59 / 95
クリスマス編
59 栗色の髪の少女
しおりを挟む
ジョンとリジーの最初の出会い。
ジョン視点、過去のお話です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆◆◆◆◆◆
18歳のジョンは両親の突然の死から立ち直れていなかったが、後見人になった弁護士の勧めもあり、母ジョディの望みであった州立大学に進学した。
入学はしたものの、抜け殻のようになったジョンには勉学に励む意力も湧かなかった。
ジョンの手元には、小さな女の子の写真があった。
この子は、フリードの娘は、今どうしているだろう。幸せでいるだろうか。
ジョンは、フリードの娘エリーゼと母親が幸せでいるか、そればかりが気になった。
もし、そうでないなら……ふたりに謝罪して、できることなら母の代わりに償いたい。
そんな時、弁護士から連絡があった。
エリーゼの母親が、フリードの遺産の受け取りの権利を放棄したという。
ジョンはあり得ないと思った。弁護士に、遺産を受け取るよう母親を説得して欲しいと頼んだ。
弁護士は何度か説得したそうだが、だめだったと言って来た。
ならば、自分が会って説得するから、その機会を設けて欲しいと言うと、できないと断られた。
断られたが、何度も食い下がった。
すると、弁護士は、立場上本当は教えられないのだが……と言って、母親のキャサリンがノートンシティで雑貨屋を営んでいるという情報をさりげなく呟いてみせた。
大学が夏の休暇に入ったある日、ジョンはキャサリンと少女エリーゼの住む町へ向かった。
途中、フリードが離婚する前に家族3人が暮らしていた家に寄ることにした。
住所はフリードの遺品を整理した時に見つけていた。
静かな住宅地。落ち着いた黄色の外壁に白い窓枠の一軒家。
庭の芝生にスプリンクラーで水が撒かれている。明るい日差しの中ブーゲンビリアの濃いピンク色の葉が揺れていた。この庭でフリードと小さいエリーゼは遊んだのだろう。
目に浮かぶようだった。
ジョンはしばらくその場に立ち尽くした。
風に乗って、思い出が通り過ぎるのを待つ。
現実に戻って、立ち去ろうとすると声が聞こえた。
『やあ。良い天気だね』
隣の家との境に、いつの間にか車椅子の白髪の老人がいた。
顔に深くしわを刻んだ老人は、優しく微笑んでジョンを見ている。
『そうですね』
ジョンもつられて笑みを返した。
『このうちに何か用かい? とても懐かしがっていたようだが』
『いいえ。失礼ですけど、あなたはここに長く住んでいますか』
『もう、ずっとね』
『以前この家に住んでいたランザーさんのことを覚えていますか』
老人の顔が、夢見るように明るくなった。
その表情を見て、ジョンは嬉しくなった。
『覚えてるとも。とても素敵なご家族だった。フリードはいつも穏やかで優しくて、うちの息子夫婦とも仲が良かった。奥さんは、ほらそこのキッチンの窓辺にいつも花を飾ってた。明るく朗らかな女性だった。小さい可愛い娘さんもいて、うちによく遊びに来て、このブーゲンビリアの葉をたくさん集めて孫とままごとをしてた。楽しかった日々だ。……急に慌ただしく引っ越していった。元気でいてくれると良いが。もしかして、知り合いかい?』
ジョンはドキッとしたが、知らぬ顔をした。
『いいえ、お話を聞かせてもらってありがとうございます。お元気で』
『きみもね』
ジョンはさらに北に向かった。
事前に調べてみると、ノートンで子供向けの雑貨屋はさほど多くなかった。
念のため1軒1軒回っては来たが、目星はついていた。
雑貨屋の名前が<キャシーのファンシーショップ>だったからだ。
ジョンは地図を見ながら目的地に近づき、少し離れた場所に車を停めた。
この先に、目指す雑貨屋がある。最初になんと言って挨拶すれば。
憎しみの目を向けられて、罵られて、おまえの母親のせいで不幸になったのだと泣かれるかもしれない。
とにかく謝るしかない。気が重いが話をして、遺産を受け取ってもらいたかった。
この写真の少女にも泣かれるのだろうか。こんなにかわいい笑顔でいたのに。
ジョンはエリーゼの写真を持ってきていた。
車から降りて、雑貨屋の方に歩き出す。
ふと見ると、前方からローラースケートを履いた少女がこちらに向かって滑って来る。
その少女は栗色の髪をふわふわとなびかせて、滑り方はかなりぎこちなかったが楽しそうだ。
ジョンはハッとする。
まさか、エリーゼ?
