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南部辺境遠征編
074 カナタ、HNオーブを装填する
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夕食後、屋敷のリビングで寛いでいたカナタは、赤い起点によるウルティア国遠征の方法を皆に説明していた。
「ご主人さま、それ、本当に安全なの?」
赤い起点を捜して転移し続ければ、いつかはウルティア国まで辿り着けるかもしれないというカナタの方針にヨーコから待ったがかかった。
「赤い起点は誰かが使った転移魔導具の痕跡らしいんでしょ?
元王族の私でも知ってる転移魔導具は少ないんだけど、もし私が知っているものだとすれば、時空間に傷を付けて無理やり転移を実現している怪しいものらしいわよ?」
ヨーコが指摘したとおり、赤い起点を作った魔導具は、時空間に傷を付けて転移を実現しているため、ずっと痕跡が残ってしまっているのだ。
その場所には時空に歪みが生じ、神隠しと云われる行方不明事件を発生させたりもする。
「そうか、あまり怪しいものを常時使うのは避けた方が良いかもしれないね」
カナタもその危険性に気付いた。
カナタが使い続けることで、その赤い起点となっている時空間の傷を広げてしまうかもしれない。
もしそうなると、カナタが死にかけたような時空間の迷子を作ってしまう可能性がある。
そう思ったら、何度も使う転移起点とするには不適切だと思えてならなくなったのだ。
「ならば、自前の転移起点を設けてしまえば良いか」
「それも赤い起点から離して設置して欲しいところね」
ヨーコは、近くに赤い起点があることで、青い起点まで巻き込まれることを危惧した。
安全マージンは大きく取っておくことが肝心なのだ。
「それなら、近くの街まで行ってハズレオーブを購入するべきです!」
今度はララが声を上げた。
彼女はガチャ屋店舗の責任者的な役割となっているのだ。
「ハズレオーブには、魔物による特徴が現れます。
その地方でしか出没しない魔物がいますので、そのハズレオーブを購入してアイテムのレパートリーを増やすべきです」
つまり、赤い起点を使って未知の土地に転移する、そしてそこから近い街まで移動してハズレオーブの確保と転移起点を設定する。
様々なハズレオーブの購入は、ガチャ屋として必須の営業活動だった。
「わかった。近くに街があれば寄るようにするよ。
ただし、1日以上の距離があるなら後回しにするからね」
カナタは、獣車移動が出来るまでは、転移起点から遠い街への移動は控えようと思ったのだ。
街の開拓は後からでも出来るのだから。
「それじゃ、明日から赤い起点で距離を延ばす旅に出発するから」
カナタが席を立ち自室に戻ろうとすると、ララが待ったをかけた。
「その前に、ハズレオーブ……いいえ、あのHNオーブを開いちゃってくださいね」
ララに言われたのは、グリーンバレーのダンジョンで手に入れたストーンゴーレムドロップのガチャオーブのことだった。
カナタが止めを刺したおかげで、HNオーブがドロップしていたのだ。
このストーンゴーレムのHNオーブからは、翡翠色の大理石が出ると有名なのだ。
グリーンバレーのグリーンは翡翠色のグリーンとも言われているのだ。
以前、カナタがハズレオーブとして買ったNオーブもストーンゴーレムのドロップだったのだが、カナタの携帯ガチャ機の恩恵で1UPしてHNオーブとなり、そこからは鉄のインゴットが出ていた。
これはNオーブの時点で翡翠色の大理石になるルートが途絶えていたため鉄のインゴットとなったのだった。
では、この翡翠色の大理石が出るかもしれないHNオーブが1UPでRオーブとなったらどうなるか、ルルたちは興味津々で期待していたのだ。
「ごめん。皆も何が出るか見たかったね」
カナタはストーンゴーレムのHNオーブ30個を【ロッカー】から出すと携帯ガチャ機に装填した。
HNオーブは携帯ガチャ機の恩恵で1UPしRオーブとして吐き出される。
しかも10連ガチャの恩恵が3つ乗る。これでSRが3つ出る可能性が加わった。
ガチャガチャ キーーーーーーーーーーン!
Rアイテム エメラルドの指輪
大粒のエメラルドを1つ使った指輪
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのイヤリング(2個セット)
中粒のエメラルドを2つ使ったイヤリング
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのブローチ
大粒のエメラルドを1つ使ったブローチ
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのネックレス
大粒のエメラルドを1つ使ったネックレス
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
SRアイテム エメラルドのティアラ
大中小のエメラルドを大量に使ったティアラ
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気だが王族ぐらいしか手に入れられない
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない超希少アイテム
・
・
・
全部エメラルドが出た。
翡翠色の大理石が進化したとでもいうのだろうか?
Rアイテムとして指輪、イヤリング、ブローチ、ネックレスといった宝飾品が29個。
SRアイテムとしてティアラが1個出た。
今回の10連ガチャの恩恵は確率が低かったのだが、それには理由があった。
これはRオーブの出現確率が元々低かったため、比例して設定確率が低くなったのだ。
元々のオーブが高レアリティになればなるほど当選確率は低くなるのだ。
「皆に1個ずつあげる」
とんでもない高級アイテムが出たこともあるが、このカナタの一言のせいで、宝石好きの女性陣は浮かれ騒ぐ。
「ティアラは喧嘩になりそうだからなしね。
他は売り物にするから。
じゃあ、僕は明日の準備があるから」
今度こそカナタは自室への階段を登って行った。
いよいよカナタのウルティア国遠征が始まる。
「ご主人さま、それ、本当に安全なの?」
赤い起点を捜して転移し続ければ、いつかはウルティア国まで辿り着けるかもしれないというカナタの方針にヨーコから待ったがかかった。
「赤い起点は誰かが使った転移魔導具の痕跡らしいんでしょ?
