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七章 白と黒の追跡者
33 森の中の秘密兵器 下
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「確かにこれなら走るよりずっといいな」
乗馬経験とかはないから完全に決め付けな印象だけれど、馬なんかよりもずっといい気がする。
そしてバイクをとても気に入っているのか、なんだかご機嫌そうなエリスは俺の言葉にそう頷く。
……でも、ひとつ問題がある。
「でも俺、バイクなんか乗れねえぞ?」
もしこれを運転しろと言われても、まともに運転をできる気がしない。いや、乗り方はイメージで分かるからなんとかなるかもしれないけれど……それも精々かもしれないという程度だ。
「そうなんだ。ウチてっきり向こうの世界の乗り物だから向こうの世界の人は皆乗れるものだと思ってた」
「いや、これ乗るために運転免許ってのを取らないといけないからな。俺位の年齢で乗り回してる奴なんて極僅かだよ」
実際俺の交遊関係じゃ誠一位しか知らない訳だし。
「まあでも大丈夫」
バイク乗れない宣言をした俺にレベッカが胸を張って言う。
「ウチが運転できるから」
「え、マジで?」
「じゃなかったら此処にこれ残ってないよ。ウチはこれに乗って此処まで来たから」
そう簡単に言うけど、多分そんな簡単な話じゃない。
「よく乗れたな。俺とかみたいに一応どういうものか知っているならともかく、お前にとってこれは何かよく分からない物って感じだろ?」
「まあタイヤ付いてたし、乗るような感じのフォルムしてたから乗り物なんだろうなとは思った。後は……女の勘って奴」
「……女の勘マジぱねえ……」
その物がどういうものかがを理解できる精霊術を持つエリスなら、まあ本人の走り屋気質も相まってなんとなくイメージ付くけど、女の勘でバイク乗り回すとかもう無茶苦茶だと思うんだけど、その辺どうなんだろう。
……とりあえず、地球に戻ったら誠一に聞いてみよう。少し話の種が増えた。
とまあ運転技術の話はレベッカが乗れるという事なので解決として、もう一つ問題がある。
「まあそれは一旦置いておいて……これ、ガソリン……あーいや、燃料って大丈夫なのか?」
どれだけ立派で便利な乗り物があっても、燃料が無ければ動かない。
当然この世界にはガソリンスタンドといった補給所が存在しない訳で、これに乗ってレベッカが移動してきたのなら元の残量にもよるが無くなりかけていてもおかしくはない。
だが俺の不安を払拭するかの様に、無表情ながらもほんの少しだけ自信ありげに表情を動かしたエリスが言う。
「……大丈夫」
「てことはまだ結構残ってんのか」
「……違う。一度切れて補給した」
「補給したって……どうやって」
ガソリンスタンドがあるわけでもないし……まさか俺がよく知らなかっただけで、この世界固有の機械か何かに使われている燃料か何かがあったのだろうか?
……実際精霊加工工場のようによく分からない技術で機械化された施設があるわけで、そういう施設を動かすために電気は当然としてそれ以外の燃料があってもおかしくはない。
だけどガソリンの代わりに軽油や灯油を入れても車が動かない様に、そんなよく分からないものを入れて動くとは思えないし……もしかして普通にこの世界ガソリン流通してんのか?
そしてその疑問に答えるように、バイクから降りたエリスは腰に付けていたポーチから何かを取りだす。
これは……木の実?
「……まさかコレでか?」
その問いにエリスは頷く。
……いやいや。いやいやいや!
「ちょ、ちょっと待ってくれ。どういう事? どういう事だよそれ!?」
バイオ燃料ってのは聞いた事あるけど……でも、えぇっ!?
「すごい驚きようね」
「いや、だってこれぶち込んで動かすって言ってんだろ? そりゃ驚くって」
「なるほど、じゃあこのやり方は向こうの世界じゃ一般的じゃないんだ」
当たり前だろなんだこのお手軽サイエンス。こんなの一般的だったら世の研究者の苦労は一体なんなんだよ!
……ほんとうに、なにこれ。
「……これ二人して俺を嵌めようとしてるんじゃねえだろうな?」
「アンタ嵌めてなんかメリットあると思う? こんな非常時に」
その言葉にエリスも頷いたのを見て俺も認める。
「……まあとりあえず信じるよ」
確かにこんな状況で俺を茶化す様な事をしてくる連中でもないだろうし。
つまりはやはり、冗談でもなんでもなく本気でその木の実でバイクを動かしている事になる訳だ。
「……でもすげえな。よくこんなのでバイクが動くって分かったな。これ入れる燃料間違えたらぶっ壊れて動かなくなるんだぞ? ……まさかこれも女の勘って奴か?」
「まさか。流石にそれは違うわ」
レベッカは俺の言葉を否定する。
「ウチじゃこれが何かしらの燃料を使って動いている事は分かっても、それが何かまでは分からなかった。だから此処についた頃には動かなくなったこれを捨てるのが惜しくて、重力を操って持ち上げて運んでた」
そう言ったレベッカは一拍開けてからエリスに視線を向ける。
「もう一度このバイクって奴が動けるようになったのは、エリスのおかげだよ」
「……私のおかげ」
そう言ってエリスはピースサインを取る。
そんなエリスが一体どうやってあの木の実でバイクが動くという奇跡的な答えに辿り着いたのか、一瞬理解できなかったが、それでもすぐにエリスという精霊がどういう精霊かを思い出して答えに至った。
「そうか……エリスの精霊術を使えば」
「そう、このバイクって乗り物がどういう代物なのかを理解できる。それに使われてる燃料が一体何かも……動かすに至って代用できる燃料があるのかどうかも。それが一体何なのかも」
レベッカのその言葉にエリスは頷いて言う。
「……すごい?」
「あ、ああ! すげえよお前!」
そう言いながらも改めて俺は思う。
無茶苦茶だと。都合が良すぎるにも程があると。
それはまさしく人智を越えた力で……そしてあまりにもその力を利用する者にとって都合の良すぎる力。
人間が利用するために、都合のいい資源として与えられた、露骨なまでに都合の良すぎる力。
……だから、そうは言いながらも素直に喜べない。
目の前の精霊がその為に生まれてきたのだとしたら、それが不憫で仕方がないから。
……改めて地球を含めた世界という奴が、精霊にとってどうしようもない世界だと再認識してしまったから。
……だけど。
「エリス。お前が居てくれて助かった。ありがとう」
俺はエリスに笑みを作ってそう言う。
……例えそうして産み出された存在と力だとしても、そんな事は知るか。
現実は変えられなくても、せめて俺の中だけはその在り方を否定してやる。
「これでエルを助けに行ける」
お前のその人間に都合のいい力を借りて精霊を。エルを助けに行ってやる。
……その力が人間じゃない。エリス自身や他の精霊を助けるために存在しているんだって事を。
人間に利用されるためにこの世界に生まれてきたんじゃないって事を証明してやる。
「……ごめん」
何故か突然エリスが謝ってきた。
「……本当は着いていきたいけど、私には、戦う力がない」
そう言うエリスは力があれば着いて行くのにという様な、無表情ながらもどこか悔しそうな表情を浮かべている。
そんなエリスに言ってやる。
「大丈夫だ。お前にはこれ以上ないって位助けられた。さっきも言ったけど、お前のおかげでエルを助けに行けるんだ。ありがとな」
俺がそう言うと一拍空けてから、無表情ながらも微かに笑みを浮かべてエリスは言う。
「……どういたしまして」
そして一拍開けてから、こちらに向けてグーサインを作った。
「……グッドラック」
「ああ」
俺はエリスの言葉にそう頷いた。
乗馬経験とかはないから完全に決め付けな印象だけれど、馬なんかよりもずっといい気がする。
そしてバイクをとても気に入っているのか、なんだかご機嫌そうなエリスは俺の言葉にそう頷く。
……でも、ひとつ問題がある。
「でも俺、バイクなんか乗れねえぞ?」
もしこれを運転しろと言われても、まともに運転をできる気がしない。いや、乗り方はイメージで分かるからなんとかなるかもしれないけれど……それも精々かもしれないという程度だ。
「そうなんだ。ウチてっきり向こうの世界の乗り物だから向こうの世界の人は皆乗れるものだと思ってた」
「いや、これ乗るために運転免許ってのを取らないといけないからな。俺位の年齢で乗り回してる奴なんて極僅かだよ」
実際俺の交遊関係じゃ誠一位しか知らない訳だし。
「まあでも大丈夫」
バイク乗れない宣言をした俺にレベッカが胸を張って言う。
「ウチが運転できるから」
「え、マジで?」
「じゃなかったら此処にこれ残ってないよ。ウチはこれに乗って此処まで来たから」
そう簡単に言うけど、多分そんな簡単な話じゃない。
「よく乗れたな。俺とかみたいに一応どういうものか知っているならともかく、お前にとってこれは何かよく分からない物って感じだろ?」
「まあタイヤ付いてたし、乗るような感じのフォルムしてたから乗り物なんだろうなとは思った。後は……女の勘って奴」
「……女の勘マジぱねえ……」
その物がどういうものかがを理解できる精霊術を持つエリスなら、まあ本人の走り屋気質も相まってなんとなくイメージ付くけど、女の勘でバイク乗り回すとかもう無茶苦茶だと思うんだけど、その辺どうなんだろう。
……とりあえず、地球に戻ったら誠一に聞いてみよう。少し話の種が増えた。
とまあ運転技術の話はレベッカが乗れるという事なので解決として、もう一つ問題がある。
「まあそれは一旦置いておいて……これ、ガソリン……あーいや、燃料って大丈夫なのか?」
どれだけ立派で便利な乗り物があっても、燃料が無ければ動かない。
当然この世界にはガソリンスタンドといった補給所が存在しない訳で、これに乗ってレベッカが移動してきたのなら元の残量にもよるが無くなりかけていてもおかしくはない。
だが俺の不安を払拭するかの様に、無表情ながらもほんの少しだけ自信ありげに表情を動かしたエリスが言う。
「……大丈夫」
「てことはまだ結構残ってんのか」
「……違う。一度切れて補給した」
「補給したって……どうやって」
ガソリンスタンドがあるわけでもないし……まさか俺がよく知らなかっただけで、この世界固有の機械か何かに使われている燃料か何かがあったのだろうか?
……実際精霊加工工場のようによく分からない技術で機械化された施設があるわけで、そういう施設を動かすために電気は当然としてそれ以外の燃料があってもおかしくはない。
だけどガソリンの代わりに軽油や灯油を入れても車が動かない様に、そんなよく分からないものを入れて動くとは思えないし……もしかして普通にこの世界ガソリン流通してんのか?
そしてその疑問に答えるように、バイクから降りたエリスは腰に付けていたポーチから何かを取りだす。
これは……木の実?
「……まさかコレでか?」
その問いにエリスは頷く。
……いやいや。いやいやいや!
「ちょ、ちょっと待ってくれ。どういう事? どういう事だよそれ!?」
バイオ燃料ってのは聞いた事あるけど……でも、えぇっ!?
「すごい驚きようね」
「いや、だってこれぶち込んで動かすって言ってんだろ? そりゃ驚くって」
「なるほど、じゃあこのやり方は向こうの世界じゃ一般的じゃないんだ」
当たり前だろなんだこのお手軽サイエンス。こんなの一般的だったら世の研究者の苦労は一体なんなんだよ!
……ほんとうに、なにこれ。
「……これ二人して俺を嵌めようとしてるんじゃねえだろうな?」
「アンタ嵌めてなんかメリットあると思う? こんな非常時に」
その言葉にエリスも頷いたのを見て俺も認める。
「……まあとりあえず信じるよ」
確かにこんな状況で俺を茶化す様な事をしてくる連中でもないだろうし。
つまりはやはり、冗談でもなんでもなく本気でその木の実でバイクを動かしている事になる訳だ。
「……でもすげえな。よくこんなのでバイクが動くって分かったな。これ入れる燃料間違えたらぶっ壊れて動かなくなるんだぞ? ……まさかこれも女の勘って奴か?」
「まさか。流石にそれは違うわ」
レベッカは俺の言葉を否定する。
「ウチじゃこれが何かしらの燃料を使って動いている事は分かっても、それが何かまでは分からなかった。だから此処についた頃には動かなくなったこれを捨てるのが惜しくて、重力を操って持ち上げて運んでた」
そう言ったレベッカは一拍開けてからエリスに視線を向ける。
「もう一度このバイクって奴が動けるようになったのは、エリスのおかげだよ」
「……私のおかげ」
そう言ってエリスはピースサインを取る。
そんなエリスが一体どうやってあの木の実でバイクが動くという奇跡的な答えに辿り着いたのか、一瞬理解できなかったが、それでもすぐにエリスという精霊がどういう精霊かを思い出して答えに至った。
「そうか……エリスの精霊術を使えば」
「そう、このバイクって乗り物がどういう代物なのかを理解できる。それに使われてる燃料が一体何かも……動かすに至って代用できる燃料があるのかどうかも。それが一体何なのかも」
レベッカのその言葉にエリスは頷いて言う。
「……すごい?」
「あ、ああ! すげえよお前!」
そう言いながらも改めて俺は思う。
無茶苦茶だと。都合が良すぎるにも程があると。
それはまさしく人智を越えた力で……そしてあまりにもその力を利用する者にとって都合の良すぎる力。
人間が利用するために、都合のいい資源として与えられた、露骨なまでに都合の良すぎる力。
……だから、そうは言いながらも素直に喜べない。
目の前の精霊がその為に生まれてきたのだとしたら、それが不憫で仕方がないから。
……改めて地球を含めた世界という奴が、精霊にとってどうしようもない世界だと再認識してしまったから。
……だけど。
「エリス。お前が居てくれて助かった。ありがとう」
俺はエリスに笑みを作ってそう言う。
……例えそうして産み出された存在と力だとしても、そんな事は知るか。
現実は変えられなくても、せめて俺の中だけはその在り方を否定してやる。
「これでエルを助けに行ける」
お前のその人間に都合のいい力を借りて精霊を。エルを助けに行ってやる。
……その力が人間じゃない。エリス自身や他の精霊を助けるために存在しているんだって事を。
人間に利用されるためにこの世界に生まれてきたんじゃないって事を証明してやる。
「……ごめん」
何故か突然エリスが謝ってきた。
「……本当は着いていきたいけど、私には、戦う力がない」
そう言うエリスは力があれば着いて行くのにという様な、無表情ながらもどこか悔しそうな表情を浮かべている。
そんなエリスに言ってやる。
「大丈夫だ。お前にはこれ以上ないって位助けられた。さっきも言ったけど、お前のおかげでエルを助けに行けるんだ。ありがとな」
俺がそう言うと一拍空けてから、無表情ながらも微かに笑みを浮かべてエリスは言う。
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