写真の少女は今はもう10歳くらい。
少女はすぐよろけるが持ち直しながら、頬をバラ色に染めて懸命に滑っている。
まさか、あの子が?
顔がわかるくらい近くなって、ジョンは確信した。
栗色の髪と瞳、フリードの面影もある。
間違いない、写真の少女。
エリーゼ!
『!!』
少女は歩道の凸凹にひっかかり、見事に前にバタッと転んだ。
ジョンは思わず駆け寄り、腰を屈めて声をかけた。
『大丈夫!?』
『……平気。まだローラースケートに慣れなくて、すぐ転ぶけど大丈夫だよ』
少女はジョンを見上げて笑いながらそう言うと、のそのそと上体を起こす。
掌と肘に擦り傷がついていた。ショートパンツだったので、見事に膝も擦りむいている。
少女はその場に座り込んで、なかなか立ち上がろうとしない。
『立てる? 痛い?』
ジョンは心配になってたずねた。
『痛くない……大丈夫』
少女は言葉とは裏腹に目を潤ませていた。
ジョンは慌てた。きっと少女が酷い痛みを我慢しているのだと思った。
早く傷の消毒をしなければと思った青年ジョンは、小柄な少女を抱えあげた。
『!!!』
少女は驚いて声も出せずに固まったようだ。
『きみはこの先の雑貨屋の子だろう? 家まで連れて行ってあげるよ。大丈夫。心配しないで』
安心させるように、努めて優しい声で話しかけながら、ジョンは少女を抱えて走った。
少女はジョンのシャツをしっかりと掴んでいた。
その店は、珍しい三角の緑の屋根をしていた。
アーチ型の窓にピンクや紫の花の鉢植えが飾ってある。緑の小さな格子窓が白い壁に映えてアクセントになっていた。外には白い木製のベンチシートが置いてあり、入口にはピンク色の小さいバラが咲き誇っている。
ジョンは迷わず、その白い木製のかわいらしいドアを開け放った。
中にいたオフホワイトのブラウスを着た金髪の女性が、すぐに振り向いた。
驚いた顔で少女を横抱きにしているジョンを見て、そして少女を見る。
『この子がローラースケートで転んで怪我をしています!!』
『まあ、リジー……。で、どちらさま?』
母親と思われる女性は、慌てた様子もなくジョンを見据えた。
『あ、オレは……通りすがりの学生です』
『あら、すみませんね。うちの娘が』
そう言いながら近寄ってくる。
『お母さん……。このお兄さんに捕まった』
少女が可愛い声で放った言葉に、青年と母親はギョッとなった。
『ち、違います! オレは彼女が怪我をして立てないと思って……』
ジョンは焦った。はたから見ればまるで人さらいのようなことをしてしまった。
息を整えながら、少女をゆっくり降ろした。
少女は、普通に立っている。
『あははは……。わかってる。あなたは転んだこの子を助けてくれたんでしょ?』
キャシーは高らかに笑った。
『リジー、お兄さんが驚くじゃない。捕まったなんて言っちゃ』
『ごめんなさ~い。助けてくれてありがとう。お兄さん』
少女はジョンを見上げて、ほんわかと笑った。
『い、いや。驚かせてしまってごめんね』
ジョンは、ばつが悪かった。
『もう、リジーったら。まだうまく滑れないんだから、ローラースケートをする時は、ジーンズにしなさいってあれほど言ってたのに』
『だって、暑かったんだもん』
少女はピンク色の小さな唇を尖らす。
『早くリビングに行って、いつもみたいに傷を消毒して絆創膏を貼ってきなさい』
『はーい。あ、お兄さん、わたしが戻るまで帰らないで待っててね!』
少女に輝く笑顔を向けられ、ジョンは強ばった笑みを返しながら頷いた。
ジョン視点、過去のお話です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆◆◆◆◆◆
18歳のジョンは両親の突然の死から立ち直れていなかったが、後見人になった弁護士の勧めもあり、母ジョディの望みであった州立大学に進学した。
入学はしたものの、抜け殻のようになったジョンには勉学に励む意力も湧かなかった。
ジョンの手元には、小さな女の子の写真があった。
この子は、フリードの娘は、今どうしているだろう。幸せでいるだろうか。
ジョンは、フリードの娘エリーゼと母親が幸せでいるか、そればかりが気になった。
もし、そうでないなら……ふたりに謝罪して、できることなら母の代わりに償いたい。
そんな時、弁護士から連絡があった。
エリーゼの母親が、フリードの遺産の受け取りの権利を放棄したという。
ジョンはあり得ないと思った。弁護士に、遺産を受け取るよう母親を説得して欲しいと頼んだ。
弁護士は何度か説得したそうだが、だめだったと言って来た。
ならば、自分が会って説得するから、その機会を設けて欲しいと言うと、できないと断られた。
断られたが、何度も食い下がった。
すると、弁護士は、立場上本当は教えられないのだが……と言って、母親のキャサリンがノートンシティで雑貨屋を営んでいるという情報をさりげなく呟いてみせた。
大学が夏の休暇に入ったある日、ジョンはキャサリンと少女エリーゼの住む町へ向かった。
途中、フリードが離婚する前に家族3人が暮らしていた家に寄ることにした。
住所はフリードの遺品を整理した時に見つけていた。
静かな住宅地。落ち着いた黄色の外壁に白い窓枠の一軒家。
庭の芝生にスプリンクラーで水が撒かれている。明るい日差しの中ブーゲンビリアの濃いピンク色の葉が揺れていた。この庭でフリードと小さいエリーゼは遊んだのだろう。
目に浮かぶようだった。
ジョンはしばらくその場に立ち尽くした。
風に乗って、思い出が通り過ぎるのを待つ。
現実に戻って、立ち去ろうとすると声が聞こえた。
『やあ。良い天気だね』
隣の家との境に、いつの間にか車椅子の白髪の老人がいた。
顔に深くしわを刻んだ老人は、優しく微笑んでジョンを見ている。
『そうですね』
ジョンもつられて笑みを返した。
『このうちに何か用かい? とても懐かしがっていたようだが』
『いいえ。失礼ですけど、あなたはここに長く住んでいますか』
『もう、ずっとね』
『以前この家に住んでいたランザーさんのことを覚えていますか』
老人の顔が、夢見るように明るくなった。
その表情を見て、ジョンは嬉しくなった。
『覚えてるとも。とても素敵なご家族だった。フリードはいつも穏やかで優しくて、うちの息子夫婦とも仲が良かった。奥さんは、ほらそこのキッチンの窓辺にいつも花を飾ってた。明るく朗らかな女性だった。小さい可愛い娘さんもいて、うちによく遊びに来て、このブーゲンビリアの葉をたくさん集めて孫とままごとをしてた。楽しかった日々だ。……急に慌ただしく引っ越していった。元気でいてくれると良いが。もしかして、知り合いかい?』
ジョンはドキッとしたが、知らぬ顔をした。
『いいえ、お話を聞かせてもらってありがとうございます。お元気で』
『きみもね』
ジョンはさらに北に向かった。
事前に調べてみると、ノートンで子供向けの雑貨屋はさほど多くなかった。
念のため1軒1軒回っては来たが、目星はついていた。
雑貨屋の名前が<キャシーのファンシーショップ>だったからだ。
ジョンは地図を見ながら目的地に近づき、少し離れた場所に車を停めた。
この先に、目指す雑貨屋がある。最初になんと言って挨拶すれば。
憎しみの目を向けられて、罵られて、おまえの母親のせいで不幸になったのだと泣かれるかもしれない。
とにかく謝るしかない。気が重いが話をして、遺産を受け取ってもらいたかった。
この写真の少女にも泣かれるのだろうか。こんなにかわいい笑顔でいたのに。
ジョンはエリーゼの写真を持ってきていた。
車から降りて、雑貨屋の方に歩き出す。
ふと見ると、前方からローラースケートを履いた少女がこちらに向かって滑って来る。
その少女は栗色の髪をふわふわとなびかせて、滑り方はかなりぎこちなかったが楽しそうだ。
ジョンはハッとする。
まさか、エリーゼ?
写真の少女は今はもう10歳くらい。
少女はすぐよろけるが持ち直しながら、頬をバラ色に染めて懸命に滑っている。
まさか、あの子が?
顔がわかるくらい近くなって、ジョンは確信した。
栗色の髪と瞳、フリードの面影もある。
間違いない、写真の少女。
エリーゼ!
『!!』
少女は歩道の凸凹にひっかかり、見事に前にバタッと転んだ。
ジョンは思わず駆け寄り、腰を屈めて声をかけた。
『大丈夫!?』
『……平気。まだローラースケートに慣れなくて、すぐ転ぶけど大丈夫だよ』
少女はジョンを見上げて笑いながらそう言うと、のそのそと上体を起こす。
掌と肘に擦り傷がついていた。ショートパンツだったので、見事に膝も擦りむいている。
少女はその場に座り込んで、なかなか立ち上がろうとしない。
『立てる? 痛い?』
ジョンは心配になってたずねた。
『痛くない……大丈夫』
少女は言葉とは裏腹に目を潤ませていた。
ジョンは慌てた。きっと少女が酷い痛みを我慢しているのだと思った。
早く傷の消毒をしなければと思った青年ジョンは、小柄な少女を抱えあげた。
『!!!』
少女は驚いて声も出せずに固まったようだ。
『きみはこの先の雑貨屋の子だろう? 家まで連れて行ってあげるよ。大丈夫。心配しないで』
安心させるように、努めて優しい声で話しかけながら、ジョンは少女を抱えて走った。
少女はジョンのシャツをしっかりと掴んでいた。
その店は、珍しい三角の緑の屋根をしていた。
アーチ型の窓にピンクや紫の花の鉢植えが飾ってある。緑の小さな格子窓が白い壁に映えてアクセントになっていた。外には白い木製のベンチシートが置いてあり、入口にはピンク色の小さいバラが咲き誇っている。
ジョンは迷わず、その白い木製のかわいらしいドアを開け放った。
中にいたオフホワイトのブラウスを着た金髪の女性が、すぐに振り向いた。
驚いた顔で少女を横抱きにしているジョンを見て、そして少女を見る。
『この子がローラースケートで転んで怪我をしています!!』
『まあ、リジー……。で、どちらさま?』
母親と思われる女性は、慌てた様子もなくジョンを見据えた。
『あ、オレは……通りすがりの学生です』
『あら、すみませんね。うちの娘が』
そう言いながら近寄ってくる。
『お母さん……。このお兄さんに捕まった』
少女が可愛い声で放った言葉に、青年と母親はギョッとなった。
『ち、違います! オレは彼女が怪我をして立てないと思って……』
ジョンは焦った。はたから見ればまるで人さらいのようなことをしてしまった。
息を整えながら、少女をゆっくり降ろした。
少女は、普通に立っている。
『あははは……。わかってる。あなたは転んだこの子を助けてくれたんでしょ?』
キャシーは高らかに笑った。
『リジー、お兄さんが驚くじゃない。捕まったなんて言っちゃ』
『ごめんなさ~い。助けてくれてありがとう。お兄さん』
少女はジョンを見上げて、ほんわかと笑った。
『い、いや。驚かせてしまってごめんね』
ジョンは、ばつが悪かった。
『もう、リジーったら。まだうまく滑れないんだから、ローラースケートをする時は、ジーンズにしなさいってあれほど言ってたのに』
『だって、暑かったんだもん』
少女はピンク色の小さな唇を尖らす。
『早くリビングに行って、いつもみたいに傷を消毒して絆創膏を貼ってきなさい』
『はーい。あ、お兄さん、わたしが戻るまで帰らないで待っててね!』
少女に輝く笑顔を向けられ、ジョンは強ばった笑みを返しながら頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
恋と首輪
山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。
絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。
地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。
冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。
「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」
イケメン財閥御曹司
東雲 蓮
×
「私はあなたが嫌いです。」
訳あり平凡女子
月宮 みゆ
愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。
訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる