婚約破棄なんて貴方に言われる筋合いがないっ!

さこの

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学園のパーティー

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「レア、ここからは別行動だ、好きにしろ」
 ニコラスに言われた

「はい、それではごきげんよう」
 ニコラスに微笑みを浮かべる

「嘘くさい笑みだ」
 捨て台詞を吐いて後にする


 本日は学園のパーティーです
 もちろんパートナーはニコラス様です
 まぁ別行動ですけどね?


 ダンスタイムとなりました
 わたくしは壁の花に徹したいと思います…
 ドリンクを受け取り、皆さんがダンスをしている姿を見学しています…


「あれ?レア何してるの?一人?」

 すらりとした体躯の優しげな顔をした男性に声をかけられた


「ロレンソ殿下…」
 持っていたドリンクを置き淑女の礼をする


「学園だ、普通にして」

 顔を上げロレンソを見る

「はい」

 言われた通りに顔を上げ、ロレンソを見る


「ニコラスはどうしたんだ?婚約者を放っておいて」
「いつもの通り別行動です…」
 ロレンソはレアより年上だが幼馴染である


「ロレンソ殿下は、本日はどうされたのですか?」

首を傾げるレア

「王立学園だからね、招かれた以上来るしかないよねぇ…」

「陛下はどうされたのですか?」

「面倒だったのかね?行ってこいと言われたんだ」

 王立学園では必ず来賓として王族が招かれる


「あれ?ニコラスが連れているあの令嬢は一体誰だ?」

 ロレンソがニコラスを見つけた様だ


「下級生の方ですわね?最近親しくされている様ですけど、詳しくは分かりません」

 レアが二人を見ながら言う


「…そうか、レア後で久しぶりにダンスでもどう?」

「えぇ、お誘い頂きましてありがとう存じます、喜んでお受けいたします」

「また、あとで」

 ロレンソと一旦別れた



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