175 / 199
帝国内乱編
170 帝国内乱編8 敗走
しおりを挟む
side:クロウニ―星系 アキラ視点
ラスティ星系から15光年、物理的に隣の星系であるクロウニー星系にロレンツォのニアヒューム討伐艦隊は集結していた。
ここはロレンツォが星系領主となっている支配下星系の1つだ。
ロレンツォの主星系であるラスティ星系は奪われてしまったが、他の星系にはまだレオナルドの手は伸びていなかった。
『次元跳躍門をロックしろ!
ラスティ星系のハブ次元跳躍門を使われたら半日で敵が押し寄せるぞ!』
クロウニー星系に到着するやいなやロレンツォが指示を出した。
せっかく要塞艦の次元跳躍機関を使用不能にして、次元跳躍して来るにしてもニアヒュームの小母艦に頼らざるを得ない状況がつくられた。
それにより、レオナルド軍の侵攻速度に1日1光年という枷を嵌められた。
なのに、ハブ次元跳躍門を使われショートカットされたのでは元も子もない。
『いや、次元跳躍門は物理的に破壊しよう』
僕の言葉に星系領主であるロレンツォが驚く。
星系にとって次元跳躍門は交通手段であると同時に物流の要となる生命線だ。
自星系で産出生産出来ない物資を輸入し、自星系の生産物を輸出するために無くてはならない。
いわば帝国における経済の大動脈が次元跳躍門システムなのだ。
それを壊せというのは星系領主にとって自国民への裏切りに等しかった。
『レオナルドには正体不明の乗っ取り技術がある。
次元跳躍門のシステムが乗っ取られたらこの星系も簡単に奪われるよ。
それに次元跳躍門ならうちの星系で新造出来るんだ。
この戦いが終わったら直ぐに復活させると約束するよ』
僕の説明にロレンツォが驚愕の表情を見せた。
次元跳躍門と言えば帝国本星で年単位の時間をかけて製造しているものだからだ。
それを僕の星系で新造出来て直ぐに復活させられると言われたのだから当然か。
『わかった。くれぐれも戦後の次元跳躍門復旧を頼む。
それと、ありがとう。助かった』
僕の説得をロレンツォは信用してくれたみたいだ。
端から見たら騙されてると思っても仕方のない提案なのに、僕を信じてくれた。
どうやら僕が命がけでロレンツォを助けたと感謝されていることが影響しているようだ。
その信用に報いるために次元跳躍門は必ず復活させる。
僕は次元跳躍門に機能停止命令を発信すると、制御機構のブロックに近づいてごっそり次元格納庫に収納した。
これによりクロウニ―星系の次元跳躍門は物理的に閉鎖された。
『さて、これで15日の猶予が出来た。一息つけるね。
レオナルドの次元レーダーはロックしたから、こっちの動きは把握していないはずだ』
『カイル司令に報告と援軍要請をしないとならないならない。
レオナルドの戦力は当初の想定より膨らんでいる』
『カイルは主力艦隊20万を率いてこちらに向かっている。
僕が数を減らしたとはいえレオナルドの戦力はニアヒュームを吸収して膨大だ。
主力艦隊20万がやって来ても焼け石に水だ。
それにこっちに来てもらうとしても、次元跳躍門を物理的に閉鎖したからカイルが亜空間で迷子になってしまう。
僕とカイルは電脳空間で定時報告会をしてるからロレンツォも一緒に行って話し合おう』
『そうさせてもらえると有難い。要塞艦にはクロウニ―星から補給を! アキラ、君も要塞艦で休むといい』
『いや、僕はここが一番安心できる。今後のためにやることもあるし……。
君の領の他星系も次元跳躍門を壊さないとならないし……』
『わかった。次元跳躍門はもう好きにしてくれ』
『定時報告会も早急に開く必要がある。
カイルには更なる戦力増強を要請しないとならないからね』
『そうか。なら私はいつでも参加出来るように待機していよう。
私のことはいつでも呼んでくれ』
『了解』
今後の方針を決め終わると、ロレンツォが急に姿勢を正して改まった口調で口を開いた。
『あらためて言わせてもらう。アキラ、助かった。礼を言う』
『いや、それはレオナルドを叩いてからにしようよ』
ロレンツォは僕の言い分に苦笑し答える。
『そうだな。気が早かったかもな』
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
side:ラスティ星系 要塞衛星司令室 レオナルド 三人称視点
「アキラめ! くそ! 騙された!
奴もただでは死にやがらねーな!」
アキラの置き土産が艦隊のほぼ中央で爆発したため、直径100kmほどの球状のエリアに居た艦が消し飛んでいた。
その爆圧により残骸が散弾のように広がり、直径300kmの範囲で破損する艦が続出、その数ざっと20万艦に達していた。
その被害も問題だったが、先程から次元レーダーと次元通信機が使用不能になって、作戦の要の通信妨害がダウンしていた。
要塞艦も新型次元レーダーも新型次元通信機も帝国本国――実はアキラの星系の製造品――からの貸与だ。
対ニアヒュームに使用することを目的としている戦力と新兵器を私利私欲のために使おうとしたら、いや帝国に仇なそうとしたら当然使用制限がかかる。
当たり前のことだった。
要塞艦には黒騎士により次元レーダー欺瞞装置という特殊装置が次元レーダーと次元通信機を乗っ取る形で設置されていたが、これが先ほどから機能していなかった。
要塞艦の使用制限は通信妨害をかける前だったので帝国側の遠隔操作だろう。
だが、次元レーダーは通信妨害がかかっている最中に無効化されている。
つまりその通信妨害を何らかの手段――接触通信という原始的な手段でした――を使って対処したということだ。
それは要塞艦の時のように遠隔操作というわけにはいかなかったはずだ。
これは何者かが星系内で対処したということだ。
レオナルドは野生の勘で気付いた。
「はん。そんなことが出来るのはアキラだけだろ!」
レオナルドが苦虫を噛み潰したような顔をすると吐き出すように言う。
次元レーダー欺瞞装置を無効化する技術力や手段を持っているのはこの戦場ではアキラだけだろう。
そして無効化はアキラの専用艦が爆散した時より後だ。
「つまりアキラはまだ生きているってことじゃねーか!!」
レオナルドがまた暴れだした。
取り巻きは空気を読み、既に距離を置き巻き添えにならないようにしていた。
「殿下! 先ほどハブ次元跳躍門よりロレンツォ領の各星系へ送った占領艦隊より報告です!」
レオナルドは星系住民を殺すと脅迫することで既にハブ次元跳躍門のロックを解除させていた。
当たり前だが、解析してロックを外すより、ロックをかけた者に解除させるのが一番早い。
そのハブ次元跳躍門を使って占領艦隊を送っていたのだ。
「なんだ!? 早く言え!」
「はっ! 連絡艦が帰還し、『行き先次元跳躍門不明』により亜空間で迷子になっているとの報告です」
伝令が恐る恐る言う。
次元通信機が使用不能になったため、連絡艦が戻って来て報告したのだ。
アキラによってロレンツォ領の各星系にある次元跳躍門が破壊されたため行く先のアドレスが使用不能になった。
それが『行き先次元跳躍門不明』という状況だった。
亜空間内ではシステムのナビゲーションにより航路が設定されている。
その行き先の次元跳躍門が無くなったのだから、航路自体が突然消えたようなものだった。
レオナルドの顔が怒りで真っ赤になっていく。
「迷子たぁなんだ! 迷子たぁ!」
「はっ……。 次元跳躍門が閉鎖ではなく物理的に破壊されたもようです」
その報告にレオナルドは気付く。
「この思いっ切りの良さに動きの早さ……。
連続次元跳躍が使えるアキラの仕業かっ!」
これによりレオナルドはアキラの生存を確信した。
「やりやがったな! これで星系占領の手間が何十倍にもなりやがる!」
レオナルドは思案する。
奴らの居場所はその星系のどこかだろう。
だが隣のクロウニー星系でさえ15光年離れている。
レオナルドの軍は移動をニアヒュームの小母艦級の次元跳躍機関に頼らざるをえない。
その小母艦級の次元跳躍能力は1日1光年なので、一番近い星系まで15日かかるのだ。
黒騎士なら個別に次元跳躍機関を持っている。
しかし彼らを動かすとニアヒュームを抑えることが出来なくなる。
「なら帝国からもらった要塞艦をどうにかするしかねーな。
システムをロックされたならロックを外しゃあいい。
ニアヒュームの小母艦級とどっちが早いか勝負だな」
レオナルドは妙案を思い付き不敵に笑った。
ラスティ星系から15光年、物理的に隣の星系であるクロウニー星系にロレンツォのニアヒューム討伐艦隊は集結していた。
ここはロレンツォが星系領主となっている支配下星系の1つだ。
ロレンツォの主星系であるラスティ星系は奪われてしまったが、他の星系にはまだレオナルドの手は伸びていなかった。
『次元跳躍門をロックしろ!
ラスティ星系のハブ次元跳躍門を使われたら半日で敵が押し寄せるぞ!』
クロウニー星系に到着するやいなやロレンツォが指示を出した。
せっかく要塞艦の次元跳躍機関を使用不能にして、次元跳躍して来るにしてもニアヒュームの小母艦に頼らざるを得ない状況がつくられた。
それにより、レオナルド軍の侵攻速度に1日1光年という枷を嵌められた。
なのに、ハブ次元跳躍門を使われショートカットされたのでは元も子もない。
『いや、次元跳躍門は物理的に破壊しよう』
僕の言葉に星系領主であるロレンツォが驚く。
星系にとって次元跳躍門は交通手段であると同時に物流の要となる生命線だ。
自星系で産出生産出来ない物資を輸入し、自星系の生産物を輸出するために無くてはならない。
いわば帝国における経済の大動脈が次元跳躍門システムなのだ。
それを壊せというのは星系領主にとって自国民への裏切りに等しかった。
『レオナルドには正体不明の乗っ取り技術がある。
次元跳躍門のシステムが乗っ取られたらこの星系も簡単に奪われるよ。
それに次元跳躍門ならうちの星系で新造出来るんだ。
この戦いが終わったら直ぐに復活させると約束するよ』
僕の説明にロレンツォが驚愕の表情を見せた。
次元跳躍門と言えば帝国本星で年単位の時間をかけて製造しているものだからだ。
それを僕の星系で新造出来て直ぐに復活させられると言われたのだから当然か。
『わかった。くれぐれも戦後の次元跳躍門復旧を頼む。
それと、ありがとう。助かった』
僕の説得をロレンツォは信用してくれたみたいだ。
端から見たら騙されてると思っても仕方のない提案なのに、僕を信じてくれた。
どうやら僕が命がけでロレンツォを助けたと感謝されていることが影響しているようだ。
その信用に報いるために次元跳躍門は必ず復活させる。
僕は次元跳躍門に機能停止命令を発信すると、制御機構のブロックに近づいてごっそり次元格納庫に収納した。
これによりクロウニ―星系の次元跳躍門は物理的に閉鎖された。
『さて、これで15日の猶予が出来た。一息つけるね。
レオナルドの次元レーダーはロックしたから、こっちの動きは把握していないはずだ』
『カイル司令に報告と援軍要請をしないとならないならない。
レオナルドの戦力は当初の想定より膨らんでいる』
『カイルは主力艦隊20万を率いてこちらに向かっている。
僕が数を減らしたとはいえレオナルドの戦力はニアヒュームを吸収して膨大だ。
主力艦隊20万がやって来ても焼け石に水だ。
それにこっちに来てもらうとしても、次元跳躍門を物理的に閉鎖したからカイルが亜空間で迷子になってしまう。
僕とカイルは電脳空間で定時報告会をしてるからロレンツォも一緒に行って話し合おう』
『そうさせてもらえると有難い。要塞艦にはクロウニ―星から補給を! アキラ、君も要塞艦で休むといい』
『いや、僕はここが一番安心できる。今後のためにやることもあるし……。
君の領の他星系も次元跳躍門を壊さないとならないし……』
『わかった。次元跳躍門はもう好きにしてくれ』
『定時報告会も早急に開く必要がある。
カイルには更なる戦力増強を要請しないとならないからね』
『そうか。なら私はいつでも参加出来るように待機していよう。
私のことはいつでも呼んでくれ』
『了解』
今後の方針を決め終わると、ロレンツォが急に姿勢を正して改まった口調で口を開いた。
『あらためて言わせてもらう。アキラ、助かった。礼を言う』
『いや、それはレオナルドを叩いてからにしようよ』
ロレンツォは僕の言い分に苦笑し答える。
『そうだな。気が早かったかもな』
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
side:ラスティ星系 要塞衛星司令室 レオナルド 三人称視点
「アキラめ! くそ! 騙された!
奴もただでは死にやがらねーな!」
アキラの置き土産が艦隊のほぼ中央で爆発したため、直径100kmほどの球状のエリアに居た艦が消し飛んでいた。
その爆圧により残骸が散弾のように広がり、直径300kmの範囲で破損する艦が続出、その数ざっと20万艦に達していた。
その被害も問題だったが、先程から次元レーダーと次元通信機が使用不能になって、作戦の要の通信妨害がダウンしていた。
要塞艦も新型次元レーダーも新型次元通信機も帝国本国――実はアキラの星系の製造品――からの貸与だ。
対ニアヒュームに使用することを目的としている戦力と新兵器を私利私欲のために使おうとしたら、いや帝国に仇なそうとしたら当然使用制限がかかる。
当たり前のことだった。
要塞艦には黒騎士により次元レーダー欺瞞装置という特殊装置が次元レーダーと次元通信機を乗っ取る形で設置されていたが、これが先ほどから機能していなかった。
要塞艦の使用制限は通信妨害をかける前だったので帝国側の遠隔操作だろう。
だが、次元レーダーは通信妨害がかかっている最中に無効化されている。
つまりその通信妨害を何らかの手段――接触通信という原始的な手段でした――を使って対処したということだ。
それは要塞艦の時のように遠隔操作というわけにはいかなかったはずだ。
これは何者かが星系内で対処したということだ。
レオナルドは野生の勘で気付いた。
「はん。そんなことが出来るのはアキラだけだろ!」
レオナルドが苦虫を噛み潰したような顔をすると吐き出すように言う。
次元レーダー欺瞞装置を無効化する技術力や手段を持っているのはこの戦場ではアキラだけだろう。
そして無効化はアキラの専用艦が爆散した時より後だ。
「つまりアキラはまだ生きているってことじゃねーか!!」
レオナルドがまた暴れだした。
取り巻きは空気を読み、既に距離を置き巻き添えにならないようにしていた。
「殿下! 先ほどハブ次元跳躍門よりロレンツォ領の各星系へ送った占領艦隊より報告です!」
レオナルドは星系住民を殺すと脅迫することで既にハブ次元跳躍門のロックを解除させていた。
当たり前だが、解析してロックを外すより、ロックをかけた者に解除させるのが一番早い。
そのハブ次元跳躍門を使って占領艦隊を送っていたのだ。
「なんだ!? 早く言え!」
「はっ! 連絡艦が帰還し、『行き先次元跳躍門不明』により亜空間で迷子になっているとの報告です」
伝令が恐る恐る言う。
次元通信機が使用不能になったため、連絡艦が戻って来て報告したのだ。
アキラによってロレンツォ領の各星系にある次元跳躍門が破壊されたため行く先のアドレスが使用不能になった。
それが『行き先次元跳躍門不明』という状況だった。
亜空間内ではシステムのナビゲーションにより航路が設定されている。
その行き先の次元跳躍門が無くなったのだから、航路自体が突然消えたようなものだった。
レオナルドの顔が怒りで真っ赤になっていく。
「迷子たぁなんだ! 迷子たぁ!」
「はっ……。 次元跳躍門が閉鎖ではなく物理的に破壊されたもようです」
その報告にレオナルドは気付く。
「この思いっ切りの良さに動きの早さ……。
連続次元跳躍が使えるアキラの仕業かっ!」
これによりレオナルドはアキラの生存を確信した。
「やりやがったな! これで星系占領の手間が何十倍にもなりやがる!」
レオナルドは思案する。
奴らの居場所はその星系のどこかだろう。
だが隣のクロウニー星系でさえ15光年離れている。
レオナルドの軍は移動をニアヒュームの小母艦級の次元跳躍機関に頼らざるをえない。
その小母艦級の次元跳躍能力は1日1光年なので、一番近い星系まで15日かかるのだ。
黒騎士なら個別に次元跳躍機関を持っている。
しかし彼らを動かすとニアヒュームを抑えることが出来なくなる。
「なら帝国からもらった要塞艦をどうにかするしかねーな。
システムをロックされたならロックを外しゃあいい。
ニアヒュームの小母艦級とどっちが早いか勝負だな」
レオナルドは妙案を思い付き不敵に笑った。
0
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
異世界きたのに、冒険者試験で詰みました。
アセチルサリチルさん
ファンタジー
【追放もざまぁも無双もない。あるのは借金と酒と笑いのみ!】
お父さん。お母さん。
あなたたちの可愛い息子は――
異世界で、冒険者になれませんでした。
冒険者ギルドでのステータス鑑定。
結果は「普通」でも、
固有スキルは字面最強の《時間停止》
……なのに。
筆記試験ではギルド創設以来の最低点。
そのまま養成所送りで学費は借金三十万。
異世界初日で、多重債務者です。
……なめてんのか、異世界。
ここで俺たちパーティのイカれたメンバーを紹介するぜ!
ケモミミ用スキルが初日で無駄になったバカ、タクヤ。
魔力制御が全くできない厄病神のバカ、リーシャ。
実は厨二病で呪い装備しか愛せないバカ、オルファ。
そして――スキルで時間を止めても動けないお茶目な俺、ユウヤ。
うーん! 前途多難!
これは――
最強でも無双でもない。
理不尽な世界で、借金と酒と事故にまみれながら、
なんだかんだで生き延びていく話。
追放? ざまぁ? 成り上がり?
そんなものはございません。
あるのは、
愛すべバカどもが織りなすハートフルな冒険譚のみ。
そんな異世界ギャグファンタジーがここに開幕!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる