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第三章
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「君たち、どうする?」
私は残ったゴブリンたちに、そう問いかける。自分たちのボスがやられたのを見て、完全に動揺している様だ。どうせもう報告は行ってしまっているだろうから、わざわざ、殲滅する必要もないだろう。逃げるなら逃げてくれていいし、向ってくるなら、それもしょうがない。
「ボスの仇だ!」
ゴブリンの一体がそう言うと、その言葉でその場にいたゴブリンが動き始める。
「そうなっちゃうか」
まだ冒険者は何人か残っている。騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた冒険者が戦いに加わってきた。そして、いたる所で、冒険者とゴブリンの攻防が始まった。数では人間側が有利。私は自分に向かってくるゴブリンだけを倒す。
そうしている内に、ゴブリンたちの数は減っていき、ついにすべてが倒された。冒険者側に喜びの声があがる。そしてそれぞれが、自分の倒したモンスターコアを集め始めた。私はホブゴブリンのモンスターコアを拾おうとする。
「あれ? 無い」
モンスターコアが転がっていたはずの場所に無い。誰かに横取りされてしまったか。
「お嬢ちゃん、危なっかしくて代わりに拾っておいたぜ」
目の前にモンスターコアを差し出され、私はその人物を見る。先ほどホブゴブリンに攻撃された時、声をかけてきてくれた冒険者のおっさんだ。私は差し出されたモンスターコアを受け取った。
「こういう大物のモンスターコアは、倒したらすぐ拾った方がいいぜ、どさくさに紛れて盗まれちまう」
「あぁ、そういう物なんだ」
自分の物と証明は出来ないからな。自動で自分の道具袋に入ってくるならまだしも。
「あんた強い割に、抜けてんなぁ」
豪快に笑い声をあげたおっさん。ひとしきり笑うと、言葉を続けた。
「あんたの強さ憧れちまう、ファンになっちまった、これからの活躍に期待するぜ」
親指を立てて、そう言ったおっさんは、そのまま「じゃーな」とどこかに歩いていった。私はその背中を見て、活躍する気はないんだけどと思う。
「サワ、見て、大量よ!」
リーヴェはモンスターコアを沢山持って、満面の笑みで走ってきた。
「今日私は強くなったわ」
「一日で急激に強くならないでしょ」
「強くなったわよ……サワは一個? ホブゴブリンのかしら?」
「そうそう」
子分のゴブリンも何体か倒したけど、もう誰かに搔っ攫われてる。まぁいいけど。
「欲がないわね」
呆れたようにリーヴェが笑った後「さぁ、報告に行きましょう」と方向転換して歩き始めた。他の冒険者も同じ方向に歩き始めている。これで、この騒ぎもおしまいだ。穏健派のモンスター集団は最初からいなかった。そういう事だ。私はホッとして、リーヴェの後に続く。
私は残ったゴブリンたちに、そう問いかける。自分たちのボスがやられたのを見て、完全に動揺している様だ。どうせもう報告は行ってしまっているだろうから、わざわざ、殲滅する必要もないだろう。逃げるなら逃げてくれていいし、向ってくるなら、それもしょうがない。
「ボスの仇だ!」
ゴブリンの一体がそう言うと、その言葉でその場にいたゴブリンが動き始める。
「そうなっちゃうか」
まだ冒険者は何人か残っている。騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた冒険者が戦いに加わってきた。そして、いたる所で、冒険者とゴブリンの攻防が始まった。数では人間側が有利。私は自分に向かってくるゴブリンだけを倒す。
そうしている内に、ゴブリンたちの数は減っていき、ついにすべてが倒された。冒険者側に喜びの声があがる。そしてそれぞれが、自分の倒したモンスターコアを集め始めた。私はホブゴブリンのモンスターコアを拾おうとする。
「あれ? 無い」
モンスターコアが転がっていたはずの場所に無い。誰かに横取りされてしまったか。
「お嬢ちゃん、危なっかしくて代わりに拾っておいたぜ」
目の前にモンスターコアを差し出され、私はその人物を見る。先ほどホブゴブリンに攻撃された時、声をかけてきてくれた冒険者のおっさんだ。私は差し出されたモンスターコアを受け取った。
「こういう大物のモンスターコアは、倒したらすぐ拾った方がいいぜ、どさくさに紛れて盗まれちまう」
「あぁ、そういう物なんだ」
自分の物と証明は出来ないからな。自動で自分の道具袋に入ってくるならまだしも。
「あんた強い割に、抜けてんなぁ」
豪快に笑い声をあげたおっさん。ひとしきり笑うと、言葉を続けた。
「あんたの強さ憧れちまう、ファンになっちまった、これからの活躍に期待するぜ」
親指を立てて、そう言ったおっさんは、そのまま「じゃーな」とどこかに歩いていった。私はその背中を見て、活躍する気はないんだけどと思う。
「サワ、見て、大量よ!」
リーヴェはモンスターコアを沢山持って、満面の笑みで走ってきた。
「今日私は強くなったわ」
「一日で急激に強くならないでしょ」
「強くなったわよ……サワは一個? ホブゴブリンのかしら?」
「そうそう」
子分のゴブリンも何体か倒したけど、もう誰かに搔っ攫われてる。まぁいいけど。
「欲がないわね」
呆れたようにリーヴェが笑った後「さぁ、報告に行きましょう」と方向転換して歩き始めた。他の冒険者も同じ方向に歩き始めている。これで、この騒ぎもおしまいだ。穏健派のモンスター集団は最初からいなかった。そういう事だ。私はホッとして、リーヴェの後に続く。
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