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…しばらくして、ようやく我に返った。
すぐ目の前には、桐生珪の顔。
こんなに、近く…!
「…校則違反、犯したな」
「…は…?」
急な出来事に頭がついて行かない。
今、何が起こったんだっけ…?
「わたし…今、どうなって…」
「ふっ
大丈夫か?榊。
…じゃあ、もう1回しようか」
そう言って桐生珪は、それでなくても近いわたしの顔に更に近付き、唇を、重ね___
「んっ、やぁ!
何してんのよ、アンタ!
バッカじゃないのっ!?」
桐生珪の行為に、わたしは驚いて掴まれた肩ごと勢いよく振り払った。
…と同時に、つい地が顔と言葉に出てしまった。
だって、だって!
急にわたしにキ、キスなんて…っ
え?
わたし…桐生珪とキスしちゃった!?
だけど桐生珪は地の出たわたしには特に突っ込まず、またさっきと同じイスに座りポケットから生徒手帳を開くとわたしに見せた。
「“当校では定められた校則を破った生徒に、停学或いは退学の処分を下すものとする”」
「破ったって!
わたしは何も…っ」
「しただろ?オレとキス。
今はまだ、恋愛禁止令は続いている。
こんな事がバレたら、退学はないにしても停学か或いは生徒会執行部は強制退任…」
「えぇっ!」
生徒会の強制退任?
停学!?
そ、そんな事になったら、ママに何て言われるか…っ!
「なぁんて、大丈夫さ。
この部屋の中なら誰からも見られはしない。
この事は、オレと榊だけしか知らない秘密だもんな」
秘密って!
わたしと桐生珪だけの秘密!?
この、キスが…っ!
わたしは未だ頭が混乱して整理がつかない。ああもぅ、一体何がどうなっているの?
などと思っていると、急に生徒会室のドアがガラガラと開いた。
「ひゃあっ!」
「…どうしたんですか、副会長?」
ドアを開けて入ってきたのは、メンバーの1人だった。
えっと、メガネの男子は隣のクラスの相良って名前の書記だったっけ。
今あんな事があったばかりだったから、バレてないかと心臓がバクバクと鳴って止まない。
「…相良君、どうしてここに…?」
「え?
だって、しばらく毎日放課後には集まるって話だったじゃないですか」
「あ…そうか…」
まだ頭が混乱していて、まともな思考が出来ない。
もしかしたらわたし、顔とか真っ赤になってるのかも…っ
「榊さん。
副会長になって浮かれたくなるのはわかるけど、ちょっと落ち着いたらどうだい」
「は…?」
急にわたしをさん付けで呼んだり、しかも浮かれるだなんて言ってきた桐生珪。
わたしの横でいつもの意地悪そうな笑みを見せる桐生珪に、わたしはもう何も言い返せなくなった…。
それから後、生徒会メンバーの他の2人も集まり、何事もなかったかのように話し合いは始まった。
「昨日渡した資料は目を通してくれたかな。
これから1年間のだいたいのイベントはあれを参考に進めていくので、そのつもりで」
普通に資料片手に会議を進めていく桐生珪。
さっきあった事が、まるでなかったかのような自然な振る舞い。
あれ?
本当にわたしたちキスなんかしちゃったっけ?って思うぐらい、全く動じてない。それに対してわたしなんか、未だ胸がドキドキしている。
もちろん生まれて初めての、いわゆるファーストキス。
動揺するなってのが無理な話なんだから!
「…というわけで、2週間後の木曜日に行われる生徒総会にはいよいよ新しい校則として、恋愛禁止令の解除を提案する。
執行部のみんなとしても、特に反対意見はないよね?」
「俺は初めから賛成」
「私は…生徒会長が強く推すなら…」
「僕も同じです」
「じゃ、決定かな」
わたしが1人で動揺している間に、勝手に他のみんなで話が進んでいた。
ちょっ、ちょっと待ってよ!
すぐ目の前には、桐生珪の顔。
こんなに、近く…!
「…校則違反、犯したな」
「…は…?」
急な出来事に頭がついて行かない。
今、何が起こったんだっけ…?
「わたし…今、どうなって…」
「ふっ
大丈夫か?榊。
…じゃあ、もう1回しようか」
そう言って桐生珪は、それでなくても近いわたしの顔に更に近付き、唇を、重ね___
「んっ、やぁ!
何してんのよ、アンタ!
バッカじゃないのっ!?」
桐生珪の行為に、わたしは驚いて掴まれた肩ごと勢いよく振り払った。
…と同時に、つい地が顔と言葉に出てしまった。
だって、だって!
急にわたしにキ、キスなんて…っ
え?
わたし…桐生珪とキスしちゃった!?
だけど桐生珪は地の出たわたしには特に突っ込まず、またさっきと同じイスに座りポケットから生徒手帳を開くとわたしに見せた。
「“当校では定められた校則を破った生徒に、停学或いは退学の処分を下すものとする”」
「破ったって!
わたしは何も…っ」
「しただろ?オレとキス。
今はまだ、恋愛禁止令は続いている。
こんな事がバレたら、退学はないにしても停学か或いは生徒会執行部は強制退任…」
「えぇっ!」
生徒会の強制退任?
停学!?
そ、そんな事になったら、ママに何て言われるか…っ!
「なぁんて、大丈夫さ。
この部屋の中なら誰からも見られはしない。
この事は、オレと榊だけしか知らない秘密だもんな」
秘密って!
わたしと桐生珪だけの秘密!?
この、キスが…っ!
わたしは未だ頭が混乱して整理がつかない。ああもぅ、一体何がどうなっているの?
などと思っていると、急に生徒会室のドアがガラガラと開いた。
「ひゃあっ!」
「…どうしたんですか、副会長?」
ドアを開けて入ってきたのは、メンバーの1人だった。
えっと、メガネの男子は隣のクラスの相良って名前の書記だったっけ。
今あんな事があったばかりだったから、バレてないかと心臓がバクバクと鳴って止まない。
「…相良君、どうしてここに…?」
「え?
だって、しばらく毎日放課後には集まるって話だったじゃないですか」
「あ…そうか…」
まだ頭が混乱していて、まともな思考が出来ない。
もしかしたらわたし、顔とか真っ赤になってるのかも…っ
「榊さん。
副会長になって浮かれたくなるのはわかるけど、ちょっと落ち着いたらどうだい」
「は…?」
急にわたしをさん付けで呼んだり、しかも浮かれるだなんて言ってきた桐生珪。
わたしの横でいつもの意地悪そうな笑みを見せる桐生珪に、わたしはもう何も言い返せなくなった…。
それから後、生徒会メンバーの他の2人も集まり、何事もなかったかのように話し合いは始まった。
「昨日渡した資料は目を通してくれたかな。
これから1年間のだいたいのイベントはあれを参考に進めていくので、そのつもりで」
普通に資料片手に会議を進めていく桐生珪。
さっきあった事が、まるでなかったかのような自然な振る舞い。
あれ?
本当にわたしたちキスなんかしちゃったっけ?って思うぐらい、全く動じてない。それに対してわたしなんか、未だ胸がドキドキしている。
もちろん生まれて初めての、いわゆるファーストキス。
動揺するなってのが無理な話なんだから!
「…というわけで、2週間後の木曜日に行われる生徒総会にはいよいよ新しい校則として、恋愛禁止令の解除を提案する。
執行部のみんなとしても、特に反対意見はないよね?」
「俺は初めから賛成」
「私は…生徒会長が強く推すなら…」
「僕も同じです」
「じゃ、決定かな」
わたしが1人で動揺している間に、勝手に他のみんなで話が進んでいた。
ちょっ、ちょっと待ってよ!
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