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フランク
「フランク!一体どういうこと?」
フランクの母オレリアが息子に言い、同伴のエイプリルを見て
「あなた!このドレスはアイリーンに用意したものじゃなかったの?」
くらっと目眩がするオレリアの腰を支え
アダムス伯爵当主のレイモンが息子をにらむ
「父上、母上、このエイプリルを招待したところエスコートの相手がいないと言う事でしたので、私がエスコートを買って出たんですよ」
エイプリルの肩を抱き微笑むフランク
「お前には婚約者がいるだろう!他の女性を我が家のパーティーでエスコートするなんて!馬鹿な真似はよせ」
レイモンが怒鳴りつける
エイプリルがフランクの胸の中で
「ぐすっ、フランク様、私がいけないんです…私が…ぐすっ」
胸の中でなくエイプリルの可愛らしさにフランクは堪らず
「私はアイリーンとの婚約を望んでいません、愛する人を見つけたんです」
「このバカがっ!」
レイモンがとうとう怒鳴りつけてしまったので周りがざわつき始め…
エイプリルを肩に抱きアイリーンの方へと向かうフランク
「そう言う事だ、アイリーンとの婚約は破棄させてもらう、お前は罪のないエイプリルの美しさに妬んで虐めていた、そうだろ?エイプリル?」
エイプリルは、フランクの胸の中でぐずぐすと泣いている
「お前のような身も心も醜い人間と婚約をしていたなんて馬鹿馬鹿しい…今後一切私とエイプリルに近寄らないように!良いな?」
アイリーンは呆然と立っている。
両親や兄妹は美しい笑みを保ったまま、一言も口出ししないのだ。
これを見てアダムス伯爵は
「頼む!これは何かの茶番だ!忘れてください!」
バシュレ家の面々に言うのだが
「ここは娘に任せます」
にこりと微笑むマクシミシアン
「さぁアイリーンどうするかね?」
「お父様、私は…」
「おまえに選ぶ権利なぞない、婚約は破棄する、私はエイプリル唯一愛しているんだ、ここで新たに婚約者とする事を宣言する」
フランクが冷たい一言を言い放つ
「…はい」
そう言って悲しそうにアイリーンが下を向くとその瞳には涙が込み上げてくる
「……アイリーン」
アイリーンの肩を抱きメガネを取り、ハンカチで涙を拭おうとするセドリック
セドリックを見上げるアイリーンの瞳は紫水晶のような綺麗な大きな少し垂れ下がった瞳
「おにいさまっ…」
涙を堪えセドリックの腕にしがみつくアイリーン
今日はおさげではなく、侍女にアップにされたヘアースタイル、父譲りの艶やかな銀色の髪の毛に、いつもは隠されている紫の瞳から溢れそうな涙が子息達の注目の的となる
呆然とアイリーンを見るフランク
ざわざとする会場内
アイリーンってあんなに可愛かったっけ?
めっちゃくちゃ可愛いじゃないか!
色が白くピンクの頬、涙で膜が張る紫の瞳、華奢な体は庇護欲を唆り、そこにいるのはお化けと揶揄された少女ではない
「さぁ、茶番はおしまい、帰るぞみんな」
マクシミシアンが家族に声を掛けると
「「「「「「はーい」」」」」」
バシュレ家の一同はゾロゾロと会場を後にする、セドリックに肩を抱かれ歩き出すアイリーン
「ア、アイリーン、その、ちょっと話を、」
フランクが呼び止めようとするが、エイプリルがフランクに寄り掛かりアイリーンを睨むようにみる
「君は既に無関係なんだから、アイリーンの名前を呼び捨てにするのはやめてくれ、今後二人で話すことは許さない、君が言った事だアイリーンには今後一切近寄るな」
セドリックがフランクを睨む
「おまえはエイプリルを虐めてないのか?」
フランクがアイリーンに問いかける
「それはおまえが調べろ!エイプリルとやらの言葉だけを鵜呑みにするな!」
セドリックがアイリーンの肩を抱いたまま馬車へと向かうのだった
フランクの母オレリアが息子に言い、同伴のエイプリルを見て
「あなた!このドレスはアイリーンに用意したものじゃなかったの?」
くらっと目眩がするオレリアの腰を支え
アダムス伯爵当主のレイモンが息子をにらむ
「父上、母上、このエイプリルを招待したところエスコートの相手がいないと言う事でしたので、私がエスコートを買って出たんですよ」
エイプリルの肩を抱き微笑むフランク
「お前には婚約者がいるだろう!他の女性を我が家のパーティーでエスコートするなんて!馬鹿な真似はよせ」
レイモンが怒鳴りつける
エイプリルがフランクの胸の中で
「ぐすっ、フランク様、私がいけないんです…私が…ぐすっ」
胸の中でなくエイプリルの可愛らしさにフランクは堪らず
「私はアイリーンとの婚約を望んでいません、愛する人を見つけたんです」
「このバカがっ!」
レイモンがとうとう怒鳴りつけてしまったので周りがざわつき始め…
エイプリルを肩に抱きアイリーンの方へと向かうフランク
「そう言う事だ、アイリーンとの婚約は破棄させてもらう、お前は罪のないエイプリルの美しさに妬んで虐めていた、そうだろ?エイプリル?」
エイプリルは、フランクの胸の中でぐずぐすと泣いている
「お前のような身も心も醜い人間と婚約をしていたなんて馬鹿馬鹿しい…今後一切私とエイプリルに近寄らないように!良いな?」
アイリーンは呆然と立っている。
両親や兄妹は美しい笑みを保ったまま、一言も口出ししないのだ。
これを見てアダムス伯爵は
「頼む!これは何かの茶番だ!忘れてください!」
バシュレ家の面々に言うのだが
「ここは娘に任せます」
にこりと微笑むマクシミシアン
「さぁアイリーンどうするかね?」
「お父様、私は…」
「おまえに選ぶ権利なぞない、婚約は破棄する、私はエイプリル唯一愛しているんだ、ここで新たに婚約者とする事を宣言する」
フランクが冷たい一言を言い放つ
「…はい」
そう言って悲しそうにアイリーンが下を向くとその瞳には涙が込み上げてくる
「……アイリーン」
アイリーンの肩を抱きメガネを取り、ハンカチで涙を拭おうとするセドリック
セドリックを見上げるアイリーンの瞳は紫水晶のような綺麗な大きな少し垂れ下がった瞳
「おにいさまっ…」
涙を堪えセドリックの腕にしがみつくアイリーン
今日はおさげではなく、侍女にアップにされたヘアースタイル、父譲りの艶やかな銀色の髪の毛に、いつもは隠されている紫の瞳から溢れそうな涙が子息達の注目の的となる
呆然とアイリーンを見るフランク
ざわざとする会場内
アイリーンってあんなに可愛かったっけ?
めっちゃくちゃ可愛いじゃないか!
色が白くピンクの頬、涙で膜が張る紫の瞳、華奢な体は庇護欲を唆り、そこにいるのはお化けと揶揄された少女ではない
「さぁ、茶番はおしまい、帰るぞみんな」
マクシミシアンが家族に声を掛けると
「「「「「「はーい」」」」」」
バシュレ家の一同はゾロゾロと会場を後にする、セドリックに肩を抱かれ歩き出すアイリーン
「ア、アイリーン、その、ちょっと話を、」
フランクが呼び止めようとするが、エイプリルがフランクに寄り掛かりアイリーンを睨むようにみる
「君は既に無関係なんだから、アイリーンの名前を呼び捨てにするのはやめてくれ、今後二人で話すことは許さない、君が言った事だアイリーンには今後一切近寄るな」
セドリックがフランクを睨む
「おまえはエイプリルを虐めてないのか?」
フランクがアイリーンに問いかける
「それはおまえが調べろ!エイプリルとやらの言葉だけを鵜呑みにするな!」
セドリックがアイリーンの肩を抱いたまま馬車へと向かうのだった
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