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「ちょっと、勝手に決めないで。
わ、わたしはそんな校則反対よ!」
動揺しすぎて舌を噛みそう。
だけど、今言わないと本当にそんなふざけた校則になってしまう。
もしや桐生珪の奴、わたしをひるませる為にこんな事したんじゃないの!?
「…榊さん。
じゃあみんなが納得出来る反対理由を聞かせてくれるかな」
わたしの顔を覗き込むように桐生珪はニタリと笑う。
コイツ…っ絶対わたしをからかって楽しんでるんだ!
わたしのファーストキスを奪っておいてぇ!
「反対理由も何も…賛成理由こそがないわ!
そんなのよりも、わたしのマニフェストの方がずっと価値があると思うもの!」
恋愛の自由なんて絶対に阻止してやる!
これ以上桐生珪の思い通りにはさせないわよ!
「あー…榊さん?」
「なに?
とにかく、わたしはそんな校則よりも、教師の選択式を推すわ!」
殆どわたしと桐生珪の一騎打ちみたいになってきたこの議題。
他の3人もわたしたちの顔を見比べるばかりだ。
「いい?
恋愛なんかしなくても生きていけるけど、勉強はしていかないと、人間生きてはいけないのよ!」
そうよ。
今の世の中に本当に必要なのは、まともな学習環境なんだから!
それは他の一般生徒たちだって、きっと同じように思ってる。
「…もういいかい?」
「なっ…!」
言いたい事を言わせるだけ言わせて、うるさいからって耳を塞いでいたと言わんばかりの態度の桐生珪。
だけど、次の言葉にはわたしもさすがに言葉をなくした。
「どんなに榊さんのマニフェストが良くっても、結果として全校生徒に選ばれたのはオレの方なんだよ?
オレも榊さんも、全校生徒の前で演説したろ?
そしてその生徒たちが選んだのは、オレなんだよ。
なのに榊さんの方が校則化されたら、オレに票を入れてくれた生徒たちを裏切る事になるんじゃないか?」
「で、でもその差はたった2票…」
「1票の重み。
…て言葉、聞いた事ないわけ?」
「………………っ」
言い返せない!
こんな筈じゃあなかったのにっ
わたしは…またしても桐生珪に負けてしまったんだ…!
信じらんない。
わたしがこんなにも敗北感を感じた事、今まで一度だってない。
今まで何でも自分の力だけでこなしてたのにっ!
「じゃ、これで決定って事で。
総会にはとりあえずこれで行くことにするよ」
あぁ…何かもう、全てを崩されたような感覚。
選挙で勝って桐生珪を見下すなんて、そんなの全然大ウソだ…っ
「あの…ちょっと待って」
もはや言葉を失ったわたしと、優越感いっぱいだろう桐生珪に割って話しかけたのは、会計の伊集院先輩だった。
「確かに選挙で票が多かったのは生徒会長の方ですが、副会長だって大半の生徒の指示を仰いだんだもの。
多少の意見は、きいてあげてもいいと思うんだけど…」
「ん…まぁ、ね…」
あぁ…この人は女神か何かかしら。
あの桐生珪が、言葉を詰まらせたわ!
「資料を読んでみたけど、この恋愛禁止令は初代生徒会長からの校則みたいじゃない?
これが伝統的なうちの校則なのだとしたら、急に解除なんて秩序が乱れる可能性もあると思うの。
ならば…もう少し緩めるくらいにしたらどうかしら」
伊集院先輩の意見に、他の2人の書記も桐生珪の反応をうかがう。
「…なるほどね。
じゃあ…恋愛は自由だけど、とりあえず校内では禁止って事で。
これならどうかな、副会長?」
「………わかったわよ…」
__結局
とりあえず校内でなければ恋愛自体は自由。
という事で、今日のこの議題はとりあえず落ち着いた…。
わ、わたしはそんな校則反対よ!」
動揺しすぎて舌を噛みそう。
だけど、今言わないと本当にそんなふざけた校則になってしまう。
もしや桐生珪の奴、わたしをひるませる為にこんな事したんじゃないの!?
「…榊さん。
じゃあみんなが納得出来る反対理由を聞かせてくれるかな」
わたしの顔を覗き込むように桐生珪はニタリと笑う。
コイツ…っ絶対わたしをからかって楽しんでるんだ!
わたしのファーストキスを奪っておいてぇ!
「反対理由も何も…賛成理由こそがないわ!
そんなのよりも、わたしのマニフェストの方がずっと価値があると思うもの!」
恋愛の自由なんて絶対に阻止してやる!
これ以上桐生珪の思い通りにはさせないわよ!
「あー…榊さん?」
「なに?
とにかく、わたしはそんな校則よりも、教師の選択式を推すわ!」
殆どわたしと桐生珪の一騎打ちみたいになってきたこの議題。
他の3人もわたしたちの顔を見比べるばかりだ。
「いい?
恋愛なんかしなくても生きていけるけど、勉強はしていかないと、人間生きてはいけないのよ!」
そうよ。
今の世の中に本当に必要なのは、まともな学習環境なんだから!
それは他の一般生徒たちだって、きっと同じように思ってる。
「…もういいかい?」
「なっ…!」
言いたい事を言わせるだけ言わせて、うるさいからって耳を塞いでいたと言わんばかりの態度の桐生珪。
だけど、次の言葉にはわたしもさすがに言葉をなくした。
「どんなに榊さんのマニフェストが良くっても、結果として全校生徒に選ばれたのはオレの方なんだよ?
オレも榊さんも、全校生徒の前で演説したろ?
そしてその生徒たちが選んだのは、オレなんだよ。
なのに榊さんの方が校則化されたら、オレに票を入れてくれた生徒たちを裏切る事になるんじゃないか?」
「で、でもその差はたった2票…」
「1票の重み。
…て言葉、聞いた事ないわけ?」
「………………っ」
言い返せない!
こんな筈じゃあなかったのにっ
わたしは…またしても桐生珪に負けてしまったんだ…!
信じらんない。
わたしがこんなにも敗北感を感じた事、今まで一度だってない。
今まで何でも自分の力だけでこなしてたのにっ!
「じゃ、これで決定って事で。
総会にはとりあえずこれで行くことにするよ」
あぁ…何かもう、全てを崩されたような感覚。
選挙で勝って桐生珪を見下すなんて、そんなの全然大ウソだ…っ
「あの…ちょっと待って」
もはや言葉を失ったわたしと、優越感いっぱいだろう桐生珪に割って話しかけたのは、会計の伊集院先輩だった。
「確かに選挙で票が多かったのは生徒会長の方ですが、副会長だって大半の生徒の指示を仰いだんだもの。
多少の意見は、きいてあげてもいいと思うんだけど…」
「ん…まぁ、ね…」
あぁ…この人は女神か何かかしら。
あの桐生珪が、言葉を詰まらせたわ!
「資料を読んでみたけど、この恋愛禁止令は初代生徒会長からの校則みたいじゃない?
これが伝統的なうちの校則なのだとしたら、急に解除なんて秩序が乱れる可能性もあると思うの。
ならば…もう少し緩めるくらいにしたらどうかしら」
伊集院先輩の意見に、他の2人の書記も桐生珪の反応をうかがう。
「…なるほどね。
じゃあ…恋愛は自由だけど、とりあえず校内では禁止って事で。
これならどうかな、副会長?」
「………わかったわよ…」
__結局
とりあえず校内でなければ恋愛自体は自由。
という事で、今日のこの議題はとりあえず落ち着いた…。
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