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ユーゴ視点
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ユーゴ視点
まず王都にいる両親に会いに行った。
王都に来たのに、顔を出さないと面倒になる。行っても面倒だが、まだマシだ。
家紋のない地味な馬車で、王都のクレメント邸へ向かった。
「ユーゴ!」
「ユーゴちゃん!」
抱きついてくる母を引き剥がし、応接室へ。
王都に来た理由と、パートナーを頼んだことを伝える。
この邸は目立つから、離れを使いたいとも。
親戚の挙式に出ると言うと、両親はやけに機嫌がよくなった。
「それで? パートナーはどなた?」
「ブランシュ・ベルトラン子爵です」
アンティーク市で知り合い、意気投合した。王都に用事があるから一緒に来た。簡潔に説明する。
何か勘違いしたらしいが、俺が王都に来たことが嬉しいらしく、それ以上は追究されなかった。
助かる。
「その子は離れに?」
「はい」
「足りない物があれば言いなさいね。侍女は? ドレスは? 宝石は?」
過保護すぎる。
「大丈夫です」
だが、ドレスは買うと言っていたな。
その前に何着か用意しておくか。
サーラを連れて母の行きつけの店へ向かう。
サイズを伝えると、次々にドレスが出てきた。
適当に五着選ぶ。
その時、思い出す。
――十日後、挙式だ。
披露パーティーもある。俺の衣装は紺。
合わせないと。
「急ぎでドレスを一着仕立ててくれ」
デザイナーの目が輝く。
「彼女は細身だ。ベルライン。色は明るめ、ベージュイエロー。ワンポイントに紺。後ろにリボンを。二の腕はレースで隠してくれ。軽いシフォンで」
口が勝手に動く。
気付けば、細かく指定していた。
髪色、目の色、年齢まで。
デザイナーは必死に書き留めている。
我に返る。
「……あとは任せる」
店を出る。
マリオの店へ向かうと、閉まっていた。
「どこ行った……」
嫌な予感がして、街を歩く。
見つけた。
ホテルのカフェ。
楽しそうに茶を飲んでいる。連れて帰ろうとしたら
「今日は疲れた」
「ホテルに部屋を取った」
「明日にして」
絶句した。
……明日な。
分かった。明日話を聞いてやる!
離れに戻ると、使用人たちがそわそわしていた。
「あれ、坊ちゃん。お連れ様は?」
「所用だ。数日内に来る」
ドレスが先に届いているらしい。
父からは、明後日の晩のレストラン予約の伝言。
どっと疲れた。
「……明日、迎えに行くか」
俺は深くため息をついた。
まず王都にいる両親に会いに行った。
王都に来たのに、顔を出さないと面倒になる。行っても面倒だが、まだマシだ。
家紋のない地味な馬車で、王都のクレメント邸へ向かった。
「ユーゴ!」
「ユーゴちゃん!」
抱きついてくる母を引き剥がし、応接室へ。
王都に来た理由と、パートナーを頼んだことを伝える。
この邸は目立つから、離れを使いたいとも。
親戚の挙式に出ると言うと、両親はやけに機嫌がよくなった。
「それで? パートナーはどなた?」
「ブランシュ・ベルトラン子爵です」
アンティーク市で知り合い、意気投合した。王都に用事があるから一緒に来た。簡潔に説明する。
何か勘違いしたらしいが、俺が王都に来たことが嬉しいらしく、それ以上は追究されなかった。
助かる。
「その子は離れに?」
「はい」
「足りない物があれば言いなさいね。侍女は? ドレスは? 宝石は?」
過保護すぎる。
「大丈夫です」
だが、ドレスは買うと言っていたな。
その前に何着か用意しておくか。
サーラを連れて母の行きつけの店へ向かう。
サイズを伝えると、次々にドレスが出てきた。
適当に五着選ぶ。
その時、思い出す。
――十日後、挙式だ。
披露パーティーもある。俺の衣装は紺。
合わせないと。
「急ぎでドレスを一着仕立ててくれ」
デザイナーの目が輝く。
「彼女は細身だ。ベルライン。色は明るめ、ベージュイエロー。ワンポイントに紺。後ろにリボンを。二の腕はレースで隠してくれ。軽いシフォンで」
口が勝手に動く。
気付けば、細かく指定していた。
髪色、目の色、年齢まで。
デザイナーは必死に書き留めている。
我に返る。
「……あとは任せる」
店を出る。
マリオの店へ向かうと、閉まっていた。
「どこ行った……」
嫌な予感がして、街を歩く。
見つけた。
ホテルのカフェ。
楽しそうに茶を飲んでいる。連れて帰ろうとしたら
「今日は疲れた」
「ホテルに部屋を取った」
「明日にして」
絶句した。
……明日な。
分かった。明日話を聞いてやる!
離れに戻ると、使用人たちがそわそわしていた。
「あれ、坊ちゃん。お連れ様は?」
「所用だ。数日内に来る」
ドレスが先に届いているらしい。
父からは、明後日の晩のレストラン予約の伝言。
どっと疲れた。
「……明日、迎えに行くか」
俺は深くため息をついた。
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