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殿下は友人です
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(マティアス視点)
お茶をして帰ることになり、アルベルティーナ嬢が玄関口まで見送りに来てくれた
「ティーナまた学園で」
「うん」
「それでは失礼します」
挨拶をして帰ろうとした時
「あっ。マティアス様少しよろしいですか?」
「もちろんですよ、どうかしましたか?」
「お兄様、わたくしは先に馬車に乗っていますね」
気を使うヘルミーナの後ろ姿を見た。妹にこのような姿を見られるのは小っ恥ずかしい
「あぁ、そうしてくれ」
「あの、これ良かったら……」
差し出されたものは、ハンカチ?
「え?」
「先日、王宮でベンチにハンカチを敷いてくださって汚れたのではないかと思って、わたくしが刺繍をしたもので悪いのですが」
アルベルティーナ嬢の刺繍のハンカチ?夢でも見ているようだ!
「とても嬉しいです。もしかしてこの為にお怪我をされたのでは?」
「いいえ、それは関係ありません、日差しが心地よくてついうとうとと…本当ですよ」
頬を染める彼女の顔が愛おしく
「意外とそそっかしいところもあるのですね。そういうところもまた可愛らしいですね」
想像すると可愛らしくて、くすりと笑った。私のためにこの刺繍を…感無量である
そうするとと顔をかぁ…っと赤くして下を向くアルベルティーナ嬢
「今度ハンカチのお礼をさせてください。お誘いしてもよろしいでしょうか?」
「お礼をしたかったのはわたくしの方で、」
「いいえ、私がそうしたいのです。ダメですか?」
頭をふるふると振り
「お誘いいただきありがとうございます」
耳を赤くして小さな声で返事を貰えた
******
(アルベルティーナ)
教室で殿下に会いました
「殿下、おはようございます」
「おはよう、アルベルティーナ嬢。聞いたところによるとメイナードが出て行ったんだって?」
王宮に挨拶へ行くと言っていた事を思い出した。書類が整ったらしい
「そうなんです。公爵邸からは離れていますので、しばらくはお会いすること出来ませんわね」
「寂しい?ユリウス殿とイザーク殿も帰られたから」
「それは寂しいですけど、お兄様達にも生活がありますもの。私の我儘に付き合わせる事は出来ません。メイナード様は楽しそうでしたわね。小さいながらも領地を経営するのだとわくわくされていましたよ」
「隣国の元王子だからね、うちからも助けが行ってるよ」
「まさかメイナード様も、ルアン王国で生活することになるとは……それを許してくださった両陛下にも感謝ですわね」
「メイナードの身元保証人はファルク公爵と私なんだよ。メイナードがこの国で変なことをしたら私も公爵も罪に問われる。真面目に過ごしてもらうように目を光らせておかなくてはね」
「ふふっ。それは大丈夫ですよ、わたくしも保証いたしますわ」
「……まだメイナードが好きだったりする?」
「いいえ、わたくしは振られましたから。メイナード様は……家族のような感覚ですね。小さい頃から何かと助けられてきましたし、次はわたくしも何か手伝える事があれば良いなと思います」
「あんな事があったのに、許せるんだね。国に帰りづらくなっただろう?」
「わたくしも卒業までの間は、学生生活を楽しみたいと思います。殿下も最近は地に落ちた評判が上がってきていますね。友人として嬉しく思います」
「友人……か」
「あっ……馴れ馴れしかったですね、つい」
「いや、そう言ってもらえて嬉しいよ。ただのクラスメートよりもね……それに言うようになったね、地に落ちた評判とは」
ぷっと堪えていた笑いが漏れた
「はい。逃げてきたからにはこの国でちゃんと生活しないと…皆さんに迷惑がかかりますもの。いう事は言わせてもらいますわね、もちろん殿下にも」
「あぁ、頼むよ、友人と言うならば殿下と言う呼び方はやめてくれると嬉しい、名前で呼んでくれ」
「フランク様とお呼びしてもよろしいですか?」
「あぁ」
「そうだ!今度王国史教えてくださいますか?フランク様は学年でトップでしたものね」
テストでフランク様は全教科トップクラスで王国史に至っては満点だった。
わたくしは、中の上と言った具合でまだまだ努力が足りないようでした
「お安い御用ですよ。私は君の案内役兼世話役だ」
教室で話をしていても咎められる事は無くなった。ミーナが殿下と幼馴染に戻った影響と殿下が一人で生徒会の仕事をしてきたことによる努力が報われた様です。
側近の方も戻ってこられましたし、学園生活は元に戻ってきたようです
お茶をして帰ることになり、アルベルティーナ嬢が玄関口まで見送りに来てくれた
「ティーナまた学園で」
「うん」
「それでは失礼します」
挨拶をして帰ろうとした時
「あっ。マティアス様少しよろしいですか?」
「もちろんですよ、どうかしましたか?」
「お兄様、わたくしは先に馬車に乗っていますね」
気を使うヘルミーナの後ろ姿を見た。妹にこのような姿を見られるのは小っ恥ずかしい
「あぁ、そうしてくれ」
「あの、これ良かったら……」
差し出されたものは、ハンカチ?
「え?」
「先日、王宮でベンチにハンカチを敷いてくださって汚れたのではないかと思って、わたくしが刺繍をしたもので悪いのですが」
アルベルティーナ嬢の刺繍のハンカチ?夢でも見ているようだ!
「とても嬉しいです。もしかしてこの為にお怪我をされたのでは?」
「いいえ、それは関係ありません、日差しが心地よくてついうとうとと…本当ですよ」
頬を染める彼女の顔が愛おしく
「意外とそそっかしいところもあるのですね。そういうところもまた可愛らしいですね」
想像すると可愛らしくて、くすりと笑った。私のためにこの刺繍を…感無量である
そうするとと顔をかぁ…っと赤くして下を向くアルベルティーナ嬢
「今度ハンカチのお礼をさせてください。お誘いしてもよろしいでしょうか?」
「お礼をしたかったのはわたくしの方で、」
「いいえ、私がそうしたいのです。ダメですか?」
頭をふるふると振り
「お誘いいただきありがとうございます」
耳を赤くして小さな声で返事を貰えた
******
(アルベルティーナ)
教室で殿下に会いました
「殿下、おはようございます」
「おはよう、アルベルティーナ嬢。聞いたところによるとメイナードが出て行ったんだって?」
王宮に挨拶へ行くと言っていた事を思い出した。書類が整ったらしい
「そうなんです。公爵邸からは離れていますので、しばらくはお会いすること出来ませんわね」
「寂しい?ユリウス殿とイザーク殿も帰られたから」
「それは寂しいですけど、お兄様達にも生活がありますもの。私の我儘に付き合わせる事は出来ません。メイナード様は楽しそうでしたわね。小さいながらも領地を経営するのだとわくわくされていましたよ」
「隣国の元王子だからね、うちからも助けが行ってるよ」
「まさかメイナード様も、ルアン王国で生活することになるとは……それを許してくださった両陛下にも感謝ですわね」
「メイナードの身元保証人はファルク公爵と私なんだよ。メイナードがこの国で変なことをしたら私も公爵も罪に問われる。真面目に過ごしてもらうように目を光らせておかなくてはね」
「ふふっ。それは大丈夫ですよ、わたくしも保証いたしますわ」
「……まだメイナードが好きだったりする?」
「いいえ、わたくしは振られましたから。メイナード様は……家族のような感覚ですね。小さい頃から何かと助けられてきましたし、次はわたくしも何か手伝える事があれば良いなと思います」
「あんな事があったのに、許せるんだね。国に帰りづらくなっただろう?」
「わたくしも卒業までの間は、学生生活を楽しみたいと思います。殿下も最近は地に落ちた評判が上がってきていますね。友人として嬉しく思います」
「友人……か」
「あっ……馴れ馴れしかったですね、つい」
「いや、そう言ってもらえて嬉しいよ。ただのクラスメートよりもね……それに言うようになったね、地に落ちた評判とは」
ぷっと堪えていた笑いが漏れた
「はい。逃げてきたからにはこの国でちゃんと生活しないと…皆さんに迷惑がかかりますもの。いう事は言わせてもらいますわね、もちろん殿下にも」
「あぁ、頼むよ、友人と言うならば殿下と言う呼び方はやめてくれると嬉しい、名前で呼んでくれ」
「フランク様とお呼びしてもよろしいですか?」
「あぁ」
「そうだ!今度王国史教えてくださいますか?フランク様は学年でトップでしたものね」
テストでフランク様は全教科トップクラスで王国史に至っては満点だった。
わたくしは、中の上と言った具合でまだまだ努力が足りないようでした
「お安い御用ですよ。私は君の案内役兼世話役だ」
教室で話をしていても咎められる事は無くなった。ミーナが殿下と幼馴染に戻った影響と殿下が一人で生徒会の仕事をしてきたことによる努力が報われた様です。
側近の方も戻ってこられましたし、学園生活は元に戻ってきたようです
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