お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました

さこの

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エクトルとエルナンド

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フェリシアを婚約者として正式に発表した
これで変な虫は寄ってこないだろう
…一人を除けば
兄であるエミリオはフェリシアをとても気に入っている。何かにつけてフェリシアに近づこうとしてくる
傷口を舐めて自身のチーフを巻き付け、頬にキスをしたと聞いた

自分の付けていたチーフを私に見せると言うことは自分がフェリシアに近づいていると言う事を見せつけている!頬にキス…!
私もまだした事がないのに
腹が立つがフェリシアを置いて出て行った自分のミスである


足が疲れたとヒールを脱いでしまって逃げられなかったと言い反省するフェリシア…可愛いらしい言い訳だ
私に合わせて高いヒールを履いて無理をしていたのだろう。
フェリシアがふらつき、それを支えるときにふわっと香るフェリシアの石鹸と少しだけ香る香水の匂いにドキッとする。
支える度にお礼を告げ、見上げてくる緑の瞳が堪らなく可愛い
フェリシアが着るブルーのドレスは、私の婚約者だと皆に知らしめる色だ、フェリシアの希望の水色もグラデーションになっていて、とても似合っていた。
デザイナーはいい仕事をした!会場の誰より可憐で美しかった!

フェリシアは私の婚約者になってから、アリシアにも感じた壁があるように感じる
今すぐにも壁を取り払いたい思いだ

フェリシアは言う『婚約者として務めたい』
私はそんな事を望んでいない…
フェリシアにそんな義務を押し付けたいわけではない、きっと誤解がある、私の言葉が足りなかったのだ、きちんと伝えることにした

『フェリシアが好きだ』
告白するとフェリシアの顔は赤く染まった
拒絶されなかったようなのでほっとした
返事はアリシアが帰ってくるまで保留という形になった
それまでにフェリシアにある心の壁が無くなって欲しいので、日々努力をしようと思う

今回の夜会ではフェリシアを私の婚約者と紹介し顔見せも終わったのでフェリシアを邸まで送ろうと思った所に兄である王太子エルナンドに声をかけられた

アリシアと古くからの友人である事、アリシアを信じること、自分を責めるなとフェリシアに優しい口調で話をする。
何かあったら二人で相談に来るといいとまで言われた。
おそらく兄は何かを知っているのだろう、直感した
このままではフェリシアが可愛いそうだし、自分たちも前に進む事ができないような気がするので兄に時間をとってもらう事を約束したら笑顔で待っていると返答があった
兄はこのような面倒見の良いタイプだっただろうか…?


そう言えば王太子妃であるエレナ妃はアリシアの友人であった。
エレナ妃のお茶会に必ず呼ばれていたとアリシアが言っていた





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