24 / 280
一章 聖女さん、追放されたので冒険者を始めます。
23 聖女さん達、圧倒。
しおりを挟む
基本的に魔術師は、自身の属性にあった魔術しか使用できない。
そして私に適性のある属性は風属性と聖属性。その二つ。
……まあ魔術研究の成果で、その気になれば全属性の魔術も普通に使えるんだけど……それでも、あえてそういう技術を使わなければならない状況ではないのなら。
……得意な力を全力でぶつけに行く。
次の瞬間、私の掌に風を圧縮させた球体が出現する。
風属性魔法。
膨大な風を魔術を使って作り出し、それを極一点に圧縮させる。
その結果。
これを……魔物の群に射出する!
そして、魔物の群に届くまで掛かった時間はほんの一瞬。
その一瞬の後、群れの中心で突如暴発した球体が周囲に爆風をまき散らし、魔物の群を四方八方へと弾き飛ばしていく。
……と、認識した瞬間。
「うわ……ッ!」
そこから少し離れた所で太く大きな火柱が上がる。
「よっしゃ決まった!」
隣でステラが撃ち込んだのは何やら炎属性の魔術だったらしい……ってちょっと待って。
「な、なんか凄い事になったね」
「な、なったなー」
私の巻き起こした爆風とステラの火柱がうまい事重なって炎を纏った爆風というか、超強力な火災旋風というか……そういうのが予想以上に魔物の群を蹂躙している。
その片棒担ってるの私だけど、すっごいえげつない光景。
……三つ合わせてこの世の終わりみたいだ。
……と、思ったら次の瞬間、追い打ちをかけるように魔物の群に数本の巨大な落雷が降り注ぐ。
当然自然に起きた事じゃない。
「き、決まりました!」
……シルヴィだ。
いや、うん……それも凄い威力。
私達のと相まって、本当に地獄絵図だ……。
……これは私達、私達以外の誰かが居る時気軽に魔術ぶっ放せないや。
……まあ今此処には私達しかいない訳で、気にする必要はないけど……後でそういう話もしておいた方がいいかも。
まあ、本当に後での話で、今考える事じゃない。
「お、数体抜けてきたな」
「逆にあれだけ居て数体しか残んないんだ……何となく分かっていたけど、かなり楽々に事が進んでいくね」
「それでどうします? 残りも魔術でぶっ飛ばしますか?」
「いや、それは止めといた方が良いかな。このまま三人好き放題打ち込むと、よく分からない反応起こして私達に被害が及ぶかも」
「確かに……そうだな」
「あの地獄絵図を見てるとその方がよさそうですね……」
普通の魔術ならともかく私と同等の力を持った二人の魔術だし、巻き込まれたら普通に危ない気がする。
……で、そうなればやる事は一つ。
「じゃあぶん殴る感じでいいか!」
「うん、それでいこう。それに魔術が馬鹿強いのはもう見たけど、近接の動きとかは見てないから。今後の連携の為にもそうした方がよさそう」
「じゃあそういう感じで行きましょう」
そう言いながらシルヴィは魔術を発動させる。
直感で理解できる……聖属性の魔術。
そうして産み出されたのは……棒状の結界。
「準備完了です!」
あ、シルヴィのぶん殴るって、鈍器でぶん殴るって事だったんだ。
うん、あんまり拳でぶん殴るイメージ沸かないからねシルヴィからは。
いや、鈍器も大概だけども。
そしてステラは。
「よし! 何処からでも掛かってこい!」
その場で拳を握りしめて軽くジャブを打っていた。
うん、拳で殴る感じだね。
使ってる魔術が炎属性なのも含めて、すんごくイメージ通りだよ……ジャブのキレすっご。
……うん、純粋な殴り合いになったら絶対勝てないわ。しないけど。
……で、私のスタイルもステラと同じだ。
近づいて拳で殴る。
あとついでに蹴りも叩き込む。
うん、ステラ程のキレはないかもしれないけど……まあ、魔物相手には十分でしょ。
……さて。
「じゃあ残り、一気に片付けよう!」
「おう!」
「はい!」
そして私達は魔物を相手に真正面から、拳と鈍器で迎え撃つ事にした。
そして私に適性のある属性は風属性と聖属性。その二つ。
……まあ魔術研究の成果で、その気になれば全属性の魔術も普通に使えるんだけど……それでも、あえてそういう技術を使わなければならない状況ではないのなら。
……得意な力を全力でぶつけに行く。
次の瞬間、私の掌に風を圧縮させた球体が出現する。
風属性魔法。
膨大な風を魔術を使って作り出し、それを極一点に圧縮させる。
その結果。
これを……魔物の群に射出する!
そして、魔物の群に届くまで掛かった時間はほんの一瞬。
その一瞬の後、群れの中心で突如暴発した球体が周囲に爆風をまき散らし、魔物の群を四方八方へと弾き飛ばしていく。
……と、認識した瞬間。
「うわ……ッ!」
そこから少し離れた所で太く大きな火柱が上がる。
「よっしゃ決まった!」
隣でステラが撃ち込んだのは何やら炎属性の魔術だったらしい……ってちょっと待って。
「な、なんか凄い事になったね」
「な、なったなー」
私の巻き起こした爆風とステラの火柱がうまい事重なって炎を纏った爆風というか、超強力な火災旋風というか……そういうのが予想以上に魔物の群を蹂躙している。
その片棒担ってるの私だけど、すっごいえげつない光景。
……三つ合わせてこの世の終わりみたいだ。
……と、思ったら次の瞬間、追い打ちをかけるように魔物の群に数本の巨大な落雷が降り注ぐ。
当然自然に起きた事じゃない。
「き、決まりました!」
……シルヴィだ。
いや、うん……それも凄い威力。
私達のと相まって、本当に地獄絵図だ……。
……これは私達、私達以外の誰かが居る時気軽に魔術ぶっ放せないや。
……まあ今此処には私達しかいない訳で、気にする必要はないけど……後でそういう話もしておいた方がいいかも。
まあ、本当に後での話で、今考える事じゃない。
「お、数体抜けてきたな」
「逆にあれだけ居て数体しか残んないんだ……何となく分かっていたけど、かなり楽々に事が進んでいくね」
「それでどうします? 残りも魔術でぶっ飛ばしますか?」
「いや、それは止めといた方が良いかな。このまま三人好き放題打ち込むと、よく分からない反応起こして私達に被害が及ぶかも」
「確かに……そうだな」
「あの地獄絵図を見てるとその方がよさそうですね……」
普通の魔術ならともかく私と同等の力を持った二人の魔術だし、巻き込まれたら普通に危ない気がする。
……で、そうなればやる事は一つ。
「じゃあぶん殴る感じでいいか!」
「うん、それでいこう。それに魔術が馬鹿強いのはもう見たけど、近接の動きとかは見てないから。今後の連携の為にもそうした方がよさそう」
「じゃあそういう感じで行きましょう」
そう言いながらシルヴィは魔術を発動させる。
直感で理解できる……聖属性の魔術。
そうして産み出されたのは……棒状の結界。
「準備完了です!」
あ、シルヴィのぶん殴るって、鈍器でぶん殴るって事だったんだ。
うん、あんまり拳でぶん殴るイメージ沸かないからねシルヴィからは。
いや、鈍器も大概だけども。
そしてステラは。
「よし! 何処からでも掛かってこい!」
その場で拳を握りしめて軽くジャブを打っていた。
うん、拳で殴る感じだね。
使ってる魔術が炎属性なのも含めて、すんごくイメージ通りだよ……ジャブのキレすっご。
……うん、純粋な殴り合いになったら絶対勝てないわ。しないけど。
……で、私のスタイルもステラと同じだ。
近づいて拳で殴る。
あとついでに蹴りも叩き込む。
うん、ステラ程のキレはないかもしれないけど……まあ、魔物相手には十分でしょ。
……さて。
「じゃあ残り、一気に片付けよう!」
「おう!」
「はい!」
そして私達は魔物を相手に真正面から、拳と鈍器で迎え撃つ事にした。
10
あなたにおすすめの小説
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
聖女を騙った罪で追放されそうなので、聖女の真の力を教えて差し上げます
香木陽灯
恋愛
公爵令嬢フローラ・クレマンは、首筋に聖女の証である薔薇の痣がある。それを知っているのは、家族と親友のミシェルだけ。
どうして自分なのか、やりたい人がやれば良いのにと、何度思ったことか。だからミシェルに相談したの。
「私は聖女になりたくてたまらないのに!」
ミシェルに言われたあの日から、私とミシェルの二人で一人の聖女として生きてきた。
けれど、私と第一王子の婚約が決まってからミシェルとは連絡が取れなくなってしまった。
ミシェル、大丈夫かしら?私が力を使わないと、彼女は聖女として振る舞えないのに……
なんて心配していたのに。
「フローラ・クレマン!聖女の名を騙った罪で、貴様を国外追放に処す。いくら貴様が僕の婚約者だったからと言って、許すわけにはいかない。我が国の聖女は、ミシェルただ一人だ」
第一王子とミシェルに、偽の聖女を騙った罪で断罪させそうになってしまった。
本気で私を追放したいのね……でしたら私も本気を出しましょう。聖女の真の力を教えて差し上げます。
【完結】偽物聖女として追放される予定ですが、続編の知識を活かして仕返しします
ユユ
ファンタジー
聖女と認定され 王子妃になったのに
11年後、もう一人 聖女認定された。
王子は同じ聖女なら美人がいいと
元の聖女を偽物として追放した。
後に二人に天罰が降る。
これが この体に入る前の世界で読んだ
Web小説の本編。
だけど、読者からの激しいクレームに遭い
救済続編が書かれた。
その激しいクレームを入れた
読者の一人が私だった。
異世界の追放予定の聖女の中に
入り込んだ私は小説の知識を
活用して対策をした。
大人しく追放なんてさせない!
* 作り話です。
* 長くはしないつもりなのでサクサクいきます。
* 短編にしましたが、うっかり長くなったらごめんなさい。
* 掲載は3日に一度。
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
【完結】追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!
夏灯みかん
ファンタジー
生まれながらに強い魔力を持つ少女レイラは、聖女として大神殿の小部屋で、祈るだけの生活を送ってきた。
けれど王太子に「身元不明の孤児だから」と婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
「……え、もうお肉食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?」
追放の道中で出会った冒険者のステファンと狼男ライガに拾われ、レイラは初めて外の世界で暮らし始める。
冒険者としての仕事、初めてのカフェでのお茶会。
隣国での生活の中で、レイラは少しずつ自分の居場所を作っていく。
一方、レイラが去った王国では魔物が発生し、大神殿の大司教は彼女を取り戻そうと動き出していた。
――私はなんなの? どこから来たの?
これは、救う存在として利用されてきた少女が、「自分のこれから」を選び直していく物語。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
【2025.09.02 全体的にリライトしたものを、再度公開いたします。】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる