私とドールの日常

ミカリン

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ある母親の懺悔

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「なんかよくわかんないけど解決したね!」
「そうだね。私もびっくりだよ。」
「この調子でどんどん解決して私の願い事を叶えるんだ!・・・協力してくれる?」

前回、なりゆきでリナさんの願い事が叶い、私のバッグに透明のビー玉が入っていた。
そのビー玉を眺めながら「これからも協力してね」とみずかに言うとみずかは「もちろん」と言った。

「えっと、次はらんさんだね!ヒントの写真さんヒントの写真さん、らんさんはどこにいる?」
「ランハココノコウエンニイル カバンノナカニ サンコウショガハイッテルカラミルノダ・・・」
「えっ、ランさんはヒント付きなの!?マスター、やるぅ!!!どしたの?みずか?」
「う、ううん、なんでもない。(ヒントがあるって事はそれだけ大変って事じゃ・・・)」
「ふぅん。まぁいいや。この女性を探せばいいんだね。」
「あ、ブランコが写ってるね。そこのブランコに座ってる女性がらんさんじゃないかな。」
「ほんとうだ!茶色のロングのくるくる!らんさーむぐぅ!!!」
「思いついたらすぐ行動するのやめなさい!」
「もー・・・」

私はみずかに窘められてから歩いてらんさんが座ってるブランコまで行った。

「こんにちは!」
「・・・?こ、こんにちは?」
「あれ?よく見たらBBAですね。」
「!?こらぁ!!!!!!こっち来なさい!!!」
「ひぇっ!?」

私は思った事を口に出しただけなのにみずかに怒られ一緒にその場を離れた。

「ばばぁなんて言っちゃダメでしょ!」
「だって思ったより・・・」
「もっと丁寧な言い方があるでしょ!」
「おBB様?」
「違う!」
「えー・・・?」
「こういう人は【おねぇさん】と呼ぶの!」
「いいんですよ。」
「!?!?!?」
「わぁ、おねえさん!さっきはごめんなさい。」
「いえいえ。で、お嬢さん達、どうしたの?」
「えっと、あの、今学校のレポートで人の悩みを聞くことをやっているのですが・・・」
「あぁ!それはちょうどいいわ。悩み、聞いてくれるかしら?」
「うん!」

らんさんは少しづつ悩みを話し出した。
・自分には高校生の子供がいる事
・その子供が小学生の時に発達障害だと小学校の先生に言われた事
・なのにもかかわらず普通の教育をし続けた結果、子供が精神病になってしまった事
・それを子供に責められたこと

「【お母さんが素直に先生の言う事を聞いてサポートしてくれないから私は病気になったんだ!】と言う子供の言葉が頭から離れられなくて・・・」
「そうだったんですね。」
「あ!はったつしょうがいの参考書、今カバンの中に入ってるよ!読んでるね!」
「うん。(マイペースなんだから・・・)」
「私の子供はね、小さなころからどこかおかしかったんです。」
「そうなんですね。」
「でもそれはそういう性格なんだと思って育ててきたんです。」
「・・・ふぅ。読み終わったー!」
「早っっっ!?」
「発達障害は【性格】ではなくてそーゆー【脳の特性】なんだって!」
「・・・小学生の時先生に言われても【普通の子と同じように教育した】のは何故ですか?」
「私が発達障害を甘く見ていたんです。発達障害でも幼稚園が出れたんだから延長線上にある小学校もイケる!と思ったんです。【うちの子は発達障害だけど普通だ】と思ったんです!」
「そうなんですか。」
「普通って言葉、発達障害当事者にとってはとっても重い言葉なんだって書いてあったよ。」
「・・・。」
「え、えっと・・・」
「今すぐにお子さんに謝ってよ。もう遅いけど。」
「お、遅いなんてことは無いですよ!二次障害発病してしまったのは残念な結果になってしまいましたがこれからの行動で信頼関係を取り戻すことが出来るはずですよ!!!」
「そうかしら・・・」
「・・・。本当に反省してる?」
「してるわよ!」
「じゃあ謝ってきて。」
「わかってるわよ!」
「この参考書、あげる。この本を読んでお子さんの事理解してあげて。」
「・・・そうね。・・・ありがとう。」
「さようなら。」

私はおねぇさんに参考書を渡した。
そしてそれを貰ったお母さんは目に少しの涙を浮かべながら公演を後にした。

「・・・ち、ちょっとエスティア。さようならって・・・」
「私、あのおねぇさん嫌い。」
「・・・私は子供を持ったこと無いから分からないけど・・・」
「自分の子供は普通だから?発達障害だけど普通?それ、認めたくないだけなんじゃないの?」
「・・・」
「自分の子供は普通の子であって欲しいって言う親のエゴで自分の人生狂わされたらたまったもんじゃないね。」
「そうだね・・・。」
「・・・あれ?緑色のビー玉・・・」
「仲直り、出来たみたいだね。」
「なんかビー玉が喋ってる!」
「何が聞こえてきたの?」
「【ありがとう】だって!」
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