時をかけた、恋泥棒

むらさ樹

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恋泥棒

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「先生…ぁ ダメぇ///」



顔を紅潮させ、息を乱す彼女を見て改めて安堵する。



「良かった?」


「も もぉ、先生ったら///」


「研究ばっかじゃ、頭が疲れるだろうからね。
たまには女になってみるのもアリじゃないか?
例えば……俺の女に、とか?」


「…………………っ/////」





長かった。
もうずっと、彼女を見続けていた。

だけど彼女は俺の事なんて眼中にもなくて、ずっと生涯を研究に捧げたんだ。


そして―――――




『これが……タイムマシン…!』


未来で、彼女は本当に時間移動を解明し、見事にタイムマシンを造った。




だけど俺は諦められなかったこの気持ちを、彼女のタイムマシンを使ってもう一度挑戦したんだ。







「先生、缶コーヒーとか飲みます?」


「おやおや、それは君がもらった差し入れだろ?」



彼女が休憩する度にコーヒーを飲む事を知っている俺は、何度もラブレターを添えて缶コーヒーを差し入れたんだが、ちっともだったな。




「いいんです。だって私は……先生と一緒のコーヒーしか飲まないから…//」


「なるほど。
そういう事か」




年上の彼女の心は手に入らなかったが、年下の彼女の心は、ようやく手に入れる事ができた。




ちょっとズルいかもしれないがな。

ま、時をかけた恋泥棒ってヤツさ。













"時をかけた、恋泥棒"

*おしまい*
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