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就褥の夢
12―2
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「生意気な餓鬼め――口の利き方も知らないようだな」
神経質そうな声色でトゥルースを詰る少年は、自分より年長の子供をそこまで多く見たことはない幼いトゥルースの目にも、ずいぶんと痩せっぽちで顔色が悪く見えた。少年の後ろに侍る長身の女は、どこか憂うような表情で彼を見守っている。
「おれはトゥルースだ。がきなんて名前じゃないぞ」
だが、納得もいかぬまま故郷から連れ出されてずっと怒りを腹に抱えているトゥルースは、それ以上に彼の呼び方が気に障った。餓鬼という言葉が悪口だということは、幼いトゥルースにもわかる。勝手に庭に入ったことを後ろめたく思う気持ちも心の中にはあったが、勇ましい言葉はとうに口から飛び出してしまった後だ。
「ふん……間抜けな名前だな。名付けた者の程度が知れるというものだ」
「なんだと!?」
トゥルースという名前は母が付けてくれたものだということは、トゥルースは毎晩のように母から聞かされていた。頭を撫でてくれながら、自らの名前の意味だという『たった一つの真実』だと慈しんでくれる母の温もりが、トゥルースはとても好きだ。
自身の名前のみならず、名付けてくれた母のことまで馬鹿にされたことに、トゥルースはかっとなって立ち上がった。怒りに任せて少年を突き飛ばそうとしたトゥルースだが、少年の後ろに侍っていた女がすかさず二人の間に入り込んでこれを阻んだ。
「いけません、坊っちゃん」
トゥルースをいなしたかと思えば、軽々と抱き上げてくる女にトゥルースはじたばたと抵抗するが、女のやけに強い膂力に子供のトゥルースは太刀打ちできない。
「お前! おれより年が上のくせに母ちゃんにかばってもらうのか!」
トゥルースは女に抱え込まれたまま、悔し紛れに少年を罵る。先達てに六歳になったというのに、初対面の女から赤ん坊をあやすように抱きかかえられたのも、トゥルースの幼いながらの沽券を傷つけた。
「ムルジャーナは私の侍女だ。主人の危険を遠ざけるのは当然だろう」
「母ちゃんじゃなくてもかばってもらったのは一緒じゃないか! 弱虫め!」
「くっ……口の減らない餓鬼め!!」
少年が尤もらしく反論するのにトゥルースがなおも噛み付けば、少年も噛みつき返してくる。仔犬の喧嘩のように喚き散らす二人の声は庭の外にも響いていたらしく、程無くして顔中に汗をかいた男が、ばたばたと駆け付けた。
「坊っちゃん! こちらにおいででしたか!」
焦りと安堵が入り混じった声の方にトゥルースが厭々と視線を向ければ、先にトゥルースを父親のもとへと案内しようとして逃げられた男が、渡り廊下からぶんぶんと手を振っている。トゥルースは再度の逃亡を図ろうとしたが、残念ながら彼が駆けるのを望んだ地面は、足の裏よりずいぶんと下方にあった。
抵抗むなしく、トゥルースはムルジャーナに抱っこされたまま男に引き渡された。どこか懐かしいような良い香りがしたムルジャーナの腕から、汗と香水の臭いがきつい男の腕に引き渡されたトゥルースは、その落差に顔をしかめる。
大人達の会話を頭上に聞きながら振り返って少年の姿を庭に探せば、少年は先程トゥルースと口喧嘩をした場所からじっと動かずに、トゥルースを見ている。そういえば、少年の名前は聞いていなかったなと気付いたトゥルースの心の内など知る由もなく、トゥルースを抱きかかえた男は、廊下の奥へと歩みを進めた。
「いやはやまさか、カゼム様のお庭にいらっしゃったとは……」
「あいつ、カゼムって言うのか……」
