45 / 48
第六章
聖なる夜に結ばれて①
しおりを挟む
自宅へ向かっていると思っていた車は、なぜか途中から自宅とは反対方向へ向かう。
日はすっかり西に沈んでいる。
どこへ向かうのだろうとキョトンとしていると、悠互さんは高層な高級ホテルの前で車を止めた。
思わず目をしばたたかせる。
すると、悠互さんはそんな私に、優しいキスをひとつ落とした。
「全て終わったんだ。だから、杷留とこのホテルで過ごしたい」
クスリと笑う彼に翻弄されていると、先に車を降りていた悠互さんが助手席の扉を開けた。
降りる時からエスコートしてくれた悠互さんは、バレーサービスに車を預けてホテルの中へと向かう。
最上階のレストランで食事を楽しんだ後、悠互さんは階下の最高ランクの部屋に私を連れてきてくれた。
「すごい……」
部屋の広さもさることながら、私は目の前に広がる東京の夜景に心を奪われた。
夢中になって窓の外を見下ろしていると、悠互さんが背後にやってきた。
「杷留」
名前を呼ばれ、振り返る。
悠互さんは愛おしそうに私を眺め、後ろ手に持っていた細長い箱を私に差し出した。
「メリークリスマス」
悠互さんはそう言うと、箱の蓋を外す。
箱の中に収められていたのは、シルバーのネックレスだった。
トップについている三日月のモチーフが可愛らしく、その中央にはダイヤモンドが輝いている。
「いいんですか?」
「ああ。杷留に似合うと思って選んだんだ」
そう言うと、彼は箱からネックレスを外して私の首元に回した。
「ネックレスを贈るのは、永遠に共にいたいという意味があるらしい。月のモチーフは、持ち主の魅力を引き出すと言われているらしいが……これ以上、杷留が魅力的になってしまったら困るな」
悠互さんはそう言うと、くすりと笑って私の耳を食む。
「あ……」
久しぶりの感覚に、あられもない声が漏れてしまった。
悠互さんはそのまま、私の唇に自分の唇を押し付ける。
「ちょっと、待ってください」
思わず、彼を止めてしまった。
私からも、彼にプレゼントがある。
急いで鞄から小箱を取り出し、彼に差し出した。
悠互さんがしてくれたように、私も彼の前でその蓋を開ける。
「これは、ネクタイピン?」
「はい。小さくて見づらいかもしれないですけど、ヒエログリフが彫られているんです。悠互さん、ルーブル美術館でヒエログリフのモチーフのペンを買ってましたから」
悠互さんは一瞬キョトンとして、それからくすくすと笑い出した。
「ああ、あれか。あれは、そこに描かれていた猫が杷留に似ていると思って買ったんだ」
「え⁉」
思わず大きな声を出してしまう。
だけど、悠互さんは余裕そうに笑って、それから私の頭を撫でた。
私は一度咳ばらいをして、それから悠互さんに向き直る。
「ネクタイピンを贈る意味は、あなたを支えたい。これからも、悠互さんの隣で、悠互さんと共に生きていきたいと思っています」
そう言うと、悠互さんは目をしばたたかせた。
それから、大きなため息を零す。でも、その顔は嬉しそうだ。
「ありがとう。そんなことを言われたら、たまらないな」
悠互さんは私の手から箱を取り去り、そのまま私を抱きしめた。
優しく背に回された彼の手が、ぴりりと熱い。
ドキドキしたまま彼を見つめていると、悠互さんは妖艶に微笑んだ。
「もう少し、大人ぶるつもりだったが……もう、余裕がない」
悠互さんはそう言うと、今度こそといわんばかりに私に口づけを落とす。
それはついばむように何度も私の唇を包み込み、やがてもっと味わいたいというように舌を口の中に侵入させる。
「ふあ……」
口を開き、彼の舌と自分のそれを絡める。
それだけでこんなに満たされるのは、私たちが心を通わせた夫婦だからだ。
私たちを阻むものは、もうなにもない。
悠互さんの手は私の背を這うように動く。
求められている感覚に体が疼き、思わず腰をくねらせた。
「約束通り、杷留のことをたっぷりと愛させてほしい」
唇を離した悠互さんは、私の耳元でそう囁く。
ぞくりとする快感が体を突き抜ける。
私はたまらず、彼の唇を奪った。
「私も、悠互さんに愛して欲しいです」
「ああ」
悠互さんはそう言うと、私の耳たぶを軽く食む。
そのまま彼の唇は首筋を這い、いつの間にか解かれていたリボンタイを鼻で退けると鎖骨の辺りにちゅっと吸い付く。
ピリリとした刺激が肌を襲う。
唇を離されたその場所には、しっかりと赤い痕が残っていた。
彼はクスリと笑うと、その痕を愛おしそうに指でなぞる。
「私も、したいです」
ぽつりとこぼすと、悠互さんは着ていたシャツのボタンをぷつりと二つ開ける。
「付けて?」
彼は胸元を開くと、甘い笑みで乞う。
初めてで上手くできるか分からないけれど、彼の真似をして胸元にちゅっと吸い付いた。
鍛えられた彼の胸筋に、くっきりと赤い痕が残る。
恥ずかしさと嬉しさが混じってできた熱は、私の体全身を巡ってゆく。
「嬉しいよ、杷留」
さらりと頭を撫でられ、そのままその手は私の体のラインを這うように下ろされる。
やがて彼の手は私のワンピースのボタンをひとつずつ、丁寧に外した。
「キス、して」
悠互さんの声に顔を上げ、彼の唇をついばむ。
すると彼の手はボタンを外すのをお腹の辺りでやめ、右手を私の肌に滑り込ませた。
背中のホックを外し、その手は私の膨らみを優しく包む。
与えられる優しい刺激と、甘い空気にふらついてしまうけれど、彼の左手が私の腰をしっかりと抱えてくれた。
それにすっかり安心し、彼のキスと愛撫に酔いしれる。
すると突然、彼の右手が先端の突起を弄り始めた。
硬くなったそこをつまみ、執拗に指先でころころと転がしてくる。
「そんなの、ダメ……」
初めて与えられる快感に思わずそう零す。
すると、彼の指は先端をはじいて離れた。
「ああ……っ!」
「可愛いよ、すごく」
悠互さんはそう言って、乱れた私を持ち上げた。
寝室の扉を開け、中に入る。
薄暗い部屋の中で、悠互さんがゆっくりと私をベッドの縁に下ろす。
自身もその隣に腰かけると、彼はくすりと笑った。
「たくさん動いても、平気そうだな」
用意されていたベッドはキングサイズで、確かにパリで寝たものよりも大きい。
私はその言葉に、これから起こる事態を想像してしまう。
今夜はどれだけ、彼に愛されてしまうのだろう。
「今日は、俺にさせてくれよ」
悠互さんはそう言うと、私のワンピースを取り去る。
タイツも下着も取り去ると、自身の服も脱ぎ捨て、彼は私を優しくベッドに押し倒した。
日はすっかり西に沈んでいる。
どこへ向かうのだろうとキョトンとしていると、悠互さんは高層な高級ホテルの前で車を止めた。
思わず目をしばたたかせる。
すると、悠互さんはそんな私に、優しいキスをひとつ落とした。
「全て終わったんだ。だから、杷留とこのホテルで過ごしたい」
クスリと笑う彼に翻弄されていると、先に車を降りていた悠互さんが助手席の扉を開けた。
降りる時からエスコートしてくれた悠互さんは、バレーサービスに車を預けてホテルの中へと向かう。
最上階のレストランで食事を楽しんだ後、悠互さんは階下の最高ランクの部屋に私を連れてきてくれた。
「すごい……」
部屋の広さもさることながら、私は目の前に広がる東京の夜景に心を奪われた。
夢中になって窓の外を見下ろしていると、悠互さんが背後にやってきた。
「杷留」
名前を呼ばれ、振り返る。
悠互さんは愛おしそうに私を眺め、後ろ手に持っていた細長い箱を私に差し出した。
「メリークリスマス」
悠互さんはそう言うと、箱の蓋を外す。
箱の中に収められていたのは、シルバーのネックレスだった。
トップについている三日月のモチーフが可愛らしく、その中央にはダイヤモンドが輝いている。
「いいんですか?」
「ああ。杷留に似合うと思って選んだんだ」
そう言うと、彼は箱からネックレスを外して私の首元に回した。
「ネックレスを贈るのは、永遠に共にいたいという意味があるらしい。月のモチーフは、持ち主の魅力を引き出すと言われているらしいが……これ以上、杷留が魅力的になってしまったら困るな」
悠互さんはそう言うと、くすりと笑って私の耳を食む。
「あ……」
久しぶりの感覚に、あられもない声が漏れてしまった。
悠互さんはそのまま、私の唇に自分の唇を押し付ける。
「ちょっと、待ってください」
思わず、彼を止めてしまった。
私からも、彼にプレゼントがある。
急いで鞄から小箱を取り出し、彼に差し出した。
悠互さんがしてくれたように、私も彼の前でその蓋を開ける。
「これは、ネクタイピン?」
「はい。小さくて見づらいかもしれないですけど、ヒエログリフが彫られているんです。悠互さん、ルーブル美術館でヒエログリフのモチーフのペンを買ってましたから」
悠互さんは一瞬キョトンとして、それからくすくすと笑い出した。
「ああ、あれか。あれは、そこに描かれていた猫が杷留に似ていると思って買ったんだ」
「え⁉」
思わず大きな声を出してしまう。
だけど、悠互さんは余裕そうに笑って、それから私の頭を撫でた。
私は一度咳ばらいをして、それから悠互さんに向き直る。
「ネクタイピンを贈る意味は、あなたを支えたい。これからも、悠互さんの隣で、悠互さんと共に生きていきたいと思っています」
そう言うと、悠互さんは目をしばたたかせた。
それから、大きなため息を零す。でも、その顔は嬉しそうだ。
「ありがとう。そんなことを言われたら、たまらないな」
悠互さんは私の手から箱を取り去り、そのまま私を抱きしめた。
優しく背に回された彼の手が、ぴりりと熱い。
ドキドキしたまま彼を見つめていると、悠互さんは妖艶に微笑んだ。
「もう少し、大人ぶるつもりだったが……もう、余裕がない」
悠互さんはそう言うと、今度こそといわんばかりに私に口づけを落とす。
それはついばむように何度も私の唇を包み込み、やがてもっと味わいたいというように舌を口の中に侵入させる。
「ふあ……」
口を開き、彼の舌と自分のそれを絡める。
それだけでこんなに満たされるのは、私たちが心を通わせた夫婦だからだ。
私たちを阻むものは、もうなにもない。
悠互さんの手は私の背を這うように動く。
求められている感覚に体が疼き、思わず腰をくねらせた。
「約束通り、杷留のことをたっぷりと愛させてほしい」
唇を離した悠互さんは、私の耳元でそう囁く。
ぞくりとする快感が体を突き抜ける。
私はたまらず、彼の唇を奪った。
「私も、悠互さんに愛して欲しいです」
「ああ」
悠互さんはそう言うと、私の耳たぶを軽く食む。
そのまま彼の唇は首筋を這い、いつの間にか解かれていたリボンタイを鼻で退けると鎖骨の辺りにちゅっと吸い付く。
ピリリとした刺激が肌を襲う。
唇を離されたその場所には、しっかりと赤い痕が残っていた。
彼はクスリと笑うと、その痕を愛おしそうに指でなぞる。
「私も、したいです」
ぽつりとこぼすと、悠互さんは着ていたシャツのボタンをぷつりと二つ開ける。
「付けて?」
彼は胸元を開くと、甘い笑みで乞う。
初めてで上手くできるか分からないけれど、彼の真似をして胸元にちゅっと吸い付いた。
鍛えられた彼の胸筋に、くっきりと赤い痕が残る。
恥ずかしさと嬉しさが混じってできた熱は、私の体全身を巡ってゆく。
「嬉しいよ、杷留」
さらりと頭を撫でられ、そのままその手は私の体のラインを這うように下ろされる。
やがて彼の手は私のワンピースのボタンをひとつずつ、丁寧に外した。
「キス、して」
悠互さんの声に顔を上げ、彼の唇をついばむ。
すると彼の手はボタンを外すのをお腹の辺りでやめ、右手を私の肌に滑り込ませた。
背中のホックを外し、その手は私の膨らみを優しく包む。
与えられる優しい刺激と、甘い空気にふらついてしまうけれど、彼の左手が私の腰をしっかりと抱えてくれた。
それにすっかり安心し、彼のキスと愛撫に酔いしれる。
すると突然、彼の右手が先端の突起を弄り始めた。
硬くなったそこをつまみ、執拗に指先でころころと転がしてくる。
「そんなの、ダメ……」
初めて与えられる快感に思わずそう零す。
すると、彼の指は先端をはじいて離れた。
「ああ……っ!」
「可愛いよ、すごく」
悠互さんはそう言って、乱れた私を持ち上げた。
寝室の扉を開け、中に入る。
薄暗い部屋の中で、悠互さんがゆっくりと私をベッドの縁に下ろす。
自身もその隣に腰かけると、彼はくすりと笑った。
「たくさん動いても、平気そうだな」
用意されていたベッドはキングサイズで、確かにパリで寝たものよりも大きい。
私はその言葉に、これから起こる事態を想像してしまう。
今夜はどれだけ、彼に愛されてしまうのだろう。
「今日は、俺にさせてくれよ」
悠互さんはそう言うと、私のワンピースを取り去る。
タイツも下着も取り去ると、自身の服も脱ぎ捨て、彼は私を優しくベッドに押し倒した。
31
あなたにおすすめの小説
エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた
ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。
普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。
※課長の脳内は変態です。
なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
離婚前提の夫が記憶喪失になってから溺愛が止まりません
沖田弥子
恋愛
経営難に陥った父の会社のため、由梨が不動産会社社長である斗真と結婚して早一年――政略結婚とはいえ、それなりにうまくいくと思っていたが、現実は違った。一向に身体の関係を持つことなく、常に夫に冷たい態度を取られる生活に耐えられなくなった由梨は、とうとう離婚を切り出したのだ。しかし翌日、なんと斗真が車で事故に! その影響で結婚してからの記憶が抜け落ち、別人のように優しくなった彼は、妻に過剰なほどの愛を注ぎ始める。戸惑いながらもときめいていた由梨だったが、今度は夜の夫婦生活を求められて……!?
身代わり花嫁は俺様御曹司の抱き枕
沖田弥子
恋愛
一般庶民のOL瑞希は、姉の婚約者である御曹司・大島瑛司から身代わり花嫁になることを決められる。幼なじみという間柄であり、会社の専務でもある瑛司はハイスペックなイケメンだが、実は俺様で傲慢な毒舌家。姉が戻るまでの間とはいえ、強引な瑛司に付き合わされて瑞希はうんざり。けれど、瑛司の不眠症を解消するという花嫁修業を命じられて……。◆第12回恋愛小説大賞にて、奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!
2019年11月、書籍化されました。
雨音。―私を避けていた義弟が突然、部屋にやってきました―
入海月子
恋愛
雨で引きこもっていた瑞希の部屋に、突然、義弟の伶がやってきた。
伶のことが好きだった瑞希だが、高校のときから彼に避けられるようになって、それがつらくて家を出たのに、今になって、なぜ?
旦那様は秘書じゃない
鏡野ゆう
恋愛
たまに秘書に内緒で息抜きに出掛けると何故か某SPのお兄さんが現れてお説教をしていく日々に三世議員の結花先生は辟易中。
『政治家の嫁は秘書様』の幸太郎先生とさーちゃんの娘、結花のお話です。
契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」
突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。
冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。
仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。
「お前を、誰にも渡すつもりはない」
冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。
これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?
割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。
不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。
これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる