幸せのその先

西瓜酢昆布

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僕の幸せはどこにあるのだろう
この世界には男性女性だけでなくバース性というものがある。
通常5歳になると洗礼式が教会で行われる。その際に同時にバース判定を行う。平民の99%はベータであるためそこまで重要視されているイベントではないはずであった。

しかし僕は貧民街出身であるのにも関わらず、オメガとして判定が出てしまった。
貧民街のオメガが出ることは基本的にない。そのため僕の母はどこかの貴族に身売りしたのではないかといういわれのない迫害を受けるようになってしまった。

またオメガは基本的に体のつくりがアルファやベータと異なり、小さく力が弱く育つことが多いといわれている。また成熟すると発情期が来るようになり働くことができない期間が2か月に1回程生まれてしまう。薬で制御ができるのだが、高価で僕の両親が手の出せる金額ではない。

そうして僕ば娼館に売られることになった。別に両親を恨んでいるわけではいないし、娼館の人たちも面倒見が良く、みんな良くしてくれた。食べることには困ることなく12歳まではお客さんと楽しくお話していればいいだけだった。

しかし12歳を過ぎ本格的に客をとるようになり僕はオメガとしての特性が薄くフェロモンもあまり出ないということが分かった。そのため客受けが悪く人気が出ない。
同業の子たちは気にしなくてもいいよと言ってはくれるものの、これまでより距離を取られるようになってしまった。

そして娼館では17歳になるまでに固定客5人を持つことができなければオークションにかけられ、さらに環境が悪い娼館に売られる。運が良ければ商人や貴族の専属男娼や愛人としても拾ってもらうことができるらしいが、固定客が一人もいない僕にはそんな望みはなかった。

そうしてとうとう今日17歳となってしまい僕はついにオークションにかけられることとなってしまった。これ以上悪い環境の娼館に行くことになってしまったらどしよう。

僕は足につけられた枷を見つめながら立ち尽くしていた。
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