元王族の私でも知ってる転移魔導具は少ないんだけど、もし私が知っているものだとすれば、時空間に傷を付けて無理やり転移を実現している怪しいものらしいわよ?」
ヨーコが指摘したとおり、赤い起点を作った魔導具は、時空間に傷を付けて転移を実現しているため、ずっと痕跡が残ってしまっているのだ。
その場所には時空に歪みが生じ、神隠しと云われる行方不明事件を発生させたりもする。
「そうか、あまり怪しいものを常時使うのは避けた方が良いかもしれないね」
カナタもその危険性に気付いた。
カナタが使い続けることで、その赤い起点となっている時空間の傷を広げてしまうかもしれない。
もしそうなると、カナタが死にかけたような時空間の迷子を作ってしまう可能性がある。
そう思ったら、何度も使う転移起点とするには不適切だと思えてならなくなったのだ。
「ならば、自前の転移起点を設けてしまえば良いか」
「それも赤い起点から離して設置して欲しいところね」
ヨーコは、近くに赤い起点があることで、青い起点まで巻き込まれることを危惧した。
安全マージンは大きく取っておくことが肝心なのだ。
「それなら、近くの街まで行ってハズレオーブを購入するべきです!」
今度はララが声を上げた。
彼女はガチャ屋店舗の責任者的な役割となっているのだ。
「ハズレオーブには、魔物による特徴が現れます。
その地方でしか出没しない魔物がいますので、そのハズレオーブを購入してアイテムのレパートリーを増やすべきです」
つまり、赤い起点を使って未知の土地に転移する、そしてそこから近い街まで移動してハズレオーブの確保と転移起点を設定する。
様々なハズレオーブの購入は、ガチャ屋として必須の営業活動だった。
「わかった。近くに街があれば寄るようにするよ。
ただし、1日以上の距離があるなら後回しにするからね」
カナタは、獣車移動が出来るまでは、転移起点から遠い街への移動は控えようと思ったのだ。
街の開拓は後からでも出来るのだから。
「それじゃ、明日から赤い起点で距離を延ばす旅に出発するから」
カナタが席を立ち自室に戻ろうとすると、ララが待ったをかけた。
「その前に、ハズレオーブ……いいえ、あのHNオーブを開いちゃってくださいね」
ララに言われたのは、グリーンバレーのダンジョンで手に入れたストーンゴーレムドロップのガチャオーブのことだった。
カナタが止めを刺したおかげで、HNオーブがドロップしていたのだ。
このストーンゴーレムのHNオーブからは、翡翠色の大理石が出ると有名なのだ。
グリーンバレーのグリーンは翡翠色のグリーンとも言われているのだ。
以前、カナタがハズレオーブとして買ったNオーブもストーンゴーレムのドロップだったのだが、カナタの携帯ガチャ機の恩恵で1UPしてHNオーブとなり、そこからは鉄のインゴットが出ていた。
これはNオーブの時点で翡翠色の大理石になるルートが途絶えていたため鉄のインゴットとなったのだった。
では、この翡翠色の大理石が出るかもしれないHNオーブが1UPでRオーブとなったらどうなるか、ルルたちは興味津々で期待していたのだ。
「ごめん。皆も何が出るか見たかったね」
カナタはストーンゴーレムのHNオーブ30個を【ロッカー】から出すと携帯ガチャ機に装填した。
HNオーブは携帯ガチャ機の恩恵で1UPしRオーブとして吐き出される。
しかも10連ガチャの恩恵が3つ乗る。これでSRが3つ出る可能性が加わった。
ガチャガチャ キーーーーーーーーーーン!
Rアイテム エメラルドの指輪
大粒のエメラルドを1つ使った指輪
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのイヤリング(2個セット)
中粒のエメラルドを2つ使ったイヤリング
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのブローチ
大粒のエメラルドを1つ使ったブローチ
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
Rアイテム エメラルドのネックレス
大粒のエメラルドを1つ使ったネックレス
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない希少アイテム
SRアイテム エメラルドのティアラ
大中小のエメラルドを大量に使ったティアラ
品質は天然物より良いと言われている
貴族女性に人気だが王族ぐらいしか手に入れられない
ゴーレム系魔物から稀にしかドロップしない超希少アイテム
・
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全部エメラルドが出た。
翡翠色の大理石が進化したとでもいうのだろうか?
Rアイテムとして指輪、イヤリング、ブローチ、ネックレスといった宝飾品が29個。
SRアイテムとしてティアラが1個出た。
今回の10連ガチャの恩恵は確率が低かったのだが、それには理由があった。
これはRオーブの出現確率が元々低かったため、比例して設定確率が低くなったのだ。
元々のオーブが高レアリティになればなるほど当選確率は低くなるのだ。
「皆に1個ずつあげる」
とんでもない高級アイテムが出たこともあるが、このカナタの一言のせいで、宝石好きの女性陣は浮かれ騒ぐ。
「ティアラは喧嘩になりそうだからなしね。
他は売り物にするから。
じゃあ、僕は明日の準備があるから」
今度こそカナタは自室への階段を登って行った。
いよいよカナタのウルティア国遠征が始まる。
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