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領主編
122 領主編16 地球人奪還2
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【ども、ブライビー男爵、こちら第6皇子アキラだよ。
今度、ケイン元皇子の領地を引き継ぐことになったんだ。
ところで、ビギニ星系で運営しているSFOから出稼ぎの地球人が行方不明なんだけど、そっちに地球人行ってるよね?
地球人難民を保護してくれてありがとう。でもそれ廃嫡されたケイン元皇子の誘拐だったんだ。
誘拐に使われた要塞艦がそっちに行ったのが調査でわかったんだ。
ブライビー男爵が地球人を保護してくれているとわかって助かったよ。
保護してくれたブライビー男爵には感謝しかないんだけど、犯罪で連れて行かれたわけだから地球人は帰してあげたいんだ。
よろしくー。返事ちょうだいね。返事来ないなら、みんなで迎えに行っちゃうからね。 第6皇子アキラ】
皇子から男爵への公式文書に書式などなかった。
畏まった文章は用意したんだけど、皇子が男爵に謙る必要は無いということでこんな風になった。
僕はふざけ過ぎだと思ったんだけど、神澤社長がそれぐらいがいいと言うんで従っておいた。
神澤社長は芸能仕事でそこらへんの機微に長けているので信頼している。
【拝啓――時候の挨拶の無駄長文――ご機嫌伺いの無駄長文――
ケイン元皇子との諍いの結果報告の長文――誘拐の調査結果の長文――
以上により貴殿が星系領主となっているブライビー星系にて、保護されているはずの地球人の返還をブライビー男爵に要請するのでよろしく頼みたい――
再度ご機嫌伺いの無駄長文――突然手紙を送ったことの謝罪の無駄長文――別れの挨拶の無駄長文――敬具 日付 第6皇子アキラより 第10皇子ジェラルド殿へ】
星系領主の第10皇子には、お伺いの長文を次元通信を使った所謂FAXに相当するもので送っておいた。
皇子間での公式文書のやり取りは紙で渡すことが必須なのだ。
嫌がらせじゃないんだからね? 皇子に対する礼儀なんだからね?
え? 無駄長文って言ってる? し、知らないよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
SIDE:某所 仮想空間内会議室 J B (三人称)
仮想空間の極秘会議室に2人のアバターが集まっていた。
B「殿下、私めはどうすれば良いのでしょうか?」
明らかに格下であろう男が、身分の高そうな人物に伺いを立てる。
J「どうもこうもない。地球人なんかとっくに奴隷として売ってしまっている。返還しようがない」
身分の高そうな人物がうろたえた様子で答える。
B「しらを切るしかないのでしょうか?」
男は自分の身が危ういと理解しているので、なおも食い下がる。
J「俺は知らん。お前がなんとかしろ」
身分の高そうな人物が面倒くさそうに吐き捨てた。
彼にとっては、自分にさえ被害が及ばなければどうでも良いのだ。
しらを切れば、自分だけは助かるだろうと甘く考えているのだ。
B「そ、そんな……」
男の顔に絶望の色が浮かぶ。
これはトカゲの尻尾きりで見捨てられたに等しい。
J「そうだ。どうせ奴が黙っているわけがない。そうだ、星系におびき出してアキラを亡き者にしろ! それで解決だ」
単なる思い付きを口にする身分の高そうな人物。
本人が本気で妙案が思いついたと思っているところが質が悪い。
B「どうやって……」
明らかな愚策に男は困惑する。
J「奴が星系に来たら次元跳躍門手前で待ち伏せして奴の専用艦に集中攻撃をかけろ」
まるで最高の謀略を思いついたかのように、自慢気に言う身分の高そうな人物。
実際にそう思っているので、一切悪びれるところがない。
B「受け入れると見せかけて騙し討ちということですな?」
何故か乗っかる男。
藁にも縋る思いなのだろう。
J「奴を怒らせて必ず本人が出向くように仕向けるのだ」
得意げに言う身分の高そうな人物。
もう至高の軍略家の気分なのだろう。
B「そんなに上手くいくのでしょうか?」
一瞬現実に戻り不安になる男だが、もうこの案に縋るしかなくなっていた。
J「ケインによるとやつは騙されやすいそうだ。殺ってやれ」
本人達には悪巧みが一見成功するかに思えたのだろうが、この2人は明らかに戦い慣れしていなかった。
まだケイン元皇子の方が一枚も二枚も上手だった。
そのケイン元皇子を上回る才を見せた晶羅からしたらこいつらは……。
◇ ◇ ◇ ◆ ◇
ブライビー男爵から返事が来た。
地球人は保護していたが、全員が別の星系に去ったという。
何処へ誰が連れて行ったとか詳細は一切無し。
保護していたと言うくせに地球人の名簿すらも渡して来やしない。
第10皇子からはリアクションすら無し。
これはクロ、敵対と見做さざるを得ないね。
「これは艦隊を引き連れて親善訪問でもしますか」
もちろん名目は『地球人を保護してくれていてありがとう』だ。
『で、地球人を何処へやった?』と大艦隊で訊くという所謂砲艦外交。示威行為だ。
それでも応じなかったら……戦争も辞さない覚悟だ。
ここで引いたら2万人の地球人は返って来ない。
最大戦力の工場惑星と搭載艦隊に出張ってもらうことになりそうだ。
ハブ次元跳躍門の亜空間側から第6皇子来訪の次元通信を送る。
ジェム星系の第10皇子からはあっさり許可が出て、次元跳躍門までやって来れた。
だが、次元跳躍門では、普通なら簡単に出るはずの星系侵入許可が出ずに待たされる。
これだけで皇子に対する不敬罪成立なんだけど、理解していてやっているのだろうか?
まあ、敵対する気満々ならば、これぐらいのことは些末な事なのだろう。
しばらく待たされ、やっと星系侵入許可が出て艦隊がブライビー星系に突入する。
『第6皇子来訪に対してなんたる不敬か!』
ブライビー星系に侵入した第6皇子護衛艦隊旗艦から抗議の声があがる。
と同時にブライビー男爵艦隊が発砲、僕の専用艦のダミー艦と無人艦たちが撃沈されてしまう。
「これは完全にアウトだよね?」
実はこの第6皇子護衛艦隊は戦術兵器統合制御システムでダミー艦を遠隔操作していたのだ。
その僕も呆れるしかない見事な屑対応ありがとうございました。
「騙し討ちですな。何処に持ち出しても文句の出ない戦争の大義名分になる」
地球軍司令神澤准男爵も呆れ果てる。
「記録は帝国ネットワークに上げておきました。戦争になっても誰も文句を言えません」
アドバイザーとして来てもらった愛さんも交戦規定がクリアされていると太鼓判を押してくれる。
この一瞬で手に入れた偵察情報によると、ブライビー男爵の艦隊は8000、星系にはステーション型要塞艦がいた。
まさか、この要塞艦がコードネーム”ステーション2”か?
いやアノイ要塞と同じで星系防衛用の要塞艦か。
「それじゃ工場惑星次元跳躍開始。目標敵艦隊左舷側方。全艦で蹂躙する」
ブライビー4の次元跳躍門前に展開するブライビー男爵軍8000の艦隊左舷側面に、工場惑星を次元跳躍アウトさせる。
次元跳躍アウトと同時に無人艦5万と、便乗していた地球艦隊5000+1000を緊急発進させる。
ブライビー男爵艦隊8000は5万の無人艦に任せる。
僕は地球艦隊5000と新造の親衛艦隊1000でステーション同型艦の要塞艦を制圧するつもりだ。
その前に重要なことを神澤準男爵に促す。
『こちら地球艦隊だ。騙されて戦わされている地球人がいるなら戦線を離脱してくれ。
我々は君達を解放しに来た。もう奴らに従う理由はない』
神澤準男爵が地球軍司令として全通信チャンネルで地球人にメッセージを送った。
地球人が知らずにブライビー男爵軍に居たら巻き添えになる。それだけは回避しないとね。
続いて最大の脅威の排除だ。
「まず最大脅威の要塞砲を叩く、新兵器を使うぞ」
僕は専用艦に新兵器である反物質粒子砲をスタンバイさせる。
対消滅反応炉から反物質を抽出、内向きの停滞フィールドを張ったケースに反物質が誘導され固定される。
そのケースが砲塔へと運ばれ、反物質をケースのまま反物質粒子砲の薬室にセット。
ケースから解放された反物質を粒子加速器で加速させる。
粒子加速器の内部も内向きの停滞フィールドで保護されている。
加速された反物質の速度が停滞フィールド突破速度寸前を迎える。
と同時に薬室を解放。反物質ビームを目標に撃ち出す。
目標は要塞艦搭載要塞砲。
この要塞砲れさえ破壊すれば、要塞艦もただの大きな艦となり脅威ではなくなる。
細い光条が要塞艦の要塞砲砲口に向かう。
当たったと思われた刹那、反物質が物質と反応し対消滅が起こり、膨大なエネルギーを放出する。
その爆煙が消えた後には要塞砲発射不能どころか、半壊までに破壊された要塞艦の残骸があった。
「うわー。Gバレットより凶悪だわ」
思った以上の破壊力に僕は焦る。
この要塞艦から証拠を集めないとならないのに……。
「よし、通信を開け」
気をとり直して要塞艦に通信を送る。
『頼みの要塞砲は破壊した。要塞艦にもう何発かもらっとくか?』
『冗談じゃない! 降伏します』
要塞艦の司令官は降伏し、制御キーを手放し電脳空間を経由し引き渡した。
ブライビー男爵軍はそれ以前に無人艦艦隊5万に殲滅されていた。
「あ、地球軍と親衛艦隊の出番が無かった!」
さて、次は知らんぷりを決め込んだ親玉の番だ。
今回の『AKIRA』諸元
艦種 艦隊旗艦
艦体 全長250m 高速巡洋艦型+α 2腕 次元格納庫S型 (親衛護衛艦 艦載機『すてるす』1 外部反応炉 外部兵装 外部電脳 予備部品多数)
主機 対消滅反応炉G型(15)(+外部反応炉 対消滅D型(18)熱核反応炉E型(8)) 高速推進機C型 (+次元跳躍機関)
補機 熱核反応炉G型(6)
兵装 主砲 長砲身5cmレールガン単装3基3門 通常弾 3675/∞ 特殊弾 643/∞ 特殊弾 1734/∞ 特殊弾 528/∞
反物質粒子砲 1基1門
(外部兵装 長砲身40cmレールガン単装1基1門 通常弾 164/∞ 特殊弾 38/∞ 他)
36cmブラスター単装1基1門
副砲 40cm粒子ビーム砲単装1基1門
20cm粒子ビーム砲単装1基1門
対艦刀 30m対艦刀【不知火】
対宙砲 10cmレーザー単装4基4門
ミサイル発射管 D型標準2基2門 最大弾数4×2 ミサイル残弾 8
(艦載機用ミサイル D型標準2基×1 最大弾数4×2×1 ミサイル残弾 8)
防御 耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲板(盾S型相当)
ビームキャンセラー(対ビームバリヤー)
耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲盾S型 1
停滞フィールド(対実体弾バリヤー)C型
次元フィールド発生装置
電子兵装 電脳S型 対艦レーダーS型 広域通信機S型 戦術兵器統合制御システムS型 サブ電脳C型 (外部電脳A型)
空きエネルギースロット 0(1)
状態 良好
新兵器の反物質粒子砲を1基1門装備した。
次元格納庫にはいつでも出撃可能な親衛艦隊(無人艦)1000艦を搭載した。
今度、ケイン元皇子の領地を引き継ぐことになったんだ。
ところで、ビギニ星系で運営しているSFOから出稼ぎの地球人が行方不明なんだけど、そっちに地球人行ってるよね?
地球人難民を保護してくれてありがとう。でもそれ廃嫡されたケイン元皇子の誘拐だったんだ。
誘拐に使われた要塞艦がそっちに行ったのが調査でわかったんだ。
ブライビー男爵が地球人を保護してくれているとわかって助かったよ。
保護してくれたブライビー男爵には感謝しかないんだけど、犯罪で連れて行かれたわけだから地球人は帰してあげたいんだ。
よろしくー。返事ちょうだいね。返事来ないなら、みんなで迎えに行っちゃうからね。 第6皇子アキラ】
皇子から男爵への公式文書に書式などなかった。
畏まった文章は用意したんだけど、皇子が男爵に謙る必要は無いということでこんな風になった。
僕はふざけ過ぎだと思ったんだけど、神澤社長がそれぐらいがいいと言うんで従っておいた。
神澤社長は芸能仕事でそこらへんの機微に長けているので信頼している。
【拝啓――時候の挨拶の無駄長文――ご機嫌伺いの無駄長文――
ケイン元皇子との諍いの結果報告の長文――誘拐の調査結果の長文――
以上により貴殿が星系領主となっているブライビー星系にて、保護されているはずの地球人の返還をブライビー男爵に要請するのでよろしく頼みたい――
再度ご機嫌伺いの無駄長文――突然手紙を送ったことの謝罪の無駄長文――別れの挨拶の無駄長文――敬具 日付 第6皇子アキラより 第10皇子ジェラルド殿へ】
星系領主の第10皇子には、お伺いの長文を次元通信を使った所謂FAXに相当するもので送っておいた。
皇子間での公式文書のやり取りは紙で渡すことが必須なのだ。
嫌がらせじゃないんだからね? 皇子に対する礼儀なんだからね?
え? 無駄長文って言ってる? し、知らないよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
SIDE:某所 仮想空間内会議室 J B (三人称)
仮想空間の極秘会議室に2人のアバターが集まっていた。
B「殿下、私めはどうすれば良いのでしょうか?」
明らかに格下であろう男が、身分の高そうな人物に伺いを立てる。
J「どうもこうもない。地球人なんかとっくに奴隷として売ってしまっている。返還しようがない」
身分の高そうな人物がうろたえた様子で答える。
B「しらを切るしかないのでしょうか?」
男は自分の身が危ういと理解しているので、なおも食い下がる。
J「俺は知らん。お前がなんとかしろ」
身分の高そうな人物が面倒くさそうに吐き捨てた。
彼にとっては、自分にさえ被害が及ばなければどうでも良いのだ。
しらを切れば、自分だけは助かるだろうと甘く考えているのだ。
B「そ、そんな……」
男の顔に絶望の色が浮かぶ。
これはトカゲの尻尾きりで見捨てられたに等しい。
J「そうだ。どうせ奴が黙っているわけがない。そうだ、星系におびき出してアキラを亡き者にしろ! それで解決だ」
単なる思い付きを口にする身分の高そうな人物。
本人が本気で妙案が思いついたと思っているところが質が悪い。
B「どうやって……」
明らかな愚策に男は困惑する。
J「奴が星系に来たら次元跳躍門手前で待ち伏せして奴の専用艦に集中攻撃をかけろ」
まるで最高の謀略を思いついたかのように、自慢気に言う身分の高そうな人物。
実際にそう思っているので、一切悪びれるところがない。
B「受け入れると見せかけて騙し討ちということですな?」
何故か乗っかる男。
藁にも縋る思いなのだろう。
J「奴を怒らせて必ず本人が出向くように仕向けるのだ」
得意げに言う身分の高そうな人物。
もう至高の軍略家の気分なのだろう。
B「そんなに上手くいくのでしょうか?」
一瞬現実に戻り不安になる男だが、もうこの案に縋るしかなくなっていた。
J「ケインによるとやつは騙されやすいそうだ。殺ってやれ」
本人達には悪巧みが一見成功するかに思えたのだろうが、この2人は明らかに戦い慣れしていなかった。
まだケイン元皇子の方が一枚も二枚も上手だった。
そのケイン元皇子を上回る才を見せた晶羅からしたらこいつらは……。
◇ ◇ ◇ ◆ ◇
ブライビー男爵から返事が来た。
地球人は保護していたが、全員が別の星系に去ったという。
何処へ誰が連れて行ったとか詳細は一切無し。
保護していたと言うくせに地球人の名簿すらも渡して来やしない。
第10皇子からはリアクションすら無し。
これはクロ、敵対と見做さざるを得ないね。
「これは艦隊を引き連れて親善訪問でもしますか」
もちろん名目は『地球人を保護してくれていてありがとう』だ。
『で、地球人を何処へやった?』と大艦隊で訊くという所謂砲艦外交。示威行為だ。
それでも応じなかったら……戦争も辞さない覚悟だ。
ここで引いたら2万人の地球人は返って来ない。
最大戦力の工場惑星と搭載艦隊に出張ってもらうことになりそうだ。
ハブ次元跳躍門の亜空間側から第6皇子来訪の次元通信を送る。
ジェム星系の第10皇子からはあっさり許可が出て、次元跳躍門までやって来れた。
だが、次元跳躍門では、普通なら簡単に出るはずの星系侵入許可が出ずに待たされる。
これだけで皇子に対する不敬罪成立なんだけど、理解していてやっているのだろうか?
まあ、敵対する気満々ならば、これぐらいのことは些末な事なのだろう。
しばらく待たされ、やっと星系侵入許可が出て艦隊がブライビー星系に突入する。
『第6皇子来訪に対してなんたる不敬か!』
ブライビー星系に侵入した第6皇子護衛艦隊旗艦から抗議の声があがる。
と同時にブライビー男爵艦隊が発砲、僕の専用艦のダミー艦と無人艦たちが撃沈されてしまう。
「これは完全にアウトだよね?」
実はこの第6皇子護衛艦隊は戦術兵器統合制御システムでダミー艦を遠隔操作していたのだ。
その僕も呆れるしかない見事な屑対応ありがとうございました。
「騙し討ちですな。何処に持ち出しても文句の出ない戦争の大義名分になる」
地球軍司令神澤准男爵も呆れ果てる。
「記録は帝国ネットワークに上げておきました。戦争になっても誰も文句を言えません」
アドバイザーとして来てもらった愛さんも交戦規定がクリアされていると太鼓判を押してくれる。
この一瞬で手に入れた偵察情報によると、ブライビー男爵の艦隊は8000、星系にはステーション型要塞艦がいた。
まさか、この要塞艦がコードネーム”ステーション2”か?
いやアノイ要塞と同じで星系防衛用の要塞艦か。
「それじゃ工場惑星次元跳躍開始。目標敵艦隊左舷側方。全艦で蹂躙する」
ブライビー4の次元跳躍門前に展開するブライビー男爵軍8000の艦隊左舷側面に、工場惑星を次元跳躍アウトさせる。
次元跳躍アウトと同時に無人艦5万と、便乗していた地球艦隊5000+1000を緊急発進させる。
ブライビー男爵艦隊8000は5万の無人艦に任せる。
僕は地球艦隊5000と新造の親衛艦隊1000でステーション同型艦の要塞艦を制圧するつもりだ。
その前に重要なことを神澤準男爵に促す。
『こちら地球艦隊だ。騙されて戦わされている地球人がいるなら戦線を離脱してくれ。
我々は君達を解放しに来た。もう奴らに従う理由はない』
神澤準男爵が地球軍司令として全通信チャンネルで地球人にメッセージを送った。
地球人が知らずにブライビー男爵軍に居たら巻き添えになる。それだけは回避しないとね。
続いて最大の脅威の排除だ。
「まず最大脅威の要塞砲を叩く、新兵器を使うぞ」
僕は専用艦に新兵器である反物質粒子砲をスタンバイさせる。
対消滅反応炉から反物質を抽出、内向きの停滞フィールドを張ったケースに反物質が誘導され固定される。
そのケースが砲塔へと運ばれ、反物質をケースのまま反物質粒子砲の薬室にセット。
ケースから解放された反物質を粒子加速器で加速させる。
粒子加速器の内部も内向きの停滞フィールドで保護されている。
加速された反物質の速度が停滞フィールド突破速度寸前を迎える。
と同時に薬室を解放。反物質ビームを目標に撃ち出す。
目標は要塞艦搭載要塞砲。
この要塞砲れさえ破壊すれば、要塞艦もただの大きな艦となり脅威ではなくなる。
細い光条が要塞艦の要塞砲砲口に向かう。
当たったと思われた刹那、反物質が物質と反応し対消滅が起こり、膨大なエネルギーを放出する。
その爆煙が消えた後には要塞砲発射不能どころか、半壊までに破壊された要塞艦の残骸があった。
「うわー。Gバレットより凶悪だわ」
思った以上の破壊力に僕は焦る。
この要塞艦から証拠を集めないとならないのに……。
「よし、通信を開け」
気をとり直して要塞艦に通信を送る。
『頼みの要塞砲は破壊した。要塞艦にもう何発かもらっとくか?』
『冗談じゃない! 降伏します』
要塞艦の司令官は降伏し、制御キーを手放し電脳空間を経由し引き渡した。
ブライビー男爵軍はそれ以前に無人艦艦隊5万に殲滅されていた。
「あ、地球軍と親衛艦隊の出番が無かった!」
さて、次は知らんぷりを決め込んだ親玉の番だ。
今回の『AKIRA』諸元
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主機 対消滅反応炉G型(15)(+外部反応炉 対消滅D型(18)熱核反応炉E型(8)) 高速推進機C型 (+次元跳躍機関)
補機 熱核反応炉G型(6)
兵装 主砲 長砲身5cmレールガン単装3基3門 通常弾 3675/∞ 特殊弾 643/∞ 特殊弾 1734/∞ 特殊弾 528/∞
反物質粒子砲 1基1門
(外部兵装 長砲身40cmレールガン単装1基1門 通常弾 164/∞ 特殊弾 38/∞ 他)
36cmブラスター単装1基1門
副砲 40cm粒子ビーム砲単装1基1門
20cm粒子ビーム砲単装1基1門
対艦刀 30m対艦刀【不知火】
対宙砲 10cmレーザー単装4基4門
ミサイル発射管 D型標準2基2門 最大弾数4×2 ミサイル残弾 8
(艦載機用ミサイル D型標準2基×1 最大弾数4×2×1 ミサイル残弾 8)
防御 耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲板(盾S型相当)
ビームキャンセラー(対ビームバリヤー)
耐ビームコーティング多重特殊鋼装甲盾S型 1
停滞フィールド(対実体弾バリヤー)C型
次元フィールド発生装置
電子兵装 電脳S型 対艦レーダーS型 広域通信機S型 戦術兵器統合制御システムS型 サブ電脳C型 (外部電脳A型)
空きエネルギースロット 0(1)
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ぱすた屋さん
ファンタジー
「その咆哮は、騒音公害に当たります」
現代日本に出現した『ダンジョン』と、そこから溢れ出す魔物たち。
人々が英雄(Sランク探索者)の活躍に熱狂する一方で、組織の闇に葬られた部署があった。
――ダンジョン管理ギルド・苦情係。
そこへ左遷されてきたのは、前職で数万件のクレームを捌き倒した伝説のカスタマーセンター職員・久我良平(くが りょうへい)。
彼にとって、新宿に降臨した災害級ドラゴンは「騒音を撒き散らす困ったお客様」であり、聖女の奇跡は「同意なきサービスの押し付け(強売)」に過ぎない。
「力」でねじ伏せる英雄たちが敗北する中、久我は「正論」と「どら焼き」と「完璧な事務手続き」を武器に、魔物たちの切実な悲鳴(クレーム)をハックしていく。
一癖も二癖もある仲間と共に、久我はギルド上層部の腐敗や外資系企業の傲慢な介入を次々と「不備」として処理していく。
これは、組織の鎖を断ち切った一人の事務屋が、人間と魔物の間に「新しい契約」を紡ぎ、世界を再起動させるまでの物語。
「――さて。予約外の終焉(ラグナロク)ですか? 承知しました。まずは、スケジュールの調整から始めましょう」
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