22 / 36
ミレイユの味方
しおりを挟む
「レナード殿下、遠いところよくおいでくださりました」
レナードを迎えるフランク侯爵
「侯爵、また会えて嬉しいよ」
満面の笑顔を見せるレナード
「ミレイユの件ですね…」
「はい、婚約の了承を貰えました」
「そうですか、娘が貴方様との婚約を了承したのならば、私から言うことはございません、娘をよろしくお願いします」
頭を深く下げる侯爵
「ミレイユには私が臣下に降ること、領地の件も話をしました、今度は国へ連れて行き両陛下に会ってもらわなければならないんだ」
今後の説明をするレナード
「はい、分かりました。こちらも陛下に話をしておきます。貴方様と娘の婚姻は国同士の話にもなるでしょうから」
「頼みます」
「はい、お任せを」
「彼女はクロヴィスとの婚約を解消して間もない事を気にしているんだ」
「こちらに非があって破棄されたのなら問題でしょうが、解消です。娘は気にするかもしれませんが貴族の結婚です、周りは気にしませんよ。ましてや隣国に嫁ぐのですから」
「我が国でもよくある事だ。うちの両親も納得してくれた」
「そうですか、それはなによりです、急いで陛下に話をしてきます」
「あっそうだ、ルイに会いたいのだが…」
「ルイですか?ルイは先日領地へやらせました」
「そうか…行き違いになったか、残念だ。会えると思ったのにな」
その頃領地では
「ルイ!久しぶり」
「ミレイユ、久しぶり何かあった?」
「えっ!なんで?」
「雰囲気が変わった」
ジロジロと見てくるルイに無言のミレイユ
「ルイ、おかえりなさい」
「母上、ただいま帰りました」
「何してるの二人とも、早く中に入りなさい。ミレイユはルイにお話があるんでしょう?」
「う、うん…」
ルイとサロンでお茶をする事にした
「何、改まって話って」
恐らくはレナードとの婚約の話はルイの耳にも入っている、しかしルイはミレイユの口からちゃんと聞かせてもらいたいだろう
「あのね…」
「うん」
「…好きな人が出来たの」
「へー」
「それで、婚約をする事になって」
「うん」
「ルイに…会ってもらいたいの」
「分かった、会うよ」
「相手の方は隣国の第三王子のレナード様なの」
「うん」
「怒っている?」
「いや、怒ってないミレイユはそいつが好きなんだろう?」
「うん」
「急に好きな人が出来たって言うから…せっかくクロヴィス殿下との婚約が解消になったのに、次の相手か…と思ったら心の整理がつかないだけ」
「…ごめんね」
「謝る必要はない、ミレイユが良いなら僕は反対しない。前向きな婚約なんだろう?」
「ふふっ、そうね」
「なんで?そこ笑うところ?」
「レナード様ね、少しルイに似ているの」
「はぁっ?」
困ったような、納得のいかないような顔をするルイ
「だからね、惹かれたのも少しあるの、内緒よ」
ふふっと楽しそうに笑うミレイユ
「なんだよ、それは…」
はあっとため息を吐く
「優しいところとか思いやりがあるところとか、背中を押してくれるところとか…家族みたいな包容力があって一緒にいると心地よくて」
「…分かった、おめでとう」
「うん、ありがとう」
「ミレイユが嫁に行ったとしても家族の縁は切れないからね」
くすくすと笑うルイ
「覚えていたの…?」
「もちろん、寂しいのは変わらないけどね、ミレイユの事が大好きだから」
「うん。わたくしもルイが大好き」
心から笑うミレイユの顔を見るのは久しぶりだった
「その顔が見たかったんだよ、はぁ。レナード殿下か…」
「レナード様ね、もうすぐ臣下に降るんですって。それで領地が与えられて、侯爵家の領地の川を挟んだ隣国の場所なのよ」
「えっ!隣?そうか…あそこは王家の所有だったか」
驚くルイ
「うん。それも嬉しくて…ルイが領地に帰って来た時はすぐに会えるでしょう?」
「それは、悪くないけど…レナード殿下って怖い人だね…なんか嫌だけど…あっ、そうだよ、ミレイユに紹介したい人がいるんだった!」
「えっ…?どちら?」
「入ってきていいよ」
かちゃりと扉を開けて入ってくる
「ミレイユ様、お久しぶりでございます」
深々と頭を下げる
フランク侯爵家のメイド服を来たメアリだった。
「えっ?あなた…メアリじゃないの…どうして?」
「ミレイユの専属のメイドになるんだよ。父上がメアリを雇ったんだ」
「はい、侯爵様に拾われました。ミレイユ様どうかお側につかせて下さいませ」
「メアリはね、城で起きていたことを父上に報告をしていた。ミレイユに対する仕打ちが許せなかったらしくて、メアリとその家族に迷惑がかからないように、城を早々に辞めさせて、侯爵家に来てもらったんだって、父上の情報はメアリからだったんだ」
「…そうだったの、メアリ、ありがとう」
「いいえ、いつもミレイユ様の優しさに助けられていました。今まではお力になれずに申し訳ございませんでした。これからは全身全霊ミレイユ様のお力添えをさせて下さい」
頭を下げるメアリ
「心強い味方が増えたわねぇ」
ふふっと笑うミレイユ
「これからもどうかよろしくお願い致します」
「はい、こちらこそよろしくね、メアリ」
レナードを迎えるフランク侯爵
「侯爵、また会えて嬉しいよ」
満面の笑顔を見せるレナード
「ミレイユの件ですね…」
「はい、婚約の了承を貰えました」
「そうですか、娘が貴方様との婚約を了承したのならば、私から言うことはございません、娘をよろしくお願いします」
頭を深く下げる侯爵
「ミレイユには私が臣下に降ること、領地の件も話をしました、今度は国へ連れて行き両陛下に会ってもらわなければならないんだ」
今後の説明をするレナード
「はい、分かりました。こちらも陛下に話をしておきます。貴方様と娘の婚姻は国同士の話にもなるでしょうから」
「頼みます」
「はい、お任せを」
「彼女はクロヴィスとの婚約を解消して間もない事を気にしているんだ」
「こちらに非があって破棄されたのなら問題でしょうが、解消です。娘は気にするかもしれませんが貴族の結婚です、周りは気にしませんよ。ましてや隣国に嫁ぐのですから」
「我が国でもよくある事だ。うちの両親も納得してくれた」
「そうですか、それはなによりです、急いで陛下に話をしてきます」
「あっそうだ、ルイに会いたいのだが…」
「ルイですか?ルイは先日領地へやらせました」
「そうか…行き違いになったか、残念だ。会えると思ったのにな」
その頃領地では
「ルイ!久しぶり」
「ミレイユ、久しぶり何かあった?」
「えっ!なんで?」
「雰囲気が変わった」
ジロジロと見てくるルイに無言のミレイユ
「ルイ、おかえりなさい」
「母上、ただいま帰りました」
「何してるの二人とも、早く中に入りなさい。ミレイユはルイにお話があるんでしょう?」
「う、うん…」
ルイとサロンでお茶をする事にした
「何、改まって話って」
恐らくはレナードとの婚約の話はルイの耳にも入っている、しかしルイはミレイユの口からちゃんと聞かせてもらいたいだろう
「あのね…」
「うん」
「…好きな人が出来たの」
「へー」
「それで、婚約をする事になって」
「うん」
「ルイに…会ってもらいたいの」
「分かった、会うよ」
「相手の方は隣国の第三王子のレナード様なの」
「うん」
「怒っている?」
「いや、怒ってないミレイユはそいつが好きなんだろう?」
「うん」
「急に好きな人が出来たって言うから…せっかくクロヴィス殿下との婚約が解消になったのに、次の相手か…と思ったら心の整理がつかないだけ」
「…ごめんね」
「謝る必要はない、ミレイユが良いなら僕は反対しない。前向きな婚約なんだろう?」
「ふふっ、そうね」
「なんで?そこ笑うところ?」
「レナード様ね、少しルイに似ているの」
「はぁっ?」
困ったような、納得のいかないような顔をするルイ
「だからね、惹かれたのも少しあるの、内緒よ」
ふふっと楽しそうに笑うミレイユ
「なんだよ、それは…」
はあっとため息を吐く
「優しいところとか思いやりがあるところとか、背中を押してくれるところとか…家族みたいな包容力があって一緒にいると心地よくて」
「…分かった、おめでとう」
「うん、ありがとう」
「ミレイユが嫁に行ったとしても家族の縁は切れないからね」
くすくすと笑うルイ
「覚えていたの…?」
「もちろん、寂しいのは変わらないけどね、ミレイユの事が大好きだから」
「うん。わたくしもルイが大好き」
心から笑うミレイユの顔を見るのは久しぶりだった
「その顔が見たかったんだよ、はぁ。レナード殿下か…」
「レナード様ね、もうすぐ臣下に降るんですって。それで領地が与えられて、侯爵家の領地の川を挟んだ隣国の場所なのよ」
「えっ!隣?そうか…あそこは王家の所有だったか」
驚くルイ
「うん。それも嬉しくて…ルイが領地に帰って来た時はすぐに会えるでしょう?」
「それは、悪くないけど…レナード殿下って怖い人だね…なんか嫌だけど…あっ、そうだよ、ミレイユに紹介したい人がいるんだった!」
「えっ…?どちら?」
「入ってきていいよ」
かちゃりと扉を開けて入ってくる
「ミレイユ様、お久しぶりでございます」
深々と頭を下げる
フランク侯爵家のメイド服を来たメアリだった。
「えっ?あなた…メアリじゃないの…どうして?」
「ミレイユの専属のメイドになるんだよ。父上がメアリを雇ったんだ」
「はい、侯爵様に拾われました。ミレイユ様どうかお側につかせて下さいませ」
「メアリはね、城で起きていたことを父上に報告をしていた。ミレイユに対する仕打ちが許せなかったらしくて、メアリとその家族に迷惑がかからないように、城を早々に辞めさせて、侯爵家に来てもらったんだって、父上の情報はメアリからだったんだ」
「…そうだったの、メアリ、ありがとう」
「いいえ、いつもミレイユ様の優しさに助けられていました。今まではお力になれずに申し訳ございませんでした。これからは全身全霊ミレイユ様のお力添えをさせて下さい」
頭を下げるメアリ
「心強い味方が増えたわねぇ」
ふふっと笑うミレイユ
「これからもどうかよろしくお願い致します」
「はい、こちらこそよろしくね、メアリ」
1,009
あなたにおすすめの小説
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
【書籍化決定】愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
平民とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の王と結婚しました
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・ベルフォード、これまでの婚約は白紙に戻す」
その言葉を聞いた瞬間、私はようやく――心のどこかで予感していた結末に、静かに息を吐いた。
王太子アルベルト殿下。金糸の髪に、これ見よがしな笑み。彼の隣には、私が知っている顔がある。
――侯爵令嬢、ミレーユ・カスタニア。
学園で何かと殿下に寄り添い、私を「高慢な婚約者」と陰で嘲っていた令嬢だ。
「殿下、どういうことでしょう?」
私の声は驚くほど落ち着いていた。
「わたくしは、あなたの婚約者としてこれまで――」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる