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遠征編
149 遠征編14 再侵攻5
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『全艦注目! 第6皇子アキラだ。この度私が敵ニアヒューム殲滅の指揮を任されることになった。
これは皇帝陛下のご裁可によるものだ。全艦私の命令に従うように。
仮想スクリーンを開け。今送った情報が敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点だ』
僕の号令と共に帝国主力艦隊各員の目の前に仮想スクリーンが開き、宇宙空間のリアル映像に敵母艦級の簡易グラフィックがIR表示される。
『そして、このラインが反物質粒子砲の射線予想軌道になる』
仮想スクリーン上の僕の専用艦のグラフィックから13本のラインが伸び、敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点へと伸びる。
『このラインに引っかかっている艦があれば軌道から退くように。ラインに触れたら一瞬で爆散するぞ』
仮想スクリーン上でラインに触れた艦が爆散、周囲の艦を巻き込むグラフィックが表示される。
『味方も巻き込むからそのつもりで。無人艦も責任を持って退避させるように』
13本のラインが3D表示され上下左右ぐるぐる動かして見せる。
そしてラインに触れている艦には警告表示が出る。
『諸君の任務は私の専用艦の護衛だ。敵母艦級から発進した敵搭載艦から私が攻撃されないように守ってもらう。
敵母艦級に対して反物質粒子砲は1発ずつしか撃てない。撃たれた後の敵母艦級及び搭載艦の掃討も諸君らの任務だ。
各母艦級の担当は仮想スクリーンに表示された色分けの通りだ』
各自の担当宙域が色分けされ仮想スクリーンに表示される。
振り分けは補助電脳がやってくれる。それが各自の視線で映像を切り替えて表示されている。
補助電脳が無ければ大変なところだった。
『反物質粒子砲が直撃した敵母艦級は大爆発を起こす。巻き込まれないように距離を置くように』
安全圏のラインが仮想スクリーンに表示され飛び出している艦には警告が出る。
『反物質粒子砲は敵母艦級の次元跳躍アウト順で撃つ予定だ。同時出現の場合は中心から順に撃つ』
仮想スクリーンの敵母艦級に仮の数字が割り振られて表示される。
『発射順が変更された場合はその都度数字が変更されるので仮想スクリーンを確認するように。
くれぐれも射線を遮らないように。1発しくじれば敵5万がそのまま襲ってくると思え。
作戦開始時間は約5時間30分後。仮想スクリーンにカウントダウンを表示する。
それまでに陣形を変更、射線を開けろ。以上』
作戦開始までのカウントダウンが仮想スクリーンに表示される。
120万の艦隊が仮想スクリーンに表示された指示に従い陣形を変更していく。
120万の艦の全てが有人艦ではない。
僕の専用艦のように戦術兵器統合制御システムを持つ艦は珍しく少ないが、簡易的な無人艦指揮制御システムを持つ艦は多い。
これは補助電脳と通信機による指示命令システムであり、1艦の有人艦がおよそ100艦の無人艦をコントロールしている形になる。
無人艦の挙動はスタンドアロンであり、有人艦からの簡易的な指示を自律した電脳が実行するという感じで動く。
これはVPにおけるNPC艦の挙動と同じだ。
なので、艦隊行動のような同じ行動を取らせたり単純命令で行動を指示するのは簡単だが、戦術を組んで各個を有機的に行動させるのは難しくなる。
そこが戦術兵器統合制御システムと大きく違うところだ。
『アキラ、ちょっといいか?』
皇帝から通信入る。
『なんでしょうか?』
『この仮想スクリーンに出ている情報はなんだ。
どうやっている? こんなのは初めて見たぞ』
『え? 艦隊旗艦に標準装備されている戦術兵器統合制御システムの機能ですが?』
拙い。戦術兵器統合制御システムの機能を帝国人が知る以上に使いこなしてしまったか。
しかし、やってしまったからにはもう遅い。
ここは「誰でもできますけど?」というスタンスを崩さないようにしよう。
『ちょっと待て。お前の専用艦の艦種は艦隊旗艦なのか?』
『はい。その艦隊旗艦です』
『UR艦種じゃないか!』
『え?』
拙い。そこまで珍しいとは思ってなかったよ。
ということは戦術兵器統合制御システムもレアだったか。
『おまえの専用艦がめちゃくちゃな理由がわかったわ』
『あげませんよ?』
確かにめちゃくちゃだけど、艦のDNAはあげないからね?
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
カウントダウンが残り100となる。
僕は反物質粒子砲の反物質カートリッジを13用意した。
これに反物質を充填するのに次元格納庫のサブ対消滅反応炉も使い総力を上げることになる。
もし、このカートリッジの封印が1つ破られれば直径100kmほどの範囲が球状に消滅するだろう。
僕は敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点の中心に照準をつけ待機する。
次元レーダーには予測地点中心の敵母艦級が最速で次元跳躍アウトするであろうことが映っている。
仮想スクリーンに反物質粒子砲の射撃順がナンバリングされていく。
敵母艦級は紡錘陣形で次元跳躍アウトしてくるようだ。
後ろの敵母艦級を狙うライン取りが出来ない。
敵も無茶をする。もし次元跳躍アウト地点がズレて重なったらお互いに消滅だろうに。
カウントが0になる。
射線上に味方無し。
敵母艦級1番が次元跳躍アウトした。
『1番発射!』
僕は次元跳躍アウトして来た敵母艦級1番に反物質粒子砲を撃ち込む。
敵母艦級1番に反物質粒子砲の輝跡が突き刺さり大爆発が起こる。
『1番命中』
続けて次々と敵母艦級が次元跳躍アウトして来る。
『続けて目標2番発射!』
『3番。4番発射!』
敵母艦級2番に向け2発目。続けて3番、4番と螺旋状に撃って行く。
『5番。狙えない。6番発射!』
5番が1番のデブリで狙えない。急遽目標を変え6番を撃つ。命中。
『7番。8番。9番発射』
続けて発射していく。全弾命中。
爆発が大きく紡錘陣形の後ろに隠れている10番から13番が狙えない。
『5番。10番。11番。12番。13番は撃ち漏らした。
敵母艦級搭載艦の放出を確認。
全艦敵搭載艦を殲滅せよ!』
僕はニアヒュームの搭載艦の殲滅を主力艦隊に任せ、敵母艦級への射線を取るために移動することにした。
『10分耐えてくれ!』
反物質粒子砲の使用制限である次元跳躍機関の連続使用不可により10分のクールタイムが必要になる。
120万の主力艦隊が敵搭載艦25万+残存艦と激突する。
敵母艦級を逃すと最大20万の増援が来る。
せめて母艦級を次元跳躍不能に追い込まなければならない。
『よし時間だ。敵後方俯瞰位置へ次元跳躍する。誤射するなよ!』
僕は次元跳躍で敵母艦級を狙える位置に移動する。
敵母艦級は搭載艦を放出すると後退を始めている。
生き残らせたら後方0.5光年に残した艦隊を回収して来てしまう。
敵母艦級5番は前方に残り、後方の10~13番艦を守ろうとしている。
おそらくこの後方で守られていた4艦の母艦級が後方の艦隊を回収しに行くのだ。
敵母艦級は0.5光年を次元跳躍するために8時間のエネルギー充填時間が必要だが、宇宙艦が追い付けない程度の短距離を次元跳躍するならさほどの時間を必要としない。
短距離次元跳躍で安全圏に逃げられる前に撃つしかない。
『反物質粒子砲を発射する!』
僕は僚艦に警告を出す。
わざわざ射線に入ってくる僚艦はいないだろうが必要なことだ。
『照準! 10番! 発射!』
『11番、発射! 12番、発射! 13番、発射!』
続けざまに4発を撃ち込む。
敵母艦級は5番を残し全て爆散した。
『敵艦隊、接近中!』
電脳から警告が来る。
僕の専用艦に向けて敵搭載艦が群がってくる。およそ4万。
拙い。10分のクールタイム終了まで、まだ次元跳躍が使えず逃げられない。
敵艦はビーム主体。たまにミサイルを撃ってくる。
ミサイルは対宙レーザーと5cmレールガンで撃ち落とす。
ビームはビームキャンセラーと耐ビームコーティング装甲で耐えるが、防御力がガリガリと削られていく。
背に腹は代えられない。次元格納庫から無人艦を出して盾とする。
その時、希望が見えた。
僕はこちらに向かって来ている味方艦隊を発見したのだ。
味方艦隊の一部が僕を援護するため突出して来ている。
僕は専用艦を味方艦隊に向けて撤退させる。
『待たせたね。僕が来たからには君を討たせたりしない!』
その艦隊はカイルの艦隊だった。カイルが助けに来てくれたようだ。
『カイル! 助かる』
僕はカイル艦隊と交差し安全圏に逃れる。
カイル艦隊は総数4万艦だ。艦の性能差を入れれば有利とはいえ艦数は五分。
僕は専用艦を反転させるとカイル艦隊の援護に向かう。
長砲身5cmレールガン3門を起動し敵艦にGバレットを撃ち込んで行く。
カイルと共にざっと5千艦ほど葬ったところで、主力艦隊20万が到着、敵を掃討した。
この度の戦場で一番の激戦地は撃ち逃した敵母艦級5番の担当艦隊だった。
デブリと反物質弾が衝突すればその場で大爆発してしまうため、撃てなかったやつだ。
しかし前回の戦闘より被害は圧倒的に少なく帝国軍の大勝利といえた。
しかし、僕の専用艦は単艦での戦闘が祟って少なくない損傷を負った。
前回に僕があまりにも活躍したため当てにされてしまった結果がこれだ。
このまま使い潰されないようになんとかしなければ拙い。
僕が半分以上は倒したんだから褒賞でゴネてやろうか。
いや、下手な褒賞をもらったらますます良い様に使われそうだ。
どうやって逃げようか?
これは皇帝陛下のご裁可によるものだ。全艦私の命令に従うように。
仮想スクリーンを開け。今送った情報が敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点だ』
僕の号令と共に帝国主力艦隊各員の目の前に仮想スクリーンが開き、宇宙空間のリアル映像に敵母艦級の簡易グラフィックがIR表示される。
『そして、このラインが反物質粒子砲の射線予想軌道になる』
仮想スクリーン上の僕の専用艦のグラフィックから13本のラインが伸び、敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点へと伸びる。
『このラインに引っかかっている艦があれば軌道から退くように。ラインに触れたら一瞬で爆散するぞ』
仮想スクリーン上でラインに触れた艦が爆散、周囲の艦を巻き込むグラフィックが表示される。
『味方も巻き込むからそのつもりで。無人艦も責任を持って退避させるように』
13本のラインが3D表示され上下左右ぐるぐる動かして見せる。
そしてラインに触れている艦には警告表示が出る。
『諸君の任務は私の専用艦の護衛だ。敵母艦級から発進した敵搭載艦から私が攻撃されないように守ってもらう。
敵母艦級に対して反物質粒子砲は1発ずつしか撃てない。撃たれた後の敵母艦級及び搭載艦の掃討も諸君らの任務だ。
各母艦級の担当は仮想スクリーンに表示された色分けの通りだ』
各自の担当宙域が色分けされ仮想スクリーンに表示される。
振り分けは補助電脳がやってくれる。それが各自の視線で映像を切り替えて表示されている。
補助電脳が無ければ大変なところだった。
『反物質粒子砲が直撃した敵母艦級は大爆発を起こす。巻き込まれないように距離を置くように』
安全圏のラインが仮想スクリーンに表示され飛び出している艦には警告が出る。
『反物質粒子砲は敵母艦級の次元跳躍アウト順で撃つ予定だ。同時出現の場合は中心から順に撃つ』
仮想スクリーンの敵母艦級に仮の数字が割り振られて表示される。
『発射順が変更された場合はその都度数字が変更されるので仮想スクリーンを確認するように。
くれぐれも射線を遮らないように。1発しくじれば敵5万がそのまま襲ってくると思え。
作戦開始時間は約5時間30分後。仮想スクリーンにカウントダウンを表示する。
それまでに陣形を変更、射線を開けろ。以上』
作戦開始までのカウントダウンが仮想スクリーンに表示される。
120万の艦隊が仮想スクリーンに表示された指示に従い陣形を変更していく。
120万の艦の全てが有人艦ではない。
僕の専用艦のように戦術兵器統合制御システムを持つ艦は珍しく少ないが、簡易的な無人艦指揮制御システムを持つ艦は多い。
これは補助電脳と通信機による指示命令システムであり、1艦の有人艦がおよそ100艦の無人艦をコントロールしている形になる。
無人艦の挙動はスタンドアロンであり、有人艦からの簡易的な指示を自律した電脳が実行するという感じで動く。
これはVPにおけるNPC艦の挙動と同じだ。
なので、艦隊行動のような同じ行動を取らせたり単純命令で行動を指示するのは簡単だが、戦術を組んで各個を有機的に行動させるのは難しくなる。
そこが戦術兵器統合制御システムと大きく違うところだ。
『アキラ、ちょっといいか?』
皇帝から通信入る。
『なんでしょうか?』
『この仮想スクリーンに出ている情報はなんだ。
どうやっている? こんなのは初めて見たぞ』
『え? 艦隊旗艦に標準装備されている戦術兵器統合制御システムの機能ですが?』
拙い。戦術兵器統合制御システムの機能を帝国人が知る以上に使いこなしてしまったか。
しかし、やってしまったからにはもう遅い。
ここは「誰でもできますけど?」というスタンスを崩さないようにしよう。
『ちょっと待て。お前の専用艦の艦種は艦隊旗艦なのか?』
『はい。その艦隊旗艦です』
『UR艦種じゃないか!』
『え?』
拙い。そこまで珍しいとは思ってなかったよ。
ということは戦術兵器統合制御システムもレアだったか。
『おまえの専用艦がめちゃくちゃな理由がわかったわ』
『あげませんよ?』
確かにめちゃくちゃだけど、艦のDNAはあげないからね?
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
カウントダウンが残り100となる。
僕は反物質粒子砲の反物質カートリッジを13用意した。
これに反物質を充填するのに次元格納庫のサブ対消滅反応炉も使い総力を上げることになる。
もし、このカートリッジの封印が1つ破られれば直径100kmほどの範囲が球状に消滅するだろう。
僕は敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点の中心に照準をつけ待機する。
次元レーダーには予測地点中心の敵母艦級が最速で次元跳躍アウトするであろうことが映っている。
仮想スクリーンに反物質粒子砲の射撃順がナンバリングされていく。
敵母艦級は紡錘陣形で次元跳躍アウトしてくるようだ。
後ろの敵母艦級を狙うライン取りが出来ない。
敵も無茶をする。もし次元跳躍アウト地点がズレて重なったらお互いに消滅だろうに。
カウントが0になる。
射線上に味方無し。
敵母艦級1番が次元跳躍アウトした。
『1番発射!』
僕は次元跳躍アウトして来た敵母艦級1番に反物質粒子砲を撃ち込む。
敵母艦級1番に反物質粒子砲の輝跡が突き刺さり大爆発が起こる。
『1番命中』
続けて次々と敵母艦級が次元跳躍アウトして来る。
『続けて目標2番発射!』
『3番。4番発射!』
敵母艦級2番に向け2発目。続けて3番、4番と螺旋状に撃って行く。
『5番。狙えない。6番発射!』
5番が1番のデブリで狙えない。急遽目標を変え6番を撃つ。命中。
『7番。8番。9番発射』
続けて発射していく。全弾命中。
爆発が大きく紡錘陣形の後ろに隠れている10番から13番が狙えない。
『5番。10番。11番。12番。13番は撃ち漏らした。
敵母艦級搭載艦の放出を確認。
全艦敵搭載艦を殲滅せよ!』
僕はニアヒュームの搭載艦の殲滅を主力艦隊に任せ、敵母艦級への射線を取るために移動することにした。
『10分耐えてくれ!』
反物質粒子砲の使用制限である次元跳躍機関の連続使用不可により10分のクールタイムが必要になる。
120万の主力艦隊が敵搭載艦25万+残存艦と激突する。
敵母艦級を逃すと最大20万の増援が来る。
せめて母艦級を次元跳躍不能に追い込まなければならない。
『よし時間だ。敵後方俯瞰位置へ次元跳躍する。誤射するなよ!』
僕は次元跳躍で敵母艦級を狙える位置に移動する。
敵母艦級は搭載艦を放出すると後退を始めている。
生き残らせたら後方0.5光年に残した艦隊を回収して来てしまう。
敵母艦級5番は前方に残り、後方の10~13番艦を守ろうとしている。
おそらくこの後方で守られていた4艦の母艦級が後方の艦隊を回収しに行くのだ。
敵母艦級は0.5光年を次元跳躍するために8時間のエネルギー充填時間が必要だが、宇宙艦が追い付けない程度の短距離を次元跳躍するならさほどの時間を必要としない。
短距離次元跳躍で安全圏に逃げられる前に撃つしかない。
『反物質粒子砲を発射する!』
僕は僚艦に警告を出す。
わざわざ射線に入ってくる僚艦はいないだろうが必要なことだ。
『照準! 10番! 発射!』
『11番、発射! 12番、発射! 13番、発射!』
続けざまに4発を撃ち込む。
敵母艦級は5番を残し全て爆散した。
『敵艦隊、接近中!』
電脳から警告が来る。
僕の専用艦に向けて敵搭載艦が群がってくる。およそ4万。
拙い。10分のクールタイム終了まで、まだ次元跳躍が使えず逃げられない。
敵艦はビーム主体。たまにミサイルを撃ってくる。
ミサイルは対宙レーザーと5cmレールガンで撃ち落とす。
ビームはビームキャンセラーと耐ビームコーティング装甲で耐えるが、防御力がガリガリと削られていく。
背に腹は代えられない。次元格納庫から無人艦を出して盾とする。
その時、希望が見えた。
僕はこちらに向かって来ている味方艦隊を発見したのだ。
味方艦隊の一部が僕を援護するため突出して来ている。
僕は専用艦を味方艦隊に向けて撤退させる。
『待たせたね。僕が来たからには君を討たせたりしない!』
その艦隊はカイルの艦隊だった。カイルが助けに来てくれたようだ。
『カイル! 助かる』
僕はカイル艦隊と交差し安全圏に逃れる。
カイル艦隊は総数4万艦だ。艦の性能差を入れれば有利とはいえ艦数は五分。
僕は専用艦を反転させるとカイル艦隊の援護に向かう。
長砲身5cmレールガン3門を起動し敵艦にGバレットを撃ち込んで行く。
カイルと共にざっと5千艦ほど葬ったところで、主力艦隊20万が到着、敵を掃討した。
この度の戦場で一番の激戦地は撃ち逃した敵母艦級5番の担当艦隊だった。
デブリと反物質弾が衝突すればその場で大爆発してしまうため、撃てなかったやつだ。
しかし前回の戦闘より被害は圧倒的に少なく帝国軍の大勝利といえた。
しかし、僕の専用艦は単艦での戦闘が祟って少なくない損傷を負った。
前回に僕があまりにも活躍したため当てにされてしまった結果がこれだ。
このまま使い潰されないようになんとかしなければ拙い。
僕が半分以上は倒したんだから褒賞でゴネてやろうか。
いや、下手な褒賞をもらったらますます良い様に使われそうだ。
どうやって逃げようか?
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