不遇女子、お隣さんに求婚される。

水無月瑠璃

文字の大きさ
8 / 29

8話

しおりを挟む


「あ…やめ…いっ…いっちゃっ…」

ポロポロと涙を流して喘ぐ一沙を見上げながら、神木は微笑った。

「イキそう?いいよ?…イけよ」

一段と低い声で命令し、神木は爪でナカの良いところを引っ掻きながら舌でグリグリと陰核を押し潰して舐めしゃぶる。一沙の視界は真っ白に爆ぜ、喉を晒して腰をガクガクと震わせて達した。ドプ、と溢れた愛液を勿体無いとばかりに啜られ、一沙は中々高みから戻ってこられない。漸く股から顔を上げた神木は濡れた唇を一舐めして、ふー、と息を吐く。

「イッた顔、可愛かった」

(何処が…)

涙と汗でメイクは落ちかけてぐちゃぐちゃだし、気持ち良さに声を抑えることが出来ず周囲に聞こえる可能性も忘れて喘いでいた。見るに耐えない顔だとは想像出来るが、可愛いとは縁遠いと思う。やはり神木の趣味は変わっている。

一沙はハァハァ、と肩で息をしながらふわふわとした心地にいた。イク、とはこんな感じなのか、と。経験がないわけでは無いが、我を忘れそうになったことはなかった。今までも特に気持ちいいと感じたこともなく、今回のは初めての感覚といって良いだろう。

そして焦点の合わない目でぼんやりと考えていた一沙の耳に神木の声が届く。

「落ち着いてきた?」

一沙は散漫な動きで頷く。

「じゃあ、後何回かイッとこうか」

「え?…挿れないんですか…」

男は一回イカせたらさっさと挿れると思っていた。一沙の知る男は皆そうだった。積極的とも取れる一沙の言葉に神木は喜ぶ、ことはなく怪訝な顔をして説明してくれる。

「うん、俺の人より大きいから慣らさないとキツイと思って」

一沙を気遣ってのことだったらしいが、脳内は「巨根⁉︎」で埋め尽くされつつあった。自己申告するくらいだから相当な気がする。内心慄く一沙をじっと見つめながら神木は目を眇めた。心なしか周囲の温度が下がった気がする。

「ねえ、元彼さっさと挿れる奴だった?」

尋問するような口調に一沙は「は、はい」と正直に答える。彼の追及は止まらない。

「そいつとのセックス、気持ち良かった?」

「…正直あまり、こんなものかなって」

何を話しているんだろう自分は。神木は「ふーん」と何かを考え始めたと思ったら。

「んんっ!!」

覆い被さってきた彼に乱暴に唇を塞がれる。グチュ、グチュと唾液の混ざり合う音、舌で口の中を掻き回される感覚に背筋がゾクゾクした。さっきより感じている気がする。ひとしきり口の中を蹂躙した神木が唇を解くと2人の間につーっと銀糸が伝う。彼らしからぬ行動に一沙の身体に緊張が走る。

「怒ってます…?」

「いや今まで昔の男のこと聞いても何とも思わなかったのに、腹が立ってる自分に驚いているだけ」

(それって)

一沙が口を開く前に彼の身体が下がっていき、さっきと同じ位置を陣取ると再び脚を開かされた。見下ろす彼の目は笑っていない。

「今までの男とのセックスは忘れてね…というか忘れさせる」

温度の下がった声で宣言すると脚の間に顔を埋め、ぷっくり膨れた陰核に勢い良く吸い付かれ一沙は悲鳴を上げながら達してしまった。だがそれでは終わらない。今度を舌を膣内に入れられ、グリグリと中を探ってくる。指とは違う感触に一沙はゆらゆらと腰を揺らして、微かに声を漏らす。念入りに、執拗に中を探る舌が良いところを擦り、腰が跳ねても神木はそこには触れてくれない。擽ったいような気持ち良さしか与えてくれず、腫れた陰核も放置されている。時折蜜を啜る音が鼓膜を犯すが、一沙は決定的な快感を与えられないもどかしさに苦しんでいた。

「あ…やだ…うぅ…」

苦悶の表情で震える一沙に、舌を抜いた神木はこう言った。

「イキたい?」

コクコクと頷く一沙は

「じゃあ、滅茶苦茶にイカせてくださいって言ってみて」

と、とんでもないことをお願いされた。そんな恥ずかしいこと無理、とフルフルと首を振ると「ならずっとこのままだね」と恐ろしい宣告をされる。

(この人、もしかして結構S…)

一沙は神木の本性を垣間見てしまい衝撃を受けるも、彼の言い方から言わない限りこの緩やかな責苦は終わらないと聡る。解放されたい一沙は恥を忍んで「お、お願いします…め、滅茶苦茶にイカせてくださいっ…」と顔を真っ赤にして言った。神木はカチン、と硬直すると「良く出来ました」とニッコリと笑い、その笑みとは似つかない強さで陰核を摘み上げ、口の中に含むと舐めしゃぶった。全身を震わせて達した一沙だが、神木は手を止めない。今度は一気に三本指を突っ込んで中をバラバラに擦り上げながら、陰核を吸い上げた。

「まっ…イっちゃ…あ、ああぁっ!!」

また絶頂した一沙を見据え、神木は甘く微笑んだ。

「イキっぱなし…はぁ…可愛い…」

熱に浮かされたようにそう言うと、神木は容赦なく一沙をイカせ続けた。一沙はその度訳が分からなくなるが、神木の「…もっとエロい顔見せろ」という乱暴な物言いに興奮してしまい潮まで吹いてしまう。

「潮吹いた…清楚に見えて意外と淫乱だったんだね」

一沙は彼の言い方に幻滅されたのか、と不安に駆られ脚の間を陣取る神木の頭を抱き締めた。言葉にしなくとも一沙が何を思ってるのか察した彼は優しい声で諭す。

「ん?ああ、ごめんごめん。そういう意味じゃないよ、好きな子が思いの外いやらしくて嬉しかったんだ」

神木はやっと股から顔を上げるとネクタイを解き、着ているワイシャツのボタンに手をかけた。その手つきが荒々しく、彼が一沙と同じかそれ以上に興奮してることを物語っている。ワイシャツを床に落とし、下に着るインナーも勢いよく脱いでワイシャツの上に落とした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる

狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。 しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で……… こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

結婚式に代理出席したら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
美希は平日派遣の事務仕事をしているが、暇な土日に便利屋のバイトをしている。ある日、結婚式の友人の代理出席をする予定で式場にいたのに!? 本編は完結してますが、色々描き足りなかったので、第2章も書いています。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

女公爵になるはずが、なぜこうなった?

薄荷ニキ
恋愛
「ご挨拶申し上げます。わたくしフェルマー公爵の長女、アメリアと申します」 男性優位が常識のラッセル王国で、女でありながら次期当主になる為に日々頑張るアメリア。 最近は可愛い妹カトレアを思い、彼女と王太子の仲を取り持とうと奮闘するが…… あれ? 夢に見た恋愛ゲームと何か違う? ーーーーーーーーーーーーーー ※主人公は転生者ではありません。

あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ
恋愛
密かに想いを寄せていたあなたとのとろけるような一夜の出来事。 好きになってはいけない人とわかっていたのに… 夢のような時間がくれたこの大切な命。 保育士の仕事を懸命に頑張りながら、可愛い我が子の子育てに、1人で奔走する毎日。 なのに突然、あなたは私の前に現れた。 忘れようとしても決して忘れることなんて出来なかった、そんな愛おしい人との偶然の再会。 私の運命は… ここからまた大きく動き出す。 九条グループ御曹司 副社長 九条 慶都(くじょう けいと) 31歳 × 化粧品メーカー itidouの長女 保育士 一堂 彩葉(いちどう いろは) 25歳

処理中です...