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異世界ファンタジア
3話 パーティー募集~サムライ涙の頼み~
しおりを挟む『俺の名前は 近野 和弥、
異世界に転移してから5日が経つ。
毎日クエストに行くが、2人だけでは、クエストが捗らないし、効率が悪い、それに体力もいずれ限界がくる...
たとえるとあれだ、大人が殴っても壊れないサンドバッグを小学生に永遠と殴らせるとか、
それにこの世界はどうにも体力の消費が早い。
それもあれだ、スマホゲームのパズ〇ラを初心者がクエストをどれだけ頑張って受けても スタミナがないからクエスト受けられない みたいな感じである。
冒険者レベルが上がれば自動的にステータスは上がるが、この世界はレベル~まで経験値~倍とかいう、ゲームのようなものがない。
難易度の高いクエストを受ければ、それだけ経験値は貰えるが、レベルも低い、それよりも人数が2人。
初心者クエストで手こずっているのに難易度の高いクエストは受けられない、
受けたとしてもモンスターは倒せないだろう。
だから俺達は考えた。
そして一つの考えにたどり着いたのであった。』
「和弥さん、もうあれしかないわね 」
大人ぶったようにいうリミア、それに対して和弥も
「そうだな、あれしかない。これでも、それでもない。あれだ。」
あれとは、あれである。
「では、和弥さん集会所へ行きましょう。」
「ああ、そうだな。」
少し歩いて集会所、なのだがその道中で、
「おい嬢ちゃん、俺たちと遊ばねえ ? 」
「結構いい身体してんじゃん。」
「俺たちと遊んだ方が楽しいって ! な?」
わけのわからん3人の男に囲まれた和弥とリミア、男達はまだなにかブツブツ言っている。
すると和弥がリミアの腕を掴んだ。
「えっ、ちょ ! あんた !」
すると次の瞬間、男達の隙をつき、走り出した !
すぐに追いかける男達、道はわからないから、適当に走る和弥すると、そこは行き止まり。
「ちっ、これもコミックみたいだな。ホント困るぜ」
男達が追いかけてきて、
「追い込んだぜ嬢ちゃん、」
と、太った男がいう
「俺達から逃げるとか不可能なんだよ ! 」
と、細い男がいう
「じゃあ、早速遊ばせてもらうか。お前らは男をやれ。」
と1番大きな男がいうと、太細は、
「わかりました ! 」
「くそ、これまでか、」
和弥がそういうと、男達は飛びかかってきた、
「それじゃあ、いただきまー...」
「いやぁぁ !!」
リミアが叫んだその時
次の瞬間、
「うわっ ! 」ドスン...
「ぐへぇ !」 パタ...
「おえっ !」バタ...
一瞬にして3人の男が倒れた、そこには、1人の少年 ? 少女 ?が経っていた、
「だ、大丈夫ですか...ケガは、あ、ありませんか...」
「あ、ありがとう...」
と和弥が驚くように言う、リミアも同じように
「ありがと...」
「では、」
そういって立ち去った...その人は突然と現れ、突然と消えた。
「なんだったんだ...なにも気づかなかったし、一瞬だった...」
「そ、そうね...ゾッとしたわ...」
そういい、集会所へ向かう和弥とリミア。
「今度あったらお礼しないと、」
「そうね、」
そう言いながら会話をしていたら集会所へ着いた、中へ入ると
少し大きめで中年の男、ゲイガーは、
「よぉー ! 和弥さん ! 今日もクエストですかい ! 」
続いて和弥と同年代のセインは、
「よぉ ! 和弥 ! いい店見つけたんだ ! 今度一発行こうぜ ! 」
「いや、遠慮しとくよ、それに今日はクエストには行かない、今日はゆっくりするんだ」
と、和弥が言うと、セインとゲイガーは、
「そうかーじゃあ、俺はクエスト行ってこよーかなー、和弥今度行こうな ! おーいクレヘアちゃん新しいクエあるかい...」
「俺は家で畑耕さないといけねえんで ! 俺は失礼しやす !」
「おぉ~またなぁ~。」
そう言って、集会所は静かになった。
今は9時、だいたいこの時間はみんな静かである、お酒が入ると化けるが...
和弥とリミアは集会所奥の暗いところにある椅子に座った。するとリミアは、
「和弥 ! 今日はパーティーを募集するわよ ! もうあんなことが起こらないように...」
それを聞いた和弥は、
「ちょ! お前 ! それは言わないって言っただろ ! それに ! あの時は酔ってたから ! 正気じゃなかったから ! 」
そう言われたリミアは頬赤くして、
「いくら酔っていて正気じゃなかったからって、あんな急にっ、かぁ~~~」
「だからお前 ! 仕方ないだろ ! 俺だって覚えてないし !
それになんで照れてるんだよ !! 」
「別に照れてなんかないわよ ! 誰が照れるもんですか !
それより、早くパーティーを募集するわよ。
うーん、3人は欲しいわね ! 女2人、男一人ってところかしら。」
そう、先ほどの あれ とはパーティー募集である、和弥とリミアは、パーティー募集をして仲間を増やし、クエストの効率アップをしようと考えているのであった。
それと、あの夜みたいなことが起こらないように...
「そうだな、でも男多くしといた方が良くないか ? 力あるし」
和弥がそういうとリミアは、
「いやよ ! だって男を多くしたら...またあの夜...」
「あぁぁぁーーーー !!! わかった ! そうだよな !女が多い方がいいよな ! そうだよな ! 女は多い方がいいよな ! 」
「じゃあ、私はパーティー募集を集会所のボードに貼って来るから、待っててちょうだい。」
「ああ、変なこと書くなよー」
「わかってるわ」
そういい、リミアは受付の方へといった。
そうしてからしばらく経つと、
「貼ってきたわ、」
「変なこと書いてないよな。」
「バッチリよ ! 変なことは書いてないわ !」
「じゃあ、あとは待つだけ...か。」
そういって、待っていると時間が過ぎていく。
「おーい、リミアさーん ? ここはオンセトの町なんですよねー、新米冒険者ばっかでパーティーを探す人が多いと思うんですけど、なんで誰も来ないんですかねー。」
「それは和弥、上位ジョブだけ募集してるもの、そうそう来ないわよ 。」
「へー上位ジョブ、上位ジョブ ?! おい、クソ女神お前変なこと書いてないって言ったよな。」
「ええ、言ったわよ」
「どこがだよ ! 上位ジョブだけとかおかしすぎじゃねえか !!
上位ジョブは少ないんだぞ ? 早々いないってクレヘアさんも言ってたじゃねえか ! 」
「だってー、魔王を倒すには上位ジョブが1番でしょ。」
「それはそうだけど、早々いないんだよ ! てか、上位ジョブはもう他のパーティー入ってるだろ !! 上位ジョブは3人もいたら奇跡だよ !!!...」
「それはそうだけど...」
そう言っていると和弥の元へ、奇跡が舞い降りた。
「おい ! そこの者、集会所の掲示板を見てきた。」
その声を聞いた2人は、小さなかすれ声で
「奇跡起きたぁぁぁーーーーーーー..... 」
目ん玉飛び出て、鼻水も出ている...
それは、年下の女の子であった。
なにかのアニメのパクリ だなんだの言われるのが怖い...by作者
「我が名はカンナ、ジョブは希少ジョブのサムライである。
上位ジョブじゃないが、「希少だから、いっか」と思いここへ参った。是非、あなたのパーティーに入れて欲しい。」
それは和服を纏った女の子、和弥の1つ2つ年下だろうか。
「おい、最後のおかしくないか。」
「希少 ?! すごいわね ! でも、上位ジョブはまだしも、希少なのになんで1人なの ? 希少って珍しいから、パーティーにはすぐ入れてもらえるんじゃないの ? 」
「そ、それはだな...我もわからんのだ。クエストなどでは役に立っているはずなのだが、なぜか毎回断られる。けしからん ! 」
「そ、そうなんだ。それよりなんで海賊みたいに眼帯つけてんだ ? 」
「これはマジ...」
女が言いかけたら和弥が、
「マジックアイテムはなしな」
カンナは驚いて
「ゲッ...」
「こ、これはあれだ、あれ。ダッテーマサムーネ が付けていたから真似して付けたのだ。 どうじゃ、かっこいいじゃろう。」
「あー、伊達政宗か ! 俺も大好きなんだよなー ! 超カッコイイよな ! 俺達伊達仲間だな !! 」
和弥は日本の事を久しぶりに話したことにとても嬉しそうである。
そう和弥が言ったときカンナが驚くような表情を浮かべ、下を向いた。
「どうかしたか ? 」
「い、いや。なにもない気にするな」
「あーそれでそれで、君は俺達のパーティーに「入りたい」でいいんだよね ?」
「そ、そうだ。是非我をお主のパーティーに入れて欲しい。」
するとリミアは、
「それなら、大歓...」
和弥が口を封じる。
「ちょ ! なにするのよ和弥 !」
「まず、こいつの強さを知りたい。」
「じゃあ、クエストに行きましょ !」
「いいだろう ! 我の力、とくと見るが良い!」
ぷっぷぷぷ~
~クエスト:ジャイアントポッロ亜種を5羽討伐せよ ! ~
「和弥ー、亜種だけどいいの ? 亜種って強いんでしょ ? 普通のジャイアントポッロでよくない? 」
「だめだ ! 普通のジャイアントポッロは俺の下僕だからな !」
「我の剣技ご覧あれ。 」
すると辺りは肌寒くなった...
「天地堺目中国
現身震う世の敵よ
此処へ来ことが運の尽き目
我カンナ此処に来たり
我がかむい以て斬りひらかん
静静零.....斬 !!!!!!! 」
そういうと、いつの間にかジャイアントポッロ亜種は斬られていた....
「い、いつの間に !!!!」
と、和弥は驚いて言った。リミアも、
「あんなのくらったら...一溜りもないわ....」
その後は普通にジャイアントポッロ亜種を斬り倒した...そして、
ぷっぷぷぷ~
~クエストクリア !! ~
「すごいな ! カンナ !...おいカンナ ? 」
カンナは、地面に膝をついている。
「はぁ、はぁ...」
「お、おい大丈夫か ? 」
「和弥、よければ私を運んでくれぬか...死にそうだ...」
『あー、わかった。 こいつが断られる理由がわかった。体力無さすぎていつも運んでもらってんだな...」
どこかのアニメみたいに倒れないから、一緒にしないでよねっ ! プンプン
誰だこいつ気持ち悪ぃ~~ !!!!!! そんなことより本編...
「わかった、ほれ」
和弥はカンナに背を向けオブる体制、それに対してカンナは、
「か、感謝する...」
そうして集会所へ戻る...すると和弥は
「あのな、カンナ。お前は強い。」
「そうだろ ! そうだろ ! じゃあ、パーティーに...」
「ダメだ。」
それに対してリミアは
「なんでなのよ和弥 ! 強いからいいじゃない ! 」
「ど、どうしてダメなのだ ! 」
「あのな、お前体力無さすぎなんだよ。
いつも討伐後に俺が運ぶって、どっかのアニメじゃないんだから勘弁してくれよ。」
「お、お願いだ ! お、お願いします ! 私をパーティー入れてください !! なんでもしますから !」
それを聞いた和弥は、
「今、なんでもするって言ったよね」
するとカンナは、
「なんでもするとは言っていない。」
「Twi〇〇erかよ !」
「和弥、入れてあげなさいよ ! 」
するとカンナが喋り出した。
「和弥、我はこれまでずっと独り身であった。
冬の日も夏の日も、1人でクエストに出かけ1人で帰ってきて、
帰っても誰もいない。食事もいつも1人。
パーティーには入っても3日もすれば断られる...
我には仲間というものがいたことがない。
「お前は俺達の仲間だ」、「仲間だな」、とか我は言われたことがない。
でも、でも ! そなたが初めて...初めて我に ! 仲間だと言ってくれた...」
カンナは涙目になっていた。
「なんの仲間かはわからんが、仲間だと言ってくれた !!
それが、我にとって1番嬉しかったのだ...
我は...我は...そなだど仲間になりだい !!
頼む...頼む、このとうりだ ! 我を仲間にしてくれ !! なんでもするから、仲間にしてくれ !! 」
「顔上げろよ、侍が他人に頭下げていいのか ? 」
「頼む...頼む !!...」
頭を下げ続けるカンナ...
「お前、ホントにそんな仲間でいいのか。
お前はなにも仲間に求めないのか。
そんなん仲間じゃねえ、ただのじゃれあいだ。」
そう和弥が言うと、
「我は...私は...」
言うのを躊躇うカンナ。
それを和弥は、
「言え !! お前が求める本物を ! 仲間を ! 言ってみろよ !! 」
「わ、私は...私は...
「家族のような仲間がほじい !!!!」
私は...いつでも隣にいてくれる仲間がほしいのだ...」グスッ
「よく言った。それがお前のほしい仲間なんだな...
だったら、その願い俺達に叶えさせてくよ。」
「い...いいのか...」
「ったく、今のでわかれよ、せっかくカッコつけたってのに。
今日から、いや、今からお前は俺達の仲間だ、俺達の家族同然、いつでも隣にいてやるから、だからもう泣くな、せかっくいいお顔なのに台無しだぜ。」
そう和弥が言うと、
「そ、そんないい顔じゃないわい ! 」
照れながらカンナがいう、
「和弥...ありがとう...」
それを聞いた和弥は、
「おう、あと、なんか、やめろよそれ。」
「な、なんでだ ! 和弥もしかして、我の言葉に照れているのか ? 我だって恥ずかしいのだ...」
その会話を見ていたリミアは、
「カンナよろしくね !」
「よ、よろしく頼む クソ女神 !! 」
「ねえ、和弥さん。 誰がこの子に教えたのかしら。」
「お、俺じゃない...」
そう言ったあと和弥は走って逃げる、
「待て ! クソニート !!」
「ちょっ ! 2人とも !」
カンナはそういい、2人を追いかける。
『和弥...ありがとう...私の全てをあなたに...』
そうして今日は幕を閉じた。
こんにちは。SycsefyAteです。
今回はパーティーメンバー募集、カンナ編でした !
今回はカンナ編なので文字数が少ないですがお許しを !
カンナ紹介
カンナ
性別:女
年齢:14歳
職業:冒険者
ジョブ:サムライ(希少)
伊達政宗の眼帯をかっこいいと思い、真似して眼帯を付けてる女の子。
サムライの腕は超一流 !!
必殺技はカッコイイ !!
いろいろあったカンナだが、無事和弥と仲間になれてよかったね。
今後のカンナの活躍に乞うご期待 !
次回は:仲間集め2 ? ←タイトルではありません。
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