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第9章 フォース・オブ・ザ・デッド パートⅥ
その3
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「なあ、カケル。その拳銃にはもう弾は入っていないんだろう? たしか、さっき三階の廊下でゾンビとやりあったときに、弾切れだって言ってたよね?」
もしも弾切れならば流玲が撃たれる心配はない。しかし、カケルの返答は──。
「よく覚えていたな。たしかにあのときはそう言った。でも、オレはこうも言ったはずだぜ。オレがゾンビになりそうになったら、そのときは自分で自分の頭を撃ち抜くつもりだとな。いざというときの為に、拳銃の弾は一発だけ残しておいたんだよ。もっとも、自決用に使うつもりだったのが、まさか流玲さんに使うことになるとは思いもしなかったけどな」
カケルの言葉にはウソが混ざっていると、なぜか瞬間的にキザムは悟った。カケルの言葉に引っ掛かりがあるのを感じたのである。
「自決用? いや、そうじゃないだろう。カケル、おまえは最初から、こうなることを予想していたんじゃないのか? 自決用にはさっき飲んだアンプルを使えばいいんだから」
「ふっ、キザムにしてはやけに頭が回るな。まさにその通りさ。オレの目的はゾンビカタストロフィーを止めることだからな。最後の最後で、必ずゾンビの親玉を殺す場面に出くわすと思っていたから、最後の一発はそのときの為に残しておいたんだよ。相手が流玲さんだとは、本当に想像もしていなかったけどな」
最後の一発は自分用ではなく、ゾンビ用に残しておいたのだ。
「──それじゃ、もしもぼくがゾンビカタストロフィーの発生原因だったとしたら、同じようにその拳銃でぼくを撃ち殺すつもりだったの?」
カケルの話を理解すれば、おのずとそういうことになる。実際、カケルは流玲ではなくキザムのことをずっと監視していたのだから、その可能性は大きかったはずである。
「──ああ、当然だろ。標的が流玲さんだろうとキザムだろうと変わりはないさ。それがオレの使命なんだからな」
カケルの視線が一瞬だけ左右に揺らいだが、しかし、すぐに肯定の言葉を発した。
「──つまり、カケルは始めからぼくのことを最後には殺すつもりだったんだね……」
キザムは自分で言いながらも、胸の奥に激しい心の痛みを感じて涙が零れそうになった。カケルはキザムのことを監視するだけではなく、最終的に殺すことも視野に入れていたのだ。その悲しい事実を知ってしまった。
「カケル……ズルいよ……。そんなの……ズルいよ……。それなら……最初から殺すと言われた方が、何倍もマシだったよ……。そうすれば……こうして親友になることもなかったのに……」
心が内側から弾け飛んで、粉々に砕け散りそうだった。カケルに出会ってからの時間は、すべてうそで塗り固められていたのだ。そのことにまったく気付かずに、初めて親友が出来たと喜んでいた自分が、どれほど愚かで、間抜けで、哀れで、惨めなことか思い知らされた気がした。
「──悪いな。友達を装う以外他に、おまえに近付く方法がなかったんだよ」
カケルの返答はひどく素っ気無いものだった。それとも感情が表に出ないように、わざと素っ気無く言っているだけなのか。
キザムの悲しい視線と、カケルの厳しい視線が空中で交わる。決して分かり合えない二人の視線──。
「──キザム、もう時間切れだ。オレがさっき飲んだ劇薬もそろそろ効いてくる時間だしな」
「待ってくれよ……。カケル、待ってくれよ……」
知らぬうちにキザムの目から大量の涙が溢れていた。ここでカケルが拳銃を発砲したら、流玲は確実に死んでしまう。そして、劇薬を飲んだカケルも死んでしまう。キザムは大事な人を二人同時に失うことになってしまうのだ。
思い人の流玲と親友のカケル──。
奇しくも、それは未来の世界でカケルが経験した悲劇と同じ状況であった。
「──キザムくん、もういいよ。わたしが死ねばすべて解決するんだから……」
キザムの背後にいた流玲の口から、悲しい言葉が漏れてきた。
「えっ? 流玲さん、今なんて言ったの……?」
キザムは驚いて顔を背後に向けると、流玲に訊き返した。
「わたしが原因なんだから……。わたしが罪を受け止めれば済むでしょ……」
罪を受け止める──すなわち、流玲は自らの死を受け入れるということなのだ。
「流玲さん、ゴメン。決してきみのことが嫌いなわけじゃないんだぜ」
銃口を向けているとは思えないほどの優しい口調でカケルが流玲に謝る。
「ううん、いいの。悪いのはカケルくんじゃなくて、ゾンビカタストロフィーの原因なんだから」
このままキザムが何もしないでいると、流玲は本当に死を受け入れてしまう。
「流玲さん、なるべく痛みが長引かないように一発で仕留めるからさ。もっとも、拳銃にはもう弾が一発しか残っていないけど」
「こんなときなのに最後まで冗談を言うなんて、本当にカケルくんらしいわね」
流玲がゆっくりと両目を閉じた。途端に、目元から透明の光が流れ出す。
カケルが沈痛な表情で流玲の涙を見つめる。そして、ゆっくりと引き鉄に力を込めて──。
ダメだ……。流玲さんを撃たせるわけにはいかない……。カケルにも拳銃を撃たせるわけにはいかない……。まだだ……まだなにかあるはずなんだ……。カケルを止めるなにかがあるはずだ……。
目の前の切迫した状況に、キザムの気持ちは飲み込まれそうになったが、最後のところでまだ踏み止まっていた。裏切られた事実は消えないが、キザムの心にはまだカケルの存在が消えずに残っていたのである。キザムにとってカケルは、それだけ大切な存在なのだった。
カケル、ここでまたおまえに人殺しをさせるわけにはいかないよ。ぼくが親友として絶対に止めてみせるから。だから、決して早まらないでくれ!
様々な感情が乱れ飛ぶキザムの脳裏に、そのとき、一筋の光明が差し込んできた。
そうか! まだ説得出来るかもしれないぞ! さっき流玲さんが言ってたじゃないか! 悪いのはゾンビカタストロフィーの原因なんだと!
「ちょっと待ってくれよ! まだダメだ!」
すぐさまキザムは大声で止めに入った。
「──キザムくん、ありがとう。でも、もういいの。さようなら……」
「キザム、流玲さんも決断してくれたんだ。もう邪魔をするな!」
二人の動きに変化はない。
「違う! そうじゃないんだ! 二人とも早まるなよ! ここでカケルが流玲さんを撃っても、問題はなにも解決しないことに気が付いたんだよ!」
「今さら下手な誤魔化しなんかは効かないぜ!」
「誤魔化しなんかじゃないよ! ゾンビカタストロフィーの発生原因のことだよ! ゾンビカタストロフィーの最初の発生源は流玲さんだと解明出来たけれど、そもそも、なんで流玲さんはゾンビ化したんだよ? その原因がまだ分かっていないだろう? その原因を突き止めないことには、ゾンビカタストロフィーを止めたことにはならないだろう?」
「──どういうことだ?」
「ここで流玲さんを殺したとしても、今度は別の誰かがゾンビ化して、そこからゾンビカタストロフィーが広まる可能性がまだ残されているだろう?」
「別の誰かがゾンビ化……?」
「ああ、そうだよ。もしもぼくが最初にゾンビ化して、そこからゾンビカタストロフィーが広まったのだとしたら、その原因は間違いなくぼくが子供の頃に受けた遺伝子治療が原因だと推測される。でも、最初にゾンビ化したのはぼくではなくて流玲さんだったんだよ? どうしてごく普通の高校生である流玲さんから、今回のゾンビ化は始まったんだよ?」
「──それは……たしかに、キザムの言う通りだけど……」
あれほど険しく硬かったカケルの顔に、今は何事か考える思案げな表情が浮かんでいる。キザムの話に興味を持った証拠だ。
「カケル、ゾンビカタストロフィーの発生原因を掴まないことには、まだ完全に解決したとはいえないっていうことだよ!」
キザムはだめ押しの一言を付け加えた。
拳銃を強く握り締めて強張っていたカケルの手から、少しだけ力が抜け落ちた。
覚悟を決めていたはずの流玲が閉じていた目を開いた。言葉は挟まずに、無言のままキザムとカケルの様子を伺う。
拳銃を構えた者。銃口を向けられた者。そして、二人を止めに入った者。
三者三様の異なる思いが渦巻く中、屋上に第四の人物が姿を現わした──。
もしも弾切れならば流玲が撃たれる心配はない。しかし、カケルの返答は──。
「よく覚えていたな。たしかにあのときはそう言った。でも、オレはこうも言ったはずだぜ。オレがゾンビになりそうになったら、そのときは自分で自分の頭を撃ち抜くつもりだとな。いざというときの為に、拳銃の弾は一発だけ残しておいたんだよ。もっとも、自決用に使うつもりだったのが、まさか流玲さんに使うことになるとは思いもしなかったけどな」
カケルの言葉にはウソが混ざっていると、なぜか瞬間的にキザムは悟った。カケルの言葉に引っ掛かりがあるのを感じたのである。
「自決用? いや、そうじゃないだろう。カケル、おまえは最初から、こうなることを予想していたんじゃないのか? 自決用にはさっき飲んだアンプルを使えばいいんだから」
「ふっ、キザムにしてはやけに頭が回るな。まさにその通りさ。オレの目的はゾンビカタストロフィーを止めることだからな。最後の最後で、必ずゾンビの親玉を殺す場面に出くわすと思っていたから、最後の一発はそのときの為に残しておいたんだよ。相手が流玲さんだとは、本当に想像もしていなかったけどな」
最後の一発は自分用ではなく、ゾンビ用に残しておいたのだ。
「──それじゃ、もしもぼくがゾンビカタストロフィーの発生原因だったとしたら、同じようにその拳銃でぼくを撃ち殺すつもりだったの?」
カケルの話を理解すれば、おのずとそういうことになる。実際、カケルは流玲ではなくキザムのことをずっと監視していたのだから、その可能性は大きかったはずである。
「──ああ、当然だろ。標的が流玲さんだろうとキザムだろうと変わりはないさ。それがオレの使命なんだからな」
カケルの視線が一瞬だけ左右に揺らいだが、しかし、すぐに肯定の言葉を発した。
「──つまり、カケルは始めからぼくのことを最後には殺すつもりだったんだね……」
キザムは自分で言いながらも、胸の奥に激しい心の痛みを感じて涙が零れそうになった。カケルはキザムのことを監視するだけではなく、最終的に殺すことも視野に入れていたのだ。その悲しい事実を知ってしまった。
「カケル……ズルいよ……。そんなの……ズルいよ……。それなら……最初から殺すと言われた方が、何倍もマシだったよ……。そうすれば……こうして親友になることもなかったのに……」
心が内側から弾け飛んで、粉々に砕け散りそうだった。カケルに出会ってからの時間は、すべてうそで塗り固められていたのだ。そのことにまったく気付かずに、初めて親友が出来たと喜んでいた自分が、どれほど愚かで、間抜けで、哀れで、惨めなことか思い知らされた気がした。
「──悪いな。友達を装う以外他に、おまえに近付く方法がなかったんだよ」
カケルの返答はひどく素っ気無いものだった。それとも感情が表に出ないように、わざと素っ気無く言っているだけなのか。
キザムの悲しい視線と、カケルの厳しい視線が空中で交わる。決して分かり合えない二人の視線──。
「──キザム、もう時間切れだ。オレがさっき飲んだ劇薬もそろそろ効いてくる時間だしな」
「待ってくれよ……。カケル、待ってくれよ……」
知らぬうちにキザムの目から大量の涙が溢れていた。ここでカケルが拳銃を発砲したら、流玲は確実に死んでしまう。そして、劇薬を飲んだカケルも死んでしまう。キザムは大事な人を二人同時に失うことになってしまうのだ。
思い人の流玲と親友のカケル──。
奇しくも、それは未来の世界でカケルが経験した悲劇と同じ状況であった。
「──キザムくん、もういいよ。わたしが死ねばすべて解決するんだから……」
キザムの背後にいた流玲の口から、悲しい言葉が漏れてきた。
「えっ? 流玲さん、今なんて言ったの……?」
キザムは驚いて顔を背後に向けると、流玲に訊き返した。
「わたしが原因なんだから……。わたしが罪を受け止めれば済むでしょ……」
罪を受け止める──すなわち、流玲は自らの死を受け入れるということなのだ。
「流玲さん、ゴメン。決してきみのことが嫌いなわけじゃないんだぜ」
銃口を向けているとは思えないほどの優しい口調でカケルが流玲に謝る。
「ううん、いいの。悪いのはカケルくんじゃなくて、ゾンビカタストロフィーの原因なんだから」
このままキザムが何もしないでいると、流玲は本当に死を受け入れてしまう。
「流玲さん、なるべく痛みが長引かないように一発で仕留めるからさ。もっとも、拳銃にはもう弾が一発しか残っていないけど」
「こんなときなのに最後まで冗談を言うなんて、本当にカケルくんらしいわね」
流玲がゆっくりと両目を閉じた。途端に、目元から透明の光が流れ出す。
カケルが沈痛な表情で流玲の涙を見つめる。そして、ゆっくりと引き鉄に力を込めて──。
ダメだ……。流玲さんを撃たせるわけにはいかない……。カケルにも拳銃を撃たせるわけにはいかない……。まだだ……まだなにかあるはずなんだ……。カケルを止めるなにかがあるはずだ……。
目の前の切迫した状況に、キザムの気持ちは飲み込まれそうになったが、最後のところでまだ踏み止まっていた。裏切られた事実は消えないが、キザムの心にはまだカケルの存在が消えずに残っていたのである。キザムにとってカケルは、それだけ大切な存在なのだった。
カケル、ここでまたおまえに人殺しをさせるわけにはいかないよ。ぼくが親友として絶対に止めてみせるから。だから、決して早まらないでくれ!
様々な感情が乱れ飛ぶキザムの脳裏に、そのとき、一筋の光明が差し込んできた。
そうか! まだ説得出来るかもしれないぞ! さっき流玲さんが言ってたじゃないか! 悪いのはゾンビカタストロフィーの原因なんだと!
「ちょっと待ってくれよ! まだダメだ!」
すぐさまキザムは大声で止めに入った。
「──キザムくん、ありがとう。でも、もういいの。さようなら……」
「キザム、流玲さんも決断してくれたんだ。もう邪魔をするな!」
二人の動きに変化はない。
「違う! そうじゃないんだ! 二人とも早まるなよ! ここでカケルが流玲さんを撃っても、問題はなにも解決しないことに気が付いたんだよ!」
「今さら下手な誤魔化しなんかは効かないぜ!」
「誤魔化しなんかじゃないよ! ゾンビカタストロフィーの発生原因のことだよ! ゾンビカタストロフィーの最初の発生源は流玲さんだと解明出来たけれど、そもそも、なんで流玲さんはゾンビ化したんだよ? その原因がまだ分かっていないだろう? その原因を突き止めないことには、ゾンビカタストロフィーを止めたことにはならないだろう?」
「──どういうことだ?」
「ここで流玲さんを殺したとしても、今度は別の誰かがゾンビ化して、そこからゾンビカタストロフィーが広まる可能性がまだ残されているだろう?」
「別の誰かがゾンビ化……?」
「ああ、そうだよ。もしもぼくが最初にゾンビ化して、そこからゾンビカタストロフィーが広まったのだとしたら、その原因は間違いなくぼくが子供の頃に受けた遺伝子治療が原因だと推測される。でも、最初にゾンビ化したのはぼくではなくて流玲さんだったんだよ? どうしてごく普通の高校生である流玲さんから、今回のゾンビ化は始まったんだよ?」
「──それは……たしかに、キザムの言う通りだけど……」
あれほど険しく硬かったカケルの顔に、今は何事か考える思案げな表情が浮かんでいる。キザムの話に興味を持った証拠だ。
「カケル、ゾンビカタストロフィーの発生原因を掴まないことには、まだ完全に解決したとはいえないっていうことだよ!」
キザムはだめ押しの一言を付け加えた。
拳銃を強く握り締めて強張っていたカケルの手から、少しだけ力が抜け落ちた。
覚悟を決めていたはずの流玲が閉じていた目を開いた。言葉は挟まずに、無言のままキザムとカケルの様子を伺う。
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