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第四章 西の桶狭間 ー有田中井手の戦いー
38 逆襲
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明けて、永正十四年十月二十二日(一五一七年一〇月二十二日)。
夜明け前。
焼け焦げた多治比の山野を後に、多治比の軍が、静かに進発を開始した。
前日の激戦、夜通しの消火に、疲労の色は隠せない。
だが、大将である多治比元就が、初陣でありながらも見事な采配を見せ、しかも自ら陣頭に立ち、猛将・熊谷元直相手に一騎打ちを挑むという激闘ぶりに、兵らの士気は高い。
「もしかしたら、多治比の殿は、やるのではないか」
そういった期待感が多治比軍の将兵に満ち、それは友軍である吉川家、宮庄経友に率いられた三百騎にも伝わってきた。
さて、その宮庄経友の宮庄軍ともいうべき三百騎は、経友の妹、雪――鬼吉川の妙弓の指揮の下、矢戦の支度に邁進していた。
これから襲撃する中井手に居る熊谷元直は、柵を設けて陣取っている。
「そこをまず、矢戦をしかける」
それが多治比元就の指示だった。
多治比の血戦と同様、肉弾戦を挑んでくると思わせて、鬼吉川の妙弓による正確無比な射撃を浴びせかける。熊谷元直が、たまらず、柵から出てきたところを、相手する。
「仮に柵から出てこなくとも、毛利本家の軍が背後から迫る。挟み撃ちにする」
そのため、敢えて一夜明けてからの、中井手への襲撃となった。
相合元綱率いる毛利本家の軍が、有田へ迫ると見せかけて、その上で夜営。そして開くる日――つまり今日の早朝、払暁にて、多治比・宮庄の軍と同時に、中井手へ進撃を開始。時間差により、熊谷元直の軍へ襲いかかる作戦だ。
ただ、この作戦にも弱点はある。
有田城を囲んでいる安芸武田家の軍の本体が、中井手の熊谷元直の救援に駆けつけると、兵力差が圧倒的になり、太刀打ちできなくなる。
そのため、安芸武田家が動かないうちに決着をつけ、かつ、安芸武田家に対する警戒のために、ぎりぎりまで毛利本家の軍は中井手まで襲撃をかけない手筈になっていた。
「矛盾もいいところだな」
とは、多治比軍の客将・長井新九郎の弁である。新九郎は安芸武田家への工作を担当し、有田城から動かないであろうことをほぼ確定と見て良いと断じた。ただ、戦は生き物であるがゆえに、毛利本家の軍の動きについては、元就の作戦どおりで良いと首肯した。
「――どちらにしろ、熊谷元直の軍を撃破したのちに、逆に武田元繁には出てもらわないと困る」
馬上、腹心である井上光政も交え、元就は新九郎と今後の方針の確認をした。
少数で多数を打ち破るには、短期決戦に勝機を見出すほかない。
分離した熊谷元直とその軍を打ち破ったのちは、その分、削られた安芸武田軍を相手する。
それが――ぎりぎりでありながらでも、可能なまでに勝率を上げ、死中に活を求める、元就の方針であった。
「それしかないな」
長井新九郎は、槍を振り回しながら、そう言った。
実を言うと、運任せであり、目論見通りに運んだとしても、四倍の敵を相手にしなくてはならない。
それに、作戦の肝がまた、狂気じみている。
「だが、それでも、それしかないだろう」
将来の美濃国主である長井新九郎をもってしても、そうと言わざるを得ない。
きつい戦いだ。
「だが……あの多治比元就なら、やりおおせるやもしれん」
それは、多治比、宮庄、毛利本家の将兵全員が共通する思いだった。
母である杉大方を吉田郡山に避難させ、大事な存在である吉川家の雪を、尼子・月山富田城へ逃がした(本人同士はばれていないと思っているが、二人の「関係」は、この頃には周囲に悟られていた)。その上で、猛将・熊谷元直の四倍もの兵力を相手に、一歩も引かずにやり合った。
浮草のごとき国人は、大内や尼子、安芸武田といった大魚の起こす波に揺られる、か弱い存在であると吉川元経は言ったが、その国人である多治比元就が、もしかしたら、安芸武田家を撃破するやもしれぬ。
そして、その現場に、戦いに、自分たちの力が加わるのだと思うと、将兵たちは震え立つのであった。
*
中井手。
夜明け。
「……皆の衆、弓の用意!」
宮庄経友以下、吉川家の三百騎は今、吉川家の姫、雪の下知に従い、弓をかまえた。
中井手の熊谷元直の陣はもう、目に見えている。
吉川家の将兵は、元より、鬼吉川の妙弓の名を受け継いだ雪に心服している。加えて、多治比へ駆けつけて以来、その雪の指導の下に、矢戦について鍛錬と打ち合わせを重ねており、全員が雪の手足となって、熊谷元直の軍に向けて、弓をかまえ、矢を放つ。
「……射よ!」
それは大将である宮庄経友とて例外ではない。むしろ彼こそが、妹である雪の弓の技倆を良く知っている。かつ、大将の自分が率先して従うことで、将兵が雪の指揮に従う雰囲気を作り出していた。
矢の雨が、中井手の柵に降る。
放たれた三百の矢は、あやまたず、柵の隙間を通過し、熊谷元直の兵に突き刺さる。
「ぐわっ」
「がっ」
「ぎえっ」
多治比での戦により、格闘戦を予期していた熊谷元直は、定石通りの矢戦による戦闘開始に、かえって戸惑いを見せた。
「……弓矢だと?」
その一瞬の逡巡の隙を衝き、第二射がそそがれてくる。
元直はさすがに立ち直り、うろたえる兵らに声をかける。
「怯むな! 盾をかまえよ! 柵があるとはいえ、油断すな!」
板の盾をかまえ、とりあえずの防禦を為し、熊谷軍の将兵らは、次なる元直の指示を待つ。
当の元直は、防戦に意識を集中させつつも、多治比元就が(実際は宮庄経友だが)中井手のこちらに攻めかかってきたということに、恐れを覚えた。
「……数の少ないこちらから、というわけか」
思えば多治比での戦いにおいても、元就は逃げるどころか迎撃してきた。それも、相応の策を練った上でだ。
一見、不利なようだが、元就は巧みに周囲の状況や相手の心理を利用して、勝ちを拾いに来た。
そして今、中井手の柵へと立てこもる熊谷元直とその軍、おおよそ五〇〇。
毛利本家の軍は、少なくとも有田の安芸武田家本陣を目指しているらしく、中井手にはいないが、多治比と、この矢戦を挑んでいる吉川家の兵を合わせれば、やはり四〇〇は超えるのではないか。
「なめられたものよ」
たしかに安芸武田家本陣よりは、熊谷元直の軍の方が数は少ない……が、それでも、多治比と吉川の連合軍よりは数はある。
「この熊谷元直、安く見られたからには、容赦せぬ!」
夜明け前。
焼け焦げた多治比の山野を後に、多治比の軍が、静かに進発を開始した。
前日の激戦、夜通しの消火に、疲労の色は隠せない。
だが、大将である多治比元就が、初陣でありながらも見事な采配を見せ、しかも自ら陣頭に立ち、猛将・熊谷元直相手に一騎打ちを挑むという激闘ぶりに、兵らの士気は高い。
「もしかしたら、多治比の殿は、やるのではないか」
そういった期待感が多治比軍の将兵に満ち、それは友軍である吉川家、宮庄経友に率いられた三百騎にも伝わってきた。
さて、その宮庄経友の宮庄軍ともいうべき三百騎は、経友の妹、雪――鬼吉川の妙弓の指揮の下、矢戦の支度に邁進していた。
これから襲撃する中井手に居る熊谷元直は、柵を設けて陣取っている。
「そこをまず、矢戦をしかける」
それが多治比元就の指示だった。
多治比の血戦と同様、肉弾戦を挑んでくると思わせて、鬼吉川の妙弓による正確無比な射撃を浴びせかける。熊谷元直が、たまらず、柵から出てきたところを、相手する。
「仮に柵から出てこなくとも、毛利本家の軍が背後から迫る。挟み撃ちにする」
そのため、敢えて一夜明けてからの、中井手への襲撃となった。
相合元綱率いる毛利本家の軍が、有田へ迫ると見せかけて、その上で夜営。そして開くる日――つまり今日の早朝、払暁にて、多治比・宮庄の軍と同時に、中井手へ進撃を開始。時間差により、熊谷元直の軍へ襲いかかる作戦だ。
ただ、この作戦にも弱点はある。
有田城を囲んでいる安芸武田家の軍の本体が、中井手の熊谷元直の救援に駆けつけると、兵力差が圧倒的になり、太刀打ちできなくなる。
そのため、安芸武田家が動かないうちに決着をつけ、かつ、安芸武田家に対する警戒のために、ぎりぎりまで毛利本家の軍は中井手まで襲撃をかけない手筈になっていた。
「矛盾もいいところだな」
とは、多治比軍の客将・長井新九郎の弁である。新九郎は安芸武田家への工作を担当し、有田城から動かないであろうことをほぼ確定と見て良いと断じた。ただ、戦は生き物であるがゆえに、毛利本家の軍の動きについては、元就の作戦どおりで良いと首肯した。
「――どちらにしろ、熊谷元直の軍を撃破したのちに、逆に武田元繁には出てもらわないと困る」
馬上、腹心である井上光政も交え、元就は新九郎と今後の方針の確認をした。
少数で多数を打ち破るには、短期決戦に勝機を見出すほかない。
分離した熊谷元直とその軍を打ち破ったのちは、その分、削られた安芸武田軍を相手する。
それが――ぎりぎりでありながらでも、可能なまでに勝率を上げ、死中に活を求める、元就の方針であった。
「それしかないな」
長井新九郎は、槍を振り回しながら、そう言った。
実を言うと、運任せであり、目論見通りに運んだとしても、四倍の敵を相手にしなくてはならない。
それに、作戦の肝がまた、狂気じみている。
「だが、それでも、それしかないだろう」
将来の美濃国主である長井新九郎をもってしても、そうと言わざるを得ない。
きつい戦いだ。
「だが……あの多治比元就なら、やりおおせるやもしれん」
それは、多治比、宮庄、毛利本家の将兵全員が共通する思いだった。
母である杉大方を吉田郡山に避難させ、大事な存在である吉川家の雪を、尼子・月山富田城へ逃がした(本人同士はばれていないと思っているが、二人の「関係」は、この頃には周囲に悟られていた)。その上で、猛将・熊谷元直の四倍もの兵力を相手に、一歩も引かずにやり合った。
浮草のごとき国人は、大内や尼子、安芸武田といった大魚の起こす波に揺られる、か弱い存在であると吉川元経は言ったが、その国人である多治比元就が、もしかしたら、安芸武田家を撃破するやもしれぬ。
そして、その現場に、戦いに、自分たちの力が加わるのだと思うと、将兵たちは震え立つのであった。
*
中井手。
夜明け。
「……皆の衆、弓の用意!」
宮庄経友以下、吉川家の三百騎は今、吉川家の姫、雪の下知に従い、弓をかまえた。
中井手の熊谷元直の陣はもう、目に見えている。
吉川家の将兵は、元より、鬼吉川の妙弓の名を受け継いだ雪に心服している。加えて、多治比へ駆けつけて以来、その雪の指導の下に、矢戦について鍛錬と打ち合わせを重ねており、全員が雪の手足となって、熊谷元直の軍に向けて、弓をかまえ、矢を放つ。
「……射よ!」
それは大将である宮庄経友とて例外ではない。むしろ彼こそが、妹である雪の弓の技倆を良く知っている。かつ、大将の自分が率先して従うことで、将兵が雪の指揮に従う雰囲気を作り出していた。
矢の雨が、中井手の柵に降る。
放たれた三百の矢は、あやまたず、柵の隙間を通過し、熊谷元直の兵に突き刺さる。
「ぐわっ」
「がっ」
「ぎえっ」
多治比での戦により、格闘戦を予期していた熊谷元直は、定石通りの矢戦による戦闘開始に、かえって戸惑いを見せた。
「……弓矢だと?」
その一瞬の逡巡の隙を衝き、第二射がそそがれてくる。
元直はさすがに立ち直り、うろたえる兵らに声をかける。
「怯むな! 盾をかまえよ! 柵があるとはいえ、油断すな!」
板の盾をかまえ、とりあえずの防禦を為し、熊谷軍の将兵らは、次なる元直の指示を待つ。
当の元直は、防戦に意識を集中させつつも、多治比元就が(実際は宮庄経友だが)中井手のこちらに攻めかかってきたということに、恐れを覚えた。
「……数の少ないこちらから、というわけか」
思えば多治比での戦いにおいても、元就は逃げるどころか迎撃してきた。それも、相応の策を練った上でだ。
一見、不利なようだが、元就は巧みに周囲の状況や相手の心理を利用して、勝ちを拾いに来た。
そして今、中井手の柵へと立てこもる熊谷元直とその軍、おおよそ五〇〇。
毛利本家の軍は、少なくとも有田の安芸武田家本陣を目指しているらしく、中井手にはいないが、多治比と、この矢戦を挑んでいる吉川家の兵を合わせれば、やはり四〇〇は超えるのではないか。
「なめられたものよ」
たしかに安芸武田家本陣よりは、熊谷元直の軍の方が数は少ない……が、それでも、多治比と吉川の連合軍よりは数はある。
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