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一章 聖女さん、追放されたので冒険者を始めます。
14 聖女さん、明日の打ち合わせをする。
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その後、無事誤解は解けて……くれてたらいいんだけど、とにかく誤解が解けている筈のシルヴィを家の中に招き入れ、ひとまずリビングで明日の打ち合わせをする事にした。
「待ってて。ちょっとコーヒーでも入れてくるから。砂糖入れる?」
「あはは、ブラックで良いです。私ももう子供じゃないんで」
「お?」
なんだ加糖派の私に喧嘩売ってんのか?
……。
…………駄目だ駄目だ取り乱すなこんな下らない事で。
「分かった。じゃあシルヴィはブラックね」
「い、いまものすごい殺気を感じたんですけど……」
「あははまさかぁ」
「も、もしかしてアンナさん砂糖入れる派でしたか?」
「そうだけど別にそんな事で怒らないよ。子供じゃないんだから」
「……」
「……」
「……研究材料にするのは、か、勘弁してください……」
「誤解解けてない!」
とまあお互いに良く分からないダメージを負いながら、それぞれコーヒーを飲みつつ打ち合わせ開始。
「そういえばシルヴィは得意な事って何かある?」
「得意な事……ですか?」
「うん。例えば魔物と戦う時近距離で戦う方が得意とか、遠距離で魔術をぶっぱなすのが得意とか。ほら、一応ポジションとか決めておいた方が良い気がするしさ」
「なるほど。確かにそういうのははっきりさせておいた方が良さそうですね。でも得意な事ですか……うーん」
……まあ基本聖女やってても直接戦いに参加する事ってほぼ無いだろうし、ポテンシャルはあってもすぐには思い付かないか。
いや、でもちょっと待って。
「じゃあさ、シルヴィは自分の国からどうやって移動してきたの? 多分魔物と戦ったりしてきたよね。その時の事教えてよ」
「えーっとそうですね。基本近くに来た奴はぶん殴って、遠距離の奴は魔術ぶっぱなして来ましたね」
うーんこれはオールラウンダー。
雰囲気とかは完全に後衛サポート型みたいな感じなのに、普通に殴れる子だったわ。
……まあ多分遠距離サポートも無茶苦茶できるんだろうけど。
「ちなみにアンナさんは? どうやって移動しました?」
「私は飛竜で飛んできたんだけどね……あ、リュウ君っていう私の召喚獣でさ、後で顔合わせしておく?」
「あ、しますします……噛んだりしないですよね?」
「噛んだりはしないけど、結構激しめにじゃれてくるから気を付けて」
「い、命の危険を感じますね」
いや、シルヴィなら大丈夫でしょ。
一般人なら死ぬかもだけど。
「それで、えーっと……多分アンナさんは安全に移動できたんだと思うんですけど、もし戦わなきゃいけなかったらどういう風に戦ってました?」
「そうだね。近づいてきたらぶん殴って遠距離は魔術ぶっぱなす感じかな」
「わぁ、おんなじですね」
「そうだね」
……うん、おんなじだ。
だってほら、正直攻守全部一人でできるし、そりゃそうなるよっていうか……。
で、ここから導き出される結論はこれだ。
「シルヴィ」
「はい」
「当日はお互い好き勝手やろうか」
「そうですね。最悪フォローが必要そうなら臨機応変って感じで」
多分私達にはこれが一番しっくりくると思うよ。
「待ってて。ちょっとコーヒーでも入れてくるから。砂糖入れる?」
「あはは、ブラックで良いです。私ももう子供じゃないんで」
「お?」
なんだ加糖派の私に喧嘩売ってんのか?
……。
…………駄目だ駄目だ取り乱すなこんな下らない事で。
「分かった。じゃあシルヴィはブラックね」
「い、いまものすごい殺気を感じたんですけど……」
「あははまさかぁ」
「も、もしかしてアンナさん砂糖入れる派でしたか?」
「そうだけど別にそんな事で怒らないよ。子供じゃないんだから」
「……」
「……」
「……研究材料にするのは、か、勘弁してください……」
「誤解解けてない!」
とまあお互いに良く分からないダメージを負いながら、それぞれコーヒーを飲みつつ打ち合わせ開始。
「そういえばシルヴィは得意な事って何かある?」
「得意な事……ですか?」
「うん。例えば魔物と戦う時近距離で戦う方が得意とか、遠距離で魔術をぶっぱなすのが得意とか。ほら、一応ポジションとか決めておいた方が良い気がするしさ」
「なるほど。確かにそういうのははっきりさせておいた方が良さそうですね。でも得意な事ですか……うーん」
……まあ基本聖女やってても直接戦いに参加する事ってほぼ無いだろうし、ポテンシャルはあってもすぐには思い付かないか。
いや、でもちょっと待って。
「じゃあさ、シルヴィは自分の国からどうやって移動してきたの? 多分魔物と戦ったりしてきたよね。その時の事教えてよ」
「えーっとそうですね。基本近くに来た奴はぶん殴って、遠距離の奴は魔術ぶっぱなして来ましたね」
うーんこれはオールラウンダー。
雰囲気とかは完全に後衛サポート型みたいな感じなのに、普通に殴れる子だったわ。
……まあ多分遠距離サポートも無茶苦茶できるんだろうけど。
「ちなみにアンナさんは? どうやって移動しました?」
「私は飛竜で飛んできたんだけどね……あ、リュウ君っていう私の召喚獣でさ、後で顔合わせしておく?」
「あ、しますします……噛んだりしないですよね?」
「噛んだりはしないけど、結構激しめにじゃれてくるから気を付けて」
「い、命の危険を感じますね」
いや、シルヴィなら大丈夫でしょ。
一般人なら死ぬかもだけど。
「それで、えーっと……多分アンナさんは安全に移動できたんだと思うんですけど、もし戦わなきゃいけなかったらどういう風に戦ってました?」
「そうだね。近づいてきたらぶん殴って遠距離は魔術ぶっぱなす感じかな」
「わぁ、おんなじですね」
「そうだね」
……うん、おんなじだ。
だってほら、正直攻守全部一人でできるし、そりゃそうなるよっていうか……。
で、ここから導き出される結論はこれだ。
「シルヴィ」
「はい」
「当日はお互い好き勝手やろうか」
「そうですね。最悪フォローが必要そうなら臨機応変って感じで」
多分私達にはこれが一番しっくりくると思うよ。
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