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お金じゃ買えない ~ただ、紫に抱かれたくて①
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「あ」
ちょうどその時。
来るとわかっていたけど、とうとう凛も“club-shion”にやって来た。
キョロキョロと店内を見渡し、紫苑の姿を見つけるとニパッと明るい笑みを見せる。
だけれども、すぐ側のあたしの姿も見つけると急に頬を膨らませてズカズカと寄ってきた。
…来たな?
そんな顔したって、紫苑は凛だけのものじゃないんだからね。
あたしはチラリと、店内にいるクロウを探した。
すると既に凛の姿を見つけたクロウは立ち上がり、早速凛のもとに駆けつけていた。
「凛ちゃん!
オレ待ってたんだぜ?」
「あんっ、クロ。
またね、アタシ紫苑に…」
「いいからいいから。
ほら、早くオレの所おいでったら。
今日はオレ、朝までたっぷり尽くしちゃうよ!」
「えっ、ちょっと…!」
無理やり連れて行かれるように、腰や腕を引かれて別のテーブルに着かされた凛。
…クロウには、あたしがしっかり前払いしといたもんね。たっぷり尽くされちゃって下さいよっと。
あたしはペロッと、小さく舌を出していた。
3周年を迎えた“club-shion”に、まだまだ何回もシャンパンコールは飛び交う。
例のタワーに至っては、床にジャバジャバこぼしちゃうくらいボトルを注いでのお祭り騒ぎ。
そしてあたしの座るソファに同席していた紫苑も、やがてすぐに指名を受けては席を立った。
「ごちそうさま。
まだゆっくりしてってね」
「ん…」
夜の9時を過ぎた頃には更にお客の入りも増え、ソファからあぶれたお客も立ちながらテーブルのものを摘み接待を受けている。
「紫苑!」
大きな石のついた指輪を見せつけるように手を振るお客が、お店に入ってきた。
その後も紫苑への指名やシャンパンコールによるパフォーマンスは続き、長い長い“club-shion”のお祭りは続いていった。
「ごめん。
ちょっとお手洗い行ってくるね」
ここに入って、何時間になったかな。
あたしは煌に断りを入れると、店内奥にあるトイレに入った。
店内だけじゃない、トイレにまでオシャレな造りが施されてる“club-shion”
天井の小さなシャンデリアや、鏡の横に飾ってあるお花だってキレイにしてある。
個室で用を足すと、あたしは鏡に映った自分を見ながら手を洗った。
店内のお祭り騒ぎは、トイレにまで大きく聞こえてくる。
きっと、閉店するまで続くんだろうな。
…そんな中。
「今日はおめでとう。
お祝いついでに、あたしたちの婚姻届持って来たわ」
どこかで誰かの声が聞こえてきた。
トイレから出てキョロキョロと見渡すと、細い通路の先に紫色の裾がチラリと見えた。
___あれは、きっと紫苑だ!
ちょうどその時。
来るとわかっていたけど、とうとう凛も“club-shion”にやって来た。
キョロキョロと店内を見渡し、紫苑の姿を見つけるとニパッと明るい笑みを見せる。
だけれども、すぐ側のあたしの姿も見つけると急に頬を膨らませてズカズカと寄ってきた。
…来たな?
そんな顔したって、紫苑は凛だけのものじゃないんだからね。
あたしはチラリと、店内にいるクロウを探した。
すると既に凛の姿を見つけたクロウは立ち上がり、早速凛のもとに駆けつけていた。
「凛ちゃん!
オレ待ってたんだぜ?」
「あんっ、クロ。
またね、アタシ紫苑に…」
「いいからいいから。
ほら、早くオレの所おいでったら。
今日はオレ、朝までたっぷり尽くしちゃうよ!」
「えっ、ちょっと…!」
無理やり連れて行かれるように、腰や腕を引かれて別のテーブルに着かされた凛。
…クロウには、あたしがしっかり前払いしといたもんね。たっぷり尽くされちゃって下さいよっと。
あたしはペロッと、小さく舌を出していた。
3周年を迎えた“club-shion”に、まだまだ何回もシャンパンコールは飛び交う。
例のタワーに至っては、床にジャバジャバこぼしちゃうくらいボトルを注いでのお祭り騒ぎ。
そしてあたしの座るソファに同席していた紫苑も、やがてすぐに指名を受けては席を立った。
「ごちそうさま。
まだゆっくりしてってね」
「ん…」
夜の9時を過ぎた頃には更にお客の入りも増え、ソファからあぶれたお客も立ちながらテーブルのものを摘み接待を受けている。
「紫苑!」
大きな石のついた指輪を見せつけるように手を振るお客が、お店に入ってきた。
その後も紫苑への指名やシャンパンコールによるパフォーマンスは続き、長い長い“club-shion”のお祭りは続いていった。
「ごめん。
ちょっとお手洗い行ってくるね」
ここに入って、何時間になったかな。
あたしは煌に断りを入れると、店内奥にあるトイレに入った。
店内だけじゃない、トイレにまでオシャレな造りが施されてる“club-shion”
天井の小さなシャンデリアや、鏡の横に飾ってあるお花だってキレイにしてある。
個室で用を足すと、あたしは鏡に映った自分を見ながら手を洗った。
店内のお祭り騒ぎは、トイレにまで大きく聞こえてくる。
きっと、閉店するまで続くんだろうな。
…そんな中。
「今日はおめでとう。
お祝いついでに、あたしたちの婚姻届持って来たわ」
どこかで誰かの声が聞こえてきた。
トイレから出てキョロキョロと見渡すと、細い通路の先に紫色の裾がチラリと見えた。
___あれは、きっと紫苑だ!
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