発達障害の長男と母としての私

遥彼方

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中学生になった長男の様子

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こんにちは。
遥彼方と申します。

ここまでこのエッセイにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。

ここまでは小説家になろうで掲載している内容と同じものでしたが、ここからは少し追記します。

こちらの方が見ている人が圧倒的に少ないようですし、気楽に書こうかなー、と思っての付け加えです。
蛇足かもしれませんけどね。


2018年10月現在。
長男は中学3年生。次男小学6年生、三男小学4年生です。

今の長男はとても穏やかでクールで、優しい子です。
田舎なため、子供がとても少人数しかおらず、幼稚園の頃から同じメンバーでやってきました。けれど、来年からは高校生。初めて、全く違う子たちの中へ飛び込みます。

ですが、心配はしていません。

長男はよくも悪くも、人の影響を受けません。理論的に自分が納得できることでなければ、空気を読んでなあなあで同じことをすることもないし、一人の世界が苦痛ではないようです。

かといって、友達と付き合いがないわけでもありません。


小学6年生の終わりから、中学1年生の間くらいのことです。

一時期、クラスの子たちと全く話をしなくなったことがありました。毎日のように遊んでいた子とも遊ばなくなって心配しました。

心配になって本人に聞いてみれば、「話が合わなくなったから」とのこと。

思春期に入り、同級生たちは流行りのドラマや音楽、動画などに夢中になりました。けれど長男はそう言ったものに興味がなく、ゲームだけ。

そうなると普通、同級生たちにあわせてドラマを見たり音楽を聴いたりするものですが。長男はまったくその気がなく。

話すことがなければ話さなくてもいい。
合わせる気も、必要もない。
別に一人でも構わんし。

というスタイルでした。

私としては、え?いいの?それで?でしたが。
長男は本気でそれでよかったようです。

家での様子も変わることなく、学校に行くことも嫌がりませんでした。先生も少し気にかけてくれていましたが、本人がけろっとしていることと、用事がある時はクラスメートともしゃべっていることから、大丈夫そうだと。

中学2年生になったころには、また友達と話すようになっていました。
もちろん、よくしゃべるタイプでも騒ぐタイプでもありませんけれど。


私はこの時の長男、強いなぁ、と思ったんです。

本当に周りのことなんて気にしないで、そよとも揺らがなかったのかもしれない。
本当は周りの友達が気になりながらも、自分を貫いたのかもしれない。

詳細は分かりません。
本人の様子と、よく家に来ていた友達がぱたりと来なくなったこと。
言葉少ない長男への質問の答え「うん。まあ。別に」
参観日や部活などでたまに見る、長男の友達との絡みの変化。
これらから推測しただけです。

今ではまた、同級生たちと話すようになったし、べったりではない適度な関係を築いているようです。

真実がどんなものにしろ、乗り越えたんだな、って勝手に思って感慨深くなりました。
同時に、これからこの子はきっとこんな風に乗り越えていけるんだなって思いました。

ひとつ、親の手を離れたんだな、と。

守るべき子供から、対等に扱うべき大人になりつつあるんだと。

そう、とても嬉しく思ったのです。
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