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遠征編
148 遠征編13 再侵攻4
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『第6皇子アキラです。敵母艦級20の遅滞戦闘を行いました。
いま8B星系に侵攻中の敵母艦級は13、搭載艦は推定65万艦です。
僕は敵母艦級3を搭載艦ごと撃沈、敵母艦級4を次元跳躍不能にしました。
その動けなくなった敵母艦級4の搭載艦を残存敵母艦級4がピストン輸送しているため、現在敵ニアヒュームは1光年先まで進出しています。
敵がこの8B星系に到着するのは、襲撃を恐れて次元跳躍を0.5光年に刻んでいることと、ピストン輸送に合わせて2日後になると推測しています。
その翌日に15万、翌々日に5万の増援が来ることになる見込みです。以上です』
『こちら帝国軍主力艦隊。了解しました。
8B星系到着まで1日半日の予定です。間に合います』
皇帝の主力艦隊に通信を送って僕の遅滞戦闘は終了した。
敵母艦級の8B星系侵攻半日前に主力艦隊が到着しそうだ。
星系の住人が避難するまでの時間も主力艦隊が到着するまでの時間も稼いだ。
後はお任せだ。僕は絶対休むぞ!
8B星系の次元跳躍門から皇帝率いる主力艦隊120万が出てくる。
僕は専用艦を敵母艦級侵攻方向に向けて停泊させてその光景を眺めていた。
ぼんやりしていると僕の隣に皇帝の座乗艦である総旗艦がやって来た。
そして、総旗艦を起点にして120万の艦隊が陣形を組んでいく。
僕は皇帝総旗艦と共に近衛艦隊に囲まれていた。
『すみません。いま退きます』
僕は空気を読んでその場から離れようとする。
すると120万の艦隊全てが僕に合わせて陣形ごと動いた。
『何の冗談でしょうか?』
『動くな』
『はい?』
『アキラ、お前が起点だ。動くな』
『はい……』
皇帝のご命令でなんか面倒くさいことになっているようだ。
ここで次元跳躍で動こうなどという衝動は抑えるべきだろうな。
『よくやった』
突然、皇帝から労いの言葉を貰った。
『ここまでの戦果は期待していなかったぞ』
『はぁ』
『総旗艦の気分を存分に味わうが良い』
『ありがたき幸せ(棒)』
つまり、現在総旗艦として起点になっているのが僕の専用艦だってことなのね。
これは栄誉という報償なんだろうけど、それより実利が欲しいな。
『起点解除。平常に戻せ』
やっと解放されたらしい。
『ところでアキラ。敵の動きは解るのだな?』
『はい。現在敵母艦級は最後の次元跳躍に入っています。その数13です。
敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点は前方1000km、次元跳躍アウト予想時間は6時間後です』
『よし。お前の秘密兵器で殲滅しろ』
皇帝が無茶を言う。僕は慌てて無理だと主張する。
『お言葉ですが、敵母艦級は全て同時に次元跳躍アウトして来ます。
同時に万単位の搭載艦を出撃されたら撃つ間もありません』
『そのための120万艦だ。盾にしてかまわん』
皇帝がとんでもないことを言い出した。
しかし120万艦の全艦隊が護衛ならいけるかもしれないと僕は思ってしまった。
『それなら、射線を遮られなければ出来なくもないです』
『そのために一糸乱れぬ艦隊行動を見せたのだ。存分に使え。指揮権を渡す』
そこまで言われたらもう断れない。
『わかりました。やりましょう』
撃ち漏らしても120万艦で殲滅すればいいだけだ。
軽く受けてしまったが指揮権という重みが後からジワジワ効いてきた。
いま僕は皇帝主力艦隊の総旗艦を任されてしまったんだ。
僕は戦術兵器統合制御システムを起動すると120万全艦艇を支配下に置いた。
これで制御して射線から離れさせよう。
いま8B星系に侵攻中の敵母艦級は13、搭載艦は推定65万艦です。
僕は敵母艦級3を搭載艦ごと撃沈、敵母艦級4を次元跳躍不能にしました。
その動けなくなった敵母艦級4の搭載艦を残存敵母艦級4がピストン輸送しているため、現在敵ニアヒュームは1光年先まで進出しています。
敵がこの8B星系に到着するのは、襲撃を恐れて次元跳躍を0.5光年に刻んでいることと、ピストン輸送に合わせて2日後になると推測しています。
その翌日に15万、翌々日に5万の増援が来ることになる見込みです。以上です』
『こちら帝国軍主力艦隊。了解しました。
8B星系到着まで1日半日の予定です。間に合います』
皇帝の主力艦隊に通信を送って僕の遅滞戦闘は終了した。
敵母艦級の8B星系侵攻半日前に主力艦隊が到着しそうだ。
星系の住人が避難するまでの時間も主力艦隊が到着するまでの時間も稼いだ。
後はお任せだ。僕は絶対休むぞ!
8B星系の次元跳躍門から皇帝率いる主力艦隊120万が出てくる。
僕は専用艦を敵母艦級侵攻方向に向けて停泊させてその光景を眺めていた。
ぼんやりしていると僕の隣に皇帝の座乗艦である総旗艦がやって来た。
そして、総旗艦を起点にして120万の艦隊が陣形を組んでいく。
僕は皇帝総旗艦と共に近衛艦隊に囲まれていた。
『すみません。いま退きます』
僕は空気を読んでその場から離れようとする。
すると120万の艦隊全てが僕に合わせて陣形ごと動いた。
『何の冗談でしょうか?』
『動くな』
『はい?』
『アキラ、お前が起点だ。動くな』
『はい……』
皇帝のご命令でなんか面倒くさいことになっているようだ。
ここで次元跳躍で動こうなどという衝動は抑えるべきだろうな。
『よくやった』
突然、皇帝から労いの言葉を貰った。
『ここまでの戦果は期待していなかったぞ』
『はぁ』
『総旗艦の気分を存分に味わうが良い』
『ありがたき幸せ(棒)』
つまり、現在総旗艦として起点になっているのが僕の専用艦だってことなのね。
これは栄誉という報償なんだろうけど、それより実利が欲しいな。
『起点解除。平常に戻せ』
やっと解放されたらしい。
『ところでアキラ。敵の動きは解るのだな?』
『はい。現在敵母艦級は最後の次元跳躍に入っています。その数13です。
敵母艦級の次元跳躍アウト予測地点は前方1000km、次元跳躍アウト予想時間は6時間後です』
『よし。お前の秘密兵器で殲滅しろ』
皇帝が無茶を言う。僕は慌てて無理だと主張する。
『お言葉ですが、敵母艦級は全て同時に次元跳躍アウトして来ます。
同時に万単位の搭載艦を出撃されたら撃つ間もありません』
『そのための120万艦だ。盾にしてかまわん』
皇帝がとんでもないことを言い出した。
しかし120万艦の全艦隊が護衛ならいけるかもしれないと僕は思ってしまった。
『それなら、射線を遮られなければ出来なくもないです』
『そのために一糸乱れぬ艦隊行動を見せたのだ。存分に使え。指揮権を渡す』
そこまで言われたらもう断れない。
『わかりました。やりましょう』
撃ち漏らしても120万艦で殲滅すればいいだけだ。
軽く受けてしまったが指揮権という重みが後からジワジワ効いてきた。
いま僕は皇帝主力艦隊の総旗艦を任されてしまったんだ。
僕は戦術兵器統合制御システムを起動すると120万全艦艇を支配下に置いた。
これで制御して射線から離れさせよう。
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