39 / 48
マティアス
しおりを挟む「私は妹を冤罪であるにも関わらず、国外に追放をした殿下が許せませんでした…
だから証拠を集めてつきだしました。
これで妹が帰ってこられるんだと思いました…しかし王族と婚約破棄されてしまった以上理由がどうであっても色眼鏡で見られることになります。帰って来づらい状況ですから
妹から手紙をもらって、同じ境遇の令嬢とシーバ国で会い友達になったので、連れてくると書いてあった時には正直言って動揺を隠せませんでした…。
そして手紙にはその令嬢と一緒に帰国するから何かあったら、助けて欲しい。と書かれていました。妹の手紙には貴女の事が書いてありました。その手紙の内容を見て、恥ずかしながら興味を持ってしまった…。
そして貴女がうちに来た時に、一目で貴女に心を奪われてしまいました…。
妹を通して貴女を見ていたと、仰いましたが…そうではなく、私が小心者で貴女を真っ直ぐ見られなかったから、そういう風に見られたのかも知れません。
心に傷を負っている貴女に一目惚れして、貴女が家に来るたび話をして、更に好きになりました。男性が嫌になっているはずですから、告白をする事が出来なくて…そのように誤解をされた様です。そんなつもりは無かったのです。貴女に自由になって良いと言われた時は、頭が真っ白に…貴女が言う自由とは何なのか、今も分かりません」
「この国に来てミーナとマティアス様にどれだけ助けられたか…。
わたくしは周りに甘えてばかりで…でもそれで良いと思っていました。メイナード様との婚約は両親も認めてくれていましたし、お兄様を頼ると喜んでくれて…自分で解決してこなかったのです。最低です。
それでミーナに誘われてこの国へも逃げて来ました。マティアス様にご迷惑ばかりかけて…先程だって…」
「偉そうに子供のようだと言ってしまいました…申し訳ありません。言葉が過ぎましたが本心でした。貴女に嫌われるかも知れないけれど…貴女の本心を知りたかった。
王太子殿下にされるがままの貴女を見ているのが辛かったのです。私は部外者です。
しかし貴女はこの国へ来て変わったのだと言いましたよね…?ですから賭けたのです」
「賭けですか…?」
「はい。王太子殿下にきちんと気持ちを伝えて欲しかった。貴女があの場面で何も言わなかったら、国に連れ戻されると思って…王太子殿下は貴女のことを愛しているというのが分かりました。
話し合いをしたいと初めから仰っていましたから、貴女の話には耳を傾けてくれる…そう思いました」
「否定されるのが怖くて…今まで逃げてきたんです。わたくしは言葉でうまく伝えるのが苦手で…失敗すると怒られてよく泣いていました。将来の為にもっと頑張れとベルナルド様に言われて、また泣いて、慰められて…
その時に元婚約者であるメイナード様に言われました。王妃になる覚悟はあるのか?と。
…ありませんでした。思っていても口には出せませんでした。期待されていたから…。
家族に言えなかったけど、メイナード様はわたくしの家族はちゃんと話を聞いてくれるから気持ちを伝えた方が良い。と言ってくださって、お父様に話をしました、婚約者候補から外してもらう事になりました。
その後に王宮に呼ばれてメイナード様に誘われて街へ行きました。後で大騒動になりました。実はその時に王妃様は、ベルナルド様か第二王子のビクトル様か、わたくしに選ばせようとしていたようです。それを知ってメイナード様はわたくしを逃してくれると言ったんです。今回の婚約破棄騒動はわたくしが原因なんです」
「そうですか」
「はい。ですからわたくしのようなものは捨ておいて下さい。ミーナは卒業したら結婚されるでしょう?わたくしは国へ帰ります。
王太子殿下を振ったわたくしに婚約の打診などはないでしょうし、お兄様方に面倒を見てもらうことも出来ません。わたくしは罪を償う為に、修道院へ行き一生を、」
「また現実から逃げるのですか?行かせませんよ……王族だからといって貴女を拘束することなんて出来ないのです。
メイナード殿下はそんな事を望んであのような事件を起こしたわけではないでしょう。
何のために王太子殿下に意見を言ったんだ…貴女が思う自由とはなんですか?
修道院は自己完結のためにいく場所ではない。家族が大事なら一度きちんと向き合ってください…一体誰が得をするんだ!」
勢いに任せて一気に話をしてしまった
修道院なんて行かせない
「…でもメイナード様はシーバ国を出てしまいましたし、ビクトル様は幽閉となりましたし、」
「それは彼らの問題だ。貴女には関係のない事です。メイナード殿下の事は残念だと思います。貴女が愛した方なのでしょう」
アルベルティーナ嬢が愛した男…自分で言ってショックを受けた
52
あなたにおすすめの小説
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる