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マティアス
しおりを挟む「私は妹を冤罪であるにも関わらず、国外に追放をした殿下が許せませんでした…
だから証拠を集めてつきだしました。
これで妹が帰ってこられるんだと思いました…しかし王族と婚約破棄されてしまった以上理由がどうであっても色眼鏡で見られることになります。帰って来づらい状況ですから
妹から手紙をもらって、同じ境遇の令嬢とシーバ国で会い友達になったので、連れてくると書いてあった時には正直言って動揺を隠せませんでした…。
そして手紙にはその令嬢と一緒に帰国するから何かあったら、助けて欲しい。と書かれていました。妹の手紙には貴女の事が書いてありました。その手紙の内容を見て、恥ずかしながら興味を持ってしまった…。
そして貴女がうちに来た時に、一目で貴女に心を奪われてしまいました…。
妹を通して貴女を見ていたと、仰いましたが…そうではなく、私が小心者で貴女を真っ直ぐ見られなかったから、そういう風に見られたのかも知れません。
心に傷を負っている貴女に一目惚れして、貴女が家に来るたび話をして、更に好きになりました。男性が嫌になっているはずですから、告白をする事が出来なくて…そのように誤解をされた様です。そんなつもりは無かったのです。貴女に自由になって良いと言われた時は、頭が真っ白に…貴女が言う自由とは何なのか、今も分かりません」
「この国に来てミーナとマティアス様にどれだけ助けられたか…。
わたくしは周りに甘えてばかりで…でもそれで良いと思っていました。メイナード様との婚約は両親も認めてくれていましたし、お兄様を頼ると喜んでくれて…自分で解決してこなかったのです。最低です。
それでミーナに誘われてこの国へも逃げて来ました。マティアス様にご迷惑ばかりかけて…先程だって…」
「偉そうに子供のようだと言ってしまいました…申し訳ありません。言葉が過ぎましたが本心でした。貴女に嫌われるかも知れないけれど…貴女の本心を知りたかった。
王太子殿下にされるがままの貴女を見ているのが辛かったのです。私は部外者です。
しかし貴女はこの国へ来て変わったのだと言いましたよね…?ですから賭けたのです」
「賭けですか…?」
「はい。王太子殿下にきちんと気持ちを伝えて欲しかった。貴女があの場面で何も言わなかったら、国に連れ戻されると思って…王太子殿下は貴女のことを愛しているというのが分かりました。
話し合いをしたいと初めから仰っていましたから、貴女の話には耳を傾けてくれる…そう思いました」
「否定されるのが怖くて…今まで逃げてきたんです。わたくしは言葉でうまく伝えるのが苦手で…失敗すると怒られてよく泣いていました。将来の為にもっと頑張れとベルナルド様に言われて、また泣いて、慰められて…
その時に元婚約者であるメイナード様に言われました。王妃になる覚悟はあるのか?と。
…ありませんでした。思っていても口には出せませんでした。期待されていたから…。
家族に言えなかったけど、メイナード様はわたくしの家族はちゃんと話を聞いてくれるから気持ちを伝えた方が良い。と言ってくださって、お父様に話をしました、婚約者候補から外してもらう事になりました。
その後に王宮に呼ばれてメイナード様に誘われて街へ行きました。後で大騒動になりました。実はその時に王妃様は、ベルナルド様か第二王子のビクトル様か、わたくしに選ばせようとしていたようです。それを知ってメイナード様はわたくしを逃してくれると言ったんです。今回の婚約破棄騒動はわたくしが原因なんです」
「そうですか」
「はい。ですからわたくしのようなものは捨ておいて下さい。ミーナは卒業したら結婚されるでしょう?わたくしは国へ帰ります。
王太子殿下を振ったわたくしに婚約の打診などはないでしょうし、お兄様方に面倒を見てもらうことも出来ません。わたくしは罪を償う為に、修道院へ行き一生を、」
「また現実から逃げるのですか?行かせませんよ……王族だからといって貴女を拘束することなんて出来ないのです。
メイナード殿下はそんな事を望んであのような事件を起こしたわけではないでしょう。
何のために王太子殿下に意見を言ったんだ…貴女が思う自由とはなんですか?
修道院は自己完結のためにいく場所ではない。家族が大事なら一度きちんと向き合ってください…一体誰が得をするんだ!」
勢いに任せて一気に話をしてしまった
修道院なんて行かせない
「…でもメイナード様はシーバ国を出てしまいましたし、ビクトル様は幽閉となりましたし、」
「それは彼らの問題だ。貴女には関係のない事です。メイナード殿下の事は残念だと思います。貴女が愛した方なのでしょう」
アルベルティーナ嬢が愛した男…自分で言ってショックを受けた
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