魔王様でも出来る、やさしい畑生活の始め方~レンタルした畑の持ち主は勇者一家でした~

遥彼方

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第二十七話 下僕、魔族をなめる

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 昼も半ばを過ぎて、夕刻との狭間のような時間。ベスは荷車から本日最後の配達品である、肥料の袋を地面に下ろした。

「落とすなよぉー」

 下ろした肥料の袋を二人がかりで運ぶカイルとゲイルに、注意する。配達はベスの仕事なので別にいいと言ったのに、どうしても運びたいらしい。

「大丈夫だよ、ベスー」
「こら。ベスのことはいいから、ちゃんと持てよ、ゲイル」

 三歳のゲイルが重い肥料の袋をまともに持てるはずもなく、ほとんど兄のカイルが袋を支えている。それでもゲイルが力を抜くと重いらしい。

「なんでサナトは兄ちゃん呼びなのに、俺は呼び捨てだよ。あとカイル。何気に俺の扱い酷くね?」

 ベスはよく子守りのバイトをしているため、カイル兄弟だけでなく町の子供たちとよく関わっている。しかしどの子供もベスを敬う態度を取るどころか、皆呼び捨てだ。

「だってベスだもん」
「ベス、ベーース」

 いや、呼び捨てどころか子供たちにいじられるのが常だった。

「なんだと、くぉらあああっ!」

 肩に袋を担いだままかぎ爪のように指を曲げ、凄んでみせる。

「わーっ、ベスが怒ったー」
「変な顔ー」

 しかし子供たちは怖がる様子もなく、けたけたと笑い声を上げた。

「こら、お前たち。ベスをからかうんじゃない」

 倉庫に袋を片付けたカイルたちの父親が出てきて、二人から袋を取り上げる。

「だめー、ぼくが運ぶのぉ」
「しょうがないなぁ」

 わいわい、ぎゃあぎゃあ、言いながら運び終わり、ベスはカイルたちに手を振ってから空の荷車の引手を持った。

「うし。今日はこれで配達終わり」
「じゃあ遊んで」
「荷車乗る~」
「しょーがねーなぁ。一周するだけだぞ。ほれ、乗れ」

 普段からのふれあいが子守りのバイトに繋がるものだ。それに何だかんだで子供の相手も嫌いではなかった。
 荷車にはカイル、ゲイル、少し遠慮しながらルアナも乗った。末っ子のイルダは眠っているので留守番だ。

「じゃ、その辺ぐるっと回ってくるんで」

 カイルたちの両親にしゅたっと手を上げて出発する。

「ベス、もっと速くー」
「速く速くー」

 しばらく進むと、子供たちがもっと速くしろと催促し始めた。

「なにぃ、速くだとぉ。後悔すんなよ、この」

 こうなったら泣くぐらい速く走ってやるぜ。
 にやりと笑うと、ベスは足に力を込めて地面を蹴ったのだが。

「およ?」

 道の向こうに見えた人影に、また速度を弛めた。

 カイルたちの家は、町の外れにある。こちらに歩いてくる人影は町の外から来たようだ。
 男と女の二人組だったが、女の恰好が明らかにおかしい。女の背中には羽のない黒い翼。尻からは黒くて体毛のない尻尾が生えている。

「あれって、多分作り物じゃねぇよな」

 口の中で、ベスは小さく呟いた。しっぽはくねくねと動いているし、翼も質感からしてファッションの飾りではなさそうだ。となると、あの二人はサナトと同じ魔族ということになる。

「そこの人間」

 女の方がベスの視線に気付き、形のいい尻を振りながらベスに近付いてきた。
 女の体を覆うドレスは、ぴったりとまろやかな曲線に沿っている。歩みに合わせて揺れる双丘は今にも溢れそうで、つい視線が吸い込まれてしまうのは男の性だ。

 しかし。

 でもよぉ。どうもこのネェチャン、色っぽいけど、自信家で性格も悪そうなんだよな。

 というのが、女の見た目から受けた印象だった。

「なんっすか」

 完全に足を止め、少し緊張して答える。

「サナトの畑とやらはどこか教えなさい」
「いいっすけど、今はサナトいないっすよ。魔界にいるんじゃないっすか」

 毎朝川縁に転移しては畑に通っているのに、今日は姿を見なかった。リベラに聞くと今日は用事があって来れないと言っていたらしい。てっきり魔界で用事があるのかと思っていたのだが違ったのだろうか。

「魔界にいなかったからこっちに来たのよ。まさかお前、嘘をついているのではないでしょうね」

 すぅ、と女の目が細くなった。

「はぁ? 金にもならないのに嘘なんてつかないっすよぉ。それよりサナトに何の用っすか」
「決まっている。人間と手を結ぶなんてふざけた魔王など、私が倒してやるわ」

 豊満な胸を強調するように腕を組み、女がつんと顎を上げて冷たい視線を寄越す。ベスは小さく舌打ちした。

「ちっ、なんだよサナトのやつ。あんだけ偉そうにしてるくせに、手下の管理も出来てねぇのかよぉ」

 ぼそっと小声でつぶやく。面倒ごとに巻き込まれた慰謝料を、後でサナトからたっぷり踏んだくってやろうと心に決めた。

「何か言った?」
「何でもないっす!」

 すかさず薄っぺらい笑みを浮かべ、ぶんぶんと首を横に振る。

「金にならない嘘はつかないっすけど、あんたらが金くれるってんなら、教えてもいいすよぉ」

 へらへらと笑って、指で小さな丸を作ってみせる。

「下品な笑いね。これだから人間は気に入らない」

 女が不快そうにくっきりとした眉をしかめた。

「ええ~、心外っすね。教えてあげるってんだから、悪い話じゃないでしょ」

 目の前の二人に不穏な空気を感じながらも、ベスは楽観的に考えていた。

 この町は今まで魔物の被害にあったことがないし、ベス自身もサナトに会うまでは魔物を見たこともなかった。だから話には聞くものの、脅威だとかいう感覚がなかった。

「教えてあげる、ですって? 調子に乗るんじゃないわよ、人間。分からないなら分からないで、この町ごと潰せばいいだけなのよ?」

 女がイライラと長い爪を生やした指で組んだ腕を叩き、高いヒールの靴先が地面を削った。

「町ごとって、またまた~。冗談キツイっすよぉ」

 明らかに不機嫌そうな女の様子に、雲行きの怪しさを感じたが、冗談だと流した。
 サナトもよく物騒な物言いをするが、本当に無茶なことをしたことがない。隣町に出るゴブリン被害も、ムギー泥棒くらいのものだったし、それもサナトが解決した。
 だからあまり危機感がなかったのだ。

「冗談? まさかお前。この私に町が潰せないと思っているのではないでしょうね」

 気の強そうな吊り目がベスを睨む。女から、得体の知れない重たい何かが押し寄せてきた。風もないのに女のきわどいドレスがふわりと揺れた。

「やだなぁ、そ、そんなことないっすよ」

 ぺらぺらの笑みをどうにか貼り付け、ベスは焦った。目の前の女は、サナトやゴブリンたちといった、今まで出会った魔物と違う。
 家から少し離れてしまったが、子供たちだけで帰れる距離だ。念のため、子供たちは帰したほうがいいかもしれない。

『おい、お前ら、家に帰ってろ』

 荷車の引手から手を放すと、小声でカイルに耳打ちをした。頷いたカイルが、弟と妹と一緒に荷車から下りて来た道を戻り始めた。

「よし、出血大サービスっす。今ならタダで教えるっすよ」

 子供たちが帰るまで、のらりくらりと適当に相手してから嘘の場所でも教えて、自分はリベラの家に駆けこもう。

 マルスの娘なだけあって、ああ見えてリベラの魔法は凄い。それにあの家にはマルスの魔法具がある。こいつらなんてきっと簡単にのしてくれる筈だ。

「おやぁ~、どこ行くのかなぁ~」
「げぇっ、あんた、いつの間に!」

 後ろからの声に驚いて振り返る。女の隣にいたはずの男が、子供たちの行く手を遮っていた。

 男が一瞬でベスと、そろそろと逃げようとしていた子供たちの後ろに回り込んでいたらしい。サナトも人間離れをした動きをしていたが、もしかしてこいつらもそうなのだろうか。

 あれ、これって本格的にヤバいやつ?
 ひたひたと焦りが押し寄せてきて、ベスの背中に冷たい汗がつたった。

「ベス」
「この人たち、なんか変」
「怖い」

 男に通せんぼされた子供たちが、ベスの側に寄ってきた。

「怖い時は逃げるぞ!」

 一番年長のカイルは走れる。そう判断したベスはルアナの手を掴み、ゲイルを抱きかかえた。男を避けて畑を突っ切ろうとする。ところが。

「なんだぁっ?」

 すぐそこにあった畑が消えた。畑どころか見慣れた風景が一変していた。青空は赤く染まり、畑も家も消え、山も川もない、見渡す限り草一つ生えていない荒野だった。

「ぎゃーっ、なんだこれっ。よく分かんねぇけどとにかく走れぇー」

 とにかく得体の知れない二人から離れようと、がむしゃらに足を動かす。しかし数歩もいかないうちに、足が地面に沈んだ。

「どわぁっ」
「きゃーっ」
「わーっ」
「ベスのばかーっ」

 足が地面にめり込んでしまい、上半身だけがつんのめる。ベスの手から子供たちが離れて地面を転がった。転がった子供たちを男がひょいとまとめて拾いあげる。

「くそ、足が抜けねぇ! あ、ちょっと待って、教える! サナトの畑なら教えるから!! ……ぐふっ!」

 足が固定されて動けないベスの胸に、女の履く靴の高いヒールがめり込んだ。そのままぐりぐりと力が加わる。

「痛ててててっ!! ひぃぃい! 俺、そんな趣味ねぇっすよ」
「本当にうるさいわね。もういいわ、黙りなさい」

 女の鋭い爪がさらに伸びた。その鋭利な爪先がベスの喉元を向く。

「無理無理無理無理。やめて、助けてぇ、ぎゃあああっ!」

 あれで喉を突かれたら、ヤバい。死ぬ。死ぬのは嫌だ、無理だ。ベスは悲鳴を上げて、がむしゃらに手足を振り回して暴れた。その甲斐があってか、胸からヒールの圧迫感が消える。

「うげほっ、ゲホッゴホッ」

 咳き込んでから、気付く。目の前にさっきの女と男ではない人影がある。黒い長靴。細かい縦じまのつなぎ。さらに目線を上げていくと。チェックの農帽。

「そこまでにしてもらおうか」

 見慣れた農家スタイルのサナトが立っていた。
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