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煌に案内され、あたしはソファに腰掛けた。
チラリと店内を見渡すと、紫苑は他のお客を接待していてあたしの方など向いていない。
…当たり前か。
だけどせっかく来たのに、紫苑を横目に煌と飲んでたんじゃ来た意味がない。
それに、これ以上煌に尽くしてたら逆に煌を傷付けるだけだから、出来れば今は煌と一緒にいたくないんだけど………
そう思ってた時だった。
「愛ちゃん、久し振り。
この間は来てくれたのに行けなくてゴメンねぇ」
そう言って、ひょっこり顔を出したのは頭から服 靴に至るまで全身真っ黒のクロウだった。
「ずっとご無沙汰だったよね。
ねぇ、今日はオレと呑まね?」
基本ヘルプが殆どの煌とばかりで、人気ホストなのもあって順番待ちが多いクロウとはあまり一緒にはいなかったな。だけど、一応クロウもあたしが永久指名してるホストの1人だったわね。
側には既に煌というプレイヤーホストはいるんだけど。
でもクロウはあたしの反対隣に強引に座った。
つまり…今あたしは両サイドに永久指名してるホストに挟まれてる状態だ。
ここのホストクラブは永久指名に2人までホストを選ぶ事ができるシステムではあるけれど、もちろん2人同時に同席させてはいけないとかそんな決まりはない。
しかし、何故かクロウはそんなあたしの隣に座る煌に冷たく言い放ったのだ。
「悪いけど、外してくんない?
今日はオレ、愛ちゃんと2人で呑みたいんだ」
…今までそんな事なかったのに。
クロウはそう言って煌を追い払おうとした。
「な…っ
お おれだって、愛さんの指名ホストだ。
立ち退く必要なんてない筈だ…!」
けれども、クロウの言葉に煌は食い下がった。
だけどその態度が勘に障ったらしいクロウは、立ち上がって煌を上から睨んだ。
「お前ヘルプ止まりの新人のクセに、立場わかってオレに刃向かってんの…?」
「…………………っ」
煌の言う通り、煌だってあたしの指名してるホストだから隣にいて全く問題はない。
だけど、こういう世界の上下関係は厳しいものだったりする。
うちの職場はそうでもないんだけど、でも新人の煌がナンバーワンのクロウに楯突くのは、先々の事を考えてもやっぱり良くないかもしれない。
ここは煌には悪いけど…
「…ごめん、煌。
あたしも今日はクロウと話したいの。
2人にしてくれる?」
「…………………っ
…わかりました……」
ショックを受けた表情が、見て取れた。
ゆっくりと腰を上げ、席を離れていく煌。
ごめん…っ
ごめんね、煌…!!
煌が立ち退いたのを満足げな表情で見送ったクロウは、ソファに座りあたしに向き直った。
「いつも新人なんかの相手ばかりさせて、ごめんな愛ちゃん?」
「…別に、あたしは…」
クロウはあたしの顔を覗き込むように下から見上げると、ニッと笑った。
「今夜は今までの事も含めて、オレがたっぷり接待するよ。
絶対、楽しいよ?」
…これがナンバーワンの余裕なのかしら。
確かに、煌とは違う空気をまとってる。
それに、あたしに合わせてくれる煌と違って、クロウは自分のペースに誘い込むって言うか強引な感じ。
束縛されたいって欲求のある女には、人気出そうなホストだ。
「…でもあたしはお酒とかそんな興味ないし、高いの注文しないかもよ?」
「いいっていいって!
オレと呑む酒は、安くても一級品の味になるから」
…クロウは人気のホストだから、どうせすぐに席を立つだろう。
そうしたら、また紫苑が来てくれないかな…。
とか、既にあたしは期待していた。
チラリと店内を見渡すと、紫苑は他のお客を接待していてあたしの方など向いていない。
…当たり前か。
だけどせっかく来たのに、紫苑を横目に煌と飲んでたんじゃ来た意味がない。
それに、これ以上煌に尽くしてたら逆に煌を傷付けるだけだから、出来れば今は煌と一緒にいたくないんだけど………
そう思ってた時だった。
「愛ちゃん、久し振り。
この間は来てくれたのに行けなくてゴメンねぇ」
そう言って、ひょっこり顔を出したのは頭から服 靴に至るまで全身真っ黒のクロウだった。
「ずっとご無沙汰だったよね。
ねぇ、今日はオレと呑まね?」
基本ヘルプが殆どの煌とばかりで、人気ホストなのもあって順番待ちが多いクロウとはあまり一緒にはいなかったな。だけど、一応クロウもあたしが永久指名してるホストの1人だったわね。
側には既に煌というプレイヤーホストはいるんだけど。
でもクロウはあたしの反対隣に強引に座った。
つまり…今あたしは両サイドに永久指名してるホストに挟まれてる状態だ。
ここのホストクラブは永久指名に2人までホストを選ぶ事ができるシステムではあるけれど、もちろん2人同時に同席させてはいけないとかそんな決まりはない。
しかし、何故かクロウはそんなあたしの隣に座る煌に冷たく言い放ったのだ。
「悪いけど、外してくんない?
今日はオレ、愛ちゃんと2人で呑みたいんだ」
…今までそんな事なかったのに。
クロウはそう言って煌を追い払おうとした。
「な…っ
お おれだって、愛さんの指名ホストだ。
立ち退く必要なんてない筈だ…!」
けれども、クロウの言葉に煌は食い下がった。
だけどその態度が勘に障ったらしいクロウは、立ち上がって煌を上から睨んだ。
「お前ヘルプ止まりの新人のクセに、立場わかってオレに刃向かってんの…?」
「…………………っ」
煌の言う通り、煌だってあたしの指名してるホストだから隣にいて全く問題はない。
だけど、こういう世界の上下関係は厳しいものだったりする。
うちの職場はそうでもないんだけど、でも新人の煌がナンバーワンのクロウに楯突くのは、先々の事を考えてもやっぱり良くないかもしれない。
ここは煌には悪いけど…
「…ごめん、煌。
あたしも今日はクロウと話したいの。
2人にしてくれる?」
「…………………っ
…わかりました……」
ショックを受けた表情が、見て取れた。
ゆっくりと腰を上げ、席を離れていく煌。
ごめん…っ
ごめんね、煌…!!
煌が立ち退いたのを満足げな表情で見送ったクロウは、ソファに座りあたしに向き直った。
「いつも新人なんかの相手ばかりさせて、ごめんな愛ちゃん?」
「…別に、あたしは…」
クロウはあたしの顔を覗き込むように下から見上げると、ニッと笑った。
「今夜は今までの事も含めて、オレがたっぷり接待するよ。
絶対、楽しいよ?」
…これがナンバーワンの余裕なのかしら。
確かに、煌とは違う空気をまとってる。
それに、あたしに合わせてくれる煌と違って、クロウは自分のペースに誘い込むって言うか強引な感じ。
束縛されたいって欲求のある女には、人気出そうなホストだ。
「…でもあたしはお酒とかそんな興味ないし、高いの注文しないかもよ?」
「いいっていいって!
オレと呑む酒は、安くても一級品の味になるから」
…クロウは人気のホストだから、どうせすぐに席を立つだろう。
そうしたら、また紫苑が来てくれないかな…。
とか、既にあたしは期待していた。
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