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ミレイユの味方
「レナード殿下、遠いところよくおいでくださりました」
レナードを迎えるフランク侯爵
「侯爵、また会えて嬉しいよ」
満面の笑顔を見せるレナード
「ミレイユの件ですね…」
「はい、婚約の了承を貰えました」
「そうですか、娘が貴方様との婚約を了承したのならば、私から言うことはございません、娘をよろしくお願いします」
頭を深く下げる侯爵
「ミレイユには私が臣下に降ること、領地の件も話をしました、今度は国へ連れて行き両陛下に会ってもらわなければならないんだ」
今後の説明をするレナード
「はい、分かりました。こちらも陛下に話をしておきます。貴方様と娘の婚姻は国同士の話にもなるでしょうから」
「頼みます」
「はい、お任せを」
「彼女はクロヴィスとの婚約を解消して間もない事を気にしているんだ」
「こちらに非があって破棄されたのなら問題でしょうが、解消です。娘は気にするかもしれませんが貴族の結婚です、周りは気にしませんよ。ましてや隣国に嫁ぐのですから」
「我が国でもよくある事だ。うちの両親も納得してくれた」
「そうですか、それはなによりです、急いで陛下に話をしてきます」
「あっそうだ、ルイに会いたいのだが…」
「ルイですか?ルイは先日領地へやらせました」
「そうか…行き違いになったか、残念だ。会えると思ったのにな」
その頃領地では
「ルイ!久しぶり」
「ミレイユ、久しぶり何かあった?」
「えっ!なんで?」
「雰囲気が変わった」
ジロジロと見てくるルイに無言のミレイユ
「ルイ、おかえりなさい」
「母上、ただいま帰りました」
「何してるの二人とも、早く中に入りなさい。ミレイユはルイにお話があるんでしょう?」
「う、うん…」
ルイとサロンでお茶をする事にした
「何、改まって話って」
恐らくはレナードとの婚約の話はルイの耳にも入っている、しかしルイはミレイユの口からちゃんと聞かせてもらいたいだろう
「あのね…」
「うん」
「…好きな人が出来たの」
「へー」
「それで、婚約をする事になって」
「うん」
「ルイに…会ってもらいたいの」
「分かった、会うよ」
「相手の方は隣国の第三王子のレナード様なの」
「うん」
「怒っている?」
「いや、怒ってないミレイユはそいつが好きなんだろう?」
「うん」
「急に好きな人が出来たって言うから…せっかくクロヴィス殿下との婚約が解消になったのに、次の相手か…と思ったら心の整理がつかないだけ」
「…ごめんね」
「謝る必要はない、ミレイユが良いなら僕は反対しない。前向きな婚約なんだろう?」
「ふふっ、そうね」
「なんで?そこ笑うところ?」
「レナード様ね、少しルイに似ているの」
「はぁっ?」
困ったような、納得のいかないような顔をするルイ
「だからね、惹かれたのも少しあるの、内緒よ」
ふふっと楽しそうに笑うミレイユ
「なんだよ、それは…」
はあっとため息を吐く
「優しいところとか思いやりがあるところとか、背中を押してくれるところとか…家族みたいな包容力があって一緒にいると心地よくて」
「…分かった、おめでとう」
「うん、ありがとう」
「ミレイユが嫁に行ったとしても家族の縁は切れないからね」
くすくすと笑うルイ
「覚えていたの…?」
「もちろん、寂しいのは変わらないけどね、ミレイユの事が大好きだから」
「うん。わたくしもルイが大好き」
心から笑うミレイユの顔を見るのは久しぶりだった
「その顔が見たかったんだよ、はぁ。レナード殿下か…」
「レナード様ね、もうすぐ臣下に降るんですって。それで領地が与えられて、侯爵家の領地の川を挟んだ隣国の場所なのよ」
「えっ!隣?そうか…あそこは王家の所有だったか」
驚くルイ
「うん。それも嬉しくて…ルイが領地に帰って来た時はすぐに会えるでしょう?」
「それは、悪くないけど…レナード殿下って怖い人だね…なんか嫌だけど…あっ、そうだよ、ミレイユに紹介したい人がいるんだった!」
「えっ…?どちら?」
「入ってきていいよ」
かちゃりと扉を開けて入ってくる
「ミレイユ様、お久しぶりでございます」
深々と頭を下げる
フランク侯爵家のメイド服を来たメアリだった。
「えっ?あなた…メアリじゃないの…どうして?」
「ミレイユの専属のメイドになるんだよ。父上がメアリを雇ったんだ」
「はい、侯爵様に拾われました。ミレイユ様どうかお側につかせて下さいませ」
「メアリはね、城で起きていたことを父上に報告をしていた。ミレイユに対する仕打ちが許せなかったらしくて、メアリとその家族に迷惑がかからないように、城を早々に辞めさせて、侯爵家に来てもらったんだって、父上の情報はメアリからだったんだ」
「…そうだったの、メアリ、ありがとう」
「いいえ、いつもミレイユ様の優しさに助けられていました。今まではお力になれずに申し訳ございませんでした。これからは全身全霊ミレイユ様のお力添えをさせて下さい」
頭を下げるメアリ
「心強い味方が増えたわねぇ」
ふふっと笑うミレイユ
「これからもどうかよろしくお願い致します」
「はい、こちらこそよろしくね、メアリ」
レナードを迎えるフランク侯爵
「侯爵、また会えて嬉しいよ」
満面の笑顔を見せるレナード
「ミレイユの件ですね…」
「はい、婚約の了承を貰えました」
「そうですか、娘が貴方様との婚約を了承したのならば、私から言うことはございません、娘をよろしくお願いします」
頭を深く下げる侯爵
「ミレイユには私が臣下に降ること、領地の件も話をしました、今度は国へ連れて行き両陛下に会ってもらわなければならないんだ」
今後の説明をするレナード
「はい、分かりました。こちらも陛下に話をしておきます。貴方様と娘の婚姻は国同士の話にもなるでしょうから」
「頼みます」
「はい、お任せを」
「彼女はクロヴィスとの婚約を解消して間もない事を気にしているんだ」
「こちらに非があって破棄されたのなら問題でしょうが、解消です。娘は気にするかもしれませんが貴族の結婚です、周りは気にしませんよ。ましてや隣国に嫁ぐのですから」
「我が国でもよくある事だ。うちの両親も納得してくれた」
「そうですか、それはなによりです、急いで陛下に話をしてきます」
「あっそうだ、ルイに会いたいのだが…」
「ルイですか?ルイは先日領地へやらせました」
「そうか…行き違いになったか、残念だ。会えると思ったのにな」
その頃領地では
「ルイ!久しぶり」
「ミレイユ、久しぶり何かあった?」
「えっ!なんで?」
「雰囲気が変わった」
ジロジロと見てくるルイに無言のミレイユ
「ルイ、おかえりなさい」
「母上、ただいま帰りました」
「何してるの二人とも、早く中に入りなさい。ミレイユはルイにお話があるんでしょう?」
「う、うん…」
ルイとサロンでお茶をする事にした
「何、改まって話って」
恐らくはレナードとの婚約の話はルイの耳にも入っている、しかしルイはミレイユの口からちゃんと聞かせてもらいたいだろう
「あのね…」
「うん」
「…好きな人が出来たの」
「へー」
「それで、婚約をする事になって」
「うん」
「ルイに…会ってもらいたいの」
「分かった、会うよ」
「相手の方は隣国の第三王子のレナード様なの」
「うん」
「怒っている?」
「いや、怒ってないミレイユはそいつが好きなんだろう?」
「うん」
「急に好きな人が出来たって言うから…せっかくクロヴィス殿下との婚約が解消になったのに、次の相手か…と思ったら心の整理がつかないだけ」
「…ごめんね」
「謝る必要はない、ミレイユが良いなら僕は反対しない。前向きな婚約なんだろう?」
「ふふっ、そうね」
「なんで?そこ笑うところ?」
「レナード様ね、少しルイに似ているの」
「はぁっ?」
困ったような、納得のいかないような顔をするルイ
「だからね、惹かれたのも少しあるの、内緒よ」
ふふっと楽しそうに笑うミレイユ
「なんだよ、それは…」
はあっとため息を吐く
「優しいところとか思いやりがあるところとか、背中を押してくれるところとか…家族みたいな包容力があって一緒にいると心地よくて」
「…分かった、おめでとう」
「うん、ありがとう」
「ミレイユが嫁に行ったとしても家族の縁は切れないからね」
くすくすと笑うルイ
「覚えていたの…?」
「もちろん、寂しいのは変わらないけどね、ミレイユの事が大好きだから」
「うん。わたくしもルイが大好き」
心から笑うミレイユの顔を見るのは久しぶりだった
「その顔が見たかったんだよ、はぁ。レナード殿下か…」
「レナード様ね、もうすぐ臣下に降るんですって。それで領地が与えられて、侯爵家の領地の川を挟んだ隣国の場所なのよ」
「えっ!隣?そうか…あそこは王家の所有だったか」
驚くルイ
「うん。それも嬉しくて…ルイが領地に帰って来た時はすぐに会えるでしょう?」
「それは、悪くないけど…レナード殿下って怖い人だね…なんか嫌だけど…あっ、そうだよ、ミレイユに紹介したい人がいるんだった!」
「えっ…?どちら?」
「入ってきていいよ」
かちゃりと扉を開けて入ってくる
「ミレイユ様、お久しぶりでございます」
深々と頭を下げる
フランク侯爵家のメイド服を来たメアリだった。
「えっ?あなた…メアリじゃないの…どうして?」
「ミレイユの専属のメイドになるんだよ。父上がメアリを雇ったんだ」
「はい、侯爵様に拾われました。ミレイユ様どうかお側につかせて下さいませ」
「メアリはね、城で起きていたことを父上に報告をしていた。ミレイユに対する仕打ちが許せなかったらしくて、メアリとその家族に迷惑がかからないように、城を早々に辞めさせて、侯爵家に来てもらったんだって、父上の情報はメアリからだったんだ」
「…そうだったの、メアリ、ありがとう」
「いいえ、いつもミレイユ様の優しさに助けられていました。今まではお力になれずに申し訳ございませんでした。これからは全身全霊ミレイユ様のお力添えをさせて下さい」
頭を下げるメアリ
「心強い味方が増えたわねぇ」
ふふっと笑うミレイユ
「これからもどうかよろしくお願い致します」
「はい、こちらこそよろしくね、メアリ」
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