22 / 48
第三章
引き裂かれて、繋がる夜②
しおりを挟む
隣に三条さんがいると、それだけで世界が明るく見える。
だけど、三条さんの濡れた髪とコートについた雨粒に、申し訳なさが募る。
「そういえば、どうして三条さんは私の居場所が分かったんですか?」
ホテルまでの道を歩きながら訊くと、三条さんはすぐに答えてくれた。
「鍵についてる、黒いカードあるだろう。あれ、紛失防止タグなんだ」
三条さんの言葉に、そういえば三条さんの家を出てからずっと、手持ちの鞄に鍵を入れていたことを思い出した。
あの黒いカードは、三条さんの家のエントランスを開ける鍵じゃなくて、紛失防止のタグだった。
つまり、三条さんはそのタグのGPS機能で鍵の場所――私の居場所を特定してくれた、ということだ。
「俺の家の鍵を持ち歩いていてくれて、助かった」
でも、それなら三条さんは私があの場所にいると分かっていたということだ。
それなのに、傘も差さずにあんなに必死に駆けつけてくれた――。
彼の行動にじわんと胸が温かくなり、鼓動が早まる。
見上げた三条さんは、とても優しくて、かっこいい顔をしていた。
***
やがて、ホテルに着く。中に入ると、フロントマンが慌ててタオルを持ってきてくれた。
三条さんはそこでも何言か彼と言葉を交わし、傘だけフロントに預けると私たちは部屋へと向かうため、エレベーターに乗り込んだ。
「サウナを勧められた。だが、遠慮した」
「いいんですか?」
雨が強くなる前に軒に入った私はそこまで濡れていないが、三条さんは私を探すために走り回ってくれていた。
今もまだ、髪はびっしょりに濡れてしまっている。
「ああ。今は、杷留と一緒にいたいんだ」
彼の言葉に、私の頬は熱くなる。
エレベーターの中の鏡に映った私は、真っ赤だ。それで余計にドクドクと胸が暴れ出し、何も紡げなくなってしまう。
その時、エレベーターが最上階についたことを知らせ、扉が開いた。三条さんに手を引かれ、部屋に戻る。
部屋の中に入ると、途端に三条さんに抱きすくめられた。
驚き、目を見張る。
「悪い。でも、杷留がここにいると、確かめさせて欲しい」
三条さんはそう言うと、私を抱きしめる力を強くする。
「心配かけて、ごめんなさい」
「いいんだ、無事でいてくれたんだから」
三条さんは私の言葉にすぐにそう返す。
真面目な三条さんのことだ。
彼の言葉は、パリで私に何かがあったら、責任を感じてしまうから。
だから、きっとこうやって、安心したいんだ。
そう思うのに、体は別の想いを期待していた。
先ほどの、雨の中でのキスを思い出し、もしかしたらが頭をよぎる。
ドキドキと胸が鳴る。それじゃダメだ思うのに、心臓が早まるのを止めることはできない。
勘違いしちゃだめだ。
そう言い聞かせるために、私は「ここにいます」という意味を込めて、彼の背中に手を伸ばした。
すると、ピクリと彼の体が反応する。
「あの……私、ここにいますから」
勘違いするな。自分に言い聞かせるように、言いながら顔を上げる。
すると、三条さんの顔が近づいてくる。そのまま優しく、彼の唇が私の唇に触れた。
「ん……」
心が求めていたものが落とされた安心感に、思わず声が漏れる。すると、三条さんの唇が薄く開いた。
上唇を優しく食まれ、その感覚に背中がぞくりと震えた。
だけど、三条さんのキスは止まらない。
上唇と下唇を、ついばむように何度も合わせてくる。
私もそれに応えたいと、彼の唇を優しく食む。
すると、薄く開いた口の間に、彼の舌が侵入してきた。
「はあ、ん……」
思わず漏れた声は色っぽく、自分でも恥じてしまうほどだ。
だけど、三条さんはそんな私が腰を引かないようにとより強く自分の方へと私を引き寄せ、唇の中をまさぐってくる。
上あごを優しく舌でなぞられると、それだけでぞくぞくして、くらくらする。
やがて彼の舌が抜かれると、私は寂しくて自分の舌を彼の唇に滑り込ませた。
三条さんの唇の中で、私の舌が彼の舌と絡む。
官能的なキスに酔っていると、ふらついてしまった。
三条さんが腰を抱き寄せてくれていたから気づかなかったが、だいぶ体から力が抜けていたらしい。
三条さんははっとして、私を支えてくれる。
それから優しく、私の背と膝裏に自分の手を差し込んで、お姫様抱っこをしてくれた。
三条さんはそのまま私をリビングルームのソファにふわりと優しくおろす。
しかし三条さんはソファには座らずに、私をおろすとすぐに立ち上がった。
「すまない。こんなこと」
「平気です。それに、私も――」
言いかけて、恥ずかしくなり、黙ってしまう。
体全部が熱い。思わず両こぶしをぐっと握りしめた。
すると、三条さんは私の頭に、優しく大きな手を置いた。
思わず見上げた彼は、困ったような笑みを浮かべていた。
「あまり困らせることを言うな。これ以上を、望んでしまう」
そう言うと、彼は私の頭の上から手を退ける。
彼はそのままコートを脱ぐと、今までのことが無かったかのようにスーツケースの置いてある方へ行こうとする。
「あ、あの……」
思わず三条さんのセーターの裾を握り、引き止めてしまった。
彼は「困った」とでも言いたげな顔でこちらを振り向く。
どうしよう。なんて言おう。
引き止めたくせに、これ以上を望む言葉を自分からは言い出せない。
彼にじっと見つめられ、目元が潤む。
心はとっくに、彼を求めていた。
「その顔は、ダメだ」
三条さんはそう言うと、戻ってきて私に触れるだけのキスを落とした。
それから、私の瞳をじっと覗く。
「次は、止まれそうにない。それでも、いいのか?」
そういう三条さんの瞳は真剣だ。だけど、その奥に見えたのは、雄の情熱をともした光。『止まれない』とは、そういうことだろう。
胸の高鳴りが、呼吸を早める。余計に目頭が熱くなって、私は口で息をした。
今は、何も考えたくない。彼の体温を、感じたい。
「……はい」
小さく呟くような声しか出せなかったけれど、三条さんはそれをきちんと聞き取ったらしい。
彼の唇が、勢いよく私の唇を塞いだ。
まるで野獣のようなキス。呼吸ごと全部奪われるような、苦しくも幸せなキスだ。
「は……」
唇が離された時には必死に空気を求め、思わず息継ぎのような声が出てしまう。
そんな私を見て、三条さんは優しく微笑んだ。
「可愛いな、杷留」
そう言うと立ち上がり、着たままだった私のコートを優しく優しく脱がせてゆく。
私は再び三条さんに抱き上げられ、ベッドルームまで運ばれた。
だけど、三条さんの濡れた髪とコートについた雨粒に、申し訳なさが募る。
「そういえば、どうして三条さんは私の居場所が分かったんですか?」
ホテルまでの道を歩きながら訊くと、三条さんはすぐに答えてくれた。
「鍵についてる、黒いカードあるだろう。あれ、紛失防止タグなんだ」
三条さんの言葉に、そういえば三条さんの家を出てからずっと、手持ちの鞄に鍵を入れていたことを思い出した。
あの黒いカードは、三条さんの家のエントランスを開ける鍵じゃなくて、紛失防止のタグだった。
つまり、三条さんはそのタグのGPS機能で鍵の場所――私の居場所を特定してくれた、ということだ。
「俺の家の鍵を持ち歩いていてくれて、助かった」
でも、それなら三条さんは私があの場所にいると分かっていたということだ。
それなのに、傘も差さずにあんなに必死に駆けつけてくれた――。
彼の行動にじわんと胸が温かくなり、鼓動が早まる。
見上げた三条さんは、とても優しくて、かっこいい顔をしていた。
***
やがて、ホテルに着く。中に入ると、フロントマンが慌ててタオルを持ってきてくれた。
三条さんはそこでも何言か彼と言葉を交わし、傘だけフロントに預けると私たちは部屋へと向かうため、エレベーターに乗り込んだ。
「サウナを勧められた。だが、遠慮した」
「いいんですか?」
雨が強くなる前に軒に入った私はそこまで濡れていないが、三条さんは私を探すために走り回ってくれていた。
今もまだ、髪はびっしょりに濡れてしまっている。
「ああ。今は、杷留と一緒にいたいんだ」
彼の言葉に、私の頬は熱くなる。
エレベーターの中の鏡に映った私は、真っ赤だ。それで余計にドクドクと胸が暴れ出し、何も紡げなくなってしまう。
その時、エレベーターが最上階についたことを知らせ、扉が開いた。三条さんに手を引かれ、部屋に戻る。
