40 / 59
第三章 多治比元就の初陣
36 舌先三寸
しおりを挟む
有田城と中井手の中間地点。
毛利本家の軍は、多治比元就の弟・相合元綱に率いられ、この地点まで進軍していた。
当初、多治比への援軍ということで、多治比猿掛城を目指していたが、そこへ元就の使いである井上光政がやって来て、有田城へ目指すふりをするように伝えられた。
「…………」
相合元綱が、元就からの伝言を聞いて沈黙する。
毛利家宿老の志道広良は、元就本人が来なかったことに腹を立てているのかと危ぶむ。
「……面白い!」
相合元綱は破顔して賛同の意を示した。
「それこそ、今義経のおれにふさわしい! 気に入った!」
元就の伝言、つまり「それ」とは、相合元綱に有田城へ向かうふりをしたあとに反転し、中井手へ進撃して、熊谷元直の軍に当たることを求めていた。
つまり、多治比元就と宮庄経友の連合軍が中井手の熊谷元直の軍へ攻撃し、その背後、有田城方面から、相合元綱ら毛利本家の軍が攻めかかる――はさみ撃ちにする策である。
しかもこの場合、相合元綱は、時間差で奇襲攻撃をかけるかたちになる。
「よし! では全軍、まずは有田へ進む! しかるのちに中井手へ返す!」
相合元綱は勇躍して馬に乗った。
志道広良はほっと胸をなでおろす。
しかし同時に多治比元就の、弟の相合元綱の心理を読んでの伝言に舌を巻いた。
「興元さまの生前では抑えていたのか……? かような采配を見せるとは……」
毛利家の家祖・大江広元の血がそうさせるのか、と広良は、われ知らず、多治比の方を見やった。
*
同時刻。
有田城包囲陣。
安芸武田家・武田元繁の本陣。
「吉川家、宮庄経友からの使いだと? それも、多治比からだと?」
武田元繁は、熊谷元直から多治比攻撃開始の連絡以降、いっかな情報が入ってこない中、その報告を受け取った。
一体、熊谷元直は何をしているのか。
思ったより苦戦しているのか。
何となれば、増援を派遣するものを。
武田元繁自身は、熊谷元直が仮に敗退したとしても、特段に彼の評価を下げるつもりはなかった。
有力な国人であり、代々、武田に味方してきたという家だ。一回や二回の敗退で、見捨てるわけがない。
そういう元繁の心中も知らずに、熊谷元直は武士としての意地もあり、敢えて元繁に何ら報告を上げていなかった。
加えて、このときには、小倉山城の吉川元経が、ばれない範囲での妨害工作を開始しており、特に多治比の情報は意図的に遮断されていた。
「何故……何も言ってこない?」
仮に、元直が苦戦していたとしても、安芸武田家からの増援があれば、一気に多治比を陥とせる。それが敗退していたとしても、疲弊した多治比を蹴散らすことも可能だ。
だから、たとえ不利といえども、連絡をすべきではないか。
勝機を逃がすとは、このことではないか。
「……おのれッ」
……武田元繁は今、情報の枯渇に苛立ちの頂点に達していたのだ。
伴繁清は主君の意を汲み、「宮庄経友の使い」の手を取るように引っ張って、武田元繁の前へと連れてきた。
「早う、早うこれへ!」
このときには、香川行景や己斐宗瑞、山県信春といった諸将も本陣に集まって来ていたが、この際、吉川家に所属している有田城を囲んでいるということは、皆、失念していた。というか、どうでも良くなっていた。
主と仰ぐ、武田元繁の苛立ちを前にして。
「その方が、宮庄経友からの使いか」
元繁が重々しく床几に座りながら言う。
「使い」は平伏して、「恐れ入りたてまつり……」と口上を述べようとするが、それは元繁にさえぎられた。
「さような形の上のあいさつはいい! 早う、用件を述べよ! 面を上げい!」
元繁は扇子を取り出して、膝にたたきつけながら、「使い」に発言を求めた。
「使い」は少し面を上げてから、やはりうやうやしく一礼し、口を開いた。
「手前、宮庄経友の臣、西村勘九郎と申す。さて……主、経友が妹御の雪どのが多治比にありとの報に接し、安芸武田家への顔向けのため……」
「前置きはいい! 分かっておろうッ!」
西村勘九郎――長井新九郎は、恐れ入りますると頭を下げた。それがまた、武田元繁を苛立たせるのを知りながら。
いいぞ。
好都合だ。
奴さん、二つ名の「項羽」のとおりに、激情家だ。
この長井新九郎が、吉川の臣・西村勘九郎と称し、吉川家が安芸武田家のために行動していること、吉川家の姫・雪が多治比にいること……たしかに、報告したぞ。虚と実を交えてな。
下を向きながらほくそ笑む新九郎。
しかし、一瞬のち、顔を上げたときには、神妙な面持ちをしていた。
「さすれば要点のみ。多治比にて見聞したところ、多治比元就、熊谷元直を撃退」
「何!?」
苦虫を噛み潰したような顔をして凄む武田元繁。
だが、新九郎の発言のつづきを邪魔するつもりはないようで、すぐに黙り込んだ。
「……しかるのち、毛利本家の軍が吉田郡山城を発した模様」
「くそッ」
元繁は扇子の両端を握り、そのまま扇子をへし折り、破壊した。
逆鱗に触れたかな、と新九郎は蝮のように舌なめずりをする。
「そして見るところ……多治比元就、ならびに毛利本家の軍、おそらくはこの有田城を包囲する――安芸武田家本陣を目指しておりまする」
おお、と居並ぶ諸将から声が漏れた。
有田城を囲み、多治比を攻め、安芸武田家はこれまで有利にことを運んできた。
しかし今、多治比にて敗退し、逆に毛利は攻めかかってきている。
諸将は動揺した。
「こ、このままではいかん」
「奴ら、有田城を囲むわれらの後背から」
「どうする、いったん退くか?」
「そうじゃ、そうじゃ」
馬鹿な奴らだ。
動揺が過ぎる。
熊谷元直とその軍がどうなったかとは考えが及ばないのか。
まあ、聞かれたとしても、知らぬ存ぜぬだが。
憫笑する新九郎。
しかしふと気づくと、武田元繁が物も言わずに立ち上がっていた。
「…………」
諸将は沈黙する。
「……今、退くと言ったか?」
元繁のその問いに、誰も答えはしない。
「ふん、まあ良い……だが、退かぬ! これで有田城を取れぬまま終わっては、安芸武田家の名折れよ。大体、来ると言うのなら、迎え撃てば良い。しかるのちに、多治比へ、そして吉田郡山へ討って出る!」
毛利と多治比、つまり毛利全軍合わせたとしても千に満たない。対するや、安芸武田家は総勢五千を数える大軍だ。一戦して撃破してしまえば、多治比、そして石見・高橋家が居座る吉田郡山とて、ひとたまりもあるまい。
「これを機に、高橋家を撃滅してやってもかまわん! 安芸に仇なす石見の輩なぞ、討ち果たしてしまえ!」
元々、有田城も開城するとの和睦の申し出がある。この際、それを受けてしまえば、吉川家もうかつに手出しをできなくなる。
そうすれば。
「安芸は盗れるぞ! いや、取り戻せるぞ! わが手に!」
拳を天に突き上げる武田元繁。
それを見て、諸将は項羽の再来であると口々に褒めそやした。
そしてそれを無表情に眺めながら、長井新九郎はそっと場を後にした。
「……迎え撃てば良い。来るものがいるならな」
そんなひとりごとを言いながら。
毛利本家の軍は、多治比元就の弟・相合元綱に率いられ、この地点まで進軍していた。
当初、多治比への援軍ということで、多治比猿掛城を目指していたが、そこへ元就の使いである井上光政がやって来て、有田城へ目指すふりをするように伝えられた。
「…………」
相合元綱が、元就からの伝言を聞いて沈黙する。
毛利家宿老の志道広良は、元就本人が来なかったことに腹を立てているのかと危ぶむ。
「……面白い!」
相合元綱は破顔して賛同の意を示した。
「それこそ、今義経のおれにふさわしい! 気に入った!」
元就の伝言、つまり「それ」とは、相合元綱に有田城へ向かうふりをしたあとに反転し、中井手へ進撃して、熊谷元直の軍に当たることを求めていた。
つまり、多治比元就と宮庄経友の連合軍が中井手の熊谷元直の軍へ攻撃し、その背後、有田城方面から、相合元綱ら毛利本家の軍が攻めかかる――はさみ撃ちにする策である。
しかもこの場合、相合元綱は、時間差で奇襲攻撃をかけるかたちになる。
「よし! では全軍、まずは有田へ進む! しかるのちに中井手へ返す!」
相合元綱は勇躍して馬に乗った。
志道広良はほっと胸をなでおろす。
しかし同時に多治比元就の、弟の相合元綱の心理を読んでの伝言に舌を巻いた。
「興元さまの生前では抑えていたのか……? かような采配を見せるとは……」
毛利家の家祖・大江広元の血がそうさせるのか、と広良は、われ知らず、多治比の方を見やった。
*
同時刻。
有田城包囲陣。
安芸武田家・武田元繁の本陣。
「吉川家、宮庄経友からの使いだと? それも、多治比からだと?」
武田元繁は、熊谷元直から多治比攻撃開始の連絡以降、いっかな情報が入ってこない中、その報告を受け取った。
一体、熊谷元直は何をしているのか。
思ったより苦戦しているのか。
何となれば、増援を派遣するものを。
武田元繁自身は、熊谷元直が仮に敗退したとしても、特段に彼の評価を下げるつもりはなかった。
有力な国人であり、代々、武田に味方してきたという家だ。一回や二回の敗退で、見捨てるわけがない。
そういう元繁の心中も知らずに、熊谷元直は武士としての意地もあり、敢えて元繁に何ら報告を上げていなかった。
加えて、このときには、小倉山城の吉川元経が、ばれない範囲での妨害工作を開始しており、特に多治比の情報は意図的に遮断されていた。
「何故……何も言ってこない?」
仮に、元直が苦戦していたとしても、安芸武田家からの増援があれば、一気に多治比を陥とせる。それが敗退していたとしても、疲弊した多治比を蹴散らすことも可能だ。
だから、たとえ不利といえども、連絡をすべきではないか。
勝機を逃がすとは、このことではないか。
「……おのれッ」
……武田元繁は今、情報の枯渇に苛立ちの頂点に達していたのだ。
伴繁清は主君の意を汲み、「宮庄経友の使い」の手を取るように引っ張って、武田元繁の前へと連れてきた。
「早う、早うこれへ!」
このときには、香川行景や己斐宗瑞、山県信春といった諸将も本陣に集まって来ていたが、この際、吉川家に所属している有田城を囲んでいるということは、皆、失念していた。というか、どうでも良くなっていた。
主と仰ぐ、武田元繁の苛立ちを前にして。
「その方が、宮庄経友からの使いか」
元繁が重々しく床几に座りながら言う。
「使い」は平伏して、「恐れ入りたてまつり……」と口上を述べようとするが、それは元繁にさえぎられた。
「さような形の上のあいさつはいい! 早う、用件を述べよ! 面を上げい!」
元繁は扇子を取り出して、膝にたたきつけながら、「使い」に発言を求めた。
「使い」は少し面を上げてから、やはりうやうやしく一礼し、口を開いた。
「手前、宮庄経友の臣、西村勘九郎と申す。さて……主、経友が妹御の雪どのが多治比にありとの報に接し、安芸武田家への顔向けのため……」
「前置きはいい! 分かっておろうッ!」
西村勘九郎――長井新九郎は、恐れ入りますると頭を下げた。それがまた、武田元繁を苛立たせるのを知りながら。
いいぞ。
好都合だ。
奴さん、二つ名の「項羽」のとおりに、激情家だ。
この長井新九郎が、吉川の臣・西村勘九郎と称し、吉川家が安芸武田家のために行動していること、吉川家の姫・雪が多治比にいること……たしかに、報告したぞ。虚と実を交えてな。
下を向きながらほくそ笑む新九郎。
しかし、一瞬のち、顔を上げたときには、神妙な面持ちをしていた。
「さすれば要点のみ。多治比にて見聞したところ、多治比元就、熊谷元直を撃退」
「何!?」
苦虫を噛み潰したような顔をして凄む武田元繁。
だが、新九郎の発言のつづきを邪魔するつもりはないようで、すぐに黙り込んだ。
「……しかるのち、毛利本家の軍が吉田郡山城を発した模様」
「くそッ」
元繁は扇子の両端を握り、そのまま扇子をへし折り、破壊した。
逆鱗に触れたかな、と新九郎は蝮のように舌なめずりをする。
「そして見るところ……多治比元就、ならびに毛利本家の軍、おそらくはこの有田城を包囲する――安芸武田家本陣を目指しておりまする」
おお、と居並ぶ諸将から声が漏れた。
有田城を囲み、多治比を攻め、安芸武田家はこれまで有利にことを運んできた。
しかし今、多治比にて敗退し、逆に毛利は攻めかかってきている。
諸将は動揺した。
「こ、このままではいかん」
「奴ら、有田城を囲むわれらの後背から」
「どうする、いったん退くか?」
「そうじゃ、そうじゃ」
馬鹿な奴らだ。
動揺が過ぎる。
熊谷元直とその軍がどうなったかとは考えが及ばないのか。
まあ、聞かれたとしても、知らぬ存ぜぬだが。
憫笑する新九郎。
しかしふと気づくと、武田元繁が物も言わずに立ち上がっていた。
「…………」
諸将は沈黙する。
「……今、退くと言ったか?」
元繁のその問いに、誰も答えはしない。
「ふん、まあ良い……だが、退かぬ! これで有田城を取れぬまま終わっては、安芸武田家の名折れよ。大体、来ると言うのなら、迎え撃てば良い。しかるのちに、多治比へ、そして吉田郡山へ討って出る!」
毛利と多治比、つまり毛利全軍合わせたとしても千に満たない。対するや、安芸武田家は総勢五千を数える大軍だ。一戦して撃破してしまえば、多治比、そして石見・高橋家が居座る吉田郡山とて、ひとたまりもあるまい。
「これを機に、高橋家を撃滅してやってもかまわん! 安芸に仇なす石見の輩なぞ、討ち果たしてしまえ!」
元々、有田城も開城するとの和睦の申し出がある。この際、それを受けてしまえば、吉川家もうかつに手出しをできなくなる。
そうすれば。
「安芸は盗れるぞ! いや、取り戻せるぞ! わが手に!」
拳を天に突き上げる武田元繁。
それを見て、諸将は項羽の再来であると口々に褒めそやした。
そしてそれを無表情に眺めながら、長井新九郎はそっと場を後にした。
「……迎え撃てば良い。来るものがいるならな」
そんなひとりごとを言いながら。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる