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更科は長机に着くわたしの髪に触れながら続けた。
「せっかく生徒会長が良い校則立ててくれかけたのに、何で変えちゃったのかなーって思ったんだけど。
考えてみたらこの生徒会室って、一般生徒は立ち入り禁止じゃん?
だったらここでなら何したってバレないってわけだよなぁ」
更科の言葉と触れられる髪に、わたしはゾクゾクと悪寒が走った。
桐生珪と同じ事を考えていた人物が、他にもいたんだ!
「副会長って頭良いし、超かわいいよね。
俺、女の子扱うの上手いよ?
だからさ、付き合おうよ」
「更科先輩…冗談ばっかりなんだか…」
首にまとわりつくように背後から抱きしめられる。
と同時に、嫌悪感からビクビクっと身が震えた。
「…ゃ…っ」
「せっかく生徒会の副会長になって自分のマニフェストが通るってのに、まさか大声出して問題起こさないよね?
心配しなくてもこの生徒会室だけでの付き合いだから、ちょっと黙って大人しくしてくれてたらいいよ」
更科の唇がわたしの首もとに触れた。
嫌!こんなの嫌よ!
誰か助けて…っ!
「ちょっ…先輩やめて…っ」
汚い身体を押しのけようと、必死に抵抗する。
だけどギュッと強く抱きしめられては、なかなか引き離せない。
嫌悪感が、だんだん恐怖感へと変わっていった。
いくら年が近くても、16、7歳くらいになると圧倒的に男子の方が力が強い。どんなにわたしが頑張っても、本気になった更科には適わない事はわかっている。
「なぁ、キスぐらいしようよ。
それ以上はシねぇからさ」
迫ってくる更科に、必死にかわそうと顔を背ける。
わかってる。こんな抵抗したって時間の問題。
でもこんな奴とキスなんか、絶対嫌─────っ
「なぁーにやってんすか、更科先輩」
ガラガラと開いた生徒会室のドア。
急な訪問者に、更科はサッとわたしから離れた。
「…生徒会長」
そこに現れたのは…桐生珪だった。
「ダメっすよ、うちの学校恋愛行為は禁止なんだから」
「バカだなぁ。わかってるさ、それくらい。
ちょっと仕事に追われて大変そうだった副会長を笑わせてやろうと、冗談言っただけだよっ」
無理やり笑った顔してそそくさとわたしと桐生珪の横をすり抜けていく更科。
「恋愛行為って言ったけど、別にまだ行為なんかしてないからなっ
誤解すんなよっ」
更科は最後にそう言って生徒会室を出ていった。
廊下の向こうまでその姿が消えた事を確認すると、桐生珪はガラガラと生徒会室のドアを閉めた。
それから、カチャと中からカギをかけた。
「誰も入れたくない時は、こうやってカギをかけとかなきゃね」
「…………っ」
こうして、また密室が完成した生徒会室。
桐生珪の発した言葉と同時に、わたしはすぐに駆け寄って桐生珪に思い切り抱き付いていた。
制服がシワになるくらい、思い切り桐生珪の胸に顔をうずめてしがみつく。
「…ぅ…くっ」
恐怖からの解放から、ボロボロと涙がこぼれ出る。
そんなわたしの頭を、桐生珪は優しく撫でてくれた。
「ここに来てみて良かった。
あいつが榊の事を狙ってたなんて思わなかったな」
「…どうして…わたしがここにいるってわかったの…?」
教室が1階にあるのに、わざわざ3階まで来るなんて普通はない。
本来なら、わたしはあのまま更科に襲われていただろう。
「朝いつもの時間に登校してる姿が見えなかったし、教室の前通ってもいないだろ?
だったらここかなと思ってな」
登校してる姿が見えなかった…?
なにそれ。
まるでいつも見てるみたいじゃない…。
なんて、今はそんな事どうでもいい。
桐生珪に触れてる自分がとても心地よくて、とても安心出来たのだから…。
「せっかく生徒会長が良い校則立ててくれかけたのに、何で変えちゃったのかなーって思ったんだけど。
考えてみたらこの生徒会室って、一般生徒は立ち入り禁止じゃん?
だったらここでなら何したってバレないってわけだよなぁ」
更科の言葉と触れられる髪に、わたしはゾクゾクと悪寒が走った。
桐生珪と同じ事を考えていた人物が、他にもいたんだ!
「副会長って頭良いし、超かわいいよね。
俺、女の子扱うの上手いよ?
だからさ、付き合おうよ」
「更科先輩…冗談ばっかりなんだか…」
首にまとわりつくように背後から抱きしめられる。
と同時に、嫌悪感からビクビクっと身が震えた。
「…ゃ…っ」
「せっかく生徒会の副会長になって自分のマニフェストが通るってのに、まさか大声出して問題起こさないよね?
心配しなくてもこの生徒会室だけでの付き合いだから、ちょっと黙って大人しくしてくれてたらいいよ」
更科の唇がわたしの首もとに触れた。
嫌!こんなの嫌よ!
誰か助けて…っ!
「ちょっ…先輩やめて…っ」
汚い身体を押しのけようと、必死に抵抗する。
だけどギュッと強く抱きしめられては、なかなか引き離せない。
嫌悪感が、だんだん恐怖感へと変わっていった。
いくら年が近くても、16、7歳くらいになると圧倒的に男子の方が力が強い。どんなにわたしが頑張っても、本気になった更科には適わない事はわかっている。
「なぁ、キスぐらいしようよ。
それ以上はシねぇからさ」
迫ってくる更科に、必死にかわそうと顔を背ける。
わかってる。こんな抵抗したって時間の問題。
でもこんな奴とキスなんか、絶対嫌─────っ
「なぁーにやってんすか、更科先輩」
ガラガラと開いた生徒会室のドア。
急な訪問者に、更科はサッとわたしから離れた。
「…生徒会長」
そこに現れたのは…桐生珪だった。
「ダメっすよ、うちの学校恋愛行為は禁止なんだから」
「バカだなぁ。わかってるさ、それくらい。
ちょっと仕事に追われて大変そうだった副会長を笑わせてやろうと、冗談言っただけだよっ」
無理やり笑った顔してそそくさとわたしと桐生珪の横をすり抜けていく更科。
「恋愛行為って言ったけど、別にまだ行為なんかしてないからなっ
誤解すんなよっ」
更科は最後にそう言って生徒会室を出ていった。
廊下の向こうまでその姿が消えた事を確認すると、桐生珪はガラガラと生徒会室のドアを閉めた。
それから、カチャと中からカギをかけた。
「誰も入れたくない時は、こうやってカギをかけとかなきゃね」
「…………っ」
こうして、また密室が完成した生徒会室。
桐生珪の発した言葉と同時に、わたしはすぐに駆け寄って桐生珪に思い切り抱き付いていた。
制服がシワになるくらい、思い切り桐生珪の胸に顔をうずめてしがみつく。
「…ぅ…くっ」
恐怖からの解放から、ボロボロと涙がこぼれ出る。
そんなわたしの頭を、桐生珪は優しく撫でてくれた。
「ここに来てみて良かった。
あいつが榊の事を狙ってたなんて思わなかったな」
「…どうして…わたしがここにいるってわかったの…?」
教室が1階にあるのに、わざわざ3階まで来るなんて普通はない。
本来なら、わたしはあのまま更科に襲われていただろう。
「朝いつもの時間に登校してる姿が見えなかったし、教室の前通ってもいないだろ?
だったらここかなと思ってな」
登校してる姿が見えなかった…?
なにそれ。
まるでいつも見てるみたいじゃない…。
なんて、今はそんな事どうでもいい。
桐生珪に触れてる自分がとても心地よくて、とても安心出来たのだから…。
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