crow〜鴉と裸の彼女

むらさ樹

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そして当日。


この日もまた同じように、彼女は10時ピッタリに待ち合わせ場所に来た。



相変わらず髪は後ろ1つに結わえ、服は地味。

アクセサリーさえしていない。




「…お待たせっ」



「あぁ、いいよ」




彼女はカバンから財布を取り出すと、また5千円札をオレに差し出した。



「…ん。
じゃ、入ろっか」




2週間前と同じく、オレたちはまたこのラブホに入った。





部屋に入ると彼女はまず風呂を入れ、湯が溜まると一緒に入った。




前はあれだけ恥ずかしがってたクセに、すっかり慣れたのか彼女の要望でオレたちは身体を洗い合った。



ソープをモコモコに泡立てて、お互いの身体にあてたり塗ったり。



「こういうプレイ好きなんだ?」



オレが訊くと、彼女はハッとしてうつむいた。



「変…かな?」



「いいや?
洗ってもらうとか、普段ないからね。
オレは楽しいよ。
ほら…勃ってきちゃった」



泡だらけの身体で隠れているけど、その場所を指さすと彼女はプッと笑った。




「え?
そこ笑うとこ?」




「ごめんなさいっ
その…露骨な反応が嬉しくってね」





…へぇ。

本気で笑ったとこ、初めて見たかも。


笑顔もかわいいじゃんよ。




バスルームから出て冷たい水を飲んだ後、オレたちはベッドで思いきり乱れた。




「あぁっ んっ、あっ、やぁあぁっ///」


「さっきからマン汁すげー。
ほら、もっと締めて締めてっ」



彼女はオレの激しい動きに喜んで鳴き、オレも夢中になって彼女を抱いた。




「あんっ
クロウ君、も…イっちゃう…からっ!///」



「あぁ、派手にイっちゃいな。
ほらほら、オレも止まんねーっ」



「イっ…… ああぁあぁんっ////」





地味で年上の彼女。


何が魅力的ってわけでもないんだけど、不思議と彼女とのエッチはオレも楽しんでいた。

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