部屋の中に入ると、途端に三条さんに抱きすくめられた。
驚き、目を見張る。
「悪い。でも、杷留がここにいると、確かめさせて欲しい」
三条さんはそう言うと、私を抱きしめる力を強くする。
「心配かけて、ごめんなさい」
「いいんだ、無事でいてくれたんだから」
三条さんは私の言葉にすぐにそう返す。
真面目な三条さんのことだ。
彼の言葉は、パリで私に何かがあったら、責任を感じてしまうから。
だから、きっとこうやって、安心したいんだ。
そう思うのに、体は別の想いを期待していた。
先ほどの、雨の中でのキスを思い出し、もしかしたらが頭をよぎる。
ドキドキと胸が鳴る。それじゃダメだ思うのに、心臓が早まるのを止めることはできない。
勘違いしちゃだめだ。
そう言い聞かせるために、私は「ここにいます」という意味を込めて、彼の背中に手を伸ばした。
すると、ピクリと彼の体が反応する。
「あの……私、ここにいますから」
勘違いするな。自分に言い聞かせるように、言いながら顔を上げる。
すると、三条さんの顔が近づいてくる。そのまま優しく、彼の唇が私の唇に触れた。
「ん……」
心が求めていたものが落とされた安心感に、思わず声が漏れる。すると、三条さんの唇が薄く開いた。
上唇を優しく食まれ、その感覚に背中がぞくりと震えた。
だけど、三条さんのキスは止まらない。
上唇と下唇を、ついばむように何度も合わせてくる。
私もそれに応えたいと、彼の唇を優しく食む。
すると、薄く開いた口の間に、彼の舌が侵入してきた。
「はあ、ん……」
思わず漏れた声は色っぽく、自分でも恥じてしまうほどだ。
だけど、三条さんはそんな私が腰を引かないようにとより強く自分の方へと私を引き寄せ、唇の中をまさぐってくる。
上あごを優しく舌でなぞられると、それだけでぞくぞくして、くらくらする。
やがて彼の舌が抜かれると、私は寂しくて自分の舌を彼の唇に滑り込ませた。
三条さんの唇の中で、私の舌が彼の舌と絡む。
官能的なキスに酔っていると、ふらついてしまった。
三条さんが腰を抱き寄せてくれていたから気づかなかったが、だいぶ体から力が抜けていたらしい。
三条さんははっとして、私を支えてくれる。
それから優しく、私の背と膝裏に自分の手を差し込んで、お姫様抱っこをしてくれた。
三条さんはそのまま私をリビングルームのソファにふわりと優しくおろす。
しかし三条さんはソファには座らずに、私をおろすとすぐに立ち上がった。
「すまない。こんなこと」
「平気です。それに、私も――」
言いかけて、恥ずかしくなり、黙ってしまう。
体全部が熱い。思わず両こぶしをぐっと握りしめた。
すると、三条さんは私の頭に、優しく大きな手を置いた。
思わず見上げた彼は、困ったような笑みを浮かべていた。
「あまり困らせることを言うな。これ以上を、望んでしまう」
そう言うと、彼は私の頭の上から手を退ける。
彼はそのままコートを脱ぐと、今までのことが無かったかのようにスーツケースの置いてある方へ行こうとする。
「あ、あの……」
思わず三条さんのセーターの裾を握り、引き止めてしまった。
彼は「困った」とでも言いたげな顔でこちらを振り向く。
どうしよう。なんて言おう。
引き止めたくせに、これ以上を望む言葉を自分からは言い出せない。
彼にじっと見つめられ、目元が潤む。
心はとっくに、彼を求めていた。
「その顔は、ダメだ」
三条さんはそう言うと、戻ってきて私に触れるだけのキスを落とした。
それから、私の瞳をじっと覗く。
「次は、止まれそうにない。それでも、いいのか?」
そういう三条さんの瞳は真剣だ。だけど、その奥に見えたのは、雄の情熱をともした光。『止まれない』とは、そういうことだろう。
胸の高鳴りが、呼吸を早める。余計に目頭が熱くなって、私は口で息をした。
今は、何も考えたくない。彼の体温を、感じたい。
「……はい」
小さく呟くような声しか出せなかったけれど、三条さんはそれをきちんと聞き取ったらしい。
彼の唇が、勢いよく私の唇を塞いだ。
まるで野獣のようなキス。呼吸ごと全部奪われるような、苦しくも幸せなキスだ。
「は……」
唇が離された時には必死に空気を求め、思わず息継ぎのような声が出てしまう。
そんな私を見て、三条さんは優しく微笑んだ。
「可愛いな、杷留」
そう言うと立ち上がり、着たままだった私のコートを優しく優しく脱がせてゆく。
私は再び三条さんに抱き上げられ、ベッドルームまで運ばれた。
28
あなたにおすすめの小説
エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた
ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。
普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。
※課長の脳内は変態です。
なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
離婚前提の夫が記憶喪失になってから溺愛が止まりません
沖田弥子
恋愛
経営難に陥った父の会社のため、由梨が不動産会社社長である斗真と結婚して早一年――政略結婚とはいえ、それなりにうまくいくと思っていたが、現実は違った。一向に身体の関係を持つことなく、常に夫に冷たい態度を取られる生活に耐えられなくなった由梨は、とうとう離婚を切り出したのだ。しかし翌日、なんと斗真が車で事故に! その影響で結婚してからの記憶が抜け落ち、別人のように優しくなった彼は、妻に過剰なほどの愛を注ぎ始める。戸惑いながらもときめいていた由梨だったが、今度は夜の夫婦生活を求められて……!?
身代わり花嫁は俺様御曹司の抱き枕
沖田弥子
恋愛
一般庶民のOL瑞希は、姉の婚約者である御曹司・大島瑛司から身代わり花嫁になることを決められる。幼なじみという間柄であり、会社の専務でもある瑛司はハイスペックなイケメンだが、実は俺様で傲慢な毒舌家。姉が戻るまでの間とはいえ、強引な瑛司に付き合わされて瑞希はうんざり。けれど、瑛司の不眠症を解消するという花嫁修業を命じられて……。◆第12回恋愛小説大賞にて、奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!
2019年11月、書籍化されました。
雨音。―私を避けていた義弟が突然、部屋にやってきました―
入海月子
恋愛
雨で引きこもっていた瑞希の部屋に、突然、義弟の伶がやってきた。
伶のことが好きだった瑞希だが、高校のときから彼に避けられるようになって、それがつらくて家を出たのに、今になって、なぜ?
旦那様は秘書じゃない
鏡野ゆう
恋愛
たまに秘書に内緒で息抜きに出掛けると何故か某SPのお兄さんが現れてお説教をしていく日々に三世議員の結花先生は辟易中。
『政治家の嫁は秘書様』の幸太郎先生とさーちゃんの娘、結花のお話です。
契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」
突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。
冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。
仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。
「お前を、誰にも渡すつもりはない」
冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。
これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?
割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。
不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。
これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる