9 / 95
出会い編
09 鬼の目にもリジー
しおりを挟む
初仕事の翌日から毎日リジーは朝早く出勤している。
いつも一番乗りだ。あいにく店の入口の鍵が開いてないので、鍵を持っているシルビア、マリサかカイルを待つことになる。大概最初に来るのはカイルだった。
その日もドアの外で待っていると、カイルが出勤してきた。
「おはようございます。カイルさん!」
思いのほか大きな声が出た。朝は気分が良い。
「おはよう……今日も朝から無駄に元気がいいな」
カイルに皮肉っぽく言われたが、最初の頃のようにおはようの一言だけではないので、良しとする。
リジーはまだ静かな店の中を見て回り、わからないことや疑問に思うことを必死にメモする。
とにかく早く仕事を覚えたかった。
倉庫の在庫を眺めていると、カイルの方から初めて声を掛けられた。
「おまえ、俺が出勤する時間がわかっただろ。俺を待たずにすむ時間に来たらどうだ。外で毎日待つ必要もない」
リジーはぽかんとして、言われている内容を理解するのに一拍遅れた。
「いえ、カイルさんが来るまでこの辺りの住宅地を散策してるので、全然大丈夫です。家並みを見るのが大好きなんです」
「へえ、変わったやつだな」
カイルはそれだけ言うと、すぐにその場からいなくなった。
リジーは朝の散歩と称して、カイルが来る時間まで<フォレスト>周辺の住宅を見て回っていた。
インテリアは好きだが、家や家並みを見るのも大好きだった。1階建ての家、2階建ての家、ガレージ付きの家、屋根や窓の形も様々、庭のフェンスや植栽、玄関先に飾ってある小物や置物、家々の個性はいくら見ても飽きることはなかった。
リジーは年の近いスーザンとはすっかり打ち解けていた。
「リジー、帰りにご飯を一緒に食べて行かない?」
「いいよ」
仕事帰り、スーザンに誘われて、簡単な食事もとれるカフェに来た。
スーザンもひとり暮らしで、聞くと、リジーのアパートメントから歩いて20分くらいのところに住んでいるとのことだった。
カフェは人であふれていた。静かな住宅地も良いが、街の喧騒も活気があって、嫌いじゃなかった。
「この街はこれからハロウィーンイベントに向けてさらに活気が出るわよ。仮装パレードもあるしどこの店の装いもかぼちゃカラーになるしね。31日は、ベイサイドで大きなパーティが毎年あるのよ。ベイサイドの方へは、もう行ってみた?」
「まだ行ってない」
「そう。ヨットハーバーが数多くあって、イルミネーションのきれいな野外カフェとかもあるし、デートにおすすめよ」
「うん」
(まず、デートする相手がいませんから……)
リジーは運ばれてきたチョリソーのピザにさっそくパクついた。
焼きたてのピザはチーズの風味が美味しい。
リジーがパクパク食べている横で、スーザンは大きな口を開けて一切れをあっという間に食べきった。
「そうそう、ハロウィーンの仮装パレードは、企業や商店も参加するのよ。だから、毎年規模がすごくて沿道には人も溢れるし一大イベントなの。<フォレスト>も毎年参加するのよ。昨年は私が担当だったんだけど、今年はリジーが指名されるかもね」
「え!? 私が?」
「うちの店は人手不足だから、パレードに人手を割けないの。基本ひとりでやらされるから。昨年も自分のつてでなんとかしてと言われて……。私は彼と友達に頼んで一緒にパレードに参加してもらったの。もちろん店からは協力料を払うし、仮装の衣装代金も店持ちよ。友達はアルバイト感覚でやってくれたら、助かった」
「そうなんだ。昨年は何の仮装をしたの?」
「良いアイディアが浮かばなくて、<スターウォーズ>よ。でも人気だったから、よそとかぶりまくり」
「仮装は大変そうだけど、なんだか楽しそうだね!」
「うん、楽しかった!! もし、協力してくれる人がいなかったら、私が手伝ってあげるから」
「ありがとう、スーザン。心強いよ。私、越して来たばかりで友達いないし」
「私、実は洋服を作るのが趣味なのよ。仮装の衣装が必要なら任せて」
スーザンの目がギラギラ輝いた。
「すごい! もしパレードの担当に指名されたら相談するね」
基本、お祭り的なイベントは好きなリジーだった。
「ところで、リジーはボーイフレンドいるの? 地元の方にいるとか?」
突然話が変わって、リジーは目を泳がせた。
「う……。えっと、私は見た目がこれで、年より若く見られるから、ハイスクールの時も子供扱いされてて男の子には相手にされなかったんだよね。だから、誰ともお付き合いしたことないというか……」
「そうか、リジーは色気よりかわいいタイプだもんね。見事な童顔だしね。少し肌を露出する服を着るとか」
「む、無理無理無理っ! この体型だよ?」
「ヘップバーンも真っ青なスレンダーボディだもんね。しかも身長もないし」
「……」
「よくうちに採用されたよね」
(スーザン、何気にえぐってくれますね)
食べているピザが喉に詰まりそうになる。
「シルビアさん、疲れてたのかな。魔が差したとか」
「……」
(魔が差して採用だったの? 私~!?)
「リジーは、可愛い癒し系だよね。心なしかあの鬼みたいに強面のカイルがリジーを見る目が優しいし」
「え、嘘……。いつも睨まれてるよ」
「でも、カイルに怯えてないよね」
「いえ、普通に怖いですけど」
「へえ、そうは見えない。ちゃんと会話してる」
「そりゃ、同じ職場の人だし」
「ふふ、私今までカイルが休憩室のサーバーのコーヒーを飲んでる所、見たことなかったんだ」
スーザンがそこでニヤッとした。
「? たまに飲んでるみたいだけど。私は見かけるよ」
「今度見かけたらよく顔を観察してみて。すんごいしかめっ面して、まずそうに飲んでるから」
「う、うん」
(何か……あるの?)
「しかし、リジーは小さくてちょこまか動くし、髪の毛は天然ふわふわゆるカールだし、薄茶の目はくりくりしてて……リスみたい」
頬杖をついたスーザンが、リジーを観察しながら笑顔で言ってくる。
「よく言われる……」
リジーはふーっとため息を吐くと、カップに残っていたコーヒーを飲みほした。
(絶対褒めてないよね)
いつも一番乗りだ。あいにく店の入口の鍵が開いてないので、鍵を持っているシルビア、マリサかカイルを待つことになる。大概最初に来るのはカイルだった。
その日もドアの外で待っていると、カイルが出勤してきた。
「おはようございます。カイルさん!」
思いのほか大きな声が出た。朝は気分が良い。
「おはよう……今日も朝から無駄に元気がいいな」
カイルに皮肉っぽく言われたが、最初の頃のようにおはようの一言だけではないので、良しとする。
リジーはまだ静かな店の中を見て回り、わからないことや疑問に思うことを必死にメモする。
とにかく早く仕事を覚えたかった。
倉庫の在庫を眺めていると、カイルの方から初めて声を掛けられた。
「おまえ、俺が出勤する時間がわかっただろ。俺を待たずにすむ時間に来たらどうだ。外で毎日待つ必要もない」
リジーはぽかんとして、言われている内容を理解するのに一拍遅れた。
「いえ、カイルさんが来るまでこの辺りの住宅地を散策してるので、全然大丈夫です。家並みを見るのが大好きなんです」
「へえ、変わったやつだな」
カイルはそれだけ言うと、すぐにその場からいなくなった。
リジーは朝の散歩と称して、カイルが来る時間まで<フォレスト>周辺の住宅を見て回っていた。
インテリアは好きだが、家や家並みを見るのも大好きだった。1階建ての家、2階建ての家、ガレージ付きの家、屋根や窓の形も様々、庭のフェンスや植栽、玄関先に飾ってある小物や置物、家々の個性はいくら見ても飽きることはなかった。
リジーは年の近いスーザンとはすっかり打ち解けていた。
「リジー、帰りにご飯を一緒に食べて行かない?」
「いいよ」
仕事帰り、スーザンに誘われて、簡単な食事もとれるカフェに来た。
スーザンもひとり暮らしで、聞くと、リジーのアパートメントから歩いて20分くらいのところに住んでいるとのことだった。
カフェは人であふれていた。静かな住宅地も良いが、街の喧騒も活気があって、嫌いじゃなかった。
「この街はこれからハロウィーンイベントに向けてさらに活気が出るわよ。仮装パレードもあるしどこの店の装いもかぼちゃカラーになるしね。31日は、ベイサイドで大きなパーティが毎年あるのよ。ベイサイドの方へは、もう行ってみた?」
「まだ行ってない」
「そう。ヨットハーバーが数多くあって、イルミネーションのきれいな野外カフェとかもあるし、デートにおすすめよ」
「うん」
(まず、デートする相手がいませんから……)
リジーは運ばれてきたチョリソーのピザにさっそくパクついた。
焼きたてのピザはチーズの風味が美味しい。
リジーがパクパク食べている横で、スーザンは大きな口を開けて一切れをあっという間に食べきった。
「そうそう、ハロウィーンの仮装パレードは、企業や商店も参加するのよ。だから、毎年規模がすごくて沿道には人も溢れるし一大イベントなの。<フォレスト>も毎年参加するのよ。昨年は私が担当だったんだけど、今年はリジーが指名されるかもね」
「え!? 私が?」
「うちの店は人手不足だから、パレードに人手を割けないの。基本ひとりでやらされるから。昨年も自分のつてでなんとかしてと言われて……。私は彼と友達に頼んで一緒にパレードに参加してもらったの。もちろん店からは協力料を払うし、仮装の衣装代金も店持ちよ。友達はアルバイト感覚でやってくれたら、助かった」
「そうなんだ。昨年は何の仮装をしたの?」
「良いアイディアが浮かばなくて、<スターウォーズ>よ。でも人気だったから、よそとかぶりまくり」
「仮装は大変そうだけど、なんだか楽しそうだね!」
「うん、楽しかった!! もし、協力してくれる人がいなかったら、私が手伝ってあげるから」
「ありがとう、スーザン。心強いよ。私、越して来たばかりで友達いないし」
「私、実は洋服を作るのが趣味なのよ。仮装の衣装が必要なら任せて」
スーザンの目がギラギラ輝いた。
「すごい! もしパレードの担当に指名されたら相談するね」
基本、お祭り的なイベントは好きなリジーだった。
「ところで、リジーはボーイフレンドいるの? 地元の方にいるとか?」
突然話が変わって、リジーは目を泳がせた。
「う……。えっと、私は見た目がこれで、年より若く見られるから、ハイスクールの時も子供扱いされてて男の子には相手にされなかったんだよね。だから、誰ともお付き合いしたことないというか……」
「そうか、リジーは色気よりかわいいタイプだもんね。見事な童顔だしね。少し肌を露出する服を着るとか」
「む、無理無理無理っ! この体型だよ?」
「ヘップバーンも真っ青なスレンダーボディだもんね。しかも身長もないし」
「……」
「よくうちに採用されたよね」
(スーザン、何気にえぐってくれますね)
食べているピザが喉に詰まりそうになる。
「シルビアさん、疲れてたのかな。魔が差したとか」
「……」
(魔が差して採用だったの? 私~!?)
「リジーは、可愛い癒し系だよね。心なしかあの鬼みたいに強面のカイルがリジーを見る目が優しいし」
「え、嘘……。いつも睨まれてるよ」
「でも、カイルに怯えてないよね」
「いえ、普通に怖いですけど」
「へえ、そうは見えない。ちゃんと会話してる」
「そりゃ、同じ職場の人だし」
「ふふ、私今までカイルが休憩室のサーバーのコーヒーを飲んでる所、見たことなかったんだ」
スーザンがそこでニヤッとした。
「? たまに飲んでるみたいだけど。私は見かけるよ」
「今度見かけたらよく顔を観察してみて。すんごいしかめっ面して、まずそうに飲んでるから」
「う、うん」
(何か……あるの?)
「しかし、リジーは小さくてちょこまか動くし、髪の毛は天然ふわふわゆるカールだし、薄茶の目はくりくりしてて……リスみたい」
頬杖をついたスーザンが、リジーを観察しながら笑顔で言ってくる。
「よく言われる……」
リジーはふーっとため息を吐くと、カップに残っていたコーヒーを飲みほした。
(絶対褒めてないよね)
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる