婚約破棄されて国外追放…?の予定だった

さこの

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公爵令嬢 アルベルティーナ

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 わたくしの名前はアルベルティーナと申します。シーバ国カルム公爵家の長女でございます。

 わたくしにはお兄様が二人います。三人兄妹の末っ子です。
 長男のユリウスお兄様は国の財務を担当しています。
 次男のイザークお兄様は第二王子の側近をしています。
 とても優しくて頼りになる大好きなお兄様です


 お父様は王宮で陛下の側近として長くお勤めされています。
 端正な顔立ちで物腰も柔らかく、わたくしとお母様には甘くて、お兄様方には厳しいようです。尊敬する偉大な父です
 外向けの顔は知りたくもありません…が、非情にも笑顔でバッサリと切り捨てるナイフのような公爵だと言われているとか…?


 お母様は社交界の花と呼ばれ、隣国のルアン王国の公爵家の生まれで華やかで美しく、時に厳しいけれど家族思いの自慢のお母様です

 隣国のルアン王国は恋愛結婚が多いと聞きました。父と母は国の数年に一度の交流会である大舞踏会で恋に落ちたのだそうです。
 お互い公爵家という事で、友好の架け橋にもなっているそうです



「ティーナおかえりなさい」
 家に帰るとエントランスでお母様が迎えてくださいました


「お母様も今お帰りですか?」
 どこかに出かけていた様子で、華やかなドレスを身に纏い笑みを漏らすお母様。娘のわたくしから見てもとっても美しい
 

「隣国のルアン王国の侯爵家の娘さんがフルール伯爵家にお世話になっていると聞いて、お茶会に招かれたのよ。可哀想な子でね…話を聞いていると本当に本当に、居た堪れなくてねーー」


 話を略しますとルアン王国の侯爵家の令嬢の名前はヘルミーナ様とおっしゃって、婚約者から婚約破棄され、ルアン王国を追放となったらしいのです。あちらの国ではそれはそれは有名なお話で、親戚を頼ってシーバ国に来られたとの事です。
 その後追放は取り消しされ、ルアン王国に戻ってきて欲しいと言われているそうですが、暫くはこちらでのんびりするとの事です


「…お母様、わたくしヘルミーナ様とお会いしとうございます」


 

 願ってもないチャンスではないでしょうか
国外を追放された、悲劇の令嬢とお話が出来るなんて

 とても…とても…失礼な話だとは分かっています。でも明日は我が身、お会いしてお話だけでも聞かせて欲しいと思うのは、自分勝手かもしれませんが、藁にもすがる思いです


「あら、実はお茶会にお誘いしていたのよ。わたくしの生まれ育ったルアン王国で、令嬢が悲劇に見舞われたのですからね。ヘルミーナ嬢はティーナと同じ歳なのよ。娘がもしそのような立場だったらと…心を痛めているの」
 悲痛な面持ちをされています



 お母様申し訳ありません。わたくしも婚約の話がなくなるかも…いえ。解消…破棄されます

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