BLゲームの悪役サイドとか普通に無理

どくりんご

文字の大きさ
10 / 25
悪役サイドとか普通に無理!

勘違いを解く必要はない ウィル視点

しおりを挟む

 僕、ウィル・エンドランドはエンドランド王国の第一王子として生まれた。
 次期王として、または王子としてしか見られない僕には、唯一無二の友人がいる。

 ケリー・タティスタン。それが彼の名前。僕を身分関係なく慕ってくれる人だ。生意気というわけではない。対等な友人みたいで好きだった。もちろん、恋愛感情なんかじゃないけどね。

 そんなケリーには婚約者がいる。
 リリス・レティシオン。レティシオン侯爵家は爵位が侯爵でありながらも、公爵と同等な程の財産を持っている。代々、レティシオン侯爵家は領地経営が上手くて無駄遣いはしないからお金が溜まっていく。一時期僕の婚約者候補でもあった子。

 ケリーが楽しそうに話してるのをみて僕も会ってみたくなった。リリスはどんな子なのかな?

 会ってみるとまず、その容姿に目が言った。金髪に翡翠の瞳。顔の造形は完璧だった。特に香水を塗りたくってる令嬢と違って、ふんわりと花の香りがしただけだった。普通の令嬢より何倍も良い

 彼女ーリリスは僕の顔を見てボーゼンとしていた。だけどそこには憧れなどがにじみ出ているが恋愛感情が出ていなかったのにびっくりした。
 ちらりとケリーの方を見ると凄く不機嫌そうに立っていたから心の中で少し笑った。そんなに嫌なら中に入って僕たちの会話を止めればいいのに。

 ケリーはその後からずっと不機嫌だったから僕はリリスとわざと近寄ったり中が良い感を醸し出していたらケリーが僕に向かって「殺」って感じで睨んできて笑った。
 時間がたち、二人が帰る時間になる。

「じゃあ、頑張ってね」

 リリスにそう言って、手をふりふりして扉が閉まると一気に笑った。
「…ハハハハッ!」

 ケリーがこんなにからかいがいがあるなんて初めて知ったよ。あー、楽しい。
 講師なんかの間違いを指摘したりして講師が言い訳したり、テンパったりしてるのが見るのが好きでいつの間にかこんなに頭が良くなっちゃって勤勉とか言われてるけど理由知ったらみんなドン引きしそう。

 別にいいけど。

 笑いすぎて涙が出てきたから涙を指で拭う。
 これからは面白いこと沢山ありそうだなぁ。







「えっと、私、ケリーが好きなんですっ!だからウィル様には絶対にケリーを渡しませんからっ!」

「……ん?」

 意味のわからないことを次に会ったときに言われた。”影”に調べさせると「ケリーが僕を好きだと勘違いしてる」らしい。聞いたときに笑っちゃったよ。

 こんな面白いこと、勘違いを解く必要はないし、いつまでこの勘違いが続くか見ていよう。気づいたときどんな反応するか、楽しみだなぁ。

 生涯に渡って笑えるネタが手に入ったよ。ケリーはリリスとセットだと、凄く面白いから仲良くしておこ。あぁ、勘違いが解ける瞬間が待ち遠しいや。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 王子様、こんなキャラだったの?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 次回、第二章スタート!
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

ストーカーから逃げ切ったつもりが、今度はヤンデレ騎士団に追われています。

由汰のらん
恋愛
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

処理中です...