秘密の生徒会室 君とふたりきり

むらさ樹

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生徒会室 ~seitokaishitsu ➀

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__月曜日。
いよいよ今週の木曜には生徒総会がある。

準備はあらかた終わっている状態ではあるけど、やっぱり一応生徒会長の目には通させないといけないだろう。
わたし個人としては用事こそないんだけど、まぁ筋は通さないとね。

それと…久し振りに会う事になる桐生珪の様子も何となく気になるっていうか。

ちょっとだけ、放課後が待ち遠しかった。
隣の隣のクラスまで覗きに行くって手段もあったんだけどね。でもそんなあからさまな事、わたしが出来るわけないじゃない!

だから、授業中もそわそわしながら受けていたのだけど、…思わぬ現実を突きつけられる事があった。



「じゃあこの間のテストを返す。
名前を呼ばれた者は取りに来るようにっ」

そっか、もう答案用紙が返ってくる頃なんだ。
じゃあ早くて放課後までには順位表も張り出されるだろうな。


「え…………っ」

返ってきた答案用紙を見て、固まってしまった。
いつも満点か、せいぜい1問ぐらい間違える程度の試験なのに、この度は5問も点を逃していた。

こんな事、はっきり言って初めてだった。
未だに信じられない。

え?
わたし夢でも見てるの?

明らかに動揺を隠せなかった。
みんなの平均値が異様に低いくらいの難問だったとか?

まさか!
そうなってくると、順位は…?

あれ? え?
わたし…一体どうなっちゃったのよ!

生徒会の仕事が忙しかったから?
勉強時間が極端に短かったから?

ううん、それより…
こんな点数、ママに見られたら…絶対怒られちゃうじゃない!
どうしよう…っ



2時間目 3時間目を迎える度に返ってくる答案用紙。そのどれもが、わたしを動揺させる結果が記されていた。

こ こんな事がママに知られたら…怒られるぐらいじゃ済まないかもっ
もしかして、また中学の時みたいにみっちりと家庭教師をつけられるかしら。
まさか生徒会なんかやめさせられて、学校以外ずっと外に出られなくなるとか…?

せめて学年順位だけでも良かったらいいんだけど……




だけどこの日の放課後に張り出された順位表を見て、その僅かな希望すらも叶わない事が目の当たりにされた。

教科ごとの順位が2位だったり3位だったり。
酷いものだと4位にまで落ち込んでいた。

当然1位を飾っているのは桐生珪。

そしてわたしは、桐生珪以外の生徒にも順位を抜かれた事になっていた。


「ウソだ……っ」

強いショックで頭がクラクラする。

家に帰るのが怖い。
いっそ帰りたくない。

毎日毎日ママの機嫌を伺いながら生活する日々。
こんな息のつまる生活、本当はもう嫌。

だけど、泣きつこうにも相談できる友達も家族もいない。
でもそれがわたしの運命なら、仕方ないから…








ノロノロと帰る支度を済ませると、通学カバンを机のサイドにかける。
それから生徒会のファイルを持つと、3階の生徒会室に向かった。


こんな成績になった原因が生徒会の仕事なんだとしたら、ママの事だもの、きっと辞めさせられる。
いくら内申の為だって言っても、基本的な成績が悪ければ意味がないもの。

まだ就任して2週間も経ってない。
ようやく迎える総会で就任の挨拶もある筈なのに、それを前に辞めなきゃならないなんて…!

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