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そうやって適当に時間を過ごしていると、クロウに指名のコールが入った。
「やだぁ、クロもう行っちゃうの?」
さっきあたしと凛の間に座り、今凛の貢献したお酒を飲んだ所だ。
時間にして、ものの10分かそこらだろう。
「ごめーん。
また戻るから待っててよ」
そういえばナンバーワンのクロウなんだ。
あたしや凛以外にも、たくさんのお客から指名が入っているに違いない。
人気あるホストを指名するのはいいけれど、短い時間しか一緒にいられないのがデメリットってとこだろうな。
「…ねぇ、クロ。
今夜…空いてる?」
席を立ち呼ばれたお客の所へ行こうとするクロウに、凛は呼び止めて言った。
「あぁ、いいよ。
じゃあ穴埋めはそこでするから」
「約束ね」
そう言った凛にウインクをすると、クロウは向こうのテーブルへと行ってしまった。
クロウが去った後は、凛の側にもう1人の指名していたホスト水輝が代わりに相手をした。
あちこち飛び回る人気ホストが席を立っても、お客を1人ぼっちにはさせないみたいね。
「凛、ナンバーワンホストを永久指名にすると、あんまり一緒にいられないのね。
せっかく高いお酒注文してあげたんでしょ?」
まるでたった10分の為に高いお酒で貢献なんて、何だかちょっぴり損した気分。
だったら、まだ煌みたいな子に安いお酒で長く一緒にいてもらった方が遥かにお得な気がするなぁ。
て言うか、あたしクロウを指名しときながら、結局クロウには何も頼んであげてないや。
「んー?大丈夫だよん。
その為に、今夜約束入れてもらったもんね」
「約束?」
クロウが去っていく直前、凛と何か話してた事だ。
「もぉ愛さんったら、ホントこの世界知らないんだからぁ」
「だ、だから今日も凛と来てるんじゃないっ」
気に入った子を永久指名ホストにして、高いお酒で売り上げの貢献をして、ナンバーワンにしてあげる育成ゲーム…ていうのは十分理解した。
現在のナンバーワンをこれ以上どうやって貢献するのかなとは思ったけど、その位置をキープさせてあげるってのも今日のアレでよくわかった。
それ以外に、まだ何かあるのかしら。
「こんなにも短い時間で貢いであげてんだよ。
お楽しみは、この後に決まってんじゃん」
「お楽しみ?」
「もーう!愛さんったら!
出張ホストに決まってんでしょ!!」
出張ホスト…!
そうか。
お店での接待じゃなく、外で個人的に接待してもらうって奴だ。
「あのね?
もちろんここで一緒にお酒飲むのも楽しーけど、その為だけに大金費やすわけないでしょ」
「それは…そうだけど…」
同じナンバーワンのクロウでも、ひいきにしてるお客は凛だけじゃないもんね。
他の女たちとの売り上げも入れてのナンバーワンなら、凛だけがクロウに尽くしてるわけじゃない。
だから…
「愛さんも、いつまでもエロジジイばっか相手にしてオバサンなんかになりたくないでしょ?
たまには、イケメンと遊ばなくちゃ!」
「………………っ!」
確かに。
凛の言う通り、彼氏もいないのにエロジジイ相手に年ばっかくってしまったら、せっかくの人生が台無しな気もしてきた。
今だからあんな仕事でお金が稼げるわけだけど。
でも、今だから楽しまなくちゃ後悔するって話も一理あるかも!
凛の話を聞いて、ドキドキしてきた。
こんな仕事してるんだから、まともな彼氏なんて出来ないって諦めてた。
だからって彼氏が欲しくないわけでもないし、ましてや今の生活に満足しているわけでもない。
そしてホストによる出張なら、彼氏ではないから割り切って遊べるって利点もあるんだ。
「…………………」
それって…どのホストもやってるのかな…。
もちろん、凛みたいにたくさん貢いであげたお客の方が優先されるんだろうけど。
でも、もしやりようによっては…
紫苑を出張ホストに呼んで、2人で一緒の時間を過ごす事が出来るのかも……!!
「………おーい、愛さん。
愛さんってば」
「…ぁ…」
まるで時が止まったようにボーっと考え事してたみたいで、そんなあたしを見て煌が呼んだようだ。
「やだぁ、クロもう行っちゃうの?」
さっきあたしと凛の間に座り、今凛の貢献したお酒を飲んだ所だ。
時間にして、ものの10分かそこらだろう。
「ごめーん。
また戻るから待っててよ」
そういえばナンバーワンのクロウなんだ。
あたしや凛以外にも、たくさんのお客から指名が入っているに違いない。
人気あるホストを指名するのはいいけれど、短い時間しか一緒にいられないのがデメリットってとこだろうな。
「…ねぇ、クロ。
今夜…空いてる?」
席を立ち呼ばれたお客の所へ行こうとするクロウに、凛は呼び止めて言った。
「あぁ、いいよ。
じゃあ穴埋めはそこでするから」
「約束ね」
そう言った凛にウインクをすると、クロウは向こうのテーブルへと行ってしまった。
クロウが去った後は、凛の側にもう1人の指名していたホスト水輝が代わりに相手をした。
あちこち飛び回る人気ホストが席を立っても、お客を1人ぼっちにはさせないみたいね。
「凛、ナンバーワンホストを永久指名にすると、あんまり一緒にいられないのね。
せっかく高いお酒注文してあげたんでしょ?」
まるでたった10分の為に高いお酒で貢献なんて、何だかちょっぴり損した気分。
だったら、まだ煌みたいな子に安いお酒で長く一緒にいてもらった方が遥かにお得な気がするなぁ。
て言うか、あたしクロウを指名しときながら、結局クロウには何も頼んであげてないや。
「んー?大丈夫だよん。
その為に、今夜約束入れてもらったもんね」
「約束?」
クロウが去っていく直前、凛と何か話してた事だ。
「もぉ愛さんったら、ホントこの世界知らないんだからぁ」
「だ、だから今日も凛と来てるんじゃないっ」
気に入った子を永久指名ホストにして、高いお酒で売り上げの貢献をして、ナンバーワンにしてあげる育成ゲーム…ていうのは十分理解した。
現在のナンバーワンをこれ以上どうやって貢献するのかなとは思ったけど、その位置をキープさせてあげるってのも今日のアレでよくわかった。
それ以外に、まだ何かあるのかしら。
「こんなにも短い時間で貢いであげてんだよ。
お楽しみは、この後に決まってんじゃん」
「お楽しみ?」
「もーう!愛さんったら!
出張ホストに決まってんでしょ!!」
出張ホスト…!
そうか。
お店での接待じゃなく、外で個人的に接待してもらうって奴だ。
「あのね?
もちろんここで一緒にお酒飲むのも楽しーけど、その為だけに大金費やすわけないでしょ」
「それは…そうだけど…」
同じナンバーワンのクロウでも、ひいきにしてるお客は凛だけじゃないもんね。
他の女たちとの売り上げも入れてのナンバーワンなら、凛だけがクロウに尽くしてるわけじゃない。
だから…
「愛さんも、いつまでもエロジジイばっか相手にしてオバサンなんかになりたくないでしょ?
たまには、イケメンと遊ばなくちゃ!」
「………………っ!」
確かに。
凛の言う通り、彼氏もいないのにエロジジイ相手に年ばっかくってしまったら、せっかくの人生が台無しな気もしてきた。
今だからあんな仕事でお金が稼げるわけだけど。
でも、今だから楽しまなくちゃ後悔するって話も一理あるかも!
凛の話を聞いて、ドキドキしてきた。
こんな仕事してるんだから、まともな彼氏なんて出来ないって諦めてた。
だからって彼氏が欲しくないわけでもないし、ましてや今の生活に満足しているわけでもない。
そしてホストによる出張なら、彼氏ではないから割り切って遊べるって利点もあるんだ。
「…………………」
それって…どのホストもやってるのかな…。
もちろん、凛みたいにたくさん貢いであげたお客の方が優先されるんだろうけど。
でも、もしやりようによっては…
紫苑を出張ホストに呼んで、2人で一緒の時間を過ごす事が出来るのかも……!!
「………おーい、愛さん。
愛さんってば」
「…ぁ…」
まるで時が止まったようにボーっと考え事してたみたいで、そんなあたしを見て煌が呼んだようだ。
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