「ややっ!? カゼム様は坊っちゃんのお兄様で在らせられるお方ですよ。あいつだなんてお呼びしてはいけません」
「あい……あの人が? おれの兄ちゃん?」
男の言葉に、トゥルースは頭がこんがらがってしまった。男がトゥルースの兄だという少年――カゼムは顔立ちだけではなく、髪の色から瞳の色まで、トゥルースとは少しも似ていなかった。第一、トゥルースは自分に兄弟が居るとは母から一度も聞いていない。
「はい。近いうちに、お兄様方とは正式な場で改めてご対面されることになると思いますよ」
「ううん……?」
呑み込むにも呑み込みきれない話に、トゥルースは思わず唸ってしまった。どうやらカゼムだけではなく、自分には複数の兄が居るらしい。そして、いずれもがこの海都で暮らしているということをトゥルースは理解した。
唸ってしまったトゥルースに再び逃げ出されるのを危惧したらしい男は、海都にしか存在しないという水族園なる場所の話や、月替わりで上演される子供向けの芝居の話を語り出した。自身の気を引こうとしていることはトゥルースにも理解できたが、男の口から語られる煌びやかな話題も、母が夜毎に語ってくれた物語のようには胸が高鳴らないのを、トゥルースは感じていた。
「さあさあ、坊ちゃん。イリャス様――坊ちゃんのお父様がお待ちかねですよ」
どうやら目的地に到着したらしい男は、トゥルースを扉の前で下ろすとノックをして応答を待った。トゥルースも流石に二度目の逃亡は観念し、小さな手を握りしめる。程なくして案内された室内には小さなテーブルが設えられており、上座には壮年の男がにこやかな様子で座っていた。
ムルジャーナと同じ服装の――おそらくは、侍女の制服なのだろう――侍女に椅子を引いてもらい、トゥルースが腰掛けると、壮年の男は表情通りににこやかな声で、トゥルースに話し掛けてきた。
「はじめまして、トゥルース君。私が君のお父さんだよ」
壮年の男の焦げ茶色をした髪と鬱金色の瞳は、トゥルースが鏡に見ていたのと同じ色をしている。トゥルースはそれを少しも嬉しいとは感じなかったが、確かに目の前の人物が自分の父親であるのだろうと認識した。
「……はじめまして」
しかし、トゥルースは彼を父とは呼びたくはなかった。事実そうであることは間違いないのだろうが、違和感が全身に纏わり付くのをトゥルースは感じていた。そんなトゥルースの内心を読み取ったのか、父を名乗る男――イリャスはにこやかな表情を悲しげな笑顔に変えた。
「今まで放っておいて、本当にすまなかったね。心から――トゥルース君に詫びよう」
「…………うん」
違和感はあるものの、真正面から受けた詫びを突っぱねる程には、トゥルースもひねくれてはいない。頷いたトゥルースに、イリャスは泣き笑いのような顔で、言葉を継いだ。
「これからは、お父さんと一緒にこの海都で暮らしていこう」
「……母ちゃんは?」
「ごめんね。お父さんとお母さんはもうお別れしたから、一緒には暮らせないんだ」
トゥルースが感じている違和感の正体は、イリャスがトゥルースに対して父親のような態度を示す割りには、トゥルースの母親に対しては全く頓着が無いということであった。
「でもね、お父さんはお母さんと約束をしていたんだ。いつかきっと――トゥルース君を、私の息子の一人として迎え入れるってね」
複数存在するという兄のこと、自身とも父母とも全く似ていないカゼムの姿が、トゥルースの脳裏に過る。答え合わせには至らずとも、トゥルースはイリャスの言葉を素直に受け止める気持ちにはなれなかった。幼い子供を諭すための柔らかな口調で紡ぐ言葉は、大人の身勝手さを感じさせた。
「長旅で疲れただろう。さあ、お菓子を食べなさい」
イリャスの言葉に合わせて、テーブルには様々な菓子が並べられた。母と暮らしていた頃のトゥルースであれば、この眩い光景には目を輝かせたことだろう。促されるまま囓った菓子の甘さが、トゥルースの目頭には酷く酸っぱかった。
神経質そうな声色でトゥルースを詰る少年は、自分より年長の子供をそこまで多く見たことはない幼いトゥルースの目にも、ずいぶんと痩せっぽちで顔色が悪く見えた。少年の後ろに侍る長身の女は、どこか憂うような表情で彼を見守っている。
「おれはトゥルースだ。がきなんて名前じゃないぞ」
だが、納得もいかぬまま故郷から連れ出されてずっと怒りを腹に抱えているトゥルースは、それ以上に彼の呼び方が気に障った。餓鬼という言葉が悪口だということは、幼いトゥルースにもわかる。勝手に庭に入ったことを後ろめたく思う気持ちも心の中にはあったが、勇ましい言葉はとうに口から飛び出してしまった後だ。
「ふん……間抜けな名前だな。名付けた者の程度が知れるというものだ」
「なんだと!?」
トゥルースという名前は母が付けてくれたものだということは、トゥルースは毎晩のように母から聞かされていた。頭を撫でてくれながら、自らの名前の意味だという『たった一つの真実』だと慈しんでくれる母の温もりが、トゥルースはとても好きだ。
自身の名前のみならず、名付けてくれた母のことまで馬鹿にされたことに、トゥルースはかっとなって立ち上がった。怒りに任せて少年を突き飛ばそうとしたトゥルースだが、少年の後ろに侍っていた女がすかさず二人の間に入り込んでこれを阻んだ。
「いけません、坊っちゃん」
トゥルースをいなしたかと思えば、軽々と抱き上げてくる女にトゥルースはじたばたと抵抗するが、女のやけに強い膂力に子供のトゥルースは太刀打ちできない。
「お前! おれより年が上のくせに母ちゃんにかばってもらうのか!」
トゥルースは女に抱え込まれたまま、悔し紛れに少年を罵る。先達てに六歳になったというのに、初対面の女から赤ん坊をあやすように抱きかかえられたのも、トゥルースの幼いながらの沽券を傷つけた。
「ムルジャーナは私の侍女だ。主人の危険を遠ざけるのは当然だろう」
「母ちゃんじゃなくてもかばってもらったのは一緒じゃないか! 弱虫め!」
「くっ……口の減らない餓鬼め!!」
少年が尤もらしく反論するのにトゥルースがなおも噛み付けば、少年も噛みつき返してくる。仔犬の喧嘩のように喚き散らす二人の声は庭の外にも響いていたらしく、程無くして顔中に汗をかいた男が、ばたばたと駆け付けた。
「坊っちゃん! こちらにおいででしたか!」
焦りと安堵が入り混じった声の方にトゥルースが厭々と視線を向ければ、先にトゥルースを父親のもとへと案内しようとして逃げられた男が、渡り廊下からぶんぶんと手を振っている。トゥルースは再度の逃亡を図ろうとしたが、残念ながら彼が駆けるのを望んだ地面は、足の裏よりずいぶんと下方にあった。
抵抗むなしく、トゥルースはムルジャーナに抱っこされたまま男に引き渡された。どこか懐かしいような良い香りがしたムルジャーナの腕から、汗と香水の臭いがきつい男の腕に引き渡されたトゥルースは、その落差に顔をしかめる。
大人達の会話を頭上に聞きながら振り返って少年の姿を庭に探せば、少年は先程トゥルースと口喧嘩をした場所からじっと動かずに、トゥルースを見ている。そういえば、少年の名前は聞いていなかったなと気付いたトゥルースの心の内など知る由もなく、トゥルースを抱きかかえた男は、廊下の奥へと歩みを進めた。
「いやはやまさか、カゼム様のお庭にいらっしゃったとは……」
「あいつ、カゼムって言うのか……」
「ややっ!? カゼム様は坊っちゃんのお兄様で在らせられるお方ですよ。あいつだなんてお呼びしてはいけません」
「あい……あの人が? おれの兄ちゃん?」
男の言葉に、トゥルースは頭がこんがらがってしまった。男がトゥルースの兄だという少年――カゼムは顔立ちだけではなく、髪の色から瞳の色まで、トゥルースとは少しも似ていなかった。第一、トゥルースは自分に兄弟が居るとは母から一度も聞いていない。
「はい。近いうちに、お兄様方とは正式な場で改めてご対面されることになると思いますよ」
「ううん……?」
呑み込むにも呑み込みきれない話に、トゥルースは思わず唸ってしまった。どうやらカゼムだけではなく、自分には複数の兄が居るらしい。そして、いずれもがこの海都で暮らしているということをトゥルースは理解した。
唸ってしまったトゥルースに再び逃げ出されるのを危惧したらしい男は、海都にしか存在しないという水族園なる場所の話や、月替わりで上演される子供向けの芝居の話を語り出した。自身の気を引こうとしていることはトゥルースにも理解できたが、男の口から語られる煌びやかな話題も、母が夜毎に語ってくれた物語のようには胸が高鳴らないのを、トゥルースは感じていた。
「さあさあ、坊ちゃん。イリャス様――坊ちゃんのお父様がお待ちかねですよ」
どうやら目的地に到着したらしい男は、トゥルースを扉の前で下ろすとノックをして応答を待った。トゥルースも流石に二度目の逃亡は観念し、小さな手を握りしめる。程なくして案内された室内には小さなテーブルが設えられており、上座には壮年の男がにこやかな様子で座っていた。
ムルジャーナと同じ服装の――おそらくは、侍女の制服なのだろう――侍女に椅子を引いてもらい、トゥルースが腰掛けると、壮年の男は表情通りににこやかな声で、トゥルースに話し掛けてきた。
「はじめまして、トゥルース君。私が君のお父さんだよ」
壮年の男の焦げ茶色をした髪と鬱金色の瞳は、トゥルースが鏡に見ていたのと同じ色をしている。トゥルースはそれを少しも嬉しいとは感じなかったが、確かに目の前の人物が自分の父親であるのだろうと認識した。
「……はじめまして」
しかし、トゥルースは彼を父とは呼びたくはなかった。事実そうであることは間違いないのだろうが、違和感が全身に纏わり付くのをトゥルースは感じていた。そんなトゥルースの内心を読み取ったのか、父を名乗る男――イリャスはにこやかな表情を悲しげな笑顔に変えた。
「今まで放っておいて、本当にすまなかったね。心から――トゥルース君に詫びよう」
「…………うん」
違和感はあるものの、真正面から受けた詫びを突っぱねる程には、トゥルースもひねくれてはいない。頷いたトゥルースに、イリャスは泣き笑いのような顔で、言葉を継いだ。
「これからは、お父さんと一緒にこの海都で暮らしていこう」
「……母ちゃんは?」
「ごめんね。お父さんとお母さんはもうお別れしたから、一緒には暮らせないんだ」
トゥルースが感じている違和感の正体は、イリャスがトゥルースに対して父親のような態度を示す割りには、トゥルースの母親に対しては全く頓着が無いということであった。
「でもね、お父さんはお母さんと約束をしていたんだ。いつかきっと――トゥルース君を、私の息子の一人として迎え入れるってね」
複数存在するという兄のこと、自身とも父母とも全く似ていないカゼムの姿が、トゥルースの脳裏に過る。答え合わせには至らずとも、トゥルースはイリャスの言葉を素直に受け止める気持ちにはなれなかった。幼い子供を諭すための柔らかな口調で紡ぐ言葉は、大人の身勝手さを感じさせた。
「長旅で疲れただろう。さあ、お菓子を食べなさい」
イリャスの言葉に合わせて、テーブルには様々な菓子が並べられた。母と暮らしていた頃のトゥルースであれば、この眩い光景には目を輝かせたことだろう。促されるまま囓った菓子の甘さが、トゥルースの目頭には酷く酸っぱかった。
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