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ウルティア国戦役編
170 ガンマ1、焦る
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「!」
その時、カナタがいるであろう宿屋の位置に新たな砢システムの反応が現れたことにシータは気付いた。
「緊急事態!
マスターの直近に未確認砢システムの反応あり」
そのシータの報告に、ガンマ1がいち早く反応する。
「各員、全能力を以ってマスターの救出へ向かえ!」
そう言うとガンマ1は高速移動装置でダッシュした。
シータも高速移動装置で追随し、ミュー3姉妹がそれに続いて簡易型高速移動装置を起動した。
強化外装を装備したイプシロンは、その重さにより出遅れるが、必死に後を追った。
「「マスター!!」」
ガンマ1とシータが宿屋に戻り、階段を駆け上がってカナタの部屋に辿りつく。
そして、格闘戦用の次元ブレードを起動してドアを開け放った。
「「!」」
するとそこでは、全裸の愛砢人形にエッチな下着とバスローブを渡すという恒例の様子が繰り広げられていた。
カナタが山吹色のゴーレムオーブを開き、新しい愛砢人形と契約していたところだったのだ。
「驚かさないでくいださいまし」
がっくりと膝を折るガンマ1。
『各員へ通達。緊急事態解除。
新人が入っただけ』
シータは冷静にミュー3姉妹とイプシロンに危険がないと伝えていた。
カナタが新たに仲間としたのは狙撃型のλだった。
彼女はラムダ3の後から仲間に入ったのでラムダ4ということになった。
しばらくしてミュー3姉妹とイプシロンも到着し、今日の成果の報告となった。
「というわけで、砢システムの反応は、迷宮の中でした」
ガンマ1の報告を受けたカナタはしばし思考の海に沈んだ。
時間が経てば、砢システムの持ち主が迷宮から出て来るかもしれないと、ガンマ1たちは買い物をしながらシータの広域探査で監視していたらしいのだが、とうとう反応が迷宮から出ることはなかったそうだ。
いつ出て来るかわからないし、相手が何タイプの愛砢人形かもわからない。
対策を練るといっても情報が乏しかった。
「外でどうこう考えていても無駄か」
カナタの予定では、ガンマ1と親交のあるゼータ5を通じて愛砢人形をこちら側に寝返らせるつもりだった。
だが、2つの砢システムの反応は、ゼータ5とは別パーティ―の可能性があるとのことだった。
ゼータ5の防御型という特性では、迷宮探索に向いているとは思えなかったからだ。
カナタは、相手を未知の愛砢人形と仮定してプランを決めなければならなかった。
「迷宮の出入口は一つだから、探索パーティ―と出入口の見張パーティ―に分けて対応する。
そうすれば行き違いになっても追跡することができる。
ただし、その際は相手の確認と尾行のみに限定して、なるべく手を出さないようにしてほしい」
カナタはいきなり交戦となることを避けたかった。
カナタがいないところで彼女たちが傷ついたら、助けられないかもしれないからだ。
自分の聖魔法なら、砢システムさえ破壊されなければ復活させられる、カナタはそう思っていた。
なので、別行動のパーティ―が交戦することを避けてもらいたかった。
「でも、自分達の身が危なければ戦っていいんだからね?」
カナタは、愛砢人形がマスターの命令により強制力が働かないように、逃げ道を用意した。
「戦うな」という命令の強制力で身を守れなくなってしまっては本末転倒だからだ。
「出入口の見張パーティ―は、リュゼット、ラキスにラムダ3、ラムダ4、ミュー2、ミュー3の6人。
リュゼット、みんなを頼む」
「了解」
リュゼットは右手を上げて命令を受けた。
カナタは前回鉱山ダンジョンに行った際に、リュゼットが置いて行かれたことに不満を表したので、今回も一緒に来ると言いだすものと思っていた。
どう説得しようかと悩んでいたのだが、それは杞憂に終わった。
リュゼットは、ガンマ1たちの件で自分が関われない戦いがカナタにはあるのだと理解していた。
カナタが口にするラブラドールという固有名詞が彼女たちを表し、それはリュゼットが関われるようにものではないのだと納得していた。
だから、傭兵のプライドなどどうでも良いと、あえて命令に従った。
「残りの全員で迷宮を探索する。
かといって、今日はもう遅い。
シータ、砢システムの反応は追えているね?」
「はい。マスター」
カナタは砢システムの持ち主を見逃すことがないようにシータに確認をした。
シータは、今でも広域探査を続けており、砢システムの反応を見逃すことはなかった。
「ならば、今日はゆっくりして明日迷宮探索に出発だ!」
「「「「「「おー」」」」」」
カナタの【ロッカー】には、鉱山ダンジョンに入るための装備が仕舞われていたため、迷宮探索の準備は既に整っており、明日はすぐに出立が可能だった。
「今夜は宿に特別料理を頼んでおいた。
皆、存分に楽しんで欲しい。(あ、ラムダ4の分を追加しないと)」
実は、カナタが直ぐにでも迷宮に向かわなかったのは、この特別料理を皆に食べさせたかったからだというのは内緒にしておこう。
その時、カナタがいるであろう宿屋の位置に新たな砢システムの反応が現れたことにシータは気付いた。
「緊急事態!
