私にだけ聞こえる声でそう囁いた。嬉しくて思わずその場でジャンプしそうになるのを何とか堪えると、彼の背中を見送った。
「かっこいいなぁ」
一人幸せをかみしめていたその時だった。背後からひんやりとした気配を感じた。
「ふーん」
低い、だけど聞き覚えのある声が、耳元で聞こえる。ビクッと肩を震わせ振り返ると、そこには腕を組み、ニヤリと口角を上げた一ノ瀬が立っていた。
目は完全に私と、遠ざかる木崎さんの背中を交互に見ている。彼は全てを悟ったような表情で、私の顔をじっと見つめてくる。
「ち、違うの! これは……その……」
私は慌てて、まるで言い訳を探すようにしどろもどろになる。顔がさらに赤くなるのを感じた。
「へぇ。違うんだ。何が違うのか、ぜひ詳しく聞かせてほしいね」
一ノ瀬の目は、獲物を見つけた狩人のようだった。その声には、からかいの色が多分に含まれている。
「いや、だから、その……! 昨日は、ほら、あの、あれがあったから、その……」
何を言えばいいのか分からず、言葉が宙を彷徨う。
「あっそ」
一ノ瀬は興味なさげに鼻で笑うと、くるりと踵を返して歩き出した。その素っ気ない態度に私はさらに焦る。
「え、ちょ、一ノ瀬! 聞いてよ! ちゃんと説明するから!」
彼の背中に向かって必死に訴えかけるが、一ノ瀬は一度もこちらを振り返ることなく、迷いのない足取りで廊下の奥へと消えていった。
一ノ瀬のクールな態度に私は一人、廊下で立ち尽くすしかなかった。
「人の話を聞きなさいよ、まったく」
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「こちらこそ。冴島さんとお話できて楽しかったです。またお誘いしてもいいですか?」
彼の言葉に、私の胸に希望の光が差し込んだ。一ノ瀬の忠告がまだ完全に消え去ったわけではないけれど、今目の前にいる木崎さんは、どこまでも誠実で、嘘をついているようには見えない。
私の勝手な思い込みかもしれない。
「はい、ぜひ!」
笑顔で答えると、木崎さんは満足そうに目を細めた。夜風が心地よく頬を撫でる。
「……まいったな」
すると、彼が困ったように何かボソッとつぶやいたのが聞こえた。
彼の顔はビルの明かりを浴びて、普段よりも一層、深く影を落としている。どうしたんだろう?と不思議に思っていると、真剣な眼差しが、まっすぐに私をとらえた。
「今日、こんなこと言うつもりはなかったんです」
木崎さんの言葉に、私の心臓が大きく跳ねた。何が始まるのだろう、という期待と不安が入り混じる。
彼の端正な顔が、私を射抜くように見つめている。背筋がピンと伸び、鼓動が早まる。
「でも、冴島さんが可愛くて……正直に言うと、とても惹かれています」
ストレートな告白に、私の全身から血の気が引くような感覚に襲われた。彼の言葉が、まるで甘い魔法のように、私の心を縛り付けていく。
「僕と、付き合っていただけませんか?」
街のざわめきの中に、彼の低いけれど確かな声が響く。周囲の賑わいが、遠い幻のように感じられた。
「私で……いいんでしょうか?」
「冴島さんがいいんです」
目の前には、真剣な表情の木崎さん。混乱と、信じられないほどの喜びが、胸いっぱいに広がる。こんなことが本当に、私の身に起こっているのだろうか。
私の瞳は大きく見開かれ、口からは他になんの言葉も出てこない。ただ全身を巡る熱と、じんわりと目頭に滲む熱を感じながら、必死に頷くことしかできなかった。
「はい……喜んで」
絞り出した声は、震えていた。だがその言葉には、紛れもない私の決意と、彼への想いが込められていた。
「本当に? やった」
今日は終始大人だった彼が、子どもみたいに小さくガッツポーズをするのを見て、思わずクスッと笑いがこぼれた。こんな表情もするんだ。なんだか可愛い。
「よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
彼はそう言ってゆっくりと、私の手を握った。指先から伝わる温もりに、私の心臓はさらに大きく跳ねる。
街の喧騒が再び耳に届き始め、まるで世界が二人のために動き出したかのようだった。
この瞬間から、私たちの新しい物語が始まるのだと確信した。
◇◇◇
翌日。病院の給湯室は、朝からコーヒーの香ばしい匂いが立ち込め、忙しく働くスタッフたちの活気で満ちていた。
私は流し台でコップを洗っていた菜穂に、少しだけ緊張しながら声をかける。
「菜穂、おはよ。あのね……ちょっと話があるんだけど」
菜穂は手に持っていたスポンジをピタッと止め、眉をひそめた。
「ん? なに? そんな改まって。もしかしてまた財布落としたとか?」
「違うよ! もっとすごいこと!」
大げさに身振り手振りでアピールすると、菜穂は訝しげな顔でこちらを向いた。給湯室には私たちしかいない。今しかない、と私は深呼吸をする。
「あのね、昨日、木崎さんと……デートして、それで……付き合うことになったの」
一気に言い終えると、私の顔はカァッと熱くなった。心臓がバクバクと音を立てて、破裂しそうなほどに脈打つ。
菜穂は一瞬の間、動きを止め、まるで時間が止まったかのように、目を見開いて私を凝視している。手に持っていたスポンジが、ポトリとシンクに落ちた。
「はぁあああ!? なにそれ、聞いてないんだけど!?」
菜穂の絶叫が給湯室中に響き渡り、私は慌てて口元に人差し指を立てた。
「しーっ! 大きい声出さないでよ! 誰かに聞かれたらどうするの!」
「いやいやいや、だって! マジ!? あの王子と!? 嘘でしょ!?」
菜穂は興奮冷めやらぬ様子で、私の腕を両手で掴む。その力強さに、思わずたじろいだ。
「本当だよ! 信じられないでしょ? 私もまだ夢みたいで……」
ふにゃりと頬を緩めると、菜穂は目を細めて私を睨みつける。
「ちょっと待って、頭が追いつかない! こないだまであんなに『既婚者かも』ってビクビクしてたのに、一瞬で付き合うことになったって、どういうこと!?」
「それがね、木崎さんからメッセージが来て……『恋人や特定の人はいませんのでご安心ください』って。それで一ノ瀬の忠告は杞憂だったって分かって……」
昨夜の経緯を掻い摘んで話すと、菜穂は口をあんぐりと開けていた。
「マジか……ってことは、一ノ瀬のガセネタだったわけね。あいつ、あとでしめてやる」
菜穂の顔に再び殺気が宿る。その迫力に、私は思わず「まあまあ」と諭めるように手を振った。
「でもさ、まさかそんなに早く付き合うことになるなんて。 凛、あんたやっぱり持ってるよ。 おめでとう!」
菜穂は満面の笑みで私の肩をバシバシと叩いた。その温かさと喜びが、私の胸にじんわりと染み渡る。
「ありがとう、菜穂」
心の底から湧き上がる幸福感に、自然と笑顔がこぼれた。まだ始まったばかりの恋だけど、これからの日々がきっと輝かしいものになるだろう。そう予感せずにはいられなかった。
その日の午後、私は放射線科に用事があり、医事課を出てそちらへと向かっていた。
病院の廊下は、行き交う医療スタッフで活気に満ちている。
そんな彼らを横目に、私は先ほどの給湯室での菜穂とのやり取りを思い出し、一人口元を緩ませていた。
私、木崎さんの彼女ってことなんだよね?あー、まだ夢の中にいるような気分。
その時だった。廊下の奥からこっちに向かってくる人影に、私は思わず息を呑んだ。木崎さんだ。
グレーのスーツを身に纏い、いつものようにスマートに歩いている。昨日デートしたばかりなのに、こんな病院の廊下で会うと、なんだかすごく照れくさい。心臓がドクリと大きく跳ね、顔に熱が集まる。
彼も私に気づいたようで、一瞬、足が止まった。お互い、少し気まずそうに、だけど嬉しそうに目が合う。
誰も見ていないだろうかと、ちらりと周りを確認して、私はごく小さく、人差し指でひらひらと手を振った。
すると木崎さんも、誰にも気づかれないように、ほんの少しだけ、だけど確かに指を動かしてくれた。
その仕草がなんだか秘密の合図みたいで、私の胸をさらに高鳴らせた。
「お疲れ様。また連絡するね」
「は、はい!」
すれ違う際、彼が耳元で私にだけ聞こえる声でそう囁いた。嬉しくて思わずその場でジャンプしそうになるのを何とか堪えると、彼の背中を見送った。
「かっこいいなぁ」
一人幸せをかみしめていたその時だった。背後からひんやりとした気配を感じた。
「ふーん」
低い、だけど聞き覚えのある声が、耳元で聞こえる。ビクッと肩を震わせ振り返ると、そこには腕を組み、ニヤリと口角を上げた一ノ瀬が立っていた。
目は完全に私と、遠ざかる木崎さんの背中を交互に見ている。彼は全てを悟ったような表情で、私の顔をじっと見つめてくる。
「ち、違うの! これは……その……」
私は慌てて、まるで言い訳を探すようにしどろもどろになる。顔がさらに赤くなるのを感じた。
「へぇ。違うんだ。何が違うのか、ぜひ詳しく聞かせてほしいね」
一ノ瀬の目は、獲物を見つけた狩人のようだった。その声には、からかいの色が多分に含まれている。
「いや、だから、その……! 昨日は、ほら、あの、あれがあったから、その……」
何を言えばいいのか分からず、言葉が宙を彷徨う。
「あっそ」
一ノ瀬は興味なさげに鼻で笑うと、くるりと踵を返して歩き出した。その素っ気ない態度に私はさらに焦る。
「え、ちょ、一ノ瀬! 聞いてよ! ちゃんと説明するから!」
彼の背中に向かって必死に訴えかけるが、一ノ瀬は一度もこちらを振り返ることなく、迷いのない足取りで廊下の奥へと消えていった。
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