発達障害の長男と母としての私

遥彼方

文字の大きさ
15 / 26

親とは

しおりを挟む
普通って何だろう?

前から時々考えることでしたが、長男を産んでから特に考えるようになりました。

私は、子供に普通の幸せを望みます。

それは、普通に泣いて笑って、学校へ行って、就職して、結婚して、子供を持って、いつか死ぬ。そんな普通の人生。

アインシュタインとか天才って、孤独で不幸なイメージがあります。私は出来ればそうなって欲しくない。天才なんかにならないで、凡人の幸せを掴んで欲しい。

でもね、もし君が凡人の幸せよりも、天才の一見不幸に見える人生の方が幸せなら、突き進む君を止める権利は私にはないのです。

もし普通の人生が苦痛ならば、君が普通でない人生を歩むことを応援します。

私が君へ普通の幸せを望むのは、君に幸せでいて欲しいからであり、普通の幸せを押し付けることではないからです。

2017年現在、中学一年生の君は、先生との懇談や他のお母さんとの会話で発達障害なんだと言うと、驚かれます。

今の君は落ち着いていて、とても普通に見えるから。

感情の爆発もなくなりました。気持ちの切り替えはまだ苦手だけど、涙目でぐっと堪えられるようになりました。
時間をかけて消化して、自分で切り替えられるようになりました。

私はそんな君を見て、私は君の成長を感じると共に、普通を押し付けていないかと自問します。

我慢させていないだろうか?
苦しくはないだろうか?

苦しいこと、辛いことは、人生の中で必ずやって来ます。その時ちゃんと乗り越えられる土台を作る手伝いをするのが、私たち親の役目でしょう。

私はそれが出来ているだろうか?

親っていうのは身勝手な生き物です。子供が産まれる前は元気に産まれてくれとだけ願うのに、成長するにつれて他の子供と比べてしまう。どんどん欲が出てきて、それに振り回される。

他の子よりも劣っている部分を見付けて、不安に駆られる。いつしか子供の欠点を埋めようと必死になってしまう。完璧な子供を目指してしまいそうになる。自分だって完璧じゃないのにね。

苦労してほしくないから、勝ち組になってほしいからやれ勉強しろだのいい子でいろだの言ってしまう。本来は子供の幸せのためなのに、いつの間にか自慢の子供を作るためのレールを引いてしまう。

違うよね。本当の目的を忘れてるよね。
幸せになって貰う為の手段の筈が、目的にすり変わってるよ。

お前が欲しいのは、自慢の息子じゃなくて、息子の笑顔だろ?忘れるな。

改めて我が子を見てみよう。
良いところ悪いところ、全部ひっくるめて我が子だよね。愛しくて、時に憎らしい我が子だ。

完璧じゃない子供を愛そう。完璧じゃない自分も愛そう。常に自分に言い聞かせて、生きています。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...