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私はどうなる!?
しおりを挟む「はぁ、一体どういう状況なんだ?これは」
おはよう、こんにちは、こんばんは光です。ホコリまみれの状況をどうにかしたくて家に帰ろうとしたら大草原に来てしまいました。見渡しても見渡しても草、草、草どういうことなんだ…この際風呂はどうでもいいから早く私を元の場所に帰してくれ。こんな事考えていても状況は一切好転しそうもない。とりあえず、この大草原を抜けるとしよう。抜けれるのかわからないが…
さっきから周りを見ても草ばかりだが一つだけ違うものがある。方向はわからない、そしてどこまで離れているかわからないが木が1本たっている。この距離だと結構小さく見えるのだが近くに行けば大きな木なのではないかと思う。もしかしたら近くに家とかもあって人もいるかもしれない。
あわよくばお風呂にも…
おっと贅沢は言えない状況だからあくまであわよくば…あわよくばな…
本当に誰とも会わないな。というかここに誰か住んでたりするのか?この広大な草原に…小動物くらいいてもいい所だがいない、そしてどこにでもいるであろう虫もいない。それともここに生息できない何か重大な理由があるのか。何はともあれすべてはあの木のところへいけば何か分かるだろう。とはいえ少しも近づいている気がしないのだが。
「ふぅ、先は長いな。この辺で休憩しておくか」
あの大きな一本の木を目指すことにしているがこんなところに迷い込んできてあちらの方は大丈夫なのだろうか。教室に荷物は置きっぱなしだし、誰かしら気づいてくれるだろうが。学校で失踪事件など洒落にならんな。私のせいで辞任することになってしまったら本当にスマン校長先生。全ての責任はあの粘着剤野郎にござる…普段から掃除くらいしておけよ!!そんなんだから嫁さんに逃げられるんだよ!!バーカ!バーカ!!!
はぁ、一人で虚しくなってきた。奏多がいれば絶対に楽しかったろうなー。奏多よ、来い!!
ガサガサっ!!!
「何だ!?」
ヒョコッ
「おおっ!?なんだうさぎじゃないか。ここにきて初めての動物!!」
なんだいるじゃないか。この草原が広すぎて接触しなかっただけでちゃんと存在してるんだな。流石にこの草原に存在しているのが私一人となると本気で悲しい。ふむ、これで食糧の問題は解決できるか?うさぎがいるなら他の動物もいるだろう。見えないだけで川とかもあるかもしれない。風呂でないのは残念だがこの際川でもいい、早くこの汚れた身体を洗わせてくれ!がその前に
「チチチッ、さぁおいで~。こっちだよ~。怖くないよ~」
モフモフには勝てん。少しだけ触らせてくれ。汚れてるから少しだけでいいのだ。早くおいで~。
「おっ、そうそう。怖くないよ~。こっちだよ~」
野生のウサギがトコトコ向かってきてくれるなんて珍しい。普通は警戒心が強くて逃げることが一般的なのにもしかしてこのウサギは人馴れしているのか?それならこのあたりに人がいるのかもしれないな。少し希望が出てきたな。
ピタッ
「あと少しなのに、ほらあと少しこっちにおいで~」
流石に知らない人間には近づかないのだろうか。後少しの距離なのに完全に止まってしまった。う~ん、少し触りたい。こっちから近寄れば大丈夫だろうか。物は試しだ。一歩踏み込んで、うん大丈夫そうだ。驚かせないようにゆっくり、ゆ~っくり
あと少し、もうちょっと。ヨシッ!ここまでくれば…
ガバアッ!
「へ?」
ガバアッ??
「ッッ!!のわあああああ!!!」
ガキンッ!!!
「なんだこれ?うさぎじゃない!?」
ナニコレナニコレ!?さっきまで可愛いうさぎだったよな!なんか可愛い飛び越えブサイクな口裂けウサギじゃないか。もう少し避けるのが遅かったら本当に死んでた…ていうか走るのめっちゃ遅い!これなら逃げ切れるかも…!とりあえず身を隠せるところを探さなければ…
ん?なんか途中から進んでない?諦めたのか?待て待て!何だあの今にも飛びかかってきそうな構えは!?まさか、、、
ダンっ!
「嘘だろ?!」
全然可愛くないじゃないか!!一足飛びでこっちに向かってきやがった!クソっ!このままじゃコイツに食われる!
スカッ
「ギャアアアアアア」
落ちてる!落ちてるううう!!
何でこんな急激に展開が進むんだ!もう少し猶予をくれ!私の心にゆとりをくれよ!
あの粘着剤野郎!!許さないからな!!!!
拝啓 親愛なる奏多へ
変な世界に迷い込み死んでしまいそうです。私にもしものことがあれば私の部屋のアレを処分しておいてください。アレの存在が私の唯一の心残りです。一生のお願いです。本当に本当にお願いします。
敬具
追伸
可愛いモフモフを私にください。
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