【改訂版】異世界転移で宇宙戦争~僕の専用艦は艦隊旗艦とは名ばかりの単艦行動(ぼっち)だった~

北京犬(英)

文字の大きさ
92 / 199
放浪編

089 放浪編8 三人目

しおりを挟む
晶羅あきら様、初めまして。わたくし、「はい。そこまで!」」

「事情は把握してる。猫族と犬族からも押しかけ嫁が来てるからね」

 僕の言葉を聞き、畏まった態度だった彼女は、すっと肩から力が抜けると開き直ったかのように豹変した。

「小領地混成軍司令ジョン=ドゥ=ラーテル准男爵息女、ジェーン=ドゥ=ラーテルだ。
親の都合・・・・でアキラの所に嫁に来た」

 なにこの娘。貴族令嬢なのにこの態度。
しかも開き直ってぶっちゃけたよw
猫被ってやがったな。それで僕の態度を見てこれは破談だと喜んで地が出たと。
筋肉質で野性味あふれる雰囲気で貴族令嬢というより女戦士アマゾネスっぽい。
それにあまり乗り気じゃないようだ。
面白い娘だな。

「猫族と犬族の彼女達にも言ったんだけど、アノイ三大勢力のどれかの陣営だけから嫁を取るわけにはいかない。
僕も急な話で戸惑っている。
全ての陣営が仲良く、特に猫族と犬族が仲良く出来たなら三人とも受け入れよう。
とりあえず嫁候補として、お試しで共同生活をすることになっている。
そこへ合流してもらうことになるが、新居の改築が終わるまでは待機していて欲しい」

 ジョン司令には悪いけど、事情を説明してさっさとお引き取り願った。
これでジェーン本人が断ってくれるならそれで良しだ。

「それにしてもラーテルってあのラーテルか?」

 地球にはラーテルという野生動物がいる。
強靭な皮膚を持ち、ライオンに喧嘩を売って引かないなど武勇伝の数々を持つ獣だ。
猫族と犬族が猫と犬のDNAを取り込んで肉体強化された獣人なら、彼女の種族はラーテルのDNAを取り込んだ獣人なのか?

「はい。肉体強化実験で地球の野生動物からDNAをもらったので、間違いなくそのラーテルです」

「うわ、愛さん! いつの間にそこに!」

 いつのまにかサポートAIの有機端末である愛さんが僕の後ろに控えていた。
気配がしないから結構驚くんだよな。

「勇猛果敢、怖いもの知らずで最後まで猫族犬族と争いましたが、好戦的すぎるということで不採用となりました。
その後、貧民から傭兵になり、戦場に出て戦果を上げて叙爵し、小領地領主の准男爵にまで上り詰めた叩き上げの種族です」

「うーん。ジョンさんが何人なにじんなのかわからないはずだよ」

 愛さんがじっと僕を見つめている。

「ん? どうしたの?」

「よろしいのですか?」

「何が?」

「小領地混成軍のジョン司令は険悪な猫族と犬族の間を取り持ってアノイ要塞をまとめている影の功労者です。
ジェーン嬢が同様の勤めを果たせば、キャロライナ嬢とマリアンナ嬢の間を取り持つ可能性があります」

 その見解は僕の目論見を見事に潰すものだった。

「しまった! ”二人の仲が悪いから無かったことに作戦”が破綻する!」

 僕はがっくりと項垂れた。
僕がしばらく放心状態になっていると、僕の脇腹がつんつんされる。
そちらを見ると美優みゆがじっと僕を見つめている。

美優みゆ、どうしたの?」

美優みゆも……」

「えっ?」

「嫁……」

「マジですか」

 美優みゆが嫁に立候補した。

「地球……。帰れない。この先生きのこる、晶羅あきら嫁」

 先生、きのこりました。
そうか、美優みゆは、地球への帰還が絶望的になって、この世界で生きていくのに僕の嫁を選択したのか。
いや、僕としては可愛い美優みゆがお嫁さんになってくれるのは大歓迎だけど……。

「えーー! ずるーい! わたしもだからねー」

 僕が頭の中で美優みゆとの新婚生活を妄想していると、紗綾さーやまでが飛び付いて来た。
そのままギューっと抱き付いて離れない。

紗綾さーやまで。何を言ってるんだよ」

「このまま地球に帰れないかもしれないじゃん……」

「ああ、目を逸らしてたけど……。その不安はあるな……」

「そうなると、もうアイドルなんてやってられないし、地球人の中から旦那を見つけるわけでしょ?」

「あーそうか」

 たしかに、SFOでプロやってるプレイヤーって、僕らの年代はあまりいないからな。

「地球人の中で晶羅あきら以上の優良物件なんていないんだからね?」

 いや、紗綾さーや、帝国人からって手もあるぞ?

「でも、僕には嫁候補があんなに……」

「だからだよ。第一夫人は地球人からにするべきだぞ」

 いや、地球特に日本では一夫多妻は拙いでしょ。

「だめ……。美優みゆが第一」

 うわ。普段は表情が乏しい美優みゆが独占欲丸出しって新鮮だな。
めちゃ可愛い。僕は美優みゆが第一夫人で全然かまわないぞ。

「そこらへんは曖昧にしとけばいいんだよ。
綾姫あやめちゃんだって入るんだからさ」

 そう振られて綾姫あやめの存在に気が付いた。
なんかワナワナと怒りに震えているようだ。
あ、そういや社長の悪戯で僕が男ってことを綾姫あやめにだけ教えてなかったんだった。
これ、拙いでしょ。

晶羅あきらちゃん、どういうこと?
まさかと思うけど男の子だったの?」

 綾姫あやめの背後に般若が見える。
ああ、着替えの件とかもろもろ、怒られることが山ほどあるな……。
殺されるかもしれない。僕は生命の危機を感じた。
だが、ここは正直に話すしかない。

「ごめん、言い出しにくくて今まで黙ってた。
実は僕は男だ」

 僕の告白を聞いて綾姫あやめが真っ赤になるとぶっ倒れた。
初心者講習の時からずっと僕を女だと思って接して来たからな。
もろもろの事を思い出して恥ずかしさで倒れたのだろう。
慌てて抱きかかえるも、どうやら失神しようだ。
綾姫あやめをソファーに横たえると沙也加さんに介抱を任せる。

「それにしても、紗綾さーやの真面目口調初めて聞いたぞ。
綾姫あやめも嫁に貰わないと駄目なのか?」

「うん。地球人2000人の中で条件が良くて、年齢の釣り合う男子なんて晶羅あきらぐらいしかいないんだからね。
貴族からの晶羅あきらへの求婚の逆を考えてみてよ。
ここは貴族に見初められたら強制的に結婚させられるかもしれない世界だよ?
もう貴族の嫁ですって断れるのは地球人では騎士爵の晶羅あきらだけなんだからね?」

 ああ、なるほど。
確かに、この世界ではそうなってしまうかもしれない。
変なロリコン貴族に嫁がされるより僕の方がマシってコラ。

「もちろん、晶羅あきらが好きって気持ちが大前提なんだからね♡」

 あ、デレた。
紗綾さーやもコケティッシュで可愛いんだよな。
しょうがないなもう。

「あ、菜穂なほと沙也加さんは社長に嫁いでね」

 紗綾さーやがニヤニヤしながら爆弾発言をする。

「「何言ってるんですか!」」

 菜穂なほさんと沙也加さんが顔を真赤にして焦る。
菜穂なほさんが社長の事が好きなのは薄々勘付いていた。お幸せに。
沙也加さんはアワアワしている。
しかし、貴族と強制結婚というワードに恐れを抱いているようだ。
社長なら、そのうち騎士爵ぐらい簡単に手に入れる。
守ってくれるさ。

 そうか、僕は彼女たちを守っていかないといけないんだな。

「これは”もう嫁が三人いるから無理です作戦”でいけないかな?」

 僕は、それでも貴族令嬢との結婚は避ける方向を模索していた。 

「社長と、け、結婚……」

 菜穂なほさんが妄想の彼方に行ってしまった。
あ、シューティングドリームの娘たちはどうしよう。
アイドルだから美人ぞろいだし、貴族が目をつけそうだ。
いや、僕が嫁にしたいなんて、これっぽっちも思ってないんだからね。
社長預かりなんだし、社長が面倒をみるのがスジだしね。


◇  ◇  ◇  ◇  ◆


 新居の部屋は六部屋増築に増えた。
それに加えて風呂場や洗面、トイレ、リビングの拡張増築など、まるでお屋敷になってしまった。

「新築の方が早くないか?」

 紗綾さーやが工事を見ながら呟く。

「まあ、格納庫の都合で場所は一緒にするしかないから」

 古い部屋を拡張して新しく壁を作るんだから、ほぼ新築と言っても過言じゃない。
元々構造材はステーション型要塞の区画なんだし、どこからが新築なんだって話だし。

「私達の部屋と壁をぶち抜いて廊下にすればいいんじゃない?」

「それ、結構長い廊下になるよ。それならその空間をリビングにしたらいいかも」

 あの後、目を覚ました綾姫あやめも嫁入りを受け入れていた。
「責任とってね?」と言われてしまった。
いや、綾姫あやめは着替えのガードが鉄壁だったし、何の責任だかわからないんだけど?

 これって新婚ラブラブ住宅相談みたいになってない?
まあ資金はあるんだ。
グラウル星系への遠征で狩ってきた巡洋艦の装備がごっそりあるからね。
今回は後方からの狙撃ばっかりだったから、推進機や反応炉の破損が多い。
ニコイチで復活させることなく装備をバラして販売となった。
戦艦の扱いは、神澤社長の融合待ちだ。
いや、そのまま戦艦に乗ってもらった方が戦力増強になるんじゃないのか?


◇  ◇  ◇  ◆  ◇


 神澤社長の専用艦の融合が終わった。
武装の融合は数時間で済むが、大破からの補修を兼ねた融合は10日かかった。
融合後の諸元は以下。

KAMIZAWAかみざわ
艦種 ポケット戦艦
艦体 全長830m 重巡洋艦改型 2腕
主機 対消滅反応炉D型(18) 高速推進機D型
補機 熱核反応炉D型(9) 高速推進機E型
兵装 主砲 長砲身35cmレールガン単装1基1門 通常弾 80残弾80最大
   副砲 30cm粒子ビーム砲連装3基6門
   対宙砲 10cmレーザー単装4基4門
   ミサイル発射管 D型標準2基2門 最大弾数4×2 ミサイル残弾 8
防御 耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲板
   ビームキャンセラー(対ビームバリヤー)
   耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲盾S型 1
   停滞フィールド(対実体弾バリヤー)C型
電子兵装 電脳B型 対艦レーダーB型 通信機B型 サブ電脳B型
空きエネルギースロット 7
状態 良好


 神澤艦は賭けだった対消滅反応炉の修理に成功していた。
エネルギー伝送系と制御系の破損だけだったことが幸いしたようだ。
性能的には高速推進機がダウングレードしているが、主機補機で反応炉を二つ持っていることで、なんとか速度を維持している。
逆に余剰エネルギーが補機分増えているため、エネルギースロットの空きが増え武装を増設可能になっている。
ここで融合が仕事をしており、外していた30cm粒子ビーム砲連装1基2門が生えていた。
これで武装はサブ電脳増設前の状態まで戻っている。
他には艦の後部装甲が戦艦準拠の耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲板になっていて防御力が上がっている。
補機分全長が伸びているが装甲板を多めに用意した分で賄ったようだ。
大破からの修理としては思った以上に上出来じゃないだろうか。

「7スロットも余剰エネルギーがあるなら、副砲を後部にも増やせるな。
30cm粒子ビーム砲を降ろした時の美しくない状態の悲しさといったら無かった。
今も後部伸長分で微妙にバランスを崩している。
これは副砲増設で調整するしかない!」

「社長、お金あるの?
降ろした30cm粒子ビーム砲なら出せるけど、副砲より推進機の高速化の方が先だよね?」

「いや、晶羅あきら、推進機ならグラウル星系で鹵獲した戦艦があっただろ」

 戦艦そのままなら戦力になるのに、なんで社長の趣味でバラさなければならないんだよ。
艦のバランスや美しさというのは確かにあるけど、そこまで微妙じゃないと思うけどな。

「あれは対消滅反応炉を使わないなら戦力として維持した方が得でしょ?
無人で動かせるし、なんだったら社長がそのまま乗ってもいいんだよ?」

「せっかく修理した俺の専用艦の立場は!」

 神澤社長が落ち込んでしまった。
これ以上は自分で稼いで手に入れてよ。

 ちなみにこの後、神澤社長は降ろしてあった30cm粒子ビーム砲連装1基の融合をした。


KAMIZAWAかみざわ
艦種 ポケット戦艦
艦体 全長830m 重巡洋艦改型 2腕
主機 対消滅反応炉D型(18) 高速推進機D型
補機 熱核反応炉D型(9) 高速推進機E型
兵装 主砲 長砲身35cmレールガン単装1基1門 通常弾 80残弾80最大
   副砲 30cm粒子ビーム砲連装4基8門
   対宙砲 10cmレーザー単装4基4門
   ミサイル発射管 D型標準2基2門 最大弾数4×2 ミサイル残弾 8
防御 耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲板
   ビームキャンセラー(対ビームバリヤー)
   耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲盾S型 1
   停滞フィールド(対実体弾バリヤー)C型
電子兵装 電脳B型 対艦レーダーB型 通信機B型 サブ電脳B型
空きエネルギースロット 5
状態 良好

 今は推進機が美しくないと言っている。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

異世界きたのに、冒険者試験で詰みました。

アセチルサリチルさん
ファンタジー
【追放もざまぁも無双もない。あるのは借金と酒と笑いのみ!】 お父さん。お母さん。 あなたたちの可愛い息子は―― 異世界で、冒険者になれませんでした。 冒険者ギルドでのステータス鑑定。 結果は「普通」でも、 固有スキルは字面最強の《時間停止》 ……なのに。 筆記試験ではギルド創設以来の最低点。 そのまま養成所送りで学費は借金三十万。 異世界初日で、多重債務者です。 ……なめてんのか、異世界。 ここで俺たちパーティのイカれたメンバーを紹介するぜ! ケモミミ用スキルが初日で無駄になったバカ、タクヤ。 魔力制御が全くできない厄病神のバカ、リーシャ。 実は厨二病で呪い装備しか愛せないバカ、オルファ。 そして――スキルで時間を止めても動けないお茶目な俺、ユウヤ。 うーん! 前途多難! これは―― 最強でも無双でもない。 理不尽な世界で、借金と酒と事故にまみれながら、 なんだかんだで生き延びていく話。 追放? ざまぁ? 成り上がり? そんなものはございません。 あるのは、 愛すべバカどもが織りなすハートフルな冒険譚のみ。 そんな異世界ギャグファンタジーがここに開幕!

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

処理中です...