マスターの直近に未確認砢システムの反応あり」
そのシータの報告に、ガンマ1がいち早く反応する。
「各員、全能力を以ってマスターの救出へ向かえ!」
そう言うとガンマ1は高速移動装置でダッシュした。
シータも高速移動装置で追随し、ミュー3姉妹がそれに続いて簡易型高速移動装置を起動した。
強化外装を装備したイプシロンは、その重さにより出遅れるが、必死に後を追った。
「「マスター!!」」
ガンマ1とシータが宿屋に戻り、階段を駆け上がってカナタの部屋に辿りつく。
そして、格闘戦用の次元ブレードを起動してドアを開け放った。
「「!」」
するとそこでは、全裸の愛砢人形にエッチな下着とバスローブを渡すという恒例の様子が繰り広げられていた。
カナタが山吹色のゴーレムオーブを開き、新しい愛砢人形と契約していたところだったのだ。
「驚かさないでくいださいまし」
がっくりと膝を折るガンマ1。
『各員へ通達。緊急事態解除。
新人が入っただけ』
シータは冷静にミュー3姉妹とイプシロンに危険がないと伝えていた。
カナタが新たに仲間としたのは狙撃型のλだった。
彼女はラムダ3の後から仲間に入ったのでラムダ4ということになった。
しばらくしてミュー3姉妹とイプシロンも到着し、今日の成果の報告となった。
「というわけで、砢システムの反応は、迷宮の中でした」
ガンマ1の報告を受けたカナタはしばし思考の海に沈んだ。
時間が経てば、砢システムの持ち主が迷宮から出て来るかもしれないと、ガンマ1たちは買い物をしながらシータの広域探査で監視していたらしいのだが、とうとう反応が迷宮から出ることはなかったそうだ。
いつ出て来るかわからないし、相手が何タイプの愛砢人形かもわからない。
対策を練るといっても情報が乏しかった。
「外でどうこう考えていても無駄か」
カナタの予定では、ガンマ1と親交のあるゼータ5を通じて愛砢人形をこちら側に寝返らせるつもりだった。
だが、2つの砢システムの反応は、ゼータ5とは別パーティ―の可能性があるとのことだった。
ゼータ5の防御型という特性では、迷宮探索に向いているとは思えなかったからだ。
カナタは、相手を未知の愛砢人形と仮定してプランを決めなければならなかった。
「迷宮の出入口は一つだから、探索パーティ―と出入口の見張パーティ―に分けて対応する。
そうすれば行き違いになっても追跡することができる。
ただし、その際は相手の確認と尾行のみに限定して、なるべく手を出さないようにしてほしい」
カナタはいきなり交戦となることを避けたかった。
カナタがいないところで彼女たちが傷ついたら、助けられないかもしれないからだ。
自分の聖魔法なら、砢システムさえ破壊されなければ復活させられる、カナタはそう思っていた。
なので、別行動のパーティ―が交戦することを避けてもらいたかった。
「でも、自分達の身が危なければ戦っていいんだからね?」
カナタは、愛砢人形がマスターの命令により強制力が働かないように、逃げ道を用意した。
「戦うな」という命令の強制力で身を守れなくなってしまっては本末転倒だからだ。
「出入口の見張パーティ―は、リュゼット、ラキスにラムダ3、ラムダ4、ミュー2、ミュー3の6人。
リュゼット、みんなを頼む」
「了解」
リュゼットは右手を上げて命令を受けた。
カナタは前回鉱山ダンジョンに行った際に、リュゼットが置いて行かれたことに不満を表したので、今回も一緒に来ると言いだすものと思っていた。
どう説得しようかと悩んでいたのだが、それは杞憂に終わった。
リュゼットは、ガンマ1たちの件で自分が関われない戦いがカナタにはあるのだと理解していた。
カナタが口にするラブラドールという固有名詞が彼女たちを表し、それはリュゼットが関われるようにものではないのだと納得していた。
だから、傭兵のプライドなどどうでも良いと、あえて命令に従った。
「残りの全員で迷宮を探索する。
かといって、今日はもう遅い。
シータ、砢システムの反応は追えているね?」
「はい。マスター」
カナタは砢システムの持ち主を見逃すことがないようにシータに確認をした。
シータは、今でも広域探査を続けており、砢システムの反応を見逃すことはなかった。
「ならば、今日はゆっくりして明日迷宮探索に出発だ!」
「「「「「「おー」」」」」」
カナタの【ロッカー】には、鉱山ダンジョンに入るための装備が仕舞われていたため、迷宮探索の準備は既に整っており、明日はすぐに出立が可能だった。
「今夜は宿に特別料理を頼んでおいた。
皆、存分に楽しんで欲しい。(あ、ラムダ4の分を追加しないと)」
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