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8話
しおりを挟む「あ…やめ…いっ…いっちゃっ…」
ポロポロと涙を流して喘ぐ一沙を見上げながら、神木は微笑った。
「イキそう?いいよ?…イけよ」
一段と低い声で命令し、神木は爪でナカの良いところを引っ掻きながら舌でグリグリと陰核を押し潰して舐めしゃぶる。一沙の視界は真っ白に爆ぜ、喉を晒して腰をガクガクと震わせて達した。ドプ、と溢れた愛液を勿体無いとばかりに啜られ、一沙は中々高みから戻ってこられない。漸く股から顔を上げた神木は濡れた唇を一舐めして、ふー、と息を吐く。
「イッた顔、可愛かった」
(何処が…)
涙と汗でメイクは落ちかけてぐちゃぐちゃだし、気持ち良さに声を抑えることが出来ず周囲に聞こえる可能性も忘れて喘いでいた。見るに耐えない顔だとは想像出来るが、可愛いとは縁遠いと思う。やはり神木の趣味は変わっている。
一沙はハァハァ、と肩で息をしながらふわふわとした心地にいた。イク、とはこんな感じなのか、と。経験がないわけでは無いが、我を忘れそうになったことはなかった。今までも特に気持ちいいと感じたこともなく、今回のは初めての感覚といって良いだろう。
そして焦点の合わない目でぼんやりと考えていた一沙の耳に神木の声が届く。
「落ち着いてきた?」
一沙は散漫な動きで頷く。
「じゃあ、後何回かイッとこうか」
「え?…挿れないんですか…」
男は一回イカせたらさっさと挿れると思っていた。一沙の知る男は皆そうだった。積極的とも取れる一沙の言葉に神木は喜ぶ、ことはなく怪訝な顔をして説明してくれる。
「うん、俺の人より大きいから慣らさないとキツイと思って」
一沙を気遣ってのことだったらしいが、脳内は「巨根⁉︎」で埋め尽くされつつあった。自己申告するくらいだから相当な気がする。内心慄く一沙をじっと見つめながら神木は目を眇めた。心なしか周囲の温度が下がった気がする。
「ねえ、元彼さっさと挿れる奴だった?」
尋問するような口調に一沙は「は、はい」と正直に答える。彼の追及は止まらない。
「そいつとのセックス、気持ち良かった?」
「…正直あまり、こんなものかなって」
何を話しているんだろう自分は。神木は「ふーん」と何かを考え始めたと思ったら。
「んんっ!!」
覆い被さってきた彼に乱暴に唇を塞がれる。グチュ、グチュと唾液の混ざり合う音、舌で口の中を掻き回される感覚に背筋がゾクゾクした。さっきより感じている気がする。ひとしきり口の中を蹂躙した神木が唇を解くと2人の間につーっと銀糸が伝う。彼らしからぬ行動に一沙の身体に緊張が走る。
「怒ってます…?」
「いや今まで昔の男のこと聞いても何とも思わなかったのに、腹が立ってる自分に驚いているだけ」
(それって)
一沙が口を開く前に彼の身体が下がっていき、さっきと同じ位置を陣取ると再び脚を開かされた。見下ろす彼の目は笑っていない。
「今までの男とのセックスは忘れてね…というか忘れさせる」
温度の下がった声で宣言すると脚の間に顔を埋め、ぷっくり膨れた陰核に勢い良く吸い付かれ一沙は悲鳴を上げながら達してしまった。だがそれでは終わらない。今度を舌を膣内に入れられ、グリグリと中を探ってくる。指とは違う感触に一沙はゆらゆらと腰を揺らして、微かに声を漏らす。念入りに、執拗に中を探る舌が良いところを擦り、腰が跳ねても神木はそこには触れてくれない。擽ったいような気持ち良さしか与えてくれず、腫れた陰核も放置されている。時折蜜を啜る音が鼓膜を犯すが、一沙は決定的な快感を与えられないもどかしさに苦しんでいた。
「あ…やだ…うぅ…」
苦悶の表情で震える一沙に、舌を抜いた神木はこう言った。
「イキたい?」
コクコクと頷く一沙は
「じゃあ、滅茶苦茶にイカせてくださいって言ってみて」
と、とんでもないことをお願いされた。そんな恥ずかしいこと無理、とフルフルと首を振ると「ならずっとこのままだね」と恐ろしい宣告をされる。
(この人、もしかして結構S…)
一沙は神木の本性を垣間見てしまい衝撃を受けるも、彼の言い方から言わない限りこの緩やかな責苦は終わらないと聡る。解放されたい一沙は恥を忍んで「お、お願いします…め、滅茶苦茶にイカせてくださいっ…」と顔を真っ赤にして言った。神木はカチン、と硬直すると「良く出来ました」とニッコリと笑い、その笑みとは似つかない強さで陰核を摘み上げ、口の中に含むと舐めしゃぶった。全身を震わせて達した一沙だが、神木は手を止めない。今度は一気に三本指を突っ込んで中をバラバラに擦り上げながら、陰核を吸い上げた。
「まっ…イっちゃ…あ、ああぁっ!!」
また絶頂した一沙を見据え、神木は甘く微笑んだ。
「イキっぱなし…はぁ…可愛い…」
熱に浮かされたようにそう言うと、神木は容赦なく一沙をイカせ続けた。一沙はその度訳が分からなくなるが、神木の「…もっとエロい顔見せろ」という乱暴な物言いに興奮してしまい潮まで吹いてしまう。
「潮吹いた…清楚に見えて意外と淫乱だったんだね」
一沙は彼の言い方に幻滅されたのか、と不安に駆られ脚の間を陣取る神木の頭を抱き締めた。言葉にしなくとも一沙が何を思ってるのか察した彼は優しい声で諭す。
「ん?ああ、ごめんごめん。そういう意味じゃないよ、好きな子が思いの外いやらしくて嬉しかったんだ」
神木はやっと股から顔を上げるとネクタイを解き、着ているワイシャツのボタンに手をかけた。その手つきが荒々しく、彼が一沙と同じかそれ以上に興奮してることを物語っている。ワイシャツを床に落とし、下に着るインナーも勢いよく脱いでワイシャツの上に落